アマゾン日本事業の2016年売上高は約1.1兆円【Amazonの2016年販売状況まとめ】
この記事は、姉妹サイトネットショップ担当者フォーラムで公開された記事をWeb担当者Forumに転載したものです。
アマゾン日本事業の売上高が円ベースでついに1兆円を突破し、日本のAmazonも勢いが止まらない。米Amazonが公表した「年次報告書」などから、2016年の米Amazon、日本事業などの動向をまとめてみた。
グローバルの販売状況
米Amazonの2016年における連結総売上高は前期比20.7%増の1359億8700万ドル。
内訳は次の通り。
- 仕入れ商品による売り上げ(デジタルメディアコンテンツなど含む) → 914億3100万ドル
- 第三者販売サービス売上など(第三者が販売するサービスに関する手数料売上など) → 229億9300万ドル
- 定期購入売上など(「Amazon プライム」の会員費など) → 63億9400万ドル
- AWS(Amazon Web Service) → 122億1900万ドル
- その他(広告サービスやクレジットカード契約などの売上) → 29億5000万ドル
世界的に会員数が増加傾向にある「Amazon プライム」について、2016年10月のCIRP社の発表によると、2016年9月30日の時点でアメリカのプライム会員数は6500万人という。
地域別の売上高は次の通り。日本事業の売上高が占める割合は7.9%、2015年度から0.2ポイントアップしている。
- アメリカ → 903億4900万ドル(前期比28.0%増)
- ドイツ → 141億4800万ドル(前期比19.7%増)
- 日本 → 107億9700万ドル(前期比30.6%増)
- イギリス → 95億4700万ドル(前期比5.6%増)
- その他 → 111億4600万ドル
なお、ネッ担編集部が連携している米国大手EC専門誌「Internet RETAILER」が報じたところによると、2016年のアメリカにおけるオンライン購入の43%は、アマゾン経由(アマゾンが注文処理を行うマーケットプレイス含む)という(詳しくはこちら)。
日本事業の販売状況
アマゾン日本事業の2016年(2016年1~12月)における売上高(ドルベース)は107億9700万ドルで前期比30.6%増(2015年の日本事業売上高は82億6400万ドルで、前の期比4.4%増)。
2016年の年間平均為替レート(108円)で換算すると、日本事業の円ベースの売上高は前期比17.5%増の1兆1660億7600万円となる。
アマゾン日本事業の売上高は直販のほか、第三者による販売(マーチャント売り上げ)の手数料収入なども含まれる。
アマゾンに詳しい業界関係者によると、全体の流通額のうち約4割が第三者による販売で、手数料収入は第三者の販売額の約10%と考えられるという(詳しくはこちらをご参照)。
ネッ担編集部ではこの数値を前提に、アマゾン日本事業の流通総額を推測してみる。2015年度については、第三者による流通額は約6200億円、直販による流通額は約9300億円と推計。2016年は、第三者による流通額は7200億円、直販による流通額は約1兆800億円となり、流通総額は少なくとも合計1兆8000億円規模まで広がっている推計できる。
オリジナル記事はこちら:アマゾン日本事業の2016年売上高は約1.1兆円【Amazonの2016年販売状況まとめ】(2017/02/15)
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