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SEOにおいて不可欠な3つの要素――技術、コンテンツ、信頼

ウィルが1週間ほどオフィスを留守にするのに伴い、僕が見込み顧客とのミーティングに出かけることになった。普通なら、ウィルがミーティングに出て、僕はオフィスに残って社員の世話をしてるんだけどね。

社外の顧客にSEOの話をするとき、ウィルは下のような図を紙切れに走り書きして説明に使うのが好きなんだ。この図は、SEOに関わりのない人たちに、SEOのプロセスについて説明する非常にすばらしい方法だと思うよ。

この図は、僕が今朝出席したミーティングでも役に立ったようだし、ウィルはしばらくオフィスに出てこない、それに、まだブログ記事でこの図のことを話題にしていないということもあって、僕は、ウィルの図を拝借して自分の手柄にしてしまおうと思うんだ(^_-)。

図:技術、コンテンツ、信用

この図の狙いは、検索順位の上位を獲得するために必要だと思われる3つの要素を説明することにある。これらの要素は、お互いが密接に関連していて、3つのうちのいずれかが弱いと、どの検索エンジンでも上位にランクインする可能性は低くなってしまうんだ。

技術的な問題

検索エンジンで上位に表示されるために重要な要素の1つ目は、検索ロボットがサイトを読み取って理解するのを妨げてしまう技術的な障壁が一切ない状態にすることだ。僕らが見かける中小企業のサイトは、大部分が検索結果ページでの上位獲得を完全に妨げるか、あるいは少なくとも非常に難しくしてしまうような、何らかの問題を抱えている。

中小企業が抱えている問題でよくあるのが、ドメイン名に重みがなくて、技術的な問題を埋め合わせられないということだね。大企業の場合は、技術的な問題が少々あったところで構わないんだけど、ほとんど信用度のない中小企業の場合、技術的な問題が存在すると、そのブランド名で検索しても検索結果に表れない状況になってしまうんだよ。

「ランディングページ」「インラインフレーム」「セッションID」「画像内のテキスト」などなど……。紹介すべきゾッとするような話を、きっと誰もが持っているはずだね。

robots.txtを使用して、検索ロボットがWebサイト上のページを巡回できないようにしてしまった英国の大手小売業者の話は聞いたことがあるかな?

ページ上の問題、あるいはコンテンツに関する問題

人々が実際にどんな語句で検索しているのかという点を考えなければ、ただがむしゃらに上位にランクインしようとするだけになるだろう。多くの場合、キーワード調査は、その「意味を理解」できない人たちに受け入れさせるのが難しいものだ。価格にうるさくてキーワード調査をせずに済まそうとする人たちが、悪夢のような顧客地獄に陥るのを僕らはたびたび見てきた。一度でもキーワード調査を実施するれば、省略できるようなものではないことがわかる。こうした失敗を経験で埋め合わせることもできるけど、Webサイトで使用する最善の語句を知ることの重要性を、早い段階から人々に教え込むことが可能なら、僕らSEOの仕事がうんとやりやすくなるだろうね。

僕がここで述べているのは、キーワードだけではなくサイトの情報アーキテクチャの問題でもある。この機会を利用して、僕が前々から言っていることを繰り返し述べておきたい。僕は、SEO関連の問題の多くが、貧弱な情報アーキテクチャの結果として生じていると本当に思っているんだ。Search Engine Landではエリック・エンゲ氏が、SEOにおいて情報アーキテクチャがいかに重要かを論じている。

明らかにこれは、技術的な問題とも関連しているね。もし検索エンジンが自分のページを巡回したり、あるいはコンテンツを読み取ることができなかったりしたら、サイト上にどんなコンテンツがあろうと関係なくなってしまう。なぜなら役に立たないからだ。そう、Flashを多用して悦に入っているサイトのことを言っているのさ。

情報アーキテクチャをちゃんとすることは、Webサイトを、検索エンジンに意味的情報を渡すようにすることを意味する。いっぽう、Flashなどで生じる技術的な問題を解決することは、人目を引く見出しを最も良い形で見せようとしたら見出しタグを使うわけにはいかないといった場合に、Webサイト上に適切な言葉で記述することを意味する。SEOに関して僕が気に入っていることの1つは、「最適化」を向上させるためのアドバイスの多くが、同時に、訪問者にとってのユーザビリティを向上させるのにも役立つということなんだ。「検索エンジンのためではなく、ユーザーを第一に考えてページを作成せよ」という主張をここでもう一度繰り返すつもりはないけど、SEOを適切に実施すると、多くの場合、人々が認める以上に、ユーザーと検索エンジンに対して同じくらい効果を上げられるものだと僕は感じている。

信頼

あるいは、リンクのことだと考えてもらってもいい……。

SEOに関わりのない人々の多くが理解していないのは、検索エンジンで上位にランクインするのに、リンクが役に立つということだ(びっくりだね)。ウェブを理解している人が数少ないことに、僕はいまだに驚いている。インターネットの基本的な概念を理解しないままブログに定期的に記事を投稿している多数の人たちに、僕は話をしてきた。もちろん僕は、自分の生活の多くをウェブに捧げているわけだけどが、検索エンジンについて理解している人がほとんどいないということは、僕にとってはいまだに衝撃的なことだ。

僕はこれからも、オンラインでPR活動をするように、SEOについて繰り返し話し続けていくつもりだし、君たち1人1人にも、オンラインにいる人々が自分のことを話題に取り上げるように仕向けてもらう必要があると思う。人々がそのことを理解したら、他の人にリンクを張るという観点で考えるようになるだろう。

もちろんわかっているよ

もちろん、これがSEOのメリットを理解してもらうための唯一の方法ではないし、僕は決してその道の達人でもない。僕は、今回説明したことが、SEOのために何をするかを理解していない人と会話を始めるのに有効な方法だと思っている。個人的には、図表(たとえ抽象的なものであっても)が物事を明確にするのに役に立つと感じている。

ここで書いたことはどれも、高度なSEOではないけれど、SEOっていうものは、単純なことを適切に行うこと、そして見込み顧客とちゃんとコミュニケーションを取れるということに尽きるんじゃないかと思うんだよね。

だれかにSEOを説明する方法は、みんなそれぞれの方法を持っているはずだ。だから、みんなからのアドバイスが寄せられるのを、僕は期待している。

用語集
SEO / robots.txt / セッション / ドメイン名 / ユーザビリティ / リンク / ロボット / 検索エンジン / 見出しタグ / 訪問者
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