Webのコト、教えてホシイの!

不正なデジタル広告からブランドを守るにはどうすればいいの?/JICDAQ小出誠さんに聞いてきた

日本のアドフラウド率は世界ワースト2位、ビューアビリティは世界最下位。企業がとるべき対策について伺った。
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↑Web担編集長・四谷さん このマンガを描いている星井↑ ↑Web担・内藤さん どうしたん ですか これを 見てください IAS最新レポートによると 日本のアドフラウド率は2・6%で 世界ワースト2位 ビューアビリティは 53・5%で世界最下位だそうです ▼コマの下に ※いずれもデスクトップ ディスプレイの数値 ▲ へ~ 何が問題か わかってない ですね テヘ 以前 やりましたよね デジタル広告の 世界は まだまだ 闇に包まれています えっ 闇!? どういうこと ですか? 不正広告と闘う JICDAQ (ジックダック)の 事務局長 小出誠さんに 話を聞きに 行きましょう
※3コマ目の数値の出典は、Integral Ad Science(IAS)「メディアクオリティレポート 第16版 2022年3月」。Web担当者Forum「日本の広告の『ビューアビリティ』、2021年下半期も世界ワースト1位を記録【IAS調べ】」(2022年6月16日)でも取り上げています。
どうも こんにちは JICDAQ 事務局長 日本アドバタイザーズ協会 専務理事補佐 資生堂ジャパン株式会社 メディア戦略部 エグゼクティブマネージャー 小出 誠さん よろしく お願いします!! 日本のアドフラウド率は 世界ワースト2位 また未対策企業の グローバル平均ですが アドフラウド率 10・7%という レポートは ご存じですか? もちろん 知っています ショックですね 10・7%って どういうこと ですか? アドフラウド によって 無駄になっている 広告費の 割合です 少々乱暴なたとえになりますが 例えば 広告費に 1億円 使っていた場合 そのうち 10・7%つまり 一千万円以上が 効果がない広告に お金を払っている計算になります 無駄 10.7% ええっ ※事業者もさまざまな対策を実施しているので、実際には、このように単純な換算にはなりません。
大変じゃない ですかっ! そうですよ 大変なんです まぁ 僕は 広告は 見るだけ なんで こら こらっ このような デジタル広告の 問題は なかなか なくなりません 問題には どんな種類が あるんですか? 代表的なのが この3つです アドフラウド(Ad fraud) ブランド毀損 ノンビューアブル インプレッション(Non-Viewable impression) 1つ目が アドフラウド ボットによって 閲覧やクリックが 水増しされ その分の広告料金が 広告主に 請求されることです そして2つ目が ブランド毀損 不適切なサイトに 広告が掲載され それにより ブランドイメージが 傷つくことです
最後に ノンビューアブル インプレッション 広告配信回数 のうち ユーザーが広告を 閲覧できる状態にない インプレッションのことです 見られていないのに 表示回数に カウントされ 広告費用が請求されていることもあります 見えてない広告 見えている広告 そんなに 種類が あるんですね… 対策は あるんですか? もちろんです 4つの 代表的な対策が あります それが こちら セーフリスト 広告配信を 許可する媒体のリストを作成する ブロックリスト 広告を配信しない 媒体のリストを作成する アドベリフィケーション ツールの導入 アドベリフィケーション (不適切な広告出稿を防ぐために 広告の掲載内容の検証を行うこと)を 目的とした専用ツールの利用 プライベートマーケット プレイス(PMP)の利用 限られた広告主と媒体だけが 参加可能な広告枠取引市場 ちょっと 待って下さい これだけの方法が あるのに アドフラウド率 世界ワースト2位 ってことは まだ導入している 会社が少ないって ことですよね はい… どうして ですか? それは…
対策を実行するには 手間も コストもかかります 数千万もあるサイトを ここはブロックすべきかここはセーフティかを チェックするなど できませんからね 確かに… だからといって 放っておくわけには いかない ということで JICDAQが 設立されました JICDAQとは どんな組織 なんですか? 広告市場の 健全な成長を 目指して 立ち上げた 認証機構です 日本 アドバタイザーズ協会 (JAA)のほか 日本広告業協会(JAАA) 日本インタラクティブ 広告協会(JIAA) この 3団体が中心となり 2021年3月に 設立されたんです
目的は 広告主が 安心して取引できる 「デジタル広告事業者」 をわかりやすくする ことですね なるほど 具体的には デジタル広告の 品質に関わる 業務プロセスの 認証基準を 制定しています これに 沿った業務を 行っている 事業者を認証し 事業者名を 公表しています 広告主は 助かりますね それが 目的ですから デジタル広告の 事業者は どうすれば 認証されるんですか? まずJICDAQに登録してもらい 日本ABC協会が検証・確認を 行います そして 問題がなければ 認証され 公開リストに 掲載されます
2022年8月1日時点で 登録事業者は 140社 そのうち 品質認証事業者は 現在107社です ちなみに 登録 アドバタイザー(広告主)も 現在100社いるんですよ 登録 アドバタイザー? 我々の理念に 賛同を 表明してくれている 広告主のことです インプレスも 品質認証事業者ですよ ちなみに 品質認証事業者の アドフラウド率は どれぐらいですか? 事業者さんによって異なりますが 低く抑えるように各社各様の方法で工夫されています 対策を行えば やっぱり 効果はあるんですね 広告主が アドベリフィケーションツールなどを使うなどの 費用負担するのは おかしいという 意見もあるなか 現状では ベストに近い 選択肢 だと思います ありがとう ございます 最後に 読者に一言 お願いします はい
デジタル広告の闇を 光で照らすには 広告主 そして デジタル広告 事業者が 力を合わせる ことです! デジタル広告の 課題を認識して ぜひJICDAQに 参加してください!! JICDAQは 頼もしい 存在ですね なかなか 一朝一夕に 改善するのは 難しそう ですけどね え 闇の業者は 手を変え品を変え 不正広告の方法を 開発しています だから 広告主や広告業者が リテラシーを 身につけて 対抗しなければ なりません そ そうですね 広告主のみなさんっ アドバタイザー 登録 してください! デジタル広告の 闇に 負けるな! まぁ僕は 広告は 見る側です けどね ごらっ!

次回に続く

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