SEO重要要因ランキング(Google版)―日米SEOプロ60人が評価した重要度
[特集] グーグル&ヤフーに完全対応
SEOで効く順位決定57個の要因―保存版
日米のSEOプロ60人が重要度を評価
検索エンジンで上位を獲得するポイント
SEOするなら手放せない、SEOmozの「検索エンジンが順位を決定する53の要因」。あの大人気記事に日本のSEOプロがYahoo! JAPAN向け評価を加えた日本のSEO要因リストが完成!
さらに、雑誌版の記事では省略されていた、SEOプロ全員分のコメントがウェブ版記事では読める!
検索エンジンが検索結果にページを表示する順位を決定する仕組みは非常に複雑になっており、200個以上の要因が使われているといわれている。
この特集では、日米のSEOプロフェッショナルの英知を集約して、どんな要因が順位決定に影響を与えているのかを明らかにする。
titleタグ、h1タグ、strongタグ、サイト内リンク、サイト外リンク、リンクのテキスト、ドメイン名が登録されてからの期間など、検索結果の順位決定の要因を57個挙げ、それぞれについて重要度を点数付けして解説する。
SEOをする人ならば必ず気になる「あれは大事なのか」の疑問の答えがここにある!
TEXT:日米のSEOプロ総勢60名、編集部
協力:日米のSEOプロ総勢60名、SEOmoz、紺野 俊介(株式会社アイレップ)
この特集で挙げた57の要因に関して、Googleに限定して集計した重要度のランキングを示す。
プラス要因トップ20(Google)
- titleタグ内でのキーワード使用
- 被リンクのアンカーテキスト
- サイト全体でのリンクポピュラリティ
- サイト開設からの経過時間
- サイト内部構造としてのリンクポピュラリティ
- 被リンクの話題関連性
- 話題コミュニティ内でのリンクポピュラリティ
- 本文でのキーワード使用
- リンク元サイトのサイト全体でのリンクポピュラリティ
- 被リンク増加率
- 外部サイト/ページへのリンクの質や関連性
- リンク元ページとの話題の関連性
- リンク元サイトの話題コミュニティ内でのリンクポピュラリティ
- 本文のコンテンツとキーワードの(トピック分析による)関連性
- 文書公開からの経過時間
- h1タグ内でのキーワードの使用
- インデックス可能なテキストコンテンツの量
- リンク設置からの経過時間
- サイトの主要テーマと検索の関連性
- リンク元サイトとの話題の関連性
マイナス要因トップ5(Google)
- クローラーが頻繁にサーバーにアクセスできない
- 既存ページの複製ページまたは類似コンテンツ
- 質の低いまたはスパムのサイトへのリンク
- 同じtitleやmetaタグを多くのページで利用
- ターゲットキーワードの使いすぎ(詰め込み/スパム)
最も意見が割れた要因(Google)
- オーソリティ/重要度の検索エンジンによる手動割り当て
- サイトの主要テーマと検索の関連性
- リンク構築システムへの参加やリンクの積極的な販売
- 同じtitleやmetaタグを多くのページで利用
- リンク元サイトのサイト全体でのリンクポピュラリティ
- コンテンツの(アルゴリズム評価による)質
- リンク元サイトのドメイン名種別
- クローラーが頻繁にサーバーにアクセスできない
- 質の低いまたはスパムのサイトへのリンク
- サイトのドメイン名種別
このデータは2007年4月に集計されたものであることに注意してほしい。最も意見が割れた要因第3位の「リンク構築システムへの参加やリンクの積極的な販売」は、マイナス要因の上位には入っていないが、Googleは2007年秋に有料リンク対策を強化している。評価し直せば、おそらく現時点ではこの要因は全会一致でマイナス要因の上位に入るだろう。
プラス要因に関しては、リンクポピュラリティ関連の要因がYahoo! JAPANよりも上位にきているのがGoogleの特徴となるだろう。また、サイト/ページ/リンクの時間推移に関する要因も、Yahoo! JAPANよりも多少上位にきているようだ。
Yahoo! JAPANではプラス要因のトップ20圏外の「外部サイト/ページへのリンクの質や関連性」が、Googleでは11位に入っていることも、Googleの考える「適切な検索結果」を表す特徴的なポイントかもしれない。
[コラム]2008年のSEO戦略/戦術
加藤 学(株式会社ヒューゴ)
激動のように語られることの多いSEOというブラックボックスですが、実はアルゴリズムに新しい要素が加わったり、その頻度が早まったりすることは、SEOに取り組んでいく上では、あまり大きな問題ではないと考えることができます。
確かに各論を切り取ってみると、2008年は従来型のSEOの上に、コンテンツボリュームをいかに増大させるか、またユーザーにとっていかに有用な情報たるか(外向けリンクの設置など)を指針としてサイト運営を行っていく必要があるといえますが、それ自体はYahoo!にとってもGoogleにとっても、また上位表示によって売上や認知の向上を目指す経営者にとっても、「消費者本位」という考え方を用いれば普遍の法則だといえる範囲です。
