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80%弱のユーザーは、職場などで視聴したサイトを自宅で再度閲覧

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80%弱のユーザーは、職場などで視聴したサイトを自宅で再度閲覧

職場、もしくは学校でインターネットを利用したことがある315人に対して、職場や学校で閲覧したウェブサイトを自宅に帰って再度閲覧した経験があるかどうかを尋ねた(Q7)。

その結果、「たまにある」と回答したユーザーが半数以上の53.3%、「頻繁にある」についても25.7%となり、80%近くのユーザーが職場などで閲覧したウェブサイトを自宅で再度閲覧していることがわかった。

[Q7]

職場などではセキュリティなどの観点から利用できるウェブサイトが制限されているケースがある。また、閲覧に時間を割くことができなかったり、周囲の目が気になったりなどの理由からも職場や学校だけで完結することができないケースも考えられる。

ソーシャルブックマークの利用率は低い

職場などで視聴したサイトを自宅で再度視聴したことがあると回答した249人に対して、その際どのような手法でサイトに訪れたかを尋ねた(Q8)。すると、「検索エンジン」と回答したユーザーが88.0%と圧倒的に多い。

[Q8]

次いで「自宅のメールにURLなどを送った」の35.3%が続くが、検索エンジンとは50ポイント以上も差が開いている。また、12.9%のユーザーは「自宅にメールを転送」と回答している。

また、「ソーシャルブックマーク」を使っての利用はわずか6.0%にとどまっている。

ここ数年、インターネットを含めたすべてのメディアを横断的に活用し、ユーザーとの接触ポイントを拡大しようとするクロスメディア戦略が多く活用されている。その中では、PCインターネットとモバイルインターネットという大きなくくりで語られてしまうことがあるが、より効率的なプロモーションの立案にはインターネットの中身をさらに細分化し、ユーザーのシチュエーションにあった広告を展開する必要があるのではないだろうか。

職場で、音を出してネットができるユーザーは6.4%

インターネットを利用する際の特徴や心理的状態を各場所において尋ねた(Q9)。その結果、自宅においては「のんびり利用できる」という回答が96.1%で圧倒的に多く、次いで「詳しく利用できる」の73.0%、「プライバシーがある」の63.2%が続く結果となった。

[Q9]
※「学校」に関する調査結果については、サンプル数が少ないため、参考データとしてご覧ください。

一方、職場については「詳しく利用できる」のみが、50.5%と高い回答率となったが、他の回答についてはすべてが20%を下回る結果となった。自宅では最も多かった「のんびり利用できる」は17.4%と、自宅の5分の1以下の水準に止まり、「プライバシーがある」も11.0%と低い結果となっている。また、「音声付で利用できる」ユーザーはわずか6.4%と少なく、動画の視聴や音声で注意を引くような広告手法の利用については検討する必要があるのではないだろうか。

職場でのネット利用目的は、「気分転換」と「暇つぶし」

職場や学校でインターネットを利用すると回答した315人に対して、どのような目的でインターネットを利用するか尋ねた(Q10)。

その結果、最も回答が多かったのは「気分転換」で44.4%。次いで、「暇つぶし」の32.7%、そして「接続スピードが遅いから」の20.3%が続いた。

[Q10]

また、その他の回答としては「仕事で必要だから」が半数以上を占め、「その場ですぐに調べたいから」や「必要に迫られて」などの回答も見受けられた。

自宅と職場では、広告の認知率やクリック率に顕著な差

バナー広告のクリック経験率や資料請求など、インターネット上での行動について尋ねた(Q11)。その結果、バナー広告のクリックや資料請求などを行う(「頻繁に行う」と「ときどき行う」の合計)と回答したユーザーが最も多かったのは「商品の購入」で、74.6%のユーザーに利用経験があることがわかった。

[Q11-1]

また、「バナー広告を見かける」や「動画の視聴」、そして「会員登録」なども60%を超える高い利用経験率となっている。

さらに、各サービスの利用経験率をインターネットを自宅で最も利用するユーザーと、職場で利用するユーザー別に分析してみると(Q11-2)、多くの項目において自宅での利用経験率が、職場でのそれを上回っていることがわかった。

バナー広告の認知については、行う(「頻繁に行う」と「ときどき行う」の合計)と回答したユーザーは自宅で75.3%、そして職場で53.0%となり、20ポイント以上の開きがある(Q11-2)。

[Q11-2]

バナー広告のクリック経験率では、自宅で39.5%、職場で28.8%となり、10ポイント以上の差がある(Q11-3)。

[Q11-3]

また、動画の視聴経験についても自宅で65.6%、そして職場で53.0%となり、自宅を主たるインターネットの利用場所としているユーザーの経験率が上回っている(Q11-4)。動画については、職場では「音声付で利用できる」ユーザーが少ないことも影響しているのだろう。

[Q11-4]

ただし、資料請求については、自宅が37.4%なのに対し、職場は45.5%と、職場が自宅を上回る結果となっている(Q11-5)。この他にも、ブログや会員登録は自宅に比べ職場の利用経験率の方が高くなっている。

[Q11-5]

職場ではプライバシーを気にしなくてはならなかったり、のんびり利用することができないケースが多く、自宅に比べ心理的な余裕がないのではないかと考えられる。

最終的には、その余裕の違いが広告の認知率や行動喚起にまで影響してくる可能性があるのではないだろうか。

利用場所頻繁に行うときどき行うあまり行わないまったく行わない
バナー広告を見かける自宅(n=492)31.4%43.9%15.0%9.7%
職場(n=299)31.8%21.2%34.8%12.1%
バナー広告のクリック自宅(n=492)5.3%34.2%41.6%18.9%
職場(n=299)7.6%21.2%42.4%28.8%
検索サイトにある
広告のクリック
自宅(n=492)4.8%29.6%47.3%18.2%
職場(n=299)9.1%13.6%48.5%28.8%
SNSの利用自宅(n=492)15.5%21.5%19.6%43.4%
職場(n=299)12.1%19.7%31.8%36.4%
ブログの利用自宅(n=492)18.7%25.9%24.9%30.5%
職場(n=299)15.2%30.3%18.2%36.4%
動画の視聴自宅(n=492)16.2%49.4%22.2%12.2%
職場(n=299)16.7%36.4%31.8%15.2%
会員登録自宅(n=492)6.9%57.0%29.3%6.7%
職場(n=299)9.1%56.1%30.3%4.5%
資料請求自宅(n=492)3.7%33.7%45.0%17.6%
職場(n=299)4.5%40.9%40.9%13.6%
商品の購入自宅(n=492)16.6%58.7%18.2%6.5%
職場(n=299)10.6%59.1%24.2%6.1%

色のついているセルは、各行動でもっとも比率の高い回答を示している。

調査概要

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  • 調査対象者:20歳以上の男女(男女50%の均等割付)
  • 職業:会社員(公務員などを含む)と学生
  • サンプル数:500
  • 調査期間:2008年4月11日~2008年4月14日
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査機関:株式会社ボーダーズ
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