Movable Type 14周年の日にMT 6.2リリース 複数アップロードや画像編集の機能を追加
CMSプラットフォーム「Movable Type」の最新版であるMovable Type 6.2(MT 6.2)を、シックス・アパートが10月8日にリリースした。Movable Type 1.0のリリース日は2001年10月8日であり、14周年を迎える日の最新版リリースだ。
MT 6.2では、サイトのコンテンツを更新する担当者がより楽に作業を行えるようにコンテンツ管理機能が強化されたほか、CMS内のデータを扱うData APIの機能強化やセキュリティ強化も行われている。
Movable Type 6.2の新機能や機能改善
複数ファイルの同時アップロード機能を追加
コンテンツで利用する画像などのファイルを、複数まとめてドラッグ&ドロップでCMSにアップロードし、その場でファイルメタデータを編集できるようになった。
画像エディタ機能を追加
アップロードした画像をCMSの管理画面内で編集できるようになった。
現時点では、画像の「回転」「反転」「リサイズ」「トリミング」「Exifなどのメタデータ削除」が可能。
日本語ファイル名の自動アルファベット変換機能を追加
画像などのファイル名に日本語を含む場合に、ファイル名をアルファベット40文字に自動変換する機能を追加。日本語ファイル名で問題が発生するサーバー環境などでの利用を想定した機能だ。
アップロードしたファイルの処理の改善
ファイルをアップロードした際に、次のような処理をどのように行うかをサイトやブログ単位でデフォルトの挙動を変更できるようになった。
- アップロード先のパスを年月日の日付やユーザーによる設定
- 日本語ファイル名の自動変換
- 同名ファイルが存在する場合の上書きなどの処理
- 画像の向きの自動変換
また、アップロードした画像や生成する縮小版画像の品質を指定できるようになっているほか、コンテンツ一覧で「コンテンツに紐付けられているファイルが存在しないもの」といった条件でフィルタをかけられるようになった。
Data APIをアップデート
Data APIがバージョン3にアップデートされた。変更点は次のとおり。
- 認証をユーザーパスワードからwebサービスパスワードに変更
- list系のエンドポイントで日付による絞り込みが可能に
Movable Type 6.2では、これ以外にも、
- コンテンツを非公開に変更したイベントをトリガーとして利用できるようになった
- 外部サイトとのHTTPS通信時のサーバー証明書検証の有無を設定できるようになった
- 同梱ライブラリをjQuery 2.14、jQuery UI 1.11.4、TinyMCE 3.5.11にバージョンアップ
- Perl 5.18.xと5.20.xを正式サポート
- Microsoft SQL Server 2014をサポート(Movable Type Advanced)
- 新しい環境変数やテンプレートタグを追加
といった変更や、60件以上の問題修正などが行われている。
10月8日より、オンプレミス環境向けのソフトウェア版Movable Typeとソフトウェア版のエンタープライズ向けMovable Type Advancedは最新版の提供を開始しており、クラウド版やAmazon Web ServicesのElastic Compute Cloud(EC2)向けMovable Type for AWSも、も最新版を利用可能。
オンプレミス環境向けソフトウェア版の価格は次のとおり(いずれも税抜き価格)。
- Movable Type 6.2: 9万円
- Movable Type 6.2モバイルパック: 15万円
- Movable Type 6.2ワークフローパック: 13万円
- Movable Type Advanced無制限ユーザー・無制限サーバー: 180万円
- Movable Type Advancedアカデミックライセンス: 96万円
クラウド版は月額5,000円~、AWS向け版は1時間あたり0.07ドルまたは年額499ドルでの提供(AWSの無料利用枠向けに一部製品の無料提供あり)。
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