PC・スマートフォン・タブレットなどの複数デバイス(クロスデバイス)利用に関する調査結果を、台湾Appier(エイピア)が9月25日に発表した。日本を含むアジア太平洋10の国と地域における2015年上半期の行動を分析した内容だ。
それによると、アジア太平洋地域で複数デバイスを利用しているユーザーのうち、「2台を利用している」というユーザーは平均58%(日本は50.9%)。
「3台以上を利用している」というユーザーが平均42%なのに対し、日本は49.1%も存在しており、アジア太平洋地域で最も高かった。
曜日別の利用動向(広告リクエスト数ベース)をみると、スマートフォンでは、ベトナムを除くすべての国で水曜日がピークだった(ベトナムは日曜日)。日本は日曜日も比較的高い。
タブレットの利用動向は各国で異なるが、週末にかけて増加する傾向が全体的にみられる。とくに日本は、週末のタブレット利用が、平日の3.6倍まで達している。
PCの利用動向は、平日も週末も全体的に高めだが、週末にかけてやや減少するという傾向がみられた。
デバイスの利用時間帯を見ると、通勤・勤務中の8~17時は、PCがもっとも使われている。しかし17時を境にスマートフォン利用がPCを上回り、この状態は夜まで続く。21時を境にPCもスマホも下降し、ほぼ同じ利用率に落ち着く。朝は4時よりスマホが使われ始めるが、8時にPCが上回るという形だ。
「8時と17時が、PC/スマホの利用切り替えタイミング」だと言えるだろう。
なおタブレットは、時間帯による影響をほとんど受けずに推移している。ピークの時刻は、PCが正午12時、スマートフォンとタブレットが21時だった。
さらに詳細な報告書は、Appierサイトからダウンロード可能。
調査概要
- 対象地域:日本、オーストラリア、香港、インドネシア、インド、マレーシア、フィリピン、シンガポール、台湾、ベトナム
- データ収集期間:2015年1月~6月
- データポイント数:約4,900億
- 調査結果の信用度:95%(誤差範囲±4.5%)
参考リンク
報告書ダウンロードページ(Appier Blog)
http://blog.appier.com/category/report/
※ページは英語だが、「レポートをダウンロード(日本語)」から日本語版レポートをダウンロード可能
Appier
Web担先生と初心者君のやさしいニュース解説
このズレをみると、通勤や通学で1時間かもうちょっとかかっている印象だね。
ですねー。
スマートフォン利用は15:00以降に伸びているんだよね。学校のスケジュールとも合うね。
スマホ利用が水曜日に多いってのは、どうしてでしょう? タブレットが週末に、PCが平日によく使われるのはわかるんですが……。
うーん。これはよくわからないね。
まぁ、週末の予定を決めるのに水曜日に調べたりやりとりしたりすることが多いからとかでしょうかね。
なるほどね。ただ、このデータは実際の利用ではなく「広告の配信状況」だから、もしかしたら広告主の動きとも関係があるのかもしれない。スマートフォンゲーム内広告なども含まれているようだし。
なるほどー。
※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました
おもしろーい。朝は、スマホがまず使われて、それに遅れてPCの利用が伸びているんですね。