ただ、その消費者本位を貫くためにも、小資本の経営者は各種ツールを駆使して大手のコンテンツ力に低コストで立ち向かっていく努力をしないといけないのも事実で、そういうレバレッジを知る者と知らざる者、持てる者と持たざる者の格差が大きく開く一年になると想像できます。
[コラム]SEOの木を見て森を見ず
近河昌利(株式会社ペンシル SEO事業部)
最近はSEO関連の書籍が数多く出版され、SEOを初めて行うというサイト管理者にもSEOの情報が多くなり、対策の敷居が低くなってきた。そんな状況の中、戦略的SEOを行っている私も、小規模のサイトでも見た瞬間にSEOを意識して作りこんでるなと気づくことが、4~5年前に比べると圧倒的に多くなってきている。
そうなると、サイト管理者のSEOに対する質問の内容も変わってくる。たとえば、「h1タグや、strongタグなどSEOとして入れる必要ありますか?」など、細部のSEOの知識は上がってきていると感じる。
SEOもいろんな情報を集めていくと、それぞれの施策が互いに影響しあう対策になってくるので、ページのSEO最適化ができてきても、ページ間の関連性や、サイト構造の設計などもSEO観点で体系的に見ていく必要がある。木を見て森を見ずにならぬよう体系的にSEOを捉えれるようになれば、より良いSEOができるのではないだろうか。
ペンシルでは、SEOで上位表示を目的とせず、ユーザーにアクション(資料請求・商品購入)を起こしてもらうための集客手段の1つとしてサイト構築を行っている。もちろん細部のSEOも重要だという認識で、施策の仮説・実験・検証も行っているが、それを把握したうえで、あまり細部にとらわれず「普遍的に良いホームページ」制作の一環として「戦略的SEOサービス」を提供している。
「森までを見るSEO」ができるようになってくると、次は上位表示だけでなく、コンセプトワークをしっかり立て、導線の見直し、入力フォームの見直しなど、アクションしやすいような「サイト構築」が必要になってくる。いうならば、「森までを見るSEO」+「山全体まで見るサイト構築」がこれからのSEOの延長上にあるのではないだろうか。
この特集について
リストの読み方 / 協力者 / 雑誌版との違いキーワード使用の要因(11項目)
titleタグ内でのキーワード使用 / 本文でのキーワード使用 / 本文のコンテンツとキーワードの(トピック分析による)関連性 / h1タグ内でのキーワードの使用 / キーワードの見出しタグでの使用 / ドメイン名でのキーワードの使用 / ページURLでのキーワードの使用 / 画像のaltやtitleでのキーワードの使用 / meta descriptinタグでのキーワードの使用 / boldやstrongタグでのキーワードの使用 / meta keywordsタグでのキーワードの使用ページ属性の要因(11項目)
サイト内部構造としてのリンクポピュラリティ / インデックス可能なテキストコンテンツの量 / 外部サイト/ページへのリンクの質や関連性 / 文書公開からの経過時間 / コンテンツの(アルゴリズム評価による)質 / ページ更新の頻度 / ドキュメントフローの構成/階層構造 / URL中のスラッシュ(/)の数 / HTMLの(W3C標準に対する)正確さ / 綴りや文法の正確さ / Yahoo!ブックマークの登録件数*サイト/ドメイン名属性の要因(15項目)
サイト全体でのリンクポピュラリティ / Yahoo!ディレクトリへの登録* / サイト開設からの経過時間 / 被リンクの話題関連性 / 話題コミュニティ内でのリンクポピュラリティ / 被リンク増加率 / サイトの主要テーマと検索の関連性 / オーソリティ/重要度の検索エンジンによる手動割り当て / サイトの新規ページ追加頻度 / サイトのドメイン名種別 / サイトの実際のパフォーマンス / サイトやドメイン名に対する検索の数 / フィード購読数* / 日本語ドメイン名の使用* / 検索エンジンのサイト管理システムでのサイトの確認ステータス獲得リンク属性の要因(11項目)
被リンクのアンカーテキスト / リンク元サイトのサイト全体でのリンクポピュラリティ / リンク元ページとの話題の関連性 / リンク元サイトの話題コミュニティ内でのリンクポピュラリティ / リンク設置からの経過時間 / リンク元サイトとの話題の関連性 / リンク周辺のテキスト / リンク元サイト内での内部リンクポピュラリティ / リンクの時間的属性 / リンク元サイトのドメイン名種別 / リンク元ページのページランククロール/順位のマイナス要因(9項目)
クローラーが頻繁にサーバーにアクセスできない / ターゲットキーワードの使いすぎ(詰め込み/スパム) / 既存ページの複製ページまたは類似コンテンツ / 質の低いまたはスパムのサイトへのリンク / リンク構築システムへの参加やリンクの積極的な販売 / サーバーの反応が非常に遅い / 同じtitleやmetaタグを多くのページで利用 / スパムサイトからの被リンク / サイト訪問者数が非常に少ない
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