衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

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目標到達プロセスのレポートで、カートから購入までのボトルネックを見つけよう[第56回]

ECサイトを例に、ショッピングカートから注文完了までの間のボトルネックを発見するための方法をご紹介しよう。

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今回はECサイトを例に挙げて、ショッピングカートから注文完了までの間のボトルネックを、Googleアナリティクスを使って発見するための方法をご紹介する。

メニューでいうと[コンバージョン]>[目標]>[目標到達プロセス]レポートの最も基本的な使い方の解説だ。

前回もお話ししたが、サイトの成果関連のデータを見るためには、あらかじめ管理者権限で管理画面の「目標」を設定しておくことが必要だ。この目標設定に関しては、「プロファイルの目標を設定する[第5回]」で詳しく触れているので、詳細はそちらを参考にしていただきたい。

今回は、「プロファイルの目標設定」の中の「目標到達プロセス」の設定が鍵になるので、その部分から詳しく解説したい。

注:前回紹介した新しい目標設定画面は、2013年6月3日現在、昔の画面に戻っていることも併せてご報告しておく。まあGoogleアナリティクスとはそういうものだ。時には全員にリリースしても元に戻したり、一部のユーザーだけを対象にしてテストしたりすることもある。私が一部のユーザーとしてその対象になっている可能性もあるだろうが、そのような多少の違いはご容赦いただききたい。

「目標達成プロセス」を設定する

まず「目標の全般情報」を設定する

アナリティクス設定から該当のプロファイルの管理画面に移動し、「目標」タブを選択(図1赤枠部分)する。

操作手順
  1. グローバルナビゲーションの[アナリティクス設定]をクリックする
  2. 「アカウント画面」で、設定したいアカウントをクリックする
  3. 設定したいプロパティをクリックする
  4. 設定したいプロファイルをクリックする
  5. 「目標」タブ(図1赤枠部分)をクリックする
図1:プロファイルの「目標」タブ
図1:プロファイルの「目標」タブ

次に、「+目標」(図1青枠部分)をクリックする。すると図2のような「Goal 1」の設定画面になる。

図2:「Goal 1」の設定画面
図2:「Goal 1」の設定画面

目標名(図2赤枠部分)には、例として「注文完了」と入力し、目標タイプは「URLへのアクセス」を選択(図2青枠部分)しよう。すると、図3のように、画面の下部に、「目標の詳細」と「目標到達プロセス」の設定部分(図3赤枠部分)が現れる。

図3:「目標の詳細」と「目標到達プロセス」
図3:「目標の詳細」と「目標到達プロセス」

「目標の詳細」を設定する

今回は、ECサイトで、カートに投入する前の商品詳細ページ(/detail.html)から、カートでの入力画面3ページ(/cart1.html → /cart2.html → /cart3.html)を経て、最後にサンキューページ(/thanks.html)が表示されて注文完了となる場合の設定をしてみよう。

「目標の詳細」の「目標URL」には、下の画面のように「/thanks.html」と入力(図4赤枠部分)する。

図4:「目標の詳細」部分の設定項目
図4:「目標の詳細」部分の設定項目

その下のマッチタイプ(図4青枠部分)は、目標となるURLパターンによって「完全一致」「前方一致」「正規表現一致」から選択してほしい。ここでは、URLにパラメータが付いたりすることがないということにして、「完全一致」を選択しておく。

「目標達成プロセス」を設定する

続いて、「目標到達プロセス」を設定するには「目標到達プロセスを使用」のチェックボックス(図3青枠部分)をチェックする。すると図5のように、「目標達成プロセス」の下部に、「目標到達プロセスのステップ」を入力する部分(図5青枠部分)が現れる。

図5:「目標到達プロセス」部分の設定項目
図5:「目標到達プロセス」部分の設定項目

初期状態では、ステップは1つしか表示されていないが、ステップはいくつでも増やせる。必要なステップ分だけ、「+目標到達プロセスのステップ」(図5赤枠部分)をクリックすればよい。クリックするたびに、各入力ステップの入力箇所を追加されるので、それぞれURLと名前を入力していく。

図6:目標到達プロセスの各ステップの設定
図6:目標到達プロセスの各ステップの設定

目標完了ページはステップとして入力しないこと

今回の例は、/detail.html → /cart1.html → /cart2.html → /cart3.html → /thanks.htmlというステップであるが、ここで/thank.htmlが「ステップ」として入力されていないことに気づいただろうか。

目標完了ページ(今回の例では/thanks.html)は、その上の「目標の詳細」の「目標URL」(図4赤枠部分)ですでに指定してあるので、ここでは入力してはいけない。「ステップ」には、目標完了ページに至るまでのページ群(各ステップ)だけを入力すればよい。間違わないよう注意しよう。

「マッチタイプ」は、目標到達プロセスで入力するURL群にも適用される

もう1つの注意点は、「目標の詳細」の「マッチタイプ」(図4青枠部分)の指定が、この目標到達プロセスに入力するURL群(図6青枠部分)にも適用されること。もし目標到達プロセスに入力するURL群(図6青枠部分)が正規表現一致でしか記述できないのであれば、目標の詳細のマッチタイプ(図4青枠部分)の指定もそれに合わせて、「正規表現一致」を選択しておく必要があるということだ。

「目標達成プロセス」の設定はこれで完了だ。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

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