【レポート】Web担当者Forumミーティング 2012 Spring

SNS時代のWebサイト構築と運営は、多機能CMSの活用がキーになる | 鈴与シンワート、ジゾン

Webサイトを売れる営業ツールに変貌させる方法が、攻めのCMS活用とともに解説された
【レポート】Web担当者Forum ミーティング2012 Spring

セミナーイベント「Web担当者Forumミーティング 2012 Spring」(2012年4月19日開催)の講演をレポートする。他のセッションのレポートはこちらから。

Webサイト運営に必須のCMSだが、時代に合わせ進化しており、いまやその役割は単なるページ作成ツールにとどまらない。ソーシャルメディアが普及する現代においては、攻めのCMS活用がビジネス戦略の要になってくる。Webサイトを売れる営業ツールに変貌させるにはどうするべきか、講演で詳細に語られた。

これからのCMSに期待される4つのキーワード

Webサイトを運営するうえで、なくてはならないツールとして認知されているCMSだが、依然としてHTMLを中心とするコンテンツ作成ツールと理解されている部分もあるだろう。しかし、CMSはトレンドの変化に応じて常に進化し続けており、特に昨今ではスマートフォン対応やソーシャルメディア連携について高い機能や優れた操作性を持った「効果的なWebサイト管理を実現するツール」ともいうべき多機能CMSが登場している。

松田高明氏
鈴与シンワート株式会社
企画推進室
部長
松田 高明 氏

同セッションでは、まず、CMS「HeartCore」の販売と導入支援を行う鈴与シンワートの松田高明氏が登壇し、多機能CMSである「HeartCore」の概要を紹介した。

HeartCoreは2002年に英国で生まれた強力なマーケティング機能を持つCMSです。その後日本に上陸し、独自の機能進化を遂げています(松田氏)

HeartCoreは日本を代表するメーカー、メディア、流通業など200社近くに採用されている、ビジネスユース向けCMSだという。

松田氏は、これからWebサイト構築・運用に関わる人の重要なキーワードとして次の4つを挙げた。

  1. ソーシャルメディア
  2. スマートフォン
  3. グローバル
  4. SEO効果

特に「ソーシャルメディア」「スマートフォン」に注目し、SNSを利用するのにわざわざ机の前に行ってPCを立ち上げるユーザー行動ではなくなるだろうと言及。そして「グローバル」については、Webを通じて世界中の情報とつながることが当たり前になってきていることを話し、Webマーケティングにおいて「SEO」が依然として重要であることも指摘した。

これらの重要なキーワードにどう対処するか、松田氏はCMSというものの活用法にそのヒントがあると述べた。昨今はコンテンツの作成にとどまらず、ビジネスユースに耐えうるWebサイト管理ツールとしての多機能CMSが登場してきており、松田氏はそのヒントを持ち帰っていただきたいと、ジゾンの神野氏へと講演を引き継いだ。

Webサイトを“売れる営業ツール”にするには

神野純孝氏
株式会社ジゾン
代表取締役社長兼CEO
神野 純孝 氏

続いて登壇したのは、HeartCoreの開発元であるジゾンの神野純孝氏。神野氏は、多機能CMSの活用をテーマに「今日はみなさまにWebサイトをどのように企業活動に活用させていけばいいのか、そういったお話をさせていただきたい」と話し、そのためのツールとしてCMSの活用法を解説していった。

従来はWebサイトを管理するだけのツールと認識されていたCMSだが、現在はまったく違うと神野氏は話す。現在のCMSは、単なるコンテンツ管理だけではなく、Webサイト管理にPDCAサイクルを回し、「攻めるためのWeb戦略」に重要な役割を果たすものだという。このように話したうえで、神野氏はWebサイトを「売れる営業」ツールとして構築するために必要なポイントを4つ挙げた。

  1. 大手検索サイトの攻略

    ユーザーが検索サイトで調べた際に、少なくとも3ページ以内(30位以内)に表示されること

  2. 自社サイト到着後の攻略

    自社サイトに到達したユーザーが4~6ページ以内に必要な情報を見つけられなければ離脱してしまうこと

  3. 自社サイト内誘導の攻略

    自社サイトに誘導したユーザーを会員申し込みなどのアクションに導かなければ意味がないこと

  4. ソーシャルメディアとの連携

    ユーザーは今後ソーシャルメディアから来訪することが多くなる。FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアとシームレスな連携が必要なこと

そして神野氏は、「検索結果の1ページ目に表示されていればクリック率は68%にのぼり、8ページ目以降はクリックされる率はほぼゼロに等しいのです」と調査データを説明し、検索エンジン最適化の対策が必要であることを認めつつも、「SEO対策に大きな予算を使うことにどれだけの意味があるのか」と問いかける。

Webサイトの最適化をCMSで自動化し、結果的に高いSEO効果を得る方が現実的ではないかと話す神野氏は、実際にHeartCoreで構築されたある官公庁サイトの事例を会場に示した。特にSEOなどは施していないと思われる、とある官公庁のサイトであるが、サイト内のごく一般的な記事をいくつか選んで検索し、検索結果の上位に表示されることを示した神野氏は、SEOに多大な予算を割くよりCMSの活用を検討する方が有効ではないかと述べた。

多機能CMSのLPO効果

続いて神野氏は、検索エンジンからユーザーが自社サイトにアクセスする場合、必ずしもトップページから流入するとは限らず、68%ものユーザーがいわゆる下層の詳細ページなどを入り口(ランディングページ)にしていることを話した。ランディングページからトップページに戻る割合はさらに低くなり、たったの8%であるという。

このように説明する一方で、神野氏はそもそもトップページのデザインに大きな予算をかけたり、階層構造に凝りすぎたりすることの意味は薄いと続ける。

たとえば、Amazonにはトップページという概念がありません。どのページからでもユーザーは目的のページにたどり着けるよう設計されています。つまり、ユーザーがたどり着いたランディングページを最適化するという考え方に基づいているのです(神野氏)

あわせて神野氏は、3割から4割のユーザーは目的の商品(ページ)にたどり着けなくて買わなかった、というデータがあることを示した。言い換えれば、この3割から4割の機会損失をなくすことが、「売れる」サイトへ近づける対策だといえる。そのためのLPO機能もHeartCoreは標準で備えているという。

そして、忘れてはならないのがソーシャルメディアとの連携機能だ。HeartCoreには、ページレイアウトをスマートフォンなどのモバイル端末に最適化するための拡張機能が備わっている。また、FacebookやTwitterなど代表的なソーシャルメディアとシームレスに連携しているので、たとえばHeartCoreの管理画面から、Facebookページの管理や編集、あるいはソーシャルメディアで使用するボタンなどの設置や変更もすべてワンストップで容易に行えるという。

コンテンツ管理機能はどんなCMSにもあります。しかし、これからの時代には、コミュニティ機能、コマース機能、マーケティング機能などを備えた多機能CMSを活用することが、売れる営業であるWebサイトを構築、管理する近道だと思います。そしてそれらを備えた多機能CMSがHeartCoreなのです(神野氏)

このように、最後にCMSの活用法がWebマーケティングのキーであると締めくくり、松田氏が「IT業界のジャパネットたかた」と評する神野氏の流暢かつ明解なプレゼンは終了した。

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