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リンクの否認ツールの効果はいかに

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リンクの否認ツールの効果はいかに
★★★☆☆ まだ不透明 (SEO Blog by Dave Naylor)

グーグルが公開したばかりの「リンクの否認ツール」を日本記事でピックアップした。果たしてこのツールの効果はどうなのだろうか? リンクの評価がゼロになるには数週間かかるとのことなので結果を知ることはまだできない。

しかし一般公開前にベータテスターとしてリンクの否認ツールを試験的に利用したサイト管理者が、こちらの記事とその続きの記事で結果を公開している。

ツールを利用したのは不自然リンク警告を受けたサイトだ。問題となっているリンクを可能な限り取り除いたが、リンク設置サイトの管理者とどうやっても連絡がとれないなどで外せなかったリンクを、ツールを使って否認した。再審査リクエストにはツールを使ったことも書いた。

「再審査の処理を開始した」という返事が届いたものの手動処置が解除されたかどうかは書かれていなかった。何日も変化は見られなかったが数週間後のある日突然ランキングが上がり始め、その後も上昇を続けているそうだ。

期待どおりの結果が出たように思える。

もっとも回復が始まったタイミングがペンギンアップデートの更新が実行されたタイミングと同じでありそちらとの関連性も疑われるので、ツールが確実に効果を発揮したとは断定できないようだ。

ツールによるリンクの否認がどんな変化をもたらすのか、今後情報が出てくるだろう。参考になる情報が見つかったらこのコーナーで紹介したい。

間違ったURLにリンクされて404エラーが多発、対処法は?
★★★★☆ よくある質問 (英語版 グーグル ウェブマスター向け公式ヘルプフォーラム)

自分が管理していないよそのサイトから正しくないURLでリンクを張られてしまい、グーグルウェブマスターツールに404エラーが大量にレポートされることがある。

「どう対処したらいいのだろうか?」がよくある質問だ。グーグルのウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムでのグーグル社員のジョン・ミューラー氏のアドバイスをもとにまとめてみる。

  • 基本的に、そのまま無視して構わない。外部サイトからのリンクによる404エラーでクロールやインデックス、ランキングに悪影響が出ることは通常ない。

  • リンク元ページからユーザーがたくさん訪れていて本来着地すべきページを特定できるなら、そのページへ301リダイレクトする。

もちろん、間違ってリンクしているサイトの管理者にコンタクトが取れるならば、修正してもらうことがいちばん望ましい。

パンダかと思っていたら実は手動措置をくらっていて警告も届いていなかった!
★★★★☆ 寝耳に水の「不自然リンク警告」 (WebmasterWorld)

2度に渡ってパンダ・アップデートによって評価が下がり順位が大きく下降したため、問題点となる箇所を改善した後、再審査リクエストを送ったサイト管理者がいた。

パンダ・アップデートはアルゴリズムよる自動処理であって手動処置(ペナルティ)ではないため、再審査リクエストを送っても意味がない。通常は。しかし、なんと返事として送られてきたのは「不自然なリンクが依然として残っている」という思いがけない通達だった。

どうやら、このサイトはパンダ・アップデートの影響を受けていたのではなく、不自然リンクによる手動処置を受けていた(しかし、警告は届いていなかった)らしい。

実はこのようなケースが少なからず存在するようだ。グーグルは現在は、手動処置に対してほぼ100%警告を送っていると言うが、送られていないケースがもっとあるように思われる。別件で再審査リクエストを送ったのに「不自然リンクが残っている」という返事が来たケースを筆者も何例か耳にしている。

一般のウェブ担当者なら普通は混乱してしまうだろう。何とかしてほしいものだ。

グーグルが提供するサイト高速化のための「mod_pagespeed」がいよいよ正式版に
★★☆☆☆ パフォーマンス向上の強力な武器になるか (Google Developers Blog)

ウェブページ表示のパフォーマンスを向上させるためのApacheのモジュールとして「mod_pagespeed」をグーグルは2年近く前に公開した。ずっとベータ版だったのだが、いよいよ正式版としてリリースされた。

サイトの高速化というとサーバー管理者向けの話題に思われるかもしれないが、日本語記事でも住太陽氏のウェブサイトの高速化に関する記事をピックアップしたように、SEOだけでなくサイト上でのユーザーエクスペリエンスやビジネス成果にも関係する重要なトピックだ。自社でサーバーを管理しているなら管理者と話し合って導入を検討してもいいのではないだろうか。

ドキュメントは英語だけだが正式版への公式アナウンスの抄訳は日本語で読める。サイトのパフォーマンス改善に興味があれば、日本語記事だけでも読んでおくといいだろう。

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