日本のモバイル経由の売上52%、モバイルからの購入率は前年比11ポイント増、Criteo「2016年度モバイルコマースレポート」

モバイルからの購入件数が多い小売業者では、購入率が2015年度第2四半期と同様に約8割
岩佐 義人(Web担 編集部) 2016/9/21 18:01

マーケティングテクノロジーのCriteoは、モバイルコマースの動向を調査しデータを提供する2016年度上期モバイルコマースレポートを9月21日発表した。上半期モバイルコマースレポートでは、モバイル経由の売上がデスクトップを上回った最新の現状を明らかにしている。日本におけるモバイルシェアは52%で、世界でもっとも高い割合であることが分かった。日本のモバイルコマースは、モバイルからの購入件数が多い小売業者では、モバイルからの購入率は2015年度第2四半期と同様に、約8割を維持。小売業者全体のECサイトでのモバイルからの購入率は、平均で前年から11ポイント増となっている。レポートは日本、イギリス、韓国、オーストラリア、ドイツ、オランド、イギリス、スペイン、イタリア、フランス、ブラジル、ロシアの市場を調査した結果をまとめた。

日本の業種別のモバイル経由購入状況は、「ファッション・高級品」「健康・美容」の2業種が他業種との差を拡大している。ファッション・高級品のモバイル経由売上シェアは前年比34%増で、健康・美容は19%増だった。日本の小売業界のECサイトにおけるモバイルデバイス別のシェアは、2016年度第2四半期ではスマートフォンが89%、タブレット11%で、スマートフォンの独占状態にある。「日本のOS別スマホ市場シェア調査 2016 Q2」によると、iOSが43%、Androidが56%となっており、iPhoneユーザはAndroidユーザよりも少ないものの、モバイルでの購入件数シェアではAndroidを大きく上回っている。世界のモバイルコマースの動向を見ると、モバイル経由の売上がデスクトップ経由を上回ったのは日本とイギリスだった。オンラインショッピングにおけるモバイルのシェアがもっとも拡大したのは、ブラジル、オーストラリア、フランスだった。モバイルのコンバージョンがもっとも高いのは日本、イギリス、韓国だった。

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