Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座「URLへのアクセス」を指定した場合の設定
「URLへのアクセス」を指定した場合の設定
最初は「URLへのアクセス」の指定のしかただ。目標タイプで「URLへのアクセス」を選択すると、設定画面が次のように変化し、「目標の詳細」と「目標達成プロセス」が表示される(図5)。
「目標の詳細」の設定のしかた
「目標URL」(図5赤枠部分)には、たとえば、訪問者に資料請求をしてもらうことが目的のWebサイトであれば、「製品/サービスの資料請求を完了したページ」のURLを入力する。いわゆる「サンキューページ」のURLだ。
「マッチタイプ」は、プルダウンから「完全一致」「前方一致」「正規表現一致」の3種類を選択できる(図5青枠部分)。前方一致や正規表現一致が指定できるということは、ある1ページでなくページ群を指定できるということだ。
WebサーバーにWindowsサーバーを利用しているなどでURLの大文字/小文字が区別されるのであれば、「マッチタイプ」の下の「大文字と小文字を区別」にチェックを入れておこう。
「目標値」には、「目標1回達成」を金額に換算した値を入力する。目標を1回達成するごとに得られると期待される売上を入力するのだ(図5緑枠部分)。
ここは大切なので、もう少し詳しく説明しておこう。
たとえば、資料請求サイトの場合で考えてみよう。サイトを訪問して資料請求した人のうち、最終的に商談まで行って成約する確率が10%で、成約した場合の平均売上額が10万円だという経験値があったとする。この場合、資料請求1件あたりで期待できる売上額は、10万円×10%=1万円と計算できるので、「目標値」には「10000」と入力する。
もちろん、価値換算が難しいこともあると思うが、「目標セット」の中の目標設定が1つだけの場合は、とりあえず「1000」円など、何らかの数値を「目標値」に入力しておくことをお勧めする。なぜなら、この値を設定しておくと、各訪問の価値を集計する「平均目標値」という指標(図4青枠部分)が集計されるからだ。そうすれば、訪問別の価値を相対的に把握できる。
逆に、1つの「目標セット」に複数の目標が設定されている場合は、適当な数字を入力するのはやめておいた方がよい。それぞれの「目標値」にいい加減な数字を入力しておくと、平均目標値はこれらの加重平均になるので、相対比較にも使えないデータになってしまう。使えるデータを作るには、ある程度正確な金額を入力しておく必要がある。
「目標達成プロセス」の設定のしかた
「目標到達プロセスを使用」のチェックボックスにチェックをすると(2つ下の画像図7赤枠部分)、目標到達プロセスの機能が有効になる。そうすると、目標に到達するまでの各段階で達成度が集計される。集計データは、「標準レポート」の左サイドバーに表示されているメニューから、「コンバージョン」>「目標」>「目標到達プロセス」(図6)を順にクリックすると表示されるレポート画面(図6)で確認できる。
たとえば、ユーザーからの問い合わせを目的とするWebサイトの場合で説明すると、問い合わせページ(目標URL)までにたどるページが2ステップあって、それぞれのページのURLが「/」→「/about」と遷移し、最後に「/contact」(目標URL)で目標達成となる場合の入力例は以下の通りだ。
URL | 名前 | |
---|---|---|
ステップ1 | / | トップページ |
ステップ2 | /about | 本サイトについて |
このステップは最大10URLまで指定することができ、「+目標到達プロセスのステップ」(図7青枠部分)をクリックすると、入力可能なステップが最大10個まで出てくる。
なお「必要な手順」(図7緑枠部分)をチェックすると、ステップ1を経由した訪問だけに絞り込まれたデータが表示されるようになる。つまり途中のステップから入ってコンバージョン(目標URLに到達)した訪問はこの目標到達プロセスのレポートでは対象外となる。
実際の目標到達プロセスのレポート画面例が図8だ。左上のタイトルおよび一番下に「目標名」が表示される(図8赤枠部分)。ステップ1で記入した「名前」が「トップページ」(図8青枠部分)で、ステップ2で記入した「名前」が「本サイトについて」(図8緑枠部分)ということになる。
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