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グーグルの警告通知が親切に。具体的な違反箇所を提示

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グーグルの警告通知が親切に。具体的な違反箇所を提示
★★★★☆ すべてではないが嬉しい情報公開 (Google Webmaster Help on YouTube)

米Googleサーチクオリティチームのウェブスパムグループのトップ、マット・カッツ氏は、ガイドラインに違反するサイトに対して手動対応した際にウェブマスターツールに送る警告メッセージの内容に変更を加えたことをアナウンスした。

「何百万ページもあるサイトを運営していて、そのうちたった1ページだけがガイドライン違反に問われたようなとき、どこに問題があるのかをどうやって調べたらいいかわからない」

そんなフィードバックを受けたことがある。もっともなことだ。

そこでつい最近、どのページがガイドライン違反しているか、具体的なページを2つ3つ、伝えることにした

ただし、次の2つの理由から、すべてのURLを教えることはしない。

  • スパムの手助けになってしまうから
  • 違反ページが大量にある際は(URLをたくさん記載しなければならいため)メールのサイズが巨大になってしまうから

それでも、いくつかの具体例を示すことで、どこが悪いのかどう直せばいいのかを知る助けになるだろう。

数か月前よりはずっと良くなっているはずだ。

もっと多く助言を与え、より透明性を向上させる方法を引き続き探していく。そうすれば、どこを見るべきかもっと判断しやすくなるだろう。

さしあたり数個の例を示すようにしたことを嬉しく思う。

この変更がすべてのユーザーに行き渡り、検証・改善していくには時間がかかる。そのためしばらくの間は、具体例を示されずに警告を受ける人もいるかもしれない。

でもほとんどの場合は、きちんやっているウェブマスターたちが、どこを見てどこを修正する必要があるのかをわかるように、時間をかけてより多くの情報を提供していくつもりだ。

通常、手動対応警告はガイドラインに違反していることだけを伝え、具体的にどのページのどこが悪いのかを教えることはしなかった。不親切にも思えるやり方だ。

しかし今後は、(すべてではないにしても)いくつかの具体例を教えてくれるようになった。あなたが根っからのスパマーでない限りは、具体例を示してもらえるだろう。

筆者が参加したSMXで、マット・カッツ氏は不自然リンクの手動対応の警告のなかで、問題となっているリンクをいくつか示すようになったことを発表した。これまではごく一部のユーザーに対してだけ、テスト的に行っていたものだ。

これも今回紹介した変更に含まれるとみなしていいだろう。

Word・Excel・PDFなどのコンテンツに対して著者情報を表示する方法
★★★☆☆ PDFやWord、Excel、PowerPointでも出せる (Search Engine Land)

グーグルの検索結果にコンテンツ作者の名前や写真が出るのは、ウェブページに対してだけとは限らない。PDFをはじめ、WordやExcel、PowerPointなどのMS-Office系ファイル、さらにはリッチテキスト(RTF)や画像(SVG)にも出るようだ。

MSファイルに出てきた著者情報
上から、PowerPointExcelWordのファイルに著者情報が出ている。

どうやってこれらのファイルの作者をグーグルは認識しているのだろうか?

ファイルのメタデータ(ファイル自身が持つ情報)ではないらしいし、HTTPレスポンスヘッダにも著者情報はない。

どうやら、グーグルは次のような情報をもとに判断しているようだ。

  • ファイルのなかに書かれている「by NAME」という情報(例: by Kenichi Suzuki)
  • Excelの場合は、シートのタブに含まれる「by NAME」
  • ファイルの(終わりにある)「About the Author」(著者について)に書かれた著者の名前
  • SVGはSVGのなかにあるテキスト

PDFやOfficeファイルをサイト内で公開しているのであれば、「By」や「About Author」にGoogle+のプロフィールで使用している名前を書いておくと良さそうだ。これらが検索結果に出てきた際には、あなたの著者情報が表示されるかもしれない。

グーグル ナレッジグラフにクルクル回る“カルーセル”が増えてくる
★★☆☆☆ 地域ビジネスのウェブ担当者は要警戒 (Google on Google+)

グーグルのナレッジグラフを拡張する機能として、「カルーセル(Carousel)」と呼ばれる仕組みでナレッジグラフ項目を検索結果に並べる表示が増えている。導入当初にはなかった機能だ。

カルーセルには、日本語に適切な訳語がなく、さらに言葉だと説明が難しいのだが、スライド式に回転するタイプのUI/デザインだ(このあと、カルーセルが出た検索結果のスクリーンショットを見せる)。

