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どんなタイプのサイトでも今すぐAMP対応すべきか?
少なくともAMPの状況は把握したい (Google Webmaster Central office-hours)
どんな種類のコンテンツをサイトで提供していようが、今すぐAMP化に取り掛かるべきなのでしょうか?
こんな質問が、英語版のオフィスアワーであった。
この質問の背後には、世界最大のオークションサイトであるeBay(イーベイ)がAMP対応を始めたことがある。
グーグルがサポートしているAMPのコンテンツは今のところ、ニュース記事とブログ投稿、動画だ。加えて、次はレシピをサポートする予定だ。
そんななか、イーベイが、試験的にAMP対応を始めたのだ。
eBayのコンテンツは、記事でも動画でもなくショッピングだ。グーグルは、ECサイトのコンテンツをAMPでサポートするとは現状では表明していない。にもかかわらず、eBayはAMP対応に踏み切った。その目的は、高速表示のユーザー体験を提供するためだ。
グーグルのジョン・ミューラー氏は、先の質問に対して、次のようにコメントした。
もしAMPチームにその質問をしたら、「ウェブサイトはAMPを使うべきだ」と答えるだろう。ある程度は、もっともなことだと私は思う。ほぼ瞬時に表示する、本当に速いサイトを作るのは、間違いなく正しい1つの方向性だ。
AMPは、すぐに消滅するような技術ではないと私は考える。自分のサイトにAMPは必要ないからといって先送りにしているなら、もう一度、AMPのことを調査して、今どうなっているのかを調べてみるのは、ひょっとしたら意味があることかもしれない。
現状では、検索結果上部のトップニュースのカルーセルにだけAMPコンテンツを私たちは表示している。しかし、検索結果のほかの領域にも拡大するだろうと、私は予想している。
グーグルがAMPでサポートしていないコンテンツをサイトで扱っているなら、eBayのようには先行してAMP化を進める必要まではないと、筆者は考える。そうは言えど、AMPはどういったもので、どうすれば実装できるかくらいは知っておいてほしい。
グーグルは検索以外のプロダクトでもAMPのサポートを始めている。そしてAMPは、グーグル独自の技術ではなくオープンソースだ。はてなやツイッターなど、AMPをサポートするプラットフォームは徐々に増えている。
もしかすると10年後にはAMPはもう使われていない技術になっているかもしれない。しかしだからといって、1年や2年で廃れる技術でもないだろう。取り残されないように、AMPの今の状況については少なくともアンテナだけは張っておきたい。
AMPプロジェクトが第2四半期に重点的に取り組んできたこと4つ
フォーマット・解析・広告・購読制 (Accelerated Mobile Pages Project)
2016年も半分が終わったところだが、AMPプロジェクトは、第2四半期の取り組みを公式ブログでまとめた。特に重点的に取り組んできたのは次の4つだそうだ。
フォーマット
「サイドバー」「アコーディオン式UI」「ソーシャルシェア」など、通常のウェブページでよく使われる要素に関して、AMPページでも使える仕様を公開した。
解析
アクセス解析ツールを利用できるようにした。
A/Bテストとソーシャルメディアの共有のトラッキングは取り組み中で、第3四半期も開発を継続する。
広告
既存の広告フォーマットを使いやすくする一方で、「スティッキー広告」「フライングカーペット広告」という2つの新しい広告フォーマットを公開した。
AMP対応した高速表示の広告も提案した。
購読制・会員制
有料購読や会員制のコンテンツをAMPページでサポートする仕組みを開発してきた。最終段階に入っており、ベータ版を間もなく公開する予定。
初期のAMPは、記事コンテンツを非常にシンプルな体裁で提供するものだった。ページの表示は高速ではあるが、その代償として、できることは大きく制限されていた。しかし徐々にではあるが、できることが増えてきている。
通常のウェブページで当たり前のことがAMPページでも利用できるようになれば、AMPを採用するサイトはもっと増えていくであろう。
リダイレクトの数の上限は1万?10万、それとも制限なし?
必要があれば好きなだけ使ってかまわない (John Mueller on Twitter)
リダイレクトの使い方に関して、グーグルのジョン・ミューラー氏にツイッターでフォロワーが質問した。
大規模なサイトで、必要があって1万ものURLをリダイレクトしたとしても、問題は発生しないでしょうか(重複や連続のリダイレクトがないとして)?
ミューラー氏は、次のように返信した。
個別のリダイレクトの数が問題にはなることは、決してない。リダイレクトは技術的な手段だ。必要なことを成し遂げるためなら、どのくらいの数であろうが使って問題ない。
1つのサイトにつきグーグルが処理できるリダイレクトの上限数は存在しない。いくらでも使って大丈夫だ。ただし数が多ければそれだけ処理が完了するまでの時間も通常は、長くなる傾向にあることは知っておきたい。
@elizheleva The number of separate redirects is never a problem -- they're a technical tool, use however many you need to get the job done.
— John Mueller (@JohnMu) 2016年6月30日
歌詞サイトに大打撃か? グーグルが検索結果に歌詞を表示
正式なライセンス契約のもと (Billboard)
グーグルの検索結果に、歌詞が表示されるようになった。
米グーグルがLyricFind(リリックファインド)とライセンス契約を結び、歌の歌詞を検索結果で提供することが可能になったのだ。LyricFindはカナダのトロントに本拠を置く企業で、4,000以上の音楽出版者と契約し歌詞の利用権を所有している。
この契約によりグーグルは、ウェブ上のサイトから引用する形ではなく、正式な権利のもとに歌詞を検索結果で表示できる(歌詞が表示されると、作詞者と音楽発行者に報酬が入るそうだ)。
歌詞をコンテンツにすることで検索トラフィックを稼いでいるサイトは多い。そんなサイトは大きな影響を受けそうだ。
検索結果での歌詞表示は米国での導入だが、LyricFindは世界中の音楽出版者と契約している。検索結果での歌詞の表示は日本でも以前に始まっているが、ここにLyricFindの情報も追加されるのかもしれない。
Search Consoleでアプリのインデックス数とクロールエラー数のレポートに不具合発生
念のため確認 (Search Console Help)
Search Consoleで、アプリのインデックス数とクロールエラー数のレポートに不具合が発生している可能性がある。発生しているとしたら、7月4日近辺だ。
記録上のエラーだそうだ。現在は、以前よりも正確なデータが表示されているとのことである。この変更はインプレッション数やクリック数には影響しない。
アプリをSearch Consoleに登録しているなら、念のために確認しておくといい。インデックス数とクロールエラー数に不自然な減少が見られたとしても、グーグル側の不具合なので心配いらない。
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