衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

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サイトの目標達成を確認するための基本的なレポートの使い方[第55回]

サイトの目標の達成状況をデータで見ることのできる「コンバージョン」系のレポート群について見ていく。

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今回からは、サイトの目標がどれだけ達成されたのかという観点でデータを見ることのできる「コンバージョン」系のレポート群について見ていく。

以前にも伝えたが、サイトの目標設定というのは、ある意味ではアクセス解析においてもっとも重要なものだともいえる。大切な項目なので、しっかりと理解しておいてほしい。

あらかじめ「目標」を設定しておこう

サイトの成果についてデータを見るためには、管理画面で「目標」を設定しておくことが必要だ。この目標設定に関しては、すでに「プロファイルの目標を設定する[第5回]」で詳しく触れているので、詳細はそちらを参考に設定をしていただきたい。

ただし、現在は公開当時(2012年5月10日)から設定画面が変更されているので、設定プロセスのさわりの部分だけ、ここで最新の画面にあわせて説明しておきたい。

目標設定とは、サイトの成果とユーザーの行動を結びつける形で行う。たとえば、ユーザーからの資料請求をサイトの1つの成果だとしたい場合であれば、ユーザーが資料請求完了後に表示されるページ(サンキューページ)にたどり着いたら「目標達成」と定義する、といった感じで設定をしていけばよい。

目標を設定する手順

まず、グローバルナビゲーションの「アナリティクス設定」をクリックし、管理画面から該当プロファイルの設定画面に入り、「目標」タブを選択(図1赤枠部分)する。ここで「目標を作成」ボタン(図1青枠部分)をクリックする。

操作手順
  1. グローバルナビゲーションの[アナリティクス設定]をクリックする
  2. 「アカウント画面」で、設定したいアカウントをクリックする
  3. 設定したいプロパティをクリックする
  4. 設定したいプロファイルをクリックする
  5. 「目標」タブ(図1赤枠部分)をクリックする
  6. 「目標を作成」ボタン(図1青枠部分)ボタンをクリックする
図1:プロファイルの「目標」タブ
図1:プロファイルの「目標」タブ

すると図2のようになる。

図2:新しい目標を作成
図2:新しい目標を作成

冒頭に挙げた資料請求の例なら、「タイプ」は一番上の「目標」(図2赤枠部分)を選択しよう。「目標」を選択すると、指定したページを通過した場合に目標達成とすることになる。この例では、資料請求完了後に表示されるページを通過することで目標達成とするわけだ。さらに、目標の「名前」(図2青枠部分)を入力し、[次のステップ]ボタン(図2緑枠部分)をクリックして進もう。

「タイプ」は上記の「目標」以外にも従来通り4つの中から選択できる。他のタイプとしては、サイト滞在時間や1訪問あたりのページビュー数、特定のイベントの実行などを目標に指定できる。

「次のステップ」ボタン(図2緑枠部分)をクリックした後は、目標の詳細を設定する画面(図3)が表示される。

図3:目標の詳細設定
図3:目標の詳細設定

「目標」(図3赤枠部分)に、資料請求完了後に表示されるページ(サンキューページ)のURL(ドメイン名は除いてパスとファイル名だけ)を入力し、オプションで目標の金額換算値(図3青枠部分)と目標到達プロセス(図3緑枠部分)を設定する流れだ。

上司など関係者は、「コンバージョン率」といった専門用語よりも、「いくらの成果に結びつきました」といった金額ベースの報告の方が共通言語として理解しやすく、興味を持ってもらえるので、目標の金額換算値(図3青枠部分)もしっかり設定しておくのがお薦めだ。

目標が複数ある場合は、この目標登録の作業を目標ごとに行おう。設定する項目は、「プロファイルの目標を設定する[第5回]」で以前解説した内容と基本的には変わっていないので、そちらの内容に沿って設定をおこなってほしい。

これでコンバージョン計測のための準備は完了だ。コンバージョン系レポートで出てくる目標完了(コンバージョン)数やコンバージョン率の定義に関しては、既出の記事ですでに解説してあるので、こちらも参照しておいてほしい。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

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