Googleアナリティクスのレポート画面の超基本を理解しよう[第9回]
Googleアナリティクスには多くのレポートがあるが、今回はレポート画面のメニューの操作や基本的な見方を解説する。Googleアナリティクスを使ううえで、すべての操作の基本となる内容だ。
- Googleアナリティクスの画面構造を知る
- レポートの表示方法やメニューの操作方法を覚える
トラッキングコードやビューの基本的な設定が済んだら、いよいよGoogleアナリティクスのレポートを見ていこう。
レポート画面を表示する
Googleアナリティクスにログインすると、画面の上部に表示されるナビゲーションリンクの「ホーム」画面(図1赤枠部分)が表示される。Googleアナリティクスはアカウント、プロパティ、ビューの3層構造からなっているので、すべての階層が展開されている状態にしよう。
アカウントだけが表示されている場合は、アカウント名をクリックすれば、すべてが見えるようになる(図1青枠部分)。
すべての階層が表示された状態で、一番下の階層にあたるビューがレポート画面への入り口になる(図1黒枠部分)。図1では2つのビューがあるが、レポートを見たい方をクリックしよう。
すると、図2の画面が表示される。これがレポート画面だ。左側の図2赤枠部分で見たいレポートを選択する。太字になっている項目が、現在見ているレポートであることを示している。最初は[ユーザー]>[サマリー]レポートが表示される。
選択したレポートは、右側の図2青枠部分のエリアに表示される。レポートの詳しい内容はこのあと解説する。上部のヘッダーでは、レポート画面と「アナリティクス設定」画面などを切り替えることが可能だ(図2緑枠部分)。
レポート名表示を隠して画面を広く使う
Googleアナリティクスのレポートのなかには横に広いものもあるが、いつも大きなモニタで表示できるとは限らない。そんなときのために、必要がないときにメニュー部分を隠してレポート画面を横幅いっぱいに表示するための機能がある。画面の左上にある左向きの三角形(図3赤枠部分)をクリックすると、左側のレポート名が表示されているセクションが非表示になる(図4)。
元の状態に戻したいときは、同じ場所にある右向きの三角形(図4赤枠部分)をクリックすれば、レポート名のセクションが再度表示される。
レポートのグループはクリックで開閉する
左側のレポート名が表示されているセクションにも、右向きの三角形(▶)が付いた項目がある(図5赤枠部分)。これは、下の階層にさらに項目があることを意味している。
たとえば「ユーザーの分布」をクリックすると(図6赤枠部分)、その下の階層が表示される(図6青枠部分)。ここに表示された「サマリー」「年齢」「性別」の項目をクリックすることで、そのレポートを表示できる。
再度「ユーザーの分布」(図6赤枠部分)をクリックすると、再び図5のような閉じた状態へ戻るというわけだ。
レポート画面の基本的な構成と見方
次に、レポート画面の基本的な構成について説明しよう。ここでは、[ユーザー]>[地域]>[地域]レポート(図7赤枠部分)を例にしよう。
実際はレポートによってさまざまな表示形式があるが、[ユーザー]>[地域]>[地域]レポートのように上部に折れ線グラフが表示され、下部に一覧表形式で数値データを見られるレポートが多い(図8)。
上部の折れ線グラフは、デフォルトではそのレポートの主な指標の日別の数値をグラフ化したものになっている(図8赤枠部分)。このレポートでは、セッション数がグラフになっている。
下の一覧表は、主なディメンションの項目別の指標が表示されている(図8青枠部分)。このレポートでは「国」という項目に、「Japan」「United Kingdom」などの指標が表示されている。
「ディメンション」と「指標」については次回詳しく解説するが、この一覧表で、「Japan」(日本)からWebサイトを利用した訪問の「セッション(訪問)数」「新規ユーザー数」「直帰率」「コンバージョン率」などを見ることができるということだ。
レポートを見る基本的な流れ
レポートにはさまざまな機能がある。主要なものは別途解説をしていくが、基本的なレポートの見方は次のような流れとなる。
①レポートの集計期間を選択する
Webサイトによって、データを確認する頻度は異なる。たとえば「月曜日から日曜日までの数値を翌月曜日に確認する」のであれば、先週の7日間を集計対象期間に設定してレポート表示する。
この期間を設定するのが、画面右上の図9赤枠部分だ。ログイン後にレポート画面を表示すると、ログインした日の前日から過去31日間が集計期間となる。まずは、見たいデータの集計期間を指定するところからスタートしよう。期間の細かな指定方法については、別の回で詳しく解説する。
②表示したいレポートを選択する
集計期間を設定したら、次に見たいレポートを選択しよう。ログイン後は図2のように[ユーザー]>[サマリー]レポートが表示されるので、見たいレポートを左側のレポート名が表示されているセクションから選択しよう(図9青枠部分)。
③見たい「ディメンション」を選択する
次は、見たい項目(ディメンション)を選択しよう。図9の例では、「国」以外にも「市区町村」「大陸」「亜大陸」など複数のプライマリディメンションがある(図9緑枠部分)。見たい項目(ディメンション)をクリックすることで、表示する内容を切り替えられる。
④表示したい「指標グループ」を選択する
最後に、下部の一覧表で「ディメンションの項目にかけ合わせて見たい指標群(指標のセット)」を必要に応じて選択する。これは折れ線グラフの左上に表示されている部分で選択できる(図9黒枠部分)。
詳しくは次回解説するが、この指標群のことを「指標グループ」と呼ぶ。多くのレポートでは複数の選択肢が存在し、図2のようにデフォルトで「サマリー」が選択されている場合が多い。「サマリー」指標グループは次の9つの指標で要点を一望できるようになっているので、最初はデフォルトの「サマリー」指標グループでレポートを見れば問題ない。
- セッション
- 新規セッション率
- 新規ユーザー
- 直帰率
- ページ/セッション
- 平均セッション時間
- コンバージョン率
- 目標の完了数
- 目標値
レポート画面の見方やメニューの操作方法は以上だ。「ディメンション」と「指標」という言葉が、Googleアナリティクスでレポート画面を見るうえでのポイントになる。
次回は、ディメンションと指標について詳しく解説する。その後は、よく利用することになる主要なレポートを順番に解説していく予定だ。
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