誰もが実践できるSEO。でも意外と間違った認識を持っている人も多いのでは?
そこでみなさんが抱えているSEOの不安や疑問をプロが解消します。
ユニバーサル検索(ブレンド検索)に対応するにはどうすればいいですか
ユニバーサル検索とは、ニュースや動画、画像、地域情報など、これまで個別にバーティカル検索で提供されていたさまざまな形式のコンテンツを、ウェブ検索結果画面にセットで表示する検索サービスです。検索エンジンの利用方法に慣れていないユーザーでも目当ての情報を見つけやすく、より早く到達できるようになるメリットがあります。Googleは「ユニバーサル検索」という名称を用いていますが、一般にさまざまなデジタルコンテンツを一度の検索で表示するサービスを「ブレンド検索(Blended Search)」と呼びます。今回はGoogleを想定した話をしますので、以下、ユニバーサル検索で統一します。
さて、ユニバーサル検索においてウェブページ以外の任意のコンテンツが表示されやすくするためには、まず情報の公開方法を広げ、より検索エンジンが拾いやすい環境を整える必要があります。
今回は、一般に需要がありそうな「地図」と「動画」を表示させるための条件について説明します。
地図:住所とキーワードを登録し地域に適した情報を提供する
「東京 ホテル」など、地名を含む掛け合わせキーワードの検索では、地図と店舗の紹介が表示される場合がありますが(図1)、この地図に表示されるのは、Googleローカルへ登録されている情報(場所)だけとなります。したがって、Googleローカルに適切なサービス名を含んだ形での登録が必要となります。検索キーワードと登録住所、さらにサービスが適合した場合には、検索結果に地図とともに表示されるようになるでしょう。ウェブページに住所を記載することも大事です。
現状では、地名は検索エンジンに「駅」として認識されています。検索数が多い「東京 ホテル」などの検索キーワードでも、東京都のホテルではなく「東京駅近くのホテル」が表示されるのです。
もしも、検索数が多い駅の近くに登録できるのであれば、多くのアクセスにつなげられる可能性がありますが、他の場所では大きな効果とはならないでしょう。
※Googleローカルビジネスセンター(Googleローカルへの登録ページ)
動画:動画共有サービスへの投稿が第一歩
検索結果に動画を表示させるためには、YouTubeなど特定の動画共有サービスで動画を公開する必要があります。どのような動画が検索結果に表示されるかについては、さまざまな要因が組み合わされています。タイトルなどにキーワードを含めるだけでは検索結果に表示されず、動画共有サイトの中で多くのユーザーに受け入れられた動画が表示される傾向があります。
ユーザー評価の影響が大きいため、一朝一夕に検索結果の動画からサイトへの誘導を行うのは困難だといえます。ただ、ウェブ検索上に表示されることで、これまでより視聴機会を大きく広げることが可能になりますので、プロモーション目的などの動画情報をお持ちの場合は、動画共有サイトでの公開も合わせて行うことも検討してみるとよいでしょう。
ユニバーサル検索は、「あらゆるデジタルコンテンツを集め、ランク付けする」ための非常に複雑なレレバンシーアルゴリズムを持つため、通常の(ウェブページ対象の)SEOよりも難しいです。しかし、キーワードに対し適合するコンテンツが表示された場合には、非常に大きな効果に結びつく可能性があります。
日本国内でも画像の表示に対応するなどユニバーサル検索は着実に進められており、今後もより多くの種類の情報が検索結果に現れることになります。検索エンジンの進化に対応して、情報公開の方法も進化させていければ、検索エンジンからより多くの流入を得ることができるでしょう。
※記事の内容は、執筆時点のものです。検索エンジンの仕様は頻繁に変わるため、将来においてもこの内容がそのまま該当することは保証できません。
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