クーポン・EC系ほか、メルマガの効果をアップする本文作成の基本ノウハウ(第7回)
この連載では、PCのWebサイトとは異なるモバイルならではのユーザビリティに特化して、モバイルサイト構築におけるユーザビリティの基本、成果を出すためにはどうすればいいのか。制約の多いモバイル端末だからこそ求められるモバイルサイトのユーザビリティ、そのポイントをお伝えします。
TEXT:株式会社IMJモバイル モバイルユーザビリティ研究所
第6回ではモバイルメールマガジン(メルマガ)の入退会フローで配慮したいポイントを紹介しました。第7回では、実際にデコメール形式のメールマガジンを作成する場合に、本文を「見やすく」「伝わりやすく」するためのポイントをケース別に紹介します。
- 【基本編】モバイルメールマガジン作成時のポイントと注意点
- 【ケース別編】モバイルメールマガジンレイアウトのポイント
- CASE1 クーポン系メールマガジンのポイント
- CASE2 EC系メールマガジンのポイント
- CASE3 ダウンロードコンテンツ紹介系メールマガジンのポイント
- CASE4 ブランド訴求系メールマガジンのポイント
1.【基本編】モバイルメールマガジン作成時のポイントと注意点
ユーザーはメールマガジンに対して様々なニーズを持っており、その内容は登録しているサイトごとに異なります。そして、当たり前ですが「メールマガジン自体の内容がつまらない」と感じられてしまうと、メールマガジン会員自体をやめてしまう傾向があります。
上記も踏まえ、基本的なモバイルメールマガジンのコンテンツ作成のポイントと注意点を紹介します。
1-1.内容(コンテンツ)に関する精査・ニーズ分析が最重要
ユーザーがメールマガジンを通じてサービス提供者に求めている情報やサービスは何か。また、それをメールマガジンのコンテンツとして提供できているか。これらを常に意識して提供し続けることが最重要ポイントです。意見や感想などの投稿コンテンツを設けて、読者のニーズを把握するのも有効です。
1-2.広告掲載時の注意点
広告を掲載する場合には、その情報が広告だとすぐにわかるようにしましょう(図2)。たとえば、モバイルサイトの案内をメールマガジンでしている場合、広告だとわからないようなレイアウトにしてしまうと、ユーザーが広告先のページに行った際に、どのサイトのページに来てしまったのか混乱してしまい、クレームになりかねません。
1-3.メールマガジンの容量について
デコメール形式のメールマガジン作成時は、設定した容量の中でレイアウトを組むということが重要です。現在、携帯電話が表示できる1ページの容量は10KB未満のものと100KB未満のものが主流となっています。配信元のサイトやサービスの利用者を考慮しながら、最大容量を設定しましょう。アクセス解析をして、どのような端末の人がどれくらい利用しているのかを把握することも重要です。わからない場合は、10KB未満で作成するようにしましょう。
1-4.さまざまなフォントサイズに対応
ユーザーごとにメール本文の文字サイズを変更している場合も視野に入れ、どのような端末で見ても見やすいレイアウトにすることを心掛けましょう。
1-5.URL表記に注意
長すぎるURLは本文が読みにくくなるのでなるべく避けるようにしましょう。デコメール形式の場合にはテキストにリンク先URLを設定することで解決できますが、テキスト形式の場合はURLをそのまま記載する必要があるので注意しましょう。
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