ハルメクホールディングスは2026年3月期決算で、売上収益は前期比で微減となった一方、構造改革の進展により大幅な増益を達成した。なかでもハルメク物販領域は、広告効率や原価率の改善などを通じて収益性を高め、利益を押し上げた。
ハルメク物販の2026年3月期売上高は、前期比1.9%増の214億6100万円。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は同15.0%増の14億8800万円で、1億9400万円改善した。EBITDAマージンも前期比0.8ポイント増の6.9%へ上昇。単なる増収ではなく、「利益体質の改善」が進んだ。

ハルメクHDは営業利益の増減要因について、「ハルメク物販は構造改革が進み、広告効率および原価率が改善し利益増となった」と説明している。
構造改革の方向性として、物販事業を「総合通販型から専門物販型へ移行して魅力を高め、成長力を回復する」と掲げる。専門物販型への移行を進めたことで、売り上げは堅調に推移し、収益性も改善したという。まずはコスメサイトをリニューアルし、世界観やコンセプトを軸にした専門物販化へ取り組んだ。

あわせて、「継続購入につながりにくい低価格品を減らし、上質な高価格商品を拡充する」という方針も推進。実際に、「高付加価値・高価格商品のラインアップを拡充」と明記し、高価格帯商品の例としてレザージャケット(4万6990円)や暖房商品(5万6100円)をあげている。

店舗展開では新店舗の出店を継続し、新規顧客の獲得とファン化を進めている。店舗では、ハルメク商品の明確なコンセプトや世界観を顧客に体感してもらうことを重視。2026年3月期には4店舗を新たに出店し、14都道府県で22店舗を展開している。
店舗売上も順調に伸長しており、2023年3月期の9億6000万円から、2026年3月期には26億6000万円へ拡大した。2023年3月期から2026年3月期までの年平均成長率(CAGR)は40%。店舗経由の新規顧客数も増加している。2026年3月期は3.8万人となり、2023年3月期から2026年3月期までの年平均成長率は57%となった。

2027年3月期の計画は、ハルメク物販の売上高を前期比0.2%増の215億円、EBITDAを同14.8%増の17億900万円へ引き上げ、約2億2000万円の利益増をめざす。EBITDAマージンも同1.1ポイント増の8.0%へ改善する見通しを示している。

