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【SEO効果大】長文コンテンツ作成のポイント!記事制作で重要な観点4つ

SEO効果をMAXまで発揮する、長文記事コンテンツを作成するためのポイントを紹介します。トピックの選び方、最適な方法の選択、既存のコンテンツの確認、そしてリソースの確保の、4つの重要な観点をそれぞれ詳細に説明。また、検索結果で1ページ目に表示されるコンテンツなど、すでに公開されているコンテンツを分析できる「Thruuu」の使い方も解説します。

この記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。 →まず前編を読んでおく

前編では、長文のコンテンツがSEOと企業のマーケティングに有効な理由をいくつか学んだ。後編となる今回は、長文コンテンツを作成する際に気をつけておきたい重要ポイントを4つ知っていこう。作成時に役立つツールも紹介する。

この4つのポイントを押さえることで、長文コンテンツでSEO効果を最大限発揮する可能性を高められるはずだ。

長文コンテンツを作成するには

長文のコンテンツを作成しようとする場合に、覚えておくべきポイントがある。それは、次の4つだ:

  • トピックの選び方
  • 最適な方法かどうか
  • 既存のコンテンツを確認する
  • リソースを確保する

それぞれ詳しく見ていこう。

長文コンテンツ作成の重要ポイント①
執筆したいトピックを選ぶ

まず、基本的なことから始めよう。それは、君が何について書きたいのかということだ。ブレインストーミングはすぐに脱線してしまいがちであるため、次のような構成に沿ってトピックを選ぶ必要がある。

トピック選びの観点①
どういうトピックであれば、信頼を持って聞いてもらえるか

君の会社は、どのような知識や知恵、経験を持っているだろうか?

他の誰よりも(あるいは、ごくわずかな人を除いて)信頼を持って聞いてもらえるトピックは何だろう?

ここで避けるべきは、君の会社やビジネスからあまりにもかけ離れているトピックを提示することだ。もし誰かが君のトピックを見て「なぜこの会社がこれを話題にしているのだろう?」と疑問に思うようであれば、そのトピックには問題があるかもしれない。

トピック選びの観点②
オーディエンスの共感を得られるトピックは何か

オーディエンスが抱えている問題や課題の中で、自分が有益な情報を提供できるのは何だろうか?

君のオーディエンスが読んだり学んだりしたいと思うようなトピックを考えてみてほしい。相手の立場に立って、自分のウェブサイトを訪れれば読めると思ってもらえるトピックは何かを考えてみよう。

トピック選びの観点③
どのようなことで知られたいか

君のブランドはどのようなトピックで知られたいだろうか?

最後だが重要な質問だ。というのも、「オーディエンスの共感を得られるトピック」や「信頼して読んでもらえるトピック」があったとしても、それが君の希望するトピックかどうかはまた別の問題だからだ。

次の状況では、特に重要である:

  • 君の会社が自社への認識を変えようとしている場合
  • 新しい分野または製品ラインに拡張しようとしている場合

長文コンテンツ作成の重要ポイント②
最適な方法かどうか

アイデアを実現するのに、長文コンテンツが最適な方法でない可能性は十分にある。

最悪なのは、手段からプロセスを開始することだ。次のように考えてしまったら要注意だ:

  • 5000ワードの記事を作りたい
  • 動画を作りたい

なぜなら、アイデアを伝える手段として最善の方法ではない場合にも、これらのフォーマットに自分のアイデアを押し込んでしまうことになるからだ。

長文コンテンツが自分のアイデアを実現するのに最適な方法かどうかを見極めるには、コンテンツの構成を練るといい。自分が何を伝えたいかをすぐに把握できるようになるし、それがトピックの範囲内でさまざまなポイントや視点に発展するなら、長文のコンテンツを進めるべきだろう。

それと同時に、ここでもオーディエンスの身になってみよう。そのトピックに関する情報を探すとしたら、相手が期待するのは長文のコンテンツなのだろうか。あるいは、はるかに短くて簡潔なものを期待するだろうか? そもそも、それは長文で詳しく伝えるべきトピックだろうか?

長文コンテンツ作成の重要ポイント③
すでにあるコンテンツを確認する

上記の点に基づき、特にグーグルの検索結果で1ページ目に表示されるコンテンツなど、すでに公開されているコンテンツを必ず確認しておこう。グーグルは、ユーザーが何を探しているかを理解することに長けているため、検索結果(特に1ページ目)にあるコンテンツはユーザーの期待に応えられている可能性が高い。

この調査では、グーグルが1ページ目に何を表示しているかに注目してほしい。次のようなコンテンツが混在しているかもしれない:

  • Eコマースの検索結果
  • 短いコンテンツ
  • 長いコンテンツ
  • 動画
  • 研究論

既存のコンテンツの中に、長文コンテンツが入っても違和感がなさそうかどうか自問してみよう。

ちなみにThruuuなどのツールを使えば、これを素早く調査できる。キーワードを指定すると、検索結果の1ページ目について多くのことを教えてくれる。

Thruuuの出力例は次のような感じだ:

「横浜F・マリノス」で検索したときの1ページ目の結果

これらすべてに合致させる必要はないかもしれないが、特定のキーワードに対してすでにグーグルで表示されるようなページのタイプについて、優れた統計情報が得られる。

Thruuuでは、1ページ目に表示されるページのタイプ以外にも、次のような情報を分析して表示してくれる:

  • トピック
  • 記事構成
  • タイトル
  • 見出し
  • 説明文

長文コンテンツ作成に役立ちそうなThruuuの分析結果をいくつか紹介しておく:

検索結果の分析からThruuuが提案する、コンテンツの構成案
コンテンツで扱う内容を検討するための、SERPの1ページ目にでてくるコンテンツのトピック分析

※Web担編注

Thruuuは要登録でメールアドレス確認が必要だが、日本語キーワードでも問題なく扱えるようだ。無料でも月間10回まで調査できる。

キーワード指定ボックス横のアイコンから、日本向けの設定もいくつかできる:

加えて、すでにあるコンテンツを1段階上回るものを自分に作れるかどうかも見極める必要がある。既存のコンテンツを見て、すでにかなりいい仕事をしていると感じたら、別の分野に重点を置いたり、トピックの幅を広げて付加価値を高める方法を探したりするといいだろう。

長文コンテンツ作成の重要ポイント④
リソースを確保する

実際にコンテンツを作り始める前に、次のようなことを自問してみよう:

作りたいコンテンツがあるのはいいが、実際に作れるだろうか?

アイデアを実現できる優秀なコピーライター、編集者、デザイナーがチームにいるか?

そのいずれかを自分でやることは可能か?

もし無理なら外部に目を向けて、フリーランスの専門家などに支援を求める必要があるかもしれない。

重要なのは、自分や自分のチームに何ができるかについて正直になることだ。専門家が必要なら、ためらわずに専門家を探そう。そうすれば、最終的にできるコンテンツははるかに良いものになるからだ。

まとめ

長文コンテンツの価値は明白であり、多くの点でブランドに付加価値をもたらしてくれる。すぐに明らかになる価値ばかりではないが、この記事でいくらかでも理解を深めてもらえたなら嬉しい。こうした知見によって、アウトプットを改善できるはずだ。

結局のところ、重要なのは常にアイデアの質と実行方法だ。やり方が素晴らしくても、まずいアイデアを相殺することはできないだろうし、アイデアが素晴らしくても、やり方がまずければ、然るべき注目を集めることはできないだろう。

この2点に集中すれば、あとははるかに簡単だ。

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