日本のブランドリスクは横ばい推移だが、ビューアビリティとアドフラウドは世界最低レベルに【IAS調べ】
Integral Ad Science(IAS)は、調査レポート「メディアクオリティレポート2019年下半期版」を発表した。
アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オーストラリア、ニュージーランド、日本の10か国において、デスクトップディスプレイ、デスクトップ動画、モバイルウェブディスプレイ、モバイルウェブ動画、モバイルアプリディスプレイの全5種のデバイス/フォーマットについて、メディア品質を調査した。
メディア品質の指標としては「ビューアビリティ」「ブランドセーフティ」「アドフラウド」「タイムインビュー」の4指標を対象としている。
日本のメディアのビューアビリティ、改善されるも全10か国のうちでは最低
ビューアビリティの値については、すべてのデバイス/フォーマットが過去最高値を更新した。日本も過去最高値だったが、他国との比較では全デバイス/フォーマットで最下位だった。たとえばデスクトップディスプレイでのビューアビリティの値は、グローバル平均の71.0%に対し、日本は58.5%に留まった。
またアドフラウドの値も、全デバイス/フォーマットで最下位だった。デスクトップディスプレイでのグローバル平均(最適化)の1.1%に対し、日本は2.6%と、2倍以上に及んでいる。
一方で、日本のブランドリスクは、順位的には10か国の中間あたりに位置し、安定的に横ばい。デスクトップディスプレイで3.2%(前年同期2.8%)、モバイルウェブディスプレイで5.7%(前年同期6.2%)と、他国の変動と比べると、あまり大きな変化はなかった。こうした結果からIASでは、「ブランドセーフティのみを重視して対策した結果、その他の指標が悪化する事象がより鮮明となった」と指摘している。
調査概要
- 【調査対象】アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オーストラリア、ニュージーランド、日本(全10か国)
- 【調査方法】メディア品質指標(ビューアビリティ、ブランドセーフティ、アドフラウド、タイムインビュー)の全4指標について調査。対象デバイスとフォーマットは、デスクトップディスプレイ、デスクトップ動画、モバイルウェブディスプレイ、モバイルウェブ動画、モバイルアプリディスプレイの全5種。
- 【調査頻度】1兆超/日のメディア指標を測定し、メディア品質の変化をリアルタイムで検出。
- 【調査期間】2019年下半期(7月~12月)
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