SEOの「ペナルティ」は古い考え方!?
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SEOの「ペナルティ」は古い考え方!?
この言葉を使うとグーグル社員にいや~な顔をされるかも (Gary Illyes on Twitter) 海外情報
SEOにおける「ペナルティ」という言葉にグーグルのゲイリー・イリェーシュ氏が次のように反応した。
「ペナルティ」というのは古い考え方だ。今のアルゴリズムは、まるで仮想的な目でギョロギョロと見てスパムを見つけ、それを無視するような感じになっている。
"Penalizing" is so old school. It's more likely our algorithms become sentient and ignore them all while rolling their virtual eyes.
— Gary 鯨理/경리 Illyes (@methode) June 30, 2020
過去には、パンダアップデートやペンギンアップデートといった不正な手段を用いているサイト、ページの検索順位を下げるアルゴリズムが導入された。順位を下げるので、たしかに「ペナルティ」と表現してもよかったかもしれない(筆者補足: どちらのアルゴリズムも今はコアアルゴリズムに組み込まれている)。
しかし現在は、不正な手段をアルゴリズムが検出した場合は、原則として、順位を下げるのではなく無視する方針にシフトしている。無視されたことによって順位が下がることはあるかもしれない(不正な手段で上位表示できていたから)。しかし、それは「ペナルティ」という言葉で表されるような「意図的に下げる」という方策ではない。
「ペナルティ」はSEO界隈での俗語であり、少なくとも公式にはグーグルは使っていない。したがって、グーグル検索の人に話したり質問したりするときは、「ペナルティ」という言葉の利用はおすすめしない。ともすれば、「よほどの問題行動をしたのか」と嫌な顔をされるかもしれない。
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グーグルが新型コロナ対策に新型ツールで尽力
「クエスチョン ハブ」を利用 (Google Japan Blog) 国内情報
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関してウェブで適切な回答を得られないユーザーを助けるプロジェクトを、グーグルが始めた。
まずクエスチョン ハブ(Question Hub)と呼ぶツールを使い、ユーザーが検索で問題を解決できなかったキーワードを収集する。そして収集したキーワードをもとに、必要なコンテンツを医療関連のコンテンツ制作を専門にする企業と協力して制作・公開する。
新型コロナに関しては、絶えず新しい情報が出てくる。以前の情報が180度くつがえることもある(たとえば発見当初は、人ヒト感染はないと考えられていた)。専門家によって信頼できる情報をウェブで入手できるのは、本当にありがたいことだ。
医療情報を扱うオンラインコンテンツを扱っている人は、このプロジェクトに興味があればフォームから問い合わせできる。クエスチョン ハブを利用して新型コロナ関連コンテンツの制作に協力できるかもしれない。
クエスチョン ハブについて少し補足しておく。クエスチョン ハブは、ユーザーが適切な回答を得られなかったクエリをさまざまな方法で収集するツールだ。たとえば、ユーザーに質問を尋ねるテキストボックスが検索結果に表示されたりする。その質問がクエスチョン ハブの管理画面に記録される。
こちらはグーグル公式ブログに掲載されている管理画面のサンプルだ。
ユーザーが実際に知りたいことを直接把握できれば、その情報はコンテンツ作成で非常に役立つだろう。また、そのニーズに対応した良質なコンテンツを公開すればユーザーにも喜ばれる。
今回の日本のケースではコロナに特化して提供されるが、クエスチョン ハブ自体はさまざまなトピックに対応している。現在は次の3か国でも提供されている。
- インド
- インドネシア
- ナイジェリア
これら以外の国での提供時期は不明だ。興味があればウェイティングリストに登録できる。クエスチョン ハブ紹介ページのいちばん下にフォームがある。
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グーグルがAMPを捨てる日は来るのか?
グーグルはAMP への注力を続けます (Google Developers Japan) 国内情報
グーグルはAMPをいずれ廃止するだろう
こんなふうに予測する声がある。AMPの導入当初はゴリ押しにも近い形でAMPの普及にグーグルは精力的だった。しかしその頃と比べると、AMPに関する話題はずっと少なくなった。事実、このコラムでのピックアップの回数も減っている。AMPに対するグーグルの関心が薄れたからだろうか?
