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「サブドメイン vs. サブディレクトリ」は決着のつかない対戦なのか?

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「サブドメイン vs. サブディレクトリ」は決着のつかない対戦なのか?
★★★★☆ ビジネスニーズと技術的な制限で決めるといい? (SEO Theory)

既存のサイトに新たなセクション、たとえばブログを追加する際は、サブドメインとサブディレクトリのどちらにすべきなのだろうか?

たとえば、既存のサイトがwww.example.comだとしたら、そのブログセクションは次の2つの構成のどちらを選んだらいいのだろうか?

  • blog.example.com
  • www.example.com/blog

たとえばMozのランド・フィッシュキン氏は、ずっと以前からサブディレクトリの優位性を何度も何度も繰り返している。つい最近も記事にした。

サブドメインからサブディレクトリに変更したことにより検索トラフィックが増加した例と、反対に、サブディレクトリからサブドメインに変更して検索トラフィックが減少した例を持ちだし、説得材料にしている。

しかし、元記事の筆者であるSEOコンサルタントのマイケル・マルチネス氏は、フィッシュキン氏の主張を真っ向から否定しており、正しく使えば、サブドメインでもサブディレクトリでも違いはないとしている。

正しくやれば、サブドメインがSEOでマイナスになることはない。

サブドメインからサブディレクトリに変更したらうまくいったと言うやつがいたとしたら、それは、そいつがちゃんとできてなかったというだけだ。

サブドメインでも成功している例を、私はいくつも知っている。

一方、ブラジルのグーグル サーチクオリティチームで以前働いていたペドロ・ディアス氏は、こんなクイズをGoogle+で投稿した

ブログを開設するなら、サブドメインとサブディレクトリのどちらがいいか?

  1. 自分のビジネスのニーズと技術的なリソースの制限に最も合った構成を選択する
  2. 有名なSEOエキスパートが推奨する構成を選択する
  3. URLがルートドメインに近ければ、どの構成でも構わない
  4. URLがわかりやすければ、どの構成でも構わない
  5. いちばん簡単な構成を選択する

残念ながらディアス氏は答えを教えてくれていない。だがこんなクイズを出すということは、おそらく、aが最も適切だとディアス氏は考えているのではないだろうかと、筆者は推測する。

ちなみに、現役グーグル社員のゲイリー・イリーズ氏は、コメント欄でaを選んでいる。

既存のサイトとテーマの統一性が取れていて、技術的にまったく問題がないのであれば、SEO的なメリットがあるかもしれないサブディレクトリを選ぶのもいいだろう。

既存のサイトとテーマ的に異なるのであれば、サブドメインを選ぶのもいいだろう。

しかし、この選択はSEOを中心に考えるべきものではなく、「自分のビジネスのニーズと技術的なリソースの制限に最も合った構成を選択する」のが正しいのではないだろうか。SEO的な利益だけを期待して、サブドメインのサイトをサブディレクトリに変更する必要まではないと、筆者は考える。

グーグル検索のオートコンプリートで使えるワイルドカードがあったなんて
★★★☆☆ 初めて知った昔からある機能 (Rand Fishkin on Google+)

グーグルのオートコンプリート機能(「サジェスト」と呼ばれることもある)は、SEOのキーワード調査にも使える便利なツールだ。利用している人も多いに違いない。

オートコンプリートで、「_」(アンダースコア)を“ワイルドカード”として使えることを、あなたは知っていただろうか? 「_」に任意の単語を当てはめた候補を表示できるのだ。

たとえば、「おいしい_の作り方」と検索ボックスに入力する。そうすると、「おいしい(美味しい)◯◯の作り方」の検索キーワード候補を表示してくれる。

「おいしい_の作り方」のオートコンプリート

「_」ではなく、一般的にワイルドカードとして使われる「*」(アスタリスク)でも機能する。

何も入れない空白スペースを入れた場合は、単純にスペースで区切った2つのワードを含む候補を出すようで、「_」を使った場合とは表示される内容が異なる。

「おいしい の作り方」のオートコンプリート

筆者は初めて知った機能なのだが、実はまったく新しくない。新しいどころか、10年近く前の2005年8月に登場した機能だ。

歌詞サイトの検索トラフィックが大幅減、原因はアンサーボックス
★★★☆☆ アンサーボックスはウェブ担当者の敵? (The Internet Marketing Driver)

米グーグル(google.com)では、歌の名前に「lyrics」(歌詞)を付けて検索すると、その歌の歌詞が、“アンサーボックス”として表示される。

titanium lyricsの歌詞のアンサーボックス

通常のウェブ検索結果の上に表示されるうえに、歌詞を知りたいユーザーは検索結果で欲しい情報が手に入る便利な機能だ。

しかし、歌詞をコンテンツにしているサイトにとっては、これは検索トラフィックを奪う脅威だ。

実際に、検索クエリのデータを見ると、表示回数は変わらないのにクリック数が激減しているという。

あるSEOエキスパートの分析によれば、米国のメジャーな歌詞サイトは検索からのアクセスを軒並み大きく落としているそうだ。

アクセスとクリックがダウン
PC検索とモバイル検索のアクセス数、そして検索結果のクリック数が、どれも減少している

歌詞のアンサーボックスは米グーグルだけで登場する。筆者が調べた限りでは、Google Playで販売されている曲が対象になっているようだ。日本ではGoogle Playで音楽を購入できないので、たとえあなたが歌詞サイトを運営していたとしてもトラフィックを奪われる心配は、今のところはなさそうだ。

グーグルは、さまざまな形式のアンサーボックスを次々に実装している。検索結果をクリックすることなく検索結果で知りたい情報が手に入るのは、検索ユーザーの立場からは非常にありがたい機能といえる。

だが、検索からの流入が減る可能性を考えると、アンサーボックスの多様化・増加は、ひょっとしたらウェブ担当者の敵になるかもしれない。

ページ分割するのと1ページにまとめるのとではどちらがSEOに有利か?
★★☆☆☆ ユーザーのために設計すべき (WebmasterWorld)

ページ分割してrel="prev/next"を設定するのと、1ページにまとめるのとでは、どちらがSEOに有利だろうか?

WebmasterWorldに投稿されたこんな質問に対して、フォーラムメンバーの1人が次のようにコメントした。

一言で言うなら、グーグルではなくユーザーのために設計した方がいい。

まさに的を射たアドバイスだ。

分割したほうが訪問ユーザーにとって読みやすいのならば、分割すればいい。1ページにまとめたほうがユーザーに好まれるのならば、1ページにまとめればいい。または両方準備して、ユーザーに選択させるという設計も可能だ(必ずしも選択肢が多いことが良いことだとは限らないし、ユーザーは選択肢に気がつかないことも多々あるが)。

選んだ設計に応じて、グーグルのためにrel="prev/next"かView-allページの構成を設定すればいい。

一言いわせてもらえば、ページビューを稼ぐ目的で不必要なページ分割をするのは、よろしくない。広告収入のためにページビューが大切なことは理解するが、ユーザーのことをまったく考慮しないサイトからは、いずれユーザーが離れていく。つまりページビューを増やすための小細工が、結局はページビューを減らすことにつながるはずなのだ。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

グーグルのアルゴリズム更新に関する記事を、今週は2本ピックアップ。

ドメイン名が更新されておらず一時的に閲覧できなかったSEO Japanだが、無事に復旧したようだ。削除保留期間や請戻猶予期間の制度というのは、ありがたいものだ。

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