「デル」をエキスパートレビュー!(続き)
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ファーストビューの情報量が少ないトップページ
では、トップページについて見ていこう。自然検索で1位に表示されている「デル株式会社(Dell Japan)の公式サイト | Dell 日本」というリンクをクリックして表示されるのが、トップページ(図5)だ。
トップページの一番上に表示されているナビゲーション(図5の赤枠で囲んだ部分)で、「個人」「従業員500名以下の法人」「従業員500名以上の法人」「公共機関」という4つのユーザー層で対象を切り分けしているほかは、メインビジュアルの存在感が大きい。メインビジュアルでは、5つの画像を自動で切り替えて順番に見せているのだが(図5の青枠で囲んだ部分)、これがページの大部分を占めているため、ファーストビューの情報量は少ない。ファーストビューでは、せいぜいその下の「新製品情報」「プレスリリース」「キャンペーン情報」の見出しあたりまでしか見えない。
ファーストビューから、ページをスクロールダウンすると、「オンラインストア」「コミュニティ」「製品情報/サポート」「企業情報」「マイアカウント」という5つのカテゴリーが見えてくるのだが(図5の緑枠で囲んだ部分)、ファーストビューでも、このカテゴリーの軸をグローバルナビゲーションのような形で見せた方がよいのではないだろうか。
トップページのデザインは全世界共通なのだろうか?
デルのような多くの国にグローバル展開している企業にありがちなのは、Webサイトが全世界共通のデザインやナビゲーションとなっていることだ。そこで、米国本家のサイトである「Dell.」のトップページも確認してみた。それが図6だ。
想像したとおり、基本的な造りは日本のサイトと同じだ。上部のナビゲーションで、対象をユーザー層で切り分ける見せ方は同じ。ただし、日本では4区分なのに対して、米国では5区分になっている。これは、法人の区分の数が2つか3つかだけの違いだ(図6の赤枠で囲んだ部分)。
大きな違いがあるとすれば、その下のメインビジュアルの部分だろう。日本では5つの画像を順番に表示する形式だが、米国サイトでは主要な製品カテゴリーへのリンクを8つ表示している(図6の青枠で囲んだ部分)。日本法人の「デル」のように、ファーストビューの情報量があまり少ないのももったいないので、個人的には、この2つを比較するなら、米国方式の方が優れているように思った。
メインビジュアルの下のブロックは、日米ともに3つのブロックを左右に並べて表示しているが、内容は若干異なる。
- 新製品情報
- プレスリリース
- キャンペーン情報
- Dell Services(サービス)
- Headlines(新着情報)
- Dell Deals(お得情報)
その下のブロックは、日米で同じだ。
- オンラインストア
- コミュニティ
- 製品情報/サポート
- 企業情報
- マイアカウント
- Shop(ストア)
- Community(コミュニティ)
- Support(サポート)
- Company Information(企業情報)
- My Account(マイアカウント)
メインビジュアルの要素も含め、このあたりのカスタマイズは、それぞれの国の法人が、自国の対象ユーザーを分析したうえで行ったうえでの違いなのかどうかは興味深い。
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