検索結果でのAMPの特権もなくなるものがある。たとえば、モバイル検索のトップニュースに掲載させるにはAMP対応が必須だった。しかし、ゆくゆくはコア ウェブ バイタルの基準を満たしていれば、AMPではない記事でもトップニュースに掲載できるようになる。
しかしながら、グーグルがAMPを放棄することはないだろう。ウェブ バイタルの導入によってAMPの存在価値はむしろますます高まりそうだ。なぜなら、本質的にAMPは、コア ウェブバイタルをはじめとするさまざまなUX要素を最適化するように設計されているからだ。
AMPの成功事例をグーグルは定期的に公開している。最近はウェブストーリーに特に力を入れているように感じる。
今やAMPは、グーグル独自のテクノロジーではない。オープンソースとしてOpenJS Foundationに仲間入りしている。先日はGrowth(グロース)ステージに昇格した。
※筆者注: OpenJS Foundationに所属するフレームワークは5つのステージに分かれている。最上位ステージはImpact(インパクト)で、jQueryやNode.jsが含まれる。GrowthはImpactの次、つまり2番目に高いステージだ。
廃止に向かうどころか、オープンフレームワークとしての地位をAMPは確立しつつあるのが事実だ。
グーグルは次のように力強く語っている。
Google は AMP への注力を続けます。また、優れたユーザー エクスペリエンスを実現するウェブページを簡単に作れるようにするという AMP Project の目標に確信を持っています。
AMPの消滅は少なくとも近い将来には起こりそうにない。安心してAMPを採用していいのはないだろうか。グーグルの目的は「AMPを推進すること」ではなく「世の中のサイトのUXを改善できるようにすること」だが、その手段としてAMPが有効である限り、この動きは変わらないだろう。
(いずれは消滅するかもしれないが、そのときはウェブに大きな変革が起こっており、AMP以外にもメジャーなフレームワークが消滅しているに違いない)
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7月のオフィスアワー開催――ネイティブLazy-loadのフォールバックやHTTPSがランキングに与える影響、ソフト404修正など
あなたも質問があれば聞いてみよう (ウェブマスター オフィスアワー) 国内情報
7月のオフィスアワーが開催された。金谷氏とあんな氏が回答した質問は次のとおりだ。
- img loading="lazy" でフォールバック (07:37)
- https が検索順位に与える影響の大きさ (09:25)
- ブログ記事が Google 検索に出てこなくなった (11:53)
- 同じドメインのブログばかり表示される (15:27)
- レシピのカルーセルマークアップの最大個数 (18:17)
- URL 検査の参照元ページに AMP キャッシュ (20:07)
- サービス終了後もインデックスされている (21:17)
- ソフト 404 エラーを修正したい (25:14)
- クローラがパソコン用 Googlebot (29:09)
- トップページのみ表示されない (31:45)
- 否認ツールの使い方 (34:43)
- Canonical のクラスターの挙動確認 (41:57)
- Google サイトの HP がインデックスされない (43:10)
- Discover 最適化に効果的な方法 (44:45)
- メタタグ記述とリダイレクトのプラクティス (46:47)
- rel="canonical" の使用方法 (49:59)
- 狙ったクエリで一覧ページを表示させたい (54:31)
各質問の場所から直接再生できるようにリンクを貼ってある。気になるQ&Aを優先して視聴してもいいだろう。
あなたも気になっている疑問や問題があれば、こちらのフォームから送信できる。次回以降のオフィスアワーで取り上げてもらえるだろう。
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Google社員とBing社員がタッグを組んでSEOを語る
お役立ち情報がたくさん (アユダンテ コラム) 国内情報
グーグルのマーティン・スプリット氏がSEOの誤解を解くことをテーマに動画で語る「SEO Mythbusting」のシーズン2が始まった。
第1回は、Bingウェブマスターツールの開発チームからサンディヤ・ガントレッディ氏をゲストに招き、次のトピックについて解説している。アユダンテさんが日本語でまとめてくれた。
- 外部リンクがたくさんあれば上位にヒットできるの?
- 検索エンジンの上位にヒットするにはどうすれば良い?
- 検索広告を使っていたら、上位にヒットできるの?
- SEOコミュニティがよりテクニカルになってきていないか?
- Robots.txtのクロールブロック、BingbotとGooglebot
- Google Search ConsoleとBing Web マスター ツールの連携
- JavaScript SEOについての推奨事項
- サードパーティーツール、「クエリ意図」と「ユーザー意図」
有用な情報がたくさん手に入る。読んでほしい。
自分で視聴したい人のためにもの動画も埋め込んでおく。
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海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
ウェブ高速化の嬉しいニュースとECサイトの怖いニュースをピックアップ
- ついにSafariが画像フォーマットとしてWebPをサポート! ウェブページの表示高速化に期待
本当に実装したらかなりウレシイ
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- Googlebotはショッピングカートに商品を追加する。カゴ落ち率が悪化する可能性あり
結局買わないウィンドウショッピング?
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- アクセス解析担当者に伝えましょう
ソーシャルもやってます!