国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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パソコン用 Googlebot によるクロールの終了をグーグルが宣言

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グーグル検索SEO情報②

パソコン用 Googlebot によるクロールの終了をグーグルが宣言
スマホでアクセスできないサイトは検索から消える (グーグル検索セントラル ブログ) 国内情報

パソコン用Googlebotによるクロールをグーグルは2024年7月5日に終了し、スマートフォン用Googlebotだけのクロールに完全に移行した。

重要なニュースに聞こえるかもしれないが、ほとんどのサイトには関係しない。というのも、2023年10月の時点でモバイルファーストインデックスが完了しており、実質的にほぼすべてのサイトではすでにスマートフォン用Googlebotがメインクローラーになってるからだ。現在はスマートフォン用Googlebotがスマホ向けページをクロールし、そのページがインデックスとランキングに使われている。

モバイルファーストインデックス移行後も、モバイル デバイスにまったく対応していないサイトがごくわずかに残存していた。そのため、救済処置としてパソコン用Googlebotがクロールを続けていた。しかし、そういったサイトのクロールもスマートフォン用Googlebotが担う。

もしスマートフォン用Googlebotをrobots.txtでブロックしているサイトがあったとしたら、クロールされなくなるため検索から消えるだろう。とはいえ、そんなサイトを見つけるほうが難しい。よって、Google検索のインフラにとっては大きな変更だとしても、筆者たちが気にかける必要はない。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

著者情報にSEO効果はあるのか?
読者への信頼度をあげグーグルのエンティティ理解を手助け (ボーディー) 国内情報

著者情報がSEOに与える効果について住太陽氏が解説した。

住氏は次のように言っている:

  • 著者情報は、SEOに直接的な効果はない
  • しかし著者情報は、信頼性や専門性を高めることで読者へのアピールに繋がる

また、著者情報を適切に設定することで、グーグルが著者をエンティティとして認識しやすくなる。これにより、その著者が書いた記事のSEO効果が期待できるとも言っている。

著者情報を表すために次の3つの形式が使える:

  • バイライン(署名欄)
  • 著者情報ボックス
  • 著者プロフィールページ

著者情報のSEO効果を最大化するためには、著者プロフィールページを作成し、各記事からリンクを設定する。また、構造化データマークアップを使用して情報を明示的に記述することも有効だそうだ。

著者情報を表すためのやり方や構造化データの記述方法などの詳細は紹介先ページを参照してほしい。

住氏が言うように、著者情報を充実させたからといって、グーグルの評価に目に見える変化が起こることはないだろう。しかし長い目で見たらどうかわからない。それに、人間の訪問者にとっては、コンテンツ著者あるいはサイト運営者のプロフィールは信頼度を上げることに確実に役立つだろう。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

インデックス登録リクエストすればリダイレクト処理が早まる?
使えないっぽい (John Mueller on LinkedIn) 海外情報

URLを変更したサイト管理者が、グーグルのジョン・ミューラー氏に次のように質問した:

Search ConsoleのURL検査ツールで古いURLをインデックス登録リクエストしたら、リダイレクトの処理が早く進みますか?

ミューラー氏の回答は次のようなものだ:

そうはならないと思う。インデックス登録をリクエストしても正規化は変わらない(むしろ、最初のURLをインデックスしたいという意思表示のように見える)。

旧URLをクロールさせることでリダイレクトが設定されていることをグーグルに認識させ、結果として処理が行われると質問者は期待したのだろう。

サイトリニューアルなどでサイト全体のURLを変更したときは、変更をいち早く認識させるために旧URLをサイトマップに記載して、クロール対象のURLとして知らせるという変則的な方法が使えた(通常サイトマップには、インデックスさせたいURLを記述する)。

この理論でいけば、インデックス登録リクエストも機能するように思えるのだが、期待どおりにはいかないようだ。インデックス登録リクエストは、そのURLをインデックスしてほしいという要求としての意味合いが強いらしい。

★★★☆☆
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

グーグル検索、生成AI時代に突入 - 共存か淘汰か、コンテンツ業界の岐路
検索サービスの頂点であるグーグルが生成AIで新たな一歩 (日本経済新聞) 国内情報

検索サービスの頂点に立つグーグルの転機について論じた日本経済新聞の記事を紹介する。

要約は次のとおりだ:

米グーグルは、主力であるインターネット検索サービスに生成AIを本格的に組み込むことを決定した。年内に世界中で10億人以上が利用できるようにする計画だ。

グーグルの検索サービスは、ウェブサイト間のリンク数を基にサイトの重要度を評価する「PageRank(ページランク)」技術を核として開発され、世界シェア9割超を誇る。しかし、生成AIの急速な発展により、この巨大ビジネスは転換期を迎えている。

グーグルは、生成AIを活用した新サービス「AIオーバービュー」を米国で開始した。これは、利用者の質問に対して生成AIが文章で回答するサービスだ。しかし、このサービスは、報道機関や出版社など、コンテンツ提供者から強い懸念を引き起こしている。生成AIの回答で利用者が満足し、リンクをクリックしなくなる可能性があるからだ。

グーグルはコンテンツ提供者との共生関係を強調し、生成AIによる回答は一部の質問に限定し、将来的にもすべての質問に対応することはないと説明している。しかし、生成AIの普及により、従来の検索サービスの利用が減少するとの予測もあり、コンテンツ提供者の不安は根強い。

グーグルは、モバイル機器の普及期にも同様の懸念があったが、実際には検索サービスの利用は拡大したと主張している。しかし、生成AIの影響はスマートフォン以上との指摘もあり、今後の動向が注目される。

全文は元記事にアクセスして読んでほしい。会員限定記事だが、無料会員でも読める。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグルがGemini普及のためにnoteを開設
日本独自のコンテンツ発信 (Gemini - Google の AI on note) 国内情報

日本のグーグルが、生成AIのGemini(ジェミニ)の認知度向上と利用促進を目的に公式noteを開設した。

開設の理由と志を次のように述べている:

私たち Google は、AI をすべての人に役立つものにしたいと考えています。そのために、Google の AI「Gemini」をもっとたくさんの人に知っていただき、使いこなしていただきたいという思いで、この note を開設しました。

「生成 AI って気になるけど難しそう…」「どうやって使うのかわからない」と思っている方や、「Gemini って何?」と思った方には、さまざまな活用方法や事例を通して、まずは Gemini に興味を持っていただきたいです。「生成 AI って面白い」「これなら自分にもできそう」と思える使い方がご紹介できるよう頑張ります!

すでにいくつかの記事が公開されている。次の2つの記事はGeminiビギナーに特にオススメだ:

★★★★☆
  • 生成AIがんばりたい人用(ふつうの人は気にしなくていい)

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