もしも、「TOHOシネマズ」を解析するなら(前半)[第41回]
誰もが知っている有名サイトをエキスパートレビューしながら、「もし、アクセス解析するなら」どのポイントに着目するかを第三者的な視点から解説。アクセス解析を用いてサイトの改善を行うための仮説構築力を身につけて、自社サイト、クライアントサイトをアクセス解析する際に役立ててほしい。
毎週木曜9時は「かってに解析!」。だれもが知っている有名サイトをかってに取り上げ、「もしもアクセス解析をするならば、どこに目をつけるか?」という視点で、サイトの問題点やチェックポイントにあたりをつける方法を解説していく。
今回は「TOHOシネマズ」を取り上げる。TOHOシネマズは、映画会社の東宝の子会社であるTOHOシネマズ株式会社が展開しているシネマコンプレックス(シネコン)、および東宝邦画・東宝洋画系のチェーン映画館だ(以下、本稿において、カギかっこ付きで「TOHOシネマズ」と書くときは、会社名やシネコン名ではなくサイト名を指す。他のサイト、企業も同様)。
筆者は、映画業界の会社やサイトが直面している課題や戦略・戦術を十分に理解しているわけでもない。あくまでもどのような点に着目したらよいのかを重視して読んでいってほしい。
「TOHOシネマズ」の閲覧シチュエーションを想定
今回のサイト利用シナリオは以下の通りだ。2011年10月に公開された三谷幸喜監督の映画「ステキな金縛り」を、渋谷のTOHOシネマズで見たいと考えている人が、あらかじめネットで上映日と上映時間を確認して、チケット予約をしようとしているという設定である。
誰が | TOHOシネマズを知っていて、渋谷で映画「ステキな金縛り」を見たいと思っている人 |
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何の目的で | オンラインで上映スケジュール確認し、チケット予約をする |
「TOHOシネマズ」をエキスパートレビュー!
正式名称ではなく、あえて「東宝」で検索
まずは検索エンジンで「東宝」と検索してみる。
あえて正式表記にしていないのは、「TOHOシネマズ」は、前半がアルファベット、後半がカタカナという面倒な表記なので、ほとんどの人は正確な名称で検索しないのではないか、という仮定だ。
「Yahoo! JAPAN」でも「Google」でも、検索結果で「TOHOシネマズ」が検索結果の上位に表示される(図1と図2)。ちなみに、「東宝シネマズ」だと、どちらも1位に表示された。
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