女性は動画の「投稿」「共有」に積極的/動画共有サイトに関する調査
Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社の株式会社ボーダーズと共同調査のもと、動画共有サイトに関する調査を行った。
動画共有サイトに関する調査(2007年11月)では、インターネットユーザーにおける動画共有サイトの実態調査を行ったが、今回は動画共有サイトの利用実態を男女別に分析し、属性ごとの違いや傾向をまとめた。
その結果、動画共有サイトの利用経験や頻度に関しては、男性が91.6%で、女性を上回っており、男性ユーザーの64.6%が動画共有サイトを週に1日以上利用するコアユーザーであることがわかった。それに対して、動画の投稿や情報共有といった“情報発信力”においては女性の方が強い傾向にあるということがわかった。
※調査概要に関しては、記事の末尾に記載している。
動画共有サイトの利用率は男性で91.6%
動画共有サイトの利用状況を男女別にみた(Q1)。すると、動画共有サイトの利用経験者(「動画共有サイトを利用したことがない」と回答したユーザー以外)は男性で91.6%、女性で83.6%となっており、女性に比べ男性の方が利用率が高いことがわかった。
興味深いのは、「閲覧も投稿もしたことがある」では、男性の26.0%に比べ女性は30.8%と、若干ではあるが女性が男性を上回っている点である。動画投稿は視聴に比べるとそのハードルは高くなると考えられるが、女性は男性に比べ、利用率は低いものの、動画投稿へのモチベーションでは男性を上回っているのかもしれない。
男性の64.6%が週に1日以上利用
次いで、動画共有サイトを利用したことがあると回答した269人(男性164人、女性132人)の利用頻度を分析した(Q2)。すると、女性に比べ男性の方が動画共有サービスの利用頻度が高いことが伺える。
動画共有サイトを週に1日以上利用すると回答したユーザーは男性で64.6%となっており、動画共有サイトが男性ユーザーの日常に浸透していると考えられる。一方、女性は46.2%で、女性にも動画共有サイトが支持されていると考えられるが、男性に比べるとその利用頻度は少ないことが明らかとなった。
ただし、『インターネット白書2007』によれば、1週間当たりのパソコンによるインターネット利用時間が「1週間に1時間未満」と回答したユーザーは、男性で19.3%であるのに対し、女性は25.4%となっており、男性と比較して女性のネット利用時間は短い傾向にある。そのため、動画共有サイトの利用頻度の男女差は、男女の浸透度の差ではなく、インターネットの利用時間に影響を受けている可能性もある。
女性は動画情報の発信力が高い
最後に、動画共有サイトの利用者における、動画共有サイトで得た動画の共有経験を男女別にみた(Q3)。
動画の共有方法としては、男女ともに「友人・知人に口頭で伝えた」が男性で35.0%、女性で42.4%と最も多くなっている。また、「伝達したことがない」と回答したユーザーは、女性で42.4%であるのに対し、男性では54.9%と半数を上回っており、男性の方が動画情報を共有した割合が10%以上も低いことがわかった。このことから、女性の方が男性よりも“情報発信力”があるということが伺える。
また、共有方法について注目すべきは、「mixiなどのSNSの日記で紹介した」で男性が4.9%であるのに対し、女性は10.6%と倍以上の回答率となっていることで、女性にとってSNSの日記は、動画情報を他人と共有するツールとしても利用されていることがわかる。
調査概要
- サンプル数:500
- 調査期間:2007年11月05日~2007年11月07日
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査機関:株式会社ボーダーズ
- 対象者:16歳~59歳までの男女
- 割付:男女50%の均等割付
- 本調査は、業界の全般的な調査であり、あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
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今回の調査対象は、16歳~59歳までの男女500人。男女比は50対50の均等割り付けをおこなった。
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