グローバルブランドランキング、AppleとGoogleが6年連続の1位・2位。Amazonは3位に【インターブランド調べ】
インターブランドは、グローバルのブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2018」を発表した。このランキングは、グローバルな事業展開を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランキング化するもので、レポートの発表は今回が19回目。
1位Apple、2位Googleはいずれも6年連続。Amazonが3位に上昇、Facebookは初のマイナス成長
ランキングでは、AppleとGoogleが6年連続での第1位、第2位となった。Appleのブランド価値は前年比+16%の2,145億ドル、Googleは同+10%の1,555億ドル。Amazonは前年比+56%の成長率で5位から3位へジャンプアップし、1,000億ドル超のブランドの仲間入りを果たした。
ユーザー情報の流出などが報じられたFacebookは、452億ドルで初のマイナス成長(−6%)となり、順位を1つ下げた。
トップ100ブランドの合計価値は2兆153億ドルとなり、2017年に比べ7.7%成長した。
インターネット/IT関連:Spotifyが初ランクイン。Netflix、Salesforce、PayPalが大きく成長
インターネットないしITに関連する企業としては、前述のApple、Google、Amazon、Facebookの他、以下の企業がトップ100にランクインしている。
*ブランド名、順位、ブランド価値、対前年比の順に記載
- Microsoft:4位、927億ドル、+16%
- Samsung:6位、599億ドル、+6%
- Intel:11位、443億ドル、+10%
- IBM:12位、430億ドル、−8%
- Cisco:15位、346億ドル、+8%
- Oracle:19位、261億ドル、−5%
- SAP:21位、229億ドル、+1%
- eBay:38位、130億ドル、−2%
- Adobe:51位、107億ドル、+19%
- HP:54位、104億ドル、+9%
- Netflix:66位、81億ドル、+45%
- Huawei:68位、76億ドル、+14%
- PayPal:73位、66億ドル、+22%
- Salesforce:75位、64億ドル、+23%
- Spotify:92位、52億ドル、NEW
NetflixはAmazonに次ぐ+45%という高い成長率で、66位まで上昇(前年度は78位)。Spotifyが92位に初ランクインしている。
なお、「Best Global Brands 2018」のサイトから、個々のブランドに関する分析とブランド価値の推移を確認することができる。例えば、Amazonのブランド価値の推移は以下のとおり。
日本関連:8ブランドがトップ100入り。任天堂が復活、SUBARUは初のランクイン
トップ100のうち、日本に関わるものは以下の8ブランドとなった。業種別ではAutomotive(自動車)が4、Electronics(電機)が4。
- TOYOTA:7位、534億ドル、+6%
- Honda:20位、237億ドル、+4%
- Nissan:40位、122億ドル、+6%
- Canon:55位、104億ドル、+6%
- Sony:59位、93億ドル、+10%
- Panasonic:76位、63億ドル、+5%
- Nintendo:99位、47億ドル、(再ランクインのため前年比なし)
- SUBARU:100位、42億ドル、NEW
Nintendo Switchの好調などにより任天堂が99位に復活したほか、北米での売上と存在感を増しつつあるSUBARUが100位に初のランクインを果たした。
調査概要
- 主要基盤地域 (Home Region) 以外での売上高比率が30%以上であること
- 北米・欧州・アジア地域で相応のプレゼンスがあり、新興国も幅広くカバーしていること
- ブランドの財務的評価を実施するために必要な各種財務情報が公表されていること
- 資本コストを織り込んだ経済的利益 (Economic Profit) が長期的にポジティブであること
- 主要基盤地域のみならず、世界の主要な国々で、一般に広く認知されていること
- ブランドが顧客の購買行動に影響を与えていること
- 「財務分析」 - 企業が生み出す利益の将来予測を行う
- 「ブランドの役割分析」 - 利益のうち、ブランドの貢献分を抽出する
- 「ブランド強度分析」 - ブランドによる利益の将来の確実性を評価する
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