国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

上位表示サイトはグーグルの+1の数が多いことが判明

ページ

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

上位表示サイトはグーグルの+1の数が多いことが判明
★★★★☆ 相関関係と因果関係は違うことに注意 (Rand Fishkin on Google+)

米Searchmetrics(サーチメトリックス)社が、米グーグル(google.com)で上位表示しているサイトに見られる、さまざまな要因との相関関係を調査した最新の結果を公表した。

最も相関関係が高かった要因の1つに、Googleの「+1」の数があった。つまり、上位表示しているサイトは+1の数が多いのだ。

この結果についてMozのランド・フィッシュキン氏は、あくまでも持論だとしながらも次のように分析している。

  • 理由1

    Google+でつながりのあるユーザーが+1したページがパーソナライズ検索によって上位表示されやすくなるため、Googleアカウントにログインしているユーザーは、検索結果に+1の影響がある。そして、ログイン状態のユーザーが多くなっており、これがユーザーやユーザー行動に基づいたアルゴリズムの指標にプラスに働いている。

  • 理由2

    同じことに興味があるアーリーアダプター層(新しもの好き、早期導入者)の間で価値があるとみなされれば、より多くソーシャルで共有される。そういった人たちは、たいていは自分のサイトを持っていてリンクを張ることができる。

    Google+のユーザーは、ツイッターやフェイスブック、ピンタレスト、リンクトインの一般的なユーザーよりも「リンクを張る習慣がある人たち」だろうと僕は推測する。

「+1が多いから上位表示する」のではなく、「別の要因によって上位表示されており、それによって+1の数が増えることにつながっている」とフィッシュキン氏は考えている。相関関係と因果関係は別モノということだ。

なお+1やGoogle+の共有が(パーソナライズ検索が関与しない)通常の検索結果に影響を与えていないことは、グーグル検索のトップが明言している。

サイトリンクの検索ボックスはschema.orgでマークアップすれば必ず表示されるのか?
★★★☆☆ グーグルのアルゴリズムが判断する (Pierre Far on Google+)

検索結果内の検索ボックスをグーグルが新しくしたことを日本語記事のピックアップで紹介した。この件に関して、英グーグルのピエール・ファー氏が補足をGoogle+に投稿した。

要点をまとめると次の3つだ。

  • schema.orgでマークアップしたからといって、必ず検索ボックスが表示されるわけではない。表示することが適切だとグーグルのアルゴリズムが判断したサイトが対象になる。

  • schema.orgに指定するURLにトラッキング用のパラメータを付けても構わない。ただし、正常に機能しているかどうかを入念にチェックしておくこと。

  • 新しい検索ボックスが必要ないと考えるなら、マークアップする必要はない。従来のサイト内検索ボックスが表示され、グーグル検索でsite:を使用したサイト内検索が実行される。

一時的なサービス停止を伝えるHTTPステータスコードの503を2か月間返し続けた結果……
★★★☆☆ インデックスから消えた (John Mueller (@JohnMu) on Twitter)

メンテナンスなどでサービスを一時的に停止する場合は、WebサーバーにアクセスがあったらHTTPステータスコードの503を返すのが鉄則だ。こうすることで、サービス停止中であることを検索エンジンに伝え、インデックスの状態をそのままに保ちつつしばらく時間をおいてからの再訪を促すことができる。

だが503を返す一時的なサービス停止期間が、たとえば2か月続いたらどうなるのだろうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、インデックスから削除することがありえるそうだ。

グーグルは辛抱強いほうだが、2か月間もダウンしているサイトを検索結果に載せていたら、我々がユーザーに非難されてしまう。

グーグルは待てたとしても、ユーザーは2か月も待てないだろうというのが理由だ。

ミューラー氏は、たとえダウン期間が2週間であったとしても、ほとんどのユーザーはそのサイトが永久に消滅したとみなすだろうとも言っている。

HTTPステータスコードの仕様よりもユーザーの利便性を優先するのはもっともなことのように筆者には思える。そもそも、503というステータスコードは「一時的に利用できない」ことを示すものであることを忘れてはいけない。

同じ英語コンテンツでも国ごとのhreflang属性は必要?
★★☆☆☆ その国独自のコンテンツがあるなら必要 (Google Webmaster Help Forum)

次の質問が英語版のグーグル公式ヘルプフォーラムに投稿された。

アメリカ英語、カナダ英語、イギリス英語など、各国向けのサイトはそれぞれの国で使われている英語で作りたいと考えています。

すべての国でコンテンツが同じだったら、グーグルはどのように処理しますか? それぞれのページに独自のコンテンツを作ることに意味はありますか?

グーグルのジョン・ミューラー氏は、次のようにコメントした。

それぞれの英語ごとに独自のコンテンツを作るなら、公開する価値があるように思える。hreflangでマークアップするといいだろう。

同じコンテンツを使いたいなら1つのページだけでいい。hreflangの値として“en”を指定しておけばいい。すべての国をカバーしようとして、サイトの規模を人為的に水増しする必要はない。価値がないものに余分な労力をかけるだけだ。

同じ英語であっても、米国・カナダ・英国向けに独自のコンテンツを掲載するのであれば、hreflangの値でそれぞれ“en-us”、“en-ca”、“en-gb”を指定して、対応するページを紐付けることが可能だ。ECサイトで、内容はほぼ同じだが通貨単位や発送方法の部分が国によって異なる場合も当てはまる。

しかし、内容がまったく同じページを国ごとに分けることには意味がない。ともすれば重複コンテンツになってしまうかもしれない。

SEO JapanSEO Japanの
掲載記事からピックアップ

時勢に左右されないSEOと今ホットなスマホに関する記事を今週はピックアップ。

ページ

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

ライブコマース
ライブ配信を活用したECの販売促進手法。動画サービスのライブ配信機能やライブ配信 ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]