新しいローカル検索の順位決定で重要なのはプレイスページの要因+Webページの要因
気づいている人が多いだろうが、グーグルはローカル検索(地域特化型検索)の結果ページを大きく模様替えして、ローカル検索の結果をオーガニック検索の中に直接組み込んで表示させるようになった。
「7パック」(地図の画像+上位7件の企業や店舗の情報をA~Gのマーカーで表示)が以前よりも大きく表示されているだけのように思えることもあれば、検索結果として表示されたWebサイトにプレイスページへのリンクが張られているだけみたいなこともある。また、オーガニックな検索結果とも文字だけのローカル検索結果とも違う、まったく新しい検索結果ページのように見える場合もある。
ではこの変更は実際に、ローカル検索結果にどんな影響を及ぼしているのだろうか? 実際の検索結果のデータから調査し、順位決定の要因を探ってみた。
オーガニック検索とマップ検索で順位を調査
新しいローカル検索ページには、Web上のページから得られた情報と、その企業のプレイスページから得られた情報の両方が表示される。タイトルと説明はWebサイトから持ってきているが、Googleマップのプレイスページへの直リンクとともに、プレイスページからの情報の一部も盛り込まれている。一例として、「tanning salon seattle wa(日焼けサロン シアトル ワシントン州)」という検索語句に対して、どのような検索結果が得られるかを見てみよう。
検索結果統合の影響を見定めるために、いつもチェックしているWebサイトの中から50サイトをある程度ランダムに選び、その検索順位を調べた。
選定は完全なランダムではなく、次のような基準に従った。
- できるだけ2か月以上チェックしているサイトを使うようにした。
- ここ数週間で検索順位に大きな変動があったサイトは、その変動の要因を特定できないので除外した。
- 検索順位の変動がないサイト(他のすべてのサイトに対して圧倒的優位を築いて競合相手がいない場合)は、いくつか除外した。
サンプルとするサイトを決めてから、変更の前と後とでオーガニック検索順位がどうなったか、いくつかのWebサイトについてざっと比較調査した。そして同じ調査をGoogleマップで実施し、プレイスページがそれぞれどのような順位にあるかを調べた。
少数の例外を除き、Googleマップでの検索結果のトップ7は、同じ検索で以前の7パックに表示されていたものと変わらなかった。こういったリスティングは、その下に表示されるオーガニック検索とは無関係に順位付けされていた。これらサイトの以前のオーガニック検索順位と現在のオーガニック検索順位を比べることで、Googleマップにおけるこれらサイトのプレイスページの順位が今回の変更と関連性があるかどうかを見ることができた。
新しい統合検索結果では、多くのサイトで順位アップ
調査した50サイトのうち30サイトは新しい「統合」検索結果で順位が上がり、6サイトは逆に下がった。
そのほとんどで、順位の変動の原因がローカルリスティングにあることは間違いなさそうだ。
順位の上がったサイト
Googleプレイスの影響でオーガニックででも順位アップ
まず、検索順位が上がったところを見てみよう。外れ値の4件は除外したのだが、ほとんどの場合で、サイトの検索順位が上がったこととGoogleマップでのローカル検索順位との間に直接的な相関があることがわかる。実際のWebサイトや検索語句は公開できないけれど、検索はすべて「業種/サービス 都市 州」という典型的な形式のクエリで行った。
全体的に見て、「オーガニック検索とローカル検索のどちらでも順位の高いサイト」は、新しい統合検索において、より良い結果を出していると言える。Googleプレイスでのリスティングの健闘がオーガニック検索の順位を引き上げているのを、じかに見てとれるサイトもある。
また、Webサイトとプレイスページの両方でそこそこの順位を得ている企業では、新しい検索結果で順位が1つか2つ上がっている。さらに、うまく最適化されたプレイスページによって、まずまずの順位だったサイトがぐんと引き上げられ、何位か順位を上げたケースもあるようだ。おおかたは、ローカルリスティングにおける順位が、新しいオーガニック検索結果において重要な順位決定要因になっているようだ。
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