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Redirect 301 /jane.html ―― ジェーンより愛をこめて退職の辞

この記事を書くにあたって、SEOmozのサイトにログインして記事入力画面を開くのは少しつらかった。というのも、たぶんこれは私がSEOmozのスタッフとして書く最後のブログの1つになるだろうから。SEOmozでは2年半のすばらしい日々を過ごしたけど、今月末に私はSEOmozとシアトルに別れを告げることになる。

こういうことを書くのって意外なほど難しい。伝えたいことはたくさんあるのに、うまく言葉にする方法が見つからないから。

たとえば、私はここが本当に好きだけど、次の職場にも期待しているので、そうした複雑な気持ちを書くのは私に課せられた仕事の中でも最大級に難しいということについて。それから、大学を卒業して2か月ほど経ったある日の深夜2時ごろ、Craigslistに出ていた「SEO」見習い募集の広告(SEOってのが何だかも知らなかったけど)を見つけて応募していなかったら、私の人生は今とはまったく違ったものになっていたという事実に向き合うたび、あれこれわきあがってくる思いにどうやって折り合いを付けているかについて。

英語の学位を取った22歳に普通は何が起きるかなんて、神のみぞ知ることだろうけど、最上級の仕事に巡り会うことはめったにない幸運なんだってことぐらい私にもわかる。SEOmozには大きな借りがある。私を一人前にするために、これ以上は無理っていうくらい大変な労力を払ってくれたんだから。

とはいえ、職場を離れる多くの人と同じように、私もまったく個人的な事情から人生の次の章に進むべきだという結論に達した(また実にエキサイティングな章になりそう)。私は、ロンドンに引っ越してAyima Search Marketingというところで働くことになった。この会社は、Sphinnのエディタで私のすばらしい友人の1人、ロブ・ケリー氏の職場でもある。「私が最初にする仕事は?」の答えが「Macを使えるようにすること」だったとしても、向こうで仕事を始めるのが待ちきれない。私は検索マーケターとしてチームに加わり、クライアントとの共同作業も行う予定。プロジェクトは……どうやらAppleのコンピュータだけで進めるみたい。

平凡な言い方だけど、私は今でも時々過去を振り返って、自分の幸運にびっくりすることがある。第1の驚きは、私が応募したとき、もっとマシな別の応募者がいたのに、ランドが私のひどいブログ記事を読みもせずに、私を採用してくれたこと。貴重な体験といえば、2006年、会社に入って6週間しか経っていないっていうのに、検索カンファレンスPubConに初めて派遣されたこと。検索業界の深淵に放り込まれた境遇を話せっていう指示だった。この仕事に就いたおかげで、オーストラリア、ニューヨーク、ラスべガス、そしてロンドンにも行けた。そして今、SEOの仕事で私は再びロンドンに旅立つ。ただし今回は片道の航空券で。

ちょっと感傷に浸って、簡単に思い出をたどりながら、SEOmozでのお気に入りの記憶を挙げてみたい(正直な話、すばらしい瞬間がたくさんあったので、ここには書ききれないものもたくさんある)。

  • ランドが電話をかけてきて、この仕事に応募した中から最終候補の6人に私が残ったと告げたとき、私は飲んでいた。ランドが電話で私の採用が決まったと教えてくれたとき、私は寝ていた。

  • スコットが入社してきて1週間経ったころ、彼と私は金曜日の午後遅くにFunny2.comを閲覧していた。Funny2.comの「http://www.funny2.com/huh.htm」というページで、私たちはくっだらないジョークをいくつか見つけて、2人で大笑いして、何も手につかなくなったことがあった。「私はアナタたちみたいにリッチじゃなかった。金も食べなかったし、空飛ぶポニーも飼ってなかったわ」「脚で合掌して、死を祈れ!」「ヤツの成功は長続きしませんよ。早漏なんですから」なんていうジョークだったわ。そんな私たちを見たランドが、誰かにこう話すのが聞こえてきた。「ふむ、少なくとも、2人は仲良くやってるようだな……

  • メルがSEOmozに入ってきたとき、私たちは彼がテキサス出身だと聞いていた。南部の人と同僚になるのがちょっと楽しみだったんけど、彼に強い南部訛りがないことがわかってがっかり。でも、彼がオフィスで初めて「y'all」(よぅみんな)って言ったとき、私たちはみな一瞬はっとして、感動のあまり2秒ほど余計に彼を見つめたっけ。

  • 2007年にシアトルで初開催されたSMX Advancedのあと、リサ・ディトレフセン氏が私たちのオフィスを訪問した。私たちはみんな、前夜のSEOmozパーティーのおかげで、二日酔いでフラフラだった(さらにひどい人も何人かいたけどね)。ディトレフセン氏は、旧オフィスのキッチンに座って寿司を食べながら、そこにあった小部屋の1つに目を付けた。そこは、Whiteboard Fridayのスタジオに使っている部屋だったんだけどね。SEOmozには以前、すさまじい「パープル・ヤフー」色をしたビロードのソファがあって、それがスコットのビデオ機材やスタジオ照明と一緒にその小部屋に押し込んであったわけ。ディトレフセン氏は、恐ろしいものでも見たような表情でその部屋から出てきて、「えーっと、ここで何が行われてるの?」と言った。彼女は今も、私たちが内職でアダルト関係の仕事をしていたとひそかに疑っているんじゃないかな。

  • PubCon 2007に行ったときのこと。ヤフーのコンピュータでGmailをチェックしたせいで叱られた直後に、ちょっとした手違いから、展示ホールのフロアにあったヤフーの大画面モニターにこの写真がでかでかと映し出された。彼こそが、「y'all」で有名なメルよ。

  • Q&Aに参加したみんなが書いたすばらしいひと言には、ここにいる間ずっと楽しませてもらった。これまでにもいくつか紹介してきたけど、最後に書いたこの記事の後からも、まだたくさん出てきた。最近のお気に入りは、「私はいつも間抜けな質問をしているようだけど(これにはコメントしないでください)、今回また質問があります」っていう書き出しで始まっている。でも、私にとって過去最高のお気に入りは、最後がこう締めくくられていた質問。「すみません、私フランス人ね

  • 2006年9月18日から私がここで働いているってのに、父はまだSEOmozが発音できない。一番マシだったのが「SEOアーッ、SEOアーッ……」っていう言い方。それで、今度もまた、私は父が発音できない名前の会社に入っちゃったわけ。Ayimaを簡単にして「アイ・イー・マ」と説明してもダメだった。

  • SMX Sydneyにて:
    SMX Sydneyにて
  • Distilledとの提携:
    Distilledとの提携

だれだって最初の仕事には愛着を持つだろうけど、SEOmozでの仕事を愛おしく思う私の気持ちは誰にも負けないくらい強かった。最初に電話で面接を受けたときから今までを振り返ってみて、SEOMozの一員になれたことが、私にとって最高の出来事だった。ランド、私を採用し、そばで仕事をさせてくれてありがとう。そしてみんなも、私がここにいる間、SEOmozのコミュニティに加わってくれてありがとう。

Ayimaに移っても、「SEO Chicks」っていうブログで私の記事が読めるし、近い将来LondonSEOのイベントがあるときには、ギネスビールを手にした私が見つかるはず。ではまた、ロンドンで(^-^)。

ロンドンなんて、飛行機でひとっ飛びよ
ロンドンなんて、飛行機でひとっ飛びよ(^-^)
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すばらしき仕事仲間たち:みんなに会えなくなると思うと寂しくなる。
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