Web担当者Forumミーティング WAIS JAPAN 2008 出展社セミナー・展示ブースレポート

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WAIS JAPAN2008

WAIS JAPAN 2008 出展社セミナー・展示ブースレポート

2008年10月17日、Webマーケティングイベント「Web担当者Forumミーティング WAIS JAPAN 2008」が東京のベルサール神田で行われた。
本記事では、出展社セミナーと展示ブースの様子をレポートする。

WAIS JAPAN 2008オフラインミーティングの様子
セミナー終了後のオフラインミーティングにも多くの人が訪れた。

WAIS JAPAN 2008では基調講演の他、Webマーケティングソリューションに関する製品・サービスの展示ブースや、各種セミナーも開催された。展示ブースでは、出展各社が自社の製品・サービスのアピールを行い、約600人の来場者で会場は盛況。参加各社が自社サービスやノウハウを紹介するセミナーにも多くの人が参加し、耳を傾けていた。

「インタレストマッチ」が切り拓く インターネット広告の未来

TEXT:鶴田修朗

オーバーチュアのセミナーで壇上に立ったのは、マーケティングコミュニケーションズ マネージャーの河田顕治氏。9月に開始した新サービス「インタレストマッチ」についてセミナーを行った。

ユーザーのコンテンツ滞在時間が増加している

オーバーチュア株式会社河田顕治氏
オーバーチュア株式会社
河田顕治氏

河田氏がまず説明したのは、マーケティングにおける「検索」の位置付けだ。河田氏はAISASモデルを引き合いに、消費者の興味関心と購買行動を結びつける橋渡し役が「検索」であることを解説。検索連動型は見込客にピンポイントで訴求できる特長があること、インターネット広告の市場規模は右肩上がりで拡大しており、その原動力になっているのが検索連動型広告であることを話した。

さらに、インターネット利用時間のうちユーザーが検索に費やす時間は全体のわずか5%強に過ぎない一方で、1PVあたりの滞在時間が急速に伸びているという調査データを紹介。ユーザーが長時間滞在するのは、検索結果ページではなくコンテンツページであり、今後はコンテンツ連動型広告の市場規模が急速に拡大していく見通しを示した。

コンテンツ連動型広告の限界を解決するインタレストマッチ

インタレストマッチは、閲覧中のページ内容やユーザーの興味と、あらかじめ登録しておいた広告が一致した場合に表示される「興味関心連動型広告」だ。簡単に言えば、「ユーザーの興味関心」を考慮に入れたコンテンツ連動型広告ということになる。河田氏は、従来のコンテンツ連動型広告は、閲覧しているページの裏側にあるユーザーの興味関心を反映していないと指摘。たとえば、数日前に複数回にわたって旅行に関する情報を検索・閲覧したユーザーが、現在、サッカーの記事ページを見ている場合、果たしてサッカー関連の広告を表示するのが適切なのか、と問題を提起した。そしてこうした問題を解決しうる仕組みを備えているのが、インタレストマッチだという。

インタレストマッチでは、“裏側にあるユーザーの興味関心”をユーザーのページ検索・閲覧履歴や、リファラなどから分析する。また「ながら見」されやすいページは過去(検索・閲覧履歴など)、趣味的なページであれば現在(コンテンツの内容など)を重視するなど、広告の表示方法にも独自の工夫を凝らしている。これらのアプローチにより、「現在」「過去」「直近」のユーザーの興味にマッチする広告を配信するのだという。インターネット広告の類型に当てはめれば、インタレストマッチは検索連動型広告とコンテンツ連動型広告の長所を合わせ持つ広告手法に位置づけられる(図1)。またAISASモデルに当てはめれば、興味関心が顕在化してから検索、購買行動を起こすまでの幅広いプロセスをカバーできるという。

