IPAの調査でネットに公開した個人情報を見るのは友人・知人だけだと思う、が半数以上
独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)は、「情報セキュリティの脅威・倫理に対する意識調査」の結果を12月19日に発表した。自らの個人情報をインターネットに公開した経験がある層の半数以上が、友人・知人だけが見る、と考えていたほか、私的ダウンロードについて違法の認識が低かった。調査は9月下旬から10月初めにかけ、13歳以上のパソコン、スマート機器のインターネット利用者を対象にウェブサイトで実施し、有効回答はパソコン5160人、スマート機器2066人だった。
自身の個人情報をインターネットに公開した経験者がどのような考えで行ったか聞いたところ、スマート機器利用者の57.1%が「友人や知人しか見ない」と答えた。特に20代が65.8%と高く、30代58.6%、10代57.6%で、30代以下はネットに公開した情報は世界中から閲覧される可能性がある、という認識が不足していた。2013年はSNS(ソーシャルネットワークサービス)への悪ふざけの投稿が社会問題になったが、若い世代のこうした意識の低さが収拾のつかない事態を招いたと言える。
違法にアップロードされたコンテンツの私的なダウンロードに関しては、2012年10月施行の改正著作権法で刑事罰化されたことを受けて質問した。「国内外の個人のサイトが公開しているコンテンツを無料でダウンロードして保存する」28.0%、「掲示板などのサイトにある情報から、コンテンツを無料でダウンロードして保存する」27.1%など、3割近くが違法行為の可能性があり、10、20代では4割近かった。ネット利用者の低年齢化が進む中、IPAは法令順守を訴える活動を進める。
情報処理推進機構
http://www.ipa.go.jp/
情報セキュリティの脅威に対する意識調査報告書
http://www.ipa.go.jp/files/000035983.pdf
情報セキュリティの倫理に対する意識調査報告書
http://www.ipa.go.jp/files/000035984.pdf
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