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アフィリエイトリンクの転送先をユーザーとクローラで変更するのはクローキングスパム?

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外部SEO対策として、アフィリエイトリンクの転送先ページを人間がアクセスしたときとクローラがアクセスしたときで変更するのはクローキングというスパムに該当する?

アフィリエイトリンクは通常、トラッキングを行う目的で多数の引数を設定するほか、アドサーバーを仲介するため、検索エンジンはそれをリンクだと認識しません。しかし、クローラがリンクを辿った場合のみ、直接リンク先であるランディングページに転送する仕様に変更することで、訪問者の追跡を可能にしつつ、検索エンジンにも評価されるリンクとすることが可能です。この仕様変更を行った場合「クローキング」スパムに該当するか? というのが今回の質問です。

結論から言うと、この方法は問題ありません。そもそも、クローキングとは関係がありません。

検索エンジンがクローキングスパムだとみなすのは、アフィリエイトリンクの転送先を、人(ブラウザ)であればページ「a」に、クローラであればページ「b」にする設定を行ったとき、「ページbのアドレスをブラウザで直打ちしてもアクセスできない」ような場合です。つまり、クローキングというのは、「人がアクセスしたときには人に最適化したページを、クローラがアクセスしたときにはクローラに最適化したページを見せること」によって効果を得ようとする、ある種のごまかし(スパム)施策です。そういったごまかしをするには、クローラ専用ページであるページbのアドレスを人が入力しても、bではなくaを見せなければ意味がありませんし、同様に、クローラがページaのアドレスにアクセスしても、aではなくbを見せなければごまかしの効果がありません。

しかし、今回のケースでは、あくまでアフィリエイトページを辿ったときの挙動の制御であり、ページaはもちろんページbも、各々のページのアドレスを直打ちしてアクセス可能なため、クローキングスパムの要件を満たしていないのでスパムにはなりません。

図1 クローキングとみなされない場合
この図では、人がアフィリエイトリンクをクリックしたときは、トラッキング用のページaを仲介させてから、コンテンツがあるページbにリダイレクトさせている。ただし、クローラもページaへ転送してしまうと、検索エンジンがコンテンツを正しく認識できないので、クローラの場合はページbへ転送している。各ページのアドレスを直接打ってアクセス可能ならクローキングにはならない。
図2 クローキングとみなされる場合
同じアフィリエイトリンクのURLでも、人にはコンテンツのあるページを、クローラにはSEO目的のページを見せ、人(ブラウザ)がアクセスする限り、ユーザー用のコンテンツしか見ることができない状態。クローラ側も人に最適化されたページを見ることはできない。

アフィリエイトプログラムをSEOに活用する施策を行っている企業としては、アマゾンが有名です。最近は同社のアフィリエイト仕様を真似た、SEOを考慮したアフィリエイトシステムを販売している企業も増えてきています。今回のように、自社でアフィリエイトシステムを運営する場合は、大手アフィリエイトASPのサービスと違い、アフィリエイトパートナーを自社で集客する必要があるなどの課題があります。SEOの副次効果もあるからといって、必ずしも自社運営のアフィリエイトが良いとはいえません。

※記事の内容は、執筆時点のものです。検索エンジンの仕様は頻繁に変わるため、将来においてもこの内容がそのまま該当することは保証できません。

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※本連載の質問受付は終了いたしました。今後の企画をご期待ください。

用語集
ASP / SEO / アフィリエイト / クローキング / スパム / トラッキング / リダイレクト / リンク / 外部リンク / 検索エンジン / 訪問者
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