コンテンツマーケティングの最新状況に関する調査結果を、ディーエムソリューションズが10月30日に発表した。コンテンツマーケティングの取り組み状況や実感している効果について、コンテンツマーケティング施策を行っている企業の担当者200名から回答を得た。
コンテンツマーケティングの実施決定の理由でもっとも多い回答の上位は次のとおり。
- 「費用対効果が良いと感じたから」42.0%
- 「HPリニューアルのタイミングで」33.5%
- 「顧客とのエンゲージメント強化のため」32.0%
コンテンツマーケティングの実施にかけた月額コストでは、「0円(すべて自社リソースで実施)」が40.0%で最多。残る6割が何らかの業務を外注しているが、2位は「30万円未満」32.0%で、30万円以上をかけている企業は全体の3割に満たなかった。
具体的に外注している業務は、「Webサイト制作」がもっとも多く、全体の53.5%を占めている。なお、外注先を利用する際の不満のポイントは、「自社の事業・サービスの理解などの情報共有に手間がかかる」が1位だった。
前期に実施したマーケティング施策として「自社HPのコンテンツの見直し、追加を行うコンテンツマーケティング」を行った企業からは、「成果が出ている」45.5%、「成果が出ていない」54.5%との回答があり、成果が出ていない傾向が見てとれる。
ただし、コンテンツマーケティングにかけている費用別で見ると、「月額30万円以上のコストをかけている」企業は、およそ7割が「成果が出ている」と回答している。
コンテンツマーケティングの実施を振り返り、効果を感じたポイントは、「問い合わせ率が向上した」40.5%が全体で1位。
以下「社内理解の向上」「検索順位の上昇」「PV数のアップ」「新規流入数の増加」が続く。ここでも実施に際し月額30万円以上の費用をかけた企業が、より効果を実感していた。
調査概要
- 調査方法:ネオマーケティングによるインターネット調査
- 調査の対象:BtoB企業で前期にコンテンツマーケティングを実施したマーケティングに関わる担当者
- 有効回答数:200名
- 調査実施日:2015年10月16日~10月20日
参考リンク
ディーエムソリューションズ
Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説
まぁ、そういうサービスを提供している会社が行った調査だからというのもあるが、我々メディアの人間からすると「当たり前」なんだよね。
というと?
限られたリソースのなかで、外注を使わずに自分たちだけで本当に良いコンテンツを作り続けるのは難しい。
まぁ、デザインも撮影もプログラミングも執筆も、プロがいないとしんどいですからね。
「餅は餅屋」だね。あと、ある程度コンテンツの分量を作ろうとしたら、自分だけでぜんぶ作るなんて絶対無理だしね。
そりゃ、そうですよね。
昔からメディアの人間は、「良質の情報」を作るのに、必要なお金を使ってきているんだ。だから、同様に良いコンテンツを作りたいなら、コストをかけることも考えるべきだ。
うー。だとすると、コンテンツマーケティングはお金のある企業にしかできないってことですか?
いやいや。まずは潜在顧客と顧客をちゃんと理解し、自社のビジネスにおいてどういった段階や役割をコンテンツマーケティングが担えるかを全体のなかでプランし、その役割を果たすコンテンツを真面目に作れば、コストをかけなくても成果は少しずつ出せるはずだ。
ふむ。
そうして少しでも成果を出せば、「これだけの成果を出すのに、これぐらいの原価を使いたい」という要求に経営者も応えてくれるようになるはずだ。
なるほど、まず少し成果を出すということですね。
うむ。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
おもしろいですね、オウンドメディアにちゃんとコストをかけているところのほうが、成果が出たと感じてるっていうのは。