グーグルは、カルーセルが出る検索の範囲を拡大しデザインの改良を続けている。今回、レストランやバー、ホテルなど地域に密着した検索に幅広くカルーセルを表示するようになった。

下の画像は、「mexican restaurant in nyc」(ニューヨークのメキシコ料理レストラン)で検索した時に出るカルーセルだ。

「mexican restaurant in nyc」の検索結果に出たカルーセル

カルーセル内に評価やレビュー数が表示されているのがわかる。クリックすると、そのレストランの詳細が載ったページに移動する。

このタイプのカルーセルは、今のところは米国でもGoogle.comを使った英語検索だけで利用できる。

とはいえ他の言語にも順次展開されており、すでに日本のグーグル検索でもカルーセルが出てくる検索がある。しかし数はかなり限られている。

「東京名所」の検索結果に出たカルーセル

カルーセルが頻繁に出てくるようになると、地域ビジネスを対象にしたサイトは検索トラフィックに影響が出てくることも考えられる。何か対策を練ることは難しいが、気にはとめておきたい。

キーワードをテキストで書かなければ上位表示は難しい
★★★☆☆ SEOのキホンはやっぱりテキストとしてのキーワードの存在 (Webmasters Stack Exchange)

トップページにテキストがほとんどないのに上位表示しているサイトを最近よく見る(ファンキーでクールなサイトだ)。

検索エンジンはテキストを通じてキーワードを収集して、特定のクエリに対するページの関連性を判断していると私は理解していた。でもこの理解は間違っているのだろうか?

上のような質問がSEOフォーラムに投稿された。

Googleのジョン・ミューラー氏が次のようにコメントを返した。

次のことをはっきりさせておく。

ページに、ほとんどあるいはまったくテキストがないとしたら、検索結果にそのページを表示させるのはかなり難しいだろう。

ページのコンテンツは自分でコントロールできる。しかしページの中にないものは、通常は、自分でコントロールできない。

特定のキーワードで見つけてもらいたいのであれば、何らかの形でうまくいくことを願うか、自分でコントロールしてキーワードを使うかのどちらかだ。

質問者は具体的なキーワードを挙げていないので、詳しい状況はわからない。キーワードがテキストとして存在しなくても、上位に出てくるクエリは確かにあるかもしれない(トップページに関してはナビゲーショナルクエリの場合もあるので判断が難しいが)。

キーワードは、完全にその言葉ではなく同義語の場合もあるかもしれないが、テキストの存在はミューラー氏の言うようにやはり重要だろう。

トップページは、テキストが少なくなりがちな部分ではある。自分のサイトなのだから、テキストを書くことはできる。SEOの基本中の基本ではあるが、改めて理解しておこう。

URL削除ツールでワイルドカードを使えるか
★★★★☆ 使えない (WebmasterWorld)

不注意から、パラメータの付いたURLを100万以上インデックスさせてしまったサイト管理者がいた。

グーグルウェブマスターツールのURL削除ツールを使えば、URLをインデックスから速く消してもらえる。

このサイト管理者は、ワイルドカード(*)を使って該当するURLを一括で削除しようと試みていた。

たとえば、下の3つのURLを、

  • http://example.com/index.html?action=123
  • http://example.com/index.html?action=456
  • http://example.com/index.html?action=789

下のように指定しようとしたのだ。

  • http://example.com/index.html?action=*

残念なことに、ワイルドカードを使ったURLの指定を、URL削除ツールはサポートしていない

3つのURLそれぞれ個別に削除リクエストしなければならないのだ。

URL単位以外にも、まとめて削除したい場合は、

  • ドメイン名単位(つまりサイト全体)
  • ディレクトリ単位

での削除リクエストが可能だ。今回のケースでは、特定のディレクトリだけに該当するURLが存在しているわけではないため厳しいようだが。

ウェブマスターツールの「URLパラメータ」機能はパラメータ単位で設定できるが、これはクロールを制御するものであって、URLの削除に使う機能ではない。

ワイルドカードをサポートするrobots.txtでブロックするか、あるいはnoindex metaタグを記述して、インデックスから自然と外れるのを待つしかないだろう。処理のスピードは、そのページのクロール頻度に大きく依存する。

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前回からSEO系の記事は1つだけの公開だったため、今週のピックアップはその1記事だけだが、中身は濃い。

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