サイトを新設する際のSEOチェックリスト #3 サイト開設当初のリンクビルディング手法
SEO担当者が新設サイトを最適化する際に使えるSEOチェックリストを解説するこの記事は、4回に分けてお届けしている。第1回では「アクセシビリティ」「キーワードターゲティング」「コンテンツの質と価値」を、第2回では「デザインの質」「ユーザー体験」「ユーザビリティ」および「ソーシャルアカウントの設定」について説明した。
3回目となる今回は、リンクビルディングの基本的項目をチェックしよう。
君は最近サイトを新設したばかりだとしよう。成功を目指して手を打っていきたい。ここで気をつけるべきことは何だろう?
リンクビルディングで最初に行うべきこと
次はリンクビルディングだ。
僕が知る大勢の人たちもここで最初からつまずいており、挽回するのは極めて難しい。
先日、ある人物から1通のメールを受け取った。この人は新しくウェブサイトを立ち上げたところで、次のように書いていた。
リンクを300も獲得したが、今はもう検索順位が下がってしまった。先週は上位にあった。開設からの6週間はずっと検索の上位にいたんだ。
僕は被リンクをざっと確認して、「ああ、これは駄目だ」と思った。
というのも、この人がとった手法は、質が悪くて簡単に獲得できるようなリンクをしこたま手に入れるというようなやり方だったからだ。これは、特に、新しいサイトにとっては危険なやり方だ。なぜならグーグルは、本当にゴミみたいなリンクばかりを集めていると、そのサイトをインデックスから排除するか、非常に厳しいペナルティを与えることで有名だからだ。
サイトの検索順位向上に役立つような信頼性と質の高いシグナルがない場合は、質の低いリンクは、サイトの評価に大きな悪影響を及ぼす。
だからこそ、真っ当なやり方を実行すべきなのだ。そういったやり方をいくつか紹介しよう。
最初はビジネス関係の連絡先や自分の顧客に頼むのが一番だろう。リンクを得る相手としてうってつけだ。顧客なら喜んでリンクを張ってくれる。素晴らしい。そういう人たちのサイトからリンクしてもらおう。
同じ業界にいる仲間なら、自発的に、「友人のランドが新しいウェブサイトを作ったから、リンクして」などと言ってくれるだろう。これは非常に有効だ。メールの連絡先、LinkedInの連絡先、仕事やプライベートで知り合ったすべての人に、「このサイトについて」のページやブログのページでも、あるいは顧客リストとかベンダー一覧でも、とにかくどこでもいいから、リンクを張って支援してほしいと頼んでみてはどうだろう。
ゲストとして記事やコンテンツを提供するという方法もある。他者のサイトに良質のコンテンツを積極的に作成し、その見返りとして被リンクを獲得するのは、優れたやり方だ。
そういう目的で探すべきなのは、RSSの登録者が多く、名前がよく知られていて、積極的に協力すれば、自分のオーディエンスに対する露出が増えて上質の被リンクも獲得できそうな信頼性の高いサイトだ。
質の高いリソースのリストも僕のお気に入りだ。米国の商業改善協会(Better Business Bureau)などはその例になると思う。
分類的にはディレクトリに入るかもしれないが、TechCruchの「CrunchBase」のようなものもそうだ。テクノロジー業界の新興企業なら、CrunchBaseへの登録は絶対に必要だ。
Wikipediaのリストもいいかもしれない。当然、こういうリストはno-followになっているが、それでも構わない。たぶん、ある程度の露出を得るにはよい場所だ。
産業に特化したリストがあるかもしれない。たとえば「米国内の重機製造施設」のようなものがあれば素晴らしいじゃないか。僕もそんなリストに載せてもらうべきだろう。
ニュースメディアやブログも、積極的に利用するべきだろう。報道機関に取り上げてもらうとか、自分が属する業界のブログを見つけて、そこでも取り上げてもらうんだ。そういうニュースサイトやブログを見つけて、編集者にメールを送り、君が新しいサイトを立ち上げようとしていることを知らせる。この時に、「
このビジネスは変化している最中です。当社は新たなサイトを立ち上げ、ブランディングを変えていきます
」とか何とか伝えよう。これは報道する価値のあるメッセージとなり、多くの人の目を君に向けさせることができる。レビュー系のサイトやブログもこの目的に適うターゲットだ。彼らはたとえば、「やあ、君は新しいアプリケーション(あるいはモバイルサービス)を作ったんだね。多分リンクするよ」などと言ってくる。そうすれば面白いことになるかもしれない。
関連する業界SNSやアプリケーションストアのアカウントから得られるリンク。GoogleのChromeウェブストアやAppleのApp Store、あるいはデザインのポータルサイトかギャラリーサイトに何かを提供しているのなら、そういったところから得られる業界のつながりやアカウントはすべて、ウェブサイトを登録しておくに値しそうだ。
ソーシャルメディアからリンクを獲得する。Twitter、Facebook、LinkedIn、Google+に時間を費やしていると、人とのつながりができ、その関係が育てば、やがて上に紹介した方法の1つを通じて、あるいは純粋な友好関係から、君が作ったコンテンツを見つけ、気に入って楽しんでくれるだろう。これはまさに、正しい「コンテンツマーケティング」が意味するものでもある。
このチェックリストも次が最終回となる。次回は、リンクビルディングにおいて注意すべき点を見てみよう。
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