インターネット広告のポジショニング図
図1 インターネット広告のポジショニング図

河田氏によれば、インタレストマッチの特長は次の4点。まず1つは、ユーザーの行動を加味したマッチング技術により確度の高い層に効率的にリーチできる点。2つ目はヤフーの持つ良質かつ膨大なトラフィックを武器に高い集客力を期待できる点だ。インタレストマッチは、配信開始時点でヤフーの主要サービスに掲載され、月間トータル200億PVに向けて現在も拡大中。将来的には提携パートナー・個人サイトへの配信も予定しているという。3つ目が、Yahoo! JAPAN IDの登録情報をもとに、性別・年代・地域・時間帯別に詳細なターゲティングができる点。そして4つ目が、検索連動型広告のスポンサードサーチの併用により広告接触率を高められること。検索結果と移動先ページの両方に広告配信するといったことも可能になる。

インタレストマッチの広告表示例
図2 インタレストマッチの広告表示例

続いて河田氏は、インタレストマッチの基本的な使い方を説明した。広告のアカウント構造や管理体系はスポンサードサーチを踏襲しているとのことなので、検索連動型広告を利用したことがあればそれほど迷わずに管理運用できるだろう。キーワード抽出機能や見積もり作成機能など、広告の運用に役立つ機能も搭載されているそうだ。現在、インタレストマッチは代理店からの受け付けのみ行っているが、近い将来にはオンライン経由で申し込みができるようになる。なおインタレストマッチ利用企業からは「他のインターネット広告と比較してCPA(顧客獲得単価)が良い」という声が上がっているとのこと。新たな有力ネット広告が誕生したと言えそうだ。

展示会・セミナーレポート

TEXT:編集部

展示ブースや各種セミナーでは、出展各社が自社の製品・サービスのアピールを行った。ここでは出展各社の様子を覗いてみよう。

※画像クリックで出展社ページへ移動します。

株式会社アクシイズ
アクシイズは、LPOツール「CONDUCTOR LCO」「CONDUCTOR MOBILE」を紹介
アクセラテクノロジ株式会社
企業向け検索ソリューションを提供しているアクセラテクノロジ
株式会社アクセント
Web制作会社のアクセントは、アクセス解析サービス「Log Chaser」を紹介
株式会社アルトビジョン
「インターネット×コミュニケーション」をテーマにサービス展開を行うアルトビジョン
インターウォーブン・ジャパン株式会社
インターウォーブン・ジャパンはWeb最適化サービス「Optimost」の紹介を行った
株式会社ヴイワン
モバイルサイト制作に対応したサイト制作ツール「モバイルプロ」を出展したヴイワン
オーリック・システムズ株式会社
オーリック・システムズはセミナーで「RTmetrics SaaS Edition」の活用法を説明した
オムニチュア株式会社
オムニチュアは、アクセス解析ツール「Omniture SiteCatalyst」の紹介を行った
株式会社ケイビーエムジェイ
Webアプリケーション開発、モバイルサイト開発事業を行うケイビーエムジェイ
株式会社シャノン
シャノンは、イベントやセミナーの運営管理システム「スマートセミナー」を出展
株式会社デジタルフォレスト
デジタルフォレストは、忙しいWeb担当者でもPDCAサイクルを回せるポイントを紹介
デジタルワン株式会社
インターネットマーケティングに関わるトータルソリューションを提供するデジタルワン
株式会社ニューズ・ツー・ユー
ニューズ・ツー・ユーは、「News2u リリース」「News2u.net」を紹介
株式会社ノア
CMSの製品開発・提供を行うノアは、「CMSKIT」を出展
株式会社HARMONY
アクセスログ解析を軸にウェブデータ分析・アドバイスを行うHARMONY
ビジネスラリアート株式会社
ビジネスラリアートは、携帯サイトCMS「ロックオン」ネットショップ構築システム「EC WAVE」を出展
株式会社日立情報システムズ
日立情報システムズは、CMS「HeartCore」とアクセス解析サービス「ホームページDr.」を紹介
株式会社マイクロウェーブ
Webサイトの構築サービス、コミュニケーションツールの開発などを行うマイクロウェーブ
用語集
CPA / SaaS / WAIS Japan / アクセス解析 / オーバーチュア / クチコミ / コンテンツ連動型広告 / スポンサードサーチ / セミナー / バイラル / ユーザビリティテスト / レポート / 展示会 / 検索連動型広告 / 顧客獲得単価
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