直帰ページの滞在時間は「0秒」になるというのは、本当ですか? [アクセス解析Q&A]
質問:Webページの平均滞在時間を計算するときには、最終閲覧ページや直帰したページの滞在時間は「0秒」にして計算すると聞きましたが、これは本当でしょうか?
答え直帰ページや最終ページは滞在時間の計算から除くツールが多いですが、「滞在時間は0秒」で計算するといった処理を行うツールもあります。
解説通常、各ページの滞在時間を計算する際には、該当ページと次のページの閲覧開始時間の差を計算して、該当ページの滞在(閲覧)時間とします。
しかしこの方法だと、各セッションの最後の閲覧ページは次のページがないので、ページの閲覧時間は算出できません。そこで、実際に該当ページの滞在時間の平均値を算出する際には、次のような方法をとります。
- 最後の閲覧ページの閲覧時間を「0秒」と便宜的に決めて計算する。
- 最後の閲覧ページは滞在時間の集計からは外す
「0秒」として集計に含める場合は、分母のページビュー数に1カウントし、分子の滞在時間で0秒を加えます。一方、滞在時間の集計から外す場合は、分母のページビュー数に加えず、分子にも加えません。
ただし直帰率が非常に高いページの場合、0秒として集計に含めると実態とかけ離れることになるので、できれば最後のページに関してはページ滞在時間の集計対象から外す、すなわち、分母のページビュー数からも分子の滞在時間合計からも除外するのが望ましいと思います。
ちなみにGoogle Analyticsでは0秒として計算に組み入れる計算方法を採用していますので、直帰率の高いページのページ滞在時間を見る場合には注意が必要です。
一方、セッション滞在時間の指標では、この不明の最後のページの閲覧時間を0秒などと決めて計算をすることになります。具体例を1つ挙げて説明しましょう。下記のケースは、あるサイトにおける、ある訪問者のページ閲覧記録です。各ページの閲覧開始時間が次のようになっていたとします。各ページの「ページ滞在時間」と「セッション滞在時間」は下記のようになります。
閲覧ページ | 閲覧開始時間 | 次ページとの 閲覧間隔 | ページ滞在時間 | セッション滞在時間 |
---|---|---|---|---|
ページA | 12:00 | 20分 | 20分 | 45分 (20分+10分+15分+0分) |
ページB | 12:20 | 10分 | 10分 | |
ページC | 12:30 | 15分 | 15分 | |
ページD | 12:45 | 不明 | 0秒あるいはデータなし |
なお、誤解のないよう補足しておきますが、平均ページ滞在時間を計算するにあたって最終閲覧ページを除外して計算する場合でも、そのページのページビュー自体をデータから削除してしまうというわけではありません。最終閲覧ページは、ページビュー数の指標では普通に「1」とカウントしますが、平均滞在時間データを算出する際に限っては、分母のページビュー数に加えず、分子にも加えないということです。
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