国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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情報設計の落とし穴: 見えづらいコンテンツをユーザーは見つけてくれない

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グーグル検索SEO情報②

情報設計の落とし穴: 見えづらいコンテンツをユーザーは見つけてくれない
クリックよりもスクロールのほうが低ハードル (sogitani / baigie inc. on X) 国内情報

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多いコンテンツを整理しようという意図でこうしたUIをWebページで使っている場合、初期状態で見えない状態にあるコンテンツをユーザーが見てくれる確率が著しく下がると、ベイジの枌谷氏がXで投稿した。「隠すと見られる確率が激減する」というウェブ情報設計における基本原則だ。

こうしたデザインでのコンテンツは、よほど強い興味や関心がないとユーザーは能動的にその先を知ろうとしないのだ。ユーザーエンゲージメントにおいてはクリックよりもスクロールの方が行動のハードルが低いため、前述のような処理で整理するよりも、縦に並べていくほうが好ましいと枌谷氏は主張している。

情報を隠す傾向は、デザイナーがすっきりとした外観を求めることから生じることが多いが、これは逆効果になる可能性がある。重要度の低いコンテンツでは情報を隠すことも許容されるが、重要な情報に関しては避けるべきだ。コンテンツの可視性を犠牲にすることなく、すっきりとしたデザインを実現する代替方法を見つけることの重要性を枌谷氏は強調している。

全文はXの投稿で読んでほしい:

SEOの視点では、コードとしてGooglebotが認識してさえいれば初期状態でコンテンツが隠れていても評価を下げられることはないということになっている。しかしユーザー体験の視点では、初期状態でコンテンツを隠すのは慎重になるほうがいいのかもしれない。

★★★★★
  • UX改善がんばってる人用
  • ウェブデザイナーに伝えましょう

【SEOアドバイス】コンテンツ著者の実績はサイトに明記すべき
エンティティ強化にも役立つ (おおき/SEO on X) 国内情報

複数人の著者で記事を書いているサイト(主に企業サイトになるだろう)に対して、おおき氏が次のようにアドバイスした。

このコラムで最近取り上げた、住太陽氏によるエンティティの強化著者情報の明示化に通じるものがある。

社内ガイドラインによって執筆者の個人名を明記できない企業もあるようだが、もったいないと思う。「誰が書いたか」は読者にとっては信頼度を判断する有用な情報になる。間接的であったとしても、グーグル検索にもポジティブな影響を与えることも期待できるからだ。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

多言語サイトのSEO: ccTLDと.comのどちらが有利?
ccTLDに優位性がある、以前より小さい (Google SEO office-hours) 海外情報

韓国のユーザーが韓国語でグーグル検索した場合、次の2つのドメイン名どちらが有利ですか?

  • 「.com.kr」
  • 「.com」

グローバルサイトのドメイン名に関するこんな質問が、英語版グーグルSEOオフィスアワーの2024年7月版で取り上げられた。

グーグルのゲイリー・イリース氏は次のように回答した(強調は編集部による):

いい質問だ。一般的に、ローカルドメイン名(この場合は.kr)の方が優位性を持つ傾向にある。なぜなら、グーグル検索はユーザーの地域に関連するコンテンツを優先的に表示するからだ。

.comドメイン名が良い結果を出せないというわけではないが、通常は.krドメイン名の方が若干有利だ。ただし、その差はそれほど大きくない

実際には、「ドメイン名がどちらか」よりも、「サイトの言語がユーザーの検索言語と一致しているか」のほうが、検索には強い影響を与えるだろう。

国際的なウェブサイトの管理については、さらに詳しい情報がある。

多言語サイトにおけるccTLDの影響度については筆者もグーグル検索チームの人に直接聞いたことがある。イリース氏が回答したように、影響しないわけではないが以前よりもずっと影響力は弱くなっているとのことだった。現在は、言語やhreflangのシグナルをより重視しているそうだ。

詳しくは筆者のブログで共有している。

★★★★☆
  • グローバルサイトのすべてのWeb担当者 必見!

Googleトレンドのチュートリアル動画シリーズ開始!
SEOにも役立つ使い方を期待 (Google Search Central on YouTube) 海外情報

Googleトレンドの上手な使い方を動画で解説するチュートリアルシリーズを、グーグルが開始した。グーグルのダニエル・ワイズバーグ氏が他の2人のグーグル社員とともに、YouTubeで解説している。

ワイズバーグ氏は検索チームに所属しているが、Googleトレンドの開発や普及活動にも今は携わっていると本人から聞いている。Googleトレンドを使って、最新の出来事やカルチャートレンド、消費者行動を得る方法を、これから伝授してくれるそうだ。SEOにももちろん役立つ使い方になるだろう。

1本目の動画は予告なので具体的な使い方には触れていない。それでも、予告編を視聴して本編への期待に胸を膨らませよう。

字幕設定
日本語字幕を利用できる。PCの場合は「歯車アイコン」→「字幕」→「日本語」
★★★☆☆
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グーグル、サードパーティ製Cookieの廃止を断念
代わりにユーザーが選択できる新機能をChromeに導入予定 (The Keyword Japan) 海外情報

グーグルはウェブのプライバシーサンドボックスに関する新しいアプローチを発表した。サードパーティCookieを段階的に廃止する方向で動いてきたが、それを断念した。代わりに、ウェブブラウジングのプライバシーについて十分な情報に基づいてユーザーが選択できる新たな機能をChromeに導入する予定だという。

そのほかの発表内容も含めた主要ポイントを杉原剛氏がXで解説している。長文なので、ぜひ下の表示をクリックしてXで全文を読んでほしい:

SEOに直接かかわる出来事ではないが、Cookieはウェブとは切っても切り離せない機能だ。特に広告配信しているサイトにとっては収益にも関係してくる。行く末が気がかりなはずだ。

★★★★☆
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