「TOHOシネマズ」をエキスパートレビュー!(続き)
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まずはトップページからアクセス
検索エンジンの検索結果をクリックして、トップページにやって来た。それではさっそく、トップページから見ていくことにしよう(図3)。
トップページの最上部にグローバルナビゲーション、その下にメインビジュアルの画像がある。
トップページ右側には、検索機能がまとまっている
右側には上部に「検索NAVI」という検索窓があり、劇場や映画名、上映日をダイレクトに検索できる。その下に会員用の「ログインボタン」、さらにその下に「劇場を選ぶ」という機能が配置されている(図3青枠で囲んだ部分)。
訪れたユーザーは、おそらく場所から絞り込んでいく人が多いのだろう、この2つの絞り込み機能では、どちらもまず劇場、つまり場所から絞り込んでいく機能が前面に出ている。
一方、場所ではなく、まずは作品決め打ちで絞り込んでくる人のために、上部の「検索NAVI」では「作品から」というタブがあり、その他にも日付や時間など、複数の軸で絞り込みできるような選択肢を提示している。
なお下の「劇場を選ぶ」のところは、川崎市に住んでいる筆者の場合、関東の劇場タブが表示されている。これはアクセス元のIPアドレスを自動判別して、あてはまる地域を表示しているのだろう。IPアドレスは思うほど正確ではないが、活用できるデータから最適化しているようだ。
それぞれの上映中作品のリンク先が、作品ページではない
メインビジュアル下には、左側から「上映中作品」「公開予定作品」「映画ランキング」という主要コンテンツが並んでいる(図3黄色枠で囲んだ部分)。
気になったところとしては、「上映中作品」に表示されている画像やテキストのリンク先だ。たとえば、「ステキな金縛り」の画像をクリックすれば、「ステキな金縛り」のページへのリンクになっていると考えるのが普通だと思うのだが(図3の緑枠で囲んだ部分)、「上映中作品」に表示されている映画の画像や、テキストリンクは、各作品ページへのリンクではなく、「上映中作品一覧」ページへのリンクになっている。期待を裏切られる動作だ。
メインビジュアルと「上映中作品」は、おそらくいつも新作が重複表示されていると予想される。だとすると、「上映中作品」や「公開予定作品」はもう少し作品数をたくさん表示して、「上映中作品」の方は、直接、作品ページへのリンクにして、各作品のページへのクリックを誘導するようなことをしてもよいだろう。
また「映画ランキング」は、「上映中作品」とダブると思うので、画像を使わず、すべてテキスト表示でいいかもしれない。そしてランキング好きな日本人には、月次ランキングのページなどを作ると、SEOにも効果があるのではないだろうか。もちろん「映画 ランキング」という人気の高そうなミドルワードで、簡単にSEO効果が表れるかどうかは保証の限りではないが。
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この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
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