約半数の職場に“静かな退職者”が潜んでいる──会社はどう対処するべき?【日本人事経営研究室調べ】

必要最低限の仕事しかやりたくない? 社員のモチベが静かに低下中。

日本人事経営研究室は、中小企業が抱える人事課題に関する意識調査を実施した。全国の中小企業の経営者および人事担当者100名と、転職経験がある一般社員100名を対象に調査している。

社員の退職理由、約3割が「会社や自分の将来性に不安」

【転職経験のある社員】会社を退職した理由

まず、転職経験のある社員に対し、会社を退職した理由を聞くと、「職場環境」が39.0%で最も多く、「給与や待遇への不満」が38.0%、「会社や自分の将来性に不安を感じた」が30.0%と続いた。

【経営者・人事担当者】社員が退職する理由

一方で、経営者・人事担当者に対して、社員が退職する理由を聞いたところ、「給与や待遇への不満」が49.0%、「職場環境」が39.0%という結果に。「会社や自分の将来性に不安を感じた」は18.0%、「わからない」は20.0%となっており、社員と人事との間にギャップが生じていることがわかった。

与えられた仕事しかしない?「社内に“静かな退職者”がいる」が約半数

【経営者・人事担当者】社内に「静かな退職者」がいるか

続いて、経営者・人事担当者に対し、社内に「静かな退職者」(退職はしないが仕事に対する熱意を失っていて、与えられた以上のことはやらない状態の社員)がいるかどうかを聞いたところ、半数近くの47.0%が「いる」と回答した。

【転職経験のある社員】働く中で与えられた仕事以外はやりたくない、仕事をたくさん振らないでほしいと感じることはあるか

転職経験のある社員に対し、働く中で与えられた仕事以外はやりたくない、仕事をたくさん振らないでほしいと感じることはあるかを聞くと、かなり感じる・少し感じるの合計は70.0%にのぼった。

【転職経験のある社員】仕事をたくさん振らないでほしいと感じる理由

そのように感じる理由としては、「業務量がすでに多くて手一杯だから」が42.9%、「努力しても報酬に反映されないと感じるから」が37.1%、「努力しても評価に反映されないと感じるから」が35.7%となった。

【経営者・人事担当者】社員のモチベーションをアップするためにしていることは何か

経営者・人事担当者に対し、社員のモチベーションをアップするためにしていることを聞いたところ、「インセンティブ制度(賞与・昇給)」が43.0%で最も多かった一方で、「特にしていることはない」が39.0%で2位となった。

調査概要

  • 【調査対象】全国/25歳~60歳の経営者および人事担当者、及び人事権のある役職の社員100名/転職経験がある一般社員 100名 計200名
  • 【調査期間】2025年5月15日~5月19日
  • 【調査方法】インターネット調査
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