具体的な施策として、「広告効率の低いマスメディア広告を大きく削減する一方、店舗・EC・カタログなどを伸ばす」としており、収益性を重視した集客チャネル設計をさらに進める方針だ。
「EC事業を内製化する」――それは必ずしも、「Webサイトやコンテンツの制作スキルを身につける」「リスティング広告の運用を自社内で行う」「自社サイトのシステム改修をECチーム内で解決する」ことを意味しません。ECに関係する専門的な領域は、すでにいち担当者の努力でどうにかなる時代ではなくなっています。
EC事業の内製化を目標に、ECマーケティングに関係するテーマを設定、その判断をするための「考え方」を伝えていきます。25回目の連載は「AI活用の本質」をテーマに解説します。
ECのマーケティングは「ヒト・モノ・カネ・情報といった自社のリソース」と「外部のマーケティングソリューション」を組み合わせて、「結果としての売り上げと利益を最大限に伸ばす」ことが求められます。
つまり「EC事業の内製化」とは「業務の内製化」ではなく、「判断の内製化」なのです。ECの戦略・方針、日々のアクション・行動、そしてソリューションの選択が成果につながっているか、これだけは社内のネットショップ担当者でなければ判断ができません。
「強いEC会社を支えるネットショップ担当者を作る人財育成講座」では、ECマーケティング人財育成(ECMJ)が、こうした判断を行えるEC担当者育成に向けたポイントを解説します。
石田さん、こんにちは!
ネッタヌ君、こんにちは。前回のメルマガの話のなかで、少しAIについて話したのを覚えている?
最後の方で、「セグメントした顧客層別のメルマガをAIに作成してもらおう」みたいな話がありましたよね。
今回はどんなテーマにしようか考えていたんだけれど、ECのマーケティングチームを内製化するにあたっての「AI活用の考え方」にフォーカスを当てたいと思うんだよ。
いま一番みなさんが気にしていることですよね。
そうそう。このマーケティング内製化のコラムとしても触れざるを得ない。
ぜひぜひ聞かせてください。
まずさ、いまAIについて情報が溢れすぎていると思うんだよね。
本当にもう追い切れないほど。
インターネットもSNSもウェビナーも。人との会話でも、「AIをどう使っている?」みたいな話題が多いと思う。
毎日のように聞きますね。
「ChatGPT」「Gemini」「Claude」――。その他にもいろいろなAIエージェントが日々生まれているし、成功事例もどんどん出てきている。「AIを使ってとても儲かっています」とか「めちゃくちゃコストを削減しましたとか」そういう情報がすごく多いよね。
「自分が時代に取り残されている」って思います。
そんななかで、「今後、自社のネットショップがどうなっていくのか」とか、「売り上げが急に落ちて商売が立ち行かなくなるんじゃないか」とか、そういう不安を感じている人もいると思う。
確かに、モヤモヤしている人は多そうですね。
ここはね、自信を持ってはっきり言いたいんだけれど、現状そんなに不安になる必要はない。
今かなり不安に感じている人、多いと思います。
AIのソリューションを提供している人たちが、ポジショントークで「儲かっています」とか「コスト削減しました」とか、煽っている部分もあるじゃない。
あとは今、パーソナライズがすごく進んでいるから、ネットやSNS上でAIの情報ばかりが出てくる状態になっている。
ネッタヌのタイムラインもほとんどAIの話題です。
だから、周囲の人がみんなAIを活用して成功しているように錯覚してしまうんだよね。これはパーソナライズのマジック。
見えている世界が偏っているってことですね。
でも実際に外に出てみると、一般の人がみんなAIのことを考えているわけじゃない。そこは心配しなくていいと思う。
だから、明日いきなりあなたのECサイトがなくなることもないし、売り上げが急激に落ちて事業が立ち行かなくなることもない。
そこまで急激な変化はありえない、ということですね。
ただね、AIの時代は不可逆的に進んでいくものだから触っておくことは必要。
完全に無視するのも違うってことですね。
そう。そして、ちょっとでもいいからAIに仕事を与えてみる。それは今の段階でやっておくことが大切だと思う。
今のうちに慣れておく必要があるってことですか?
ネット検索の代わりに使ったり、趣味で使ったりするのもまったく問題ないんだけれど、「どんな仕事を任せるか」という視点で使ってみてほしい。「任せる仕事を探す思考」を養っておいた方がいいってわけだ。
ツールを使うことに「慣れる」というより、使い方を考える「思考」に慣れるってことか。
いま話したことを踏まえて、ECのマーケティングチームの内製化のために伝えておきたい、「AI活用の本質」があるんだよね。
(何だか大切な言葉が出そうな予感……)
AIってさ、「思考と表現の分離」なんだよ。
すごく重要そうなキーワードですね。
人間はAIというツールを手に入れたことで、初めて「思考と表現を分離」できるようになったんだよね。
むむむ難しい。石田さんは哲学者ですか!?
もう少し詳しく話すね。これまでは、人間の「思考と表現」って一体だったんだよ。自分の頭で考えたことを、言葉や文章、図やイラスト、データ、画像、動画みたいな形にして表現しないと、他の人に伝えることができなかった。
確かに、表現しないと伝わらないですよね。
だから、思考と表現は一体だった。どれだけアイデアや発想が良くても、表現がうまくなければ人に伝わらなかった。
それはすごく実感があります。
逆に、表現がうまいから評価されてきたケースもあったと思う。思考自体は微妙でも、表現がうまいから評価される、みたいなね。
ただ、表現力が乏しかったから、すばらしい思考なのに評価されなかった人の方が多いんじゃないかな。たとえば、口下手な人とか、引っ込み思案な人とか。
でも、AIが登場したことで「思考と表現を分離」できるようになった……。
そう。たとえば、僕は講演やセミナーでパワーポイントの資料を作ることが多いんだけれど、パワーポイントを開いた時点で「何を伝えたいか」は考え終わっているんだよね。
確かに。作り始める前に中身は決まっていますよね。
だからパワーポイントを作る時点で、思考はもう終わっている。でも実際に時間がかかるのは、頭の中にある思考をスライドに落とす作業なんだよね。ここが思考よりも何倍も時間がかかる。
ITエンジニアがECサイトを作るときも同じだと思うし、デザイナーが商品ページを作るときも同じだと思う。
思考よりも、形にする方に時間がかかっているってことですね。
でもAIが登場したことで、その人の思考をAIが受け取って、思考を表現に変換してくれる時代が来た。
それが「思考と表現の分離」なんですね。
そういうこと。表現を作るコストが一気になくなって、思考に近いスピードでアウトプットが出せるようになったってわけ。
かなり大きな変化ですね。
ということはさ、「より深く、よりたくさんの思考」を持っている人が、AIを活用して世の中にインパクトを残せる時代になったってことなんだよね。
なるほど。表現の差じゃなくて、思考の差がそのまま結果に出やすくなったってことですね。
Amazonのジェフ・ベゾス氏が、「Amazonの運営をすべてAI化して1人で運営し、商品の価格を半分に落とす」って言った話、知っている?
聞いたことあります。正直、かなり極端な話だなって思っていました。
どこまで本気で言っているのかはわからないんだけれど、実はすごく現実的なんだよ。
え!?
なぜかというと、ジェフ・ベゾス氏は、Amazonの業務フローや判断フローをすべてAI化するための「思考」を持っているじゃない。
仕組みをどう分解してAIに任せるかを理解しているわけだ。
逆に、AIの活用でよくありがちなのが、「AmazonみたいなECサイトを作ってめちゃくちゃ儲けたいんだけれど、どうすればいい?」みたいな問い。
ああ……ありますね(汗)それは確かに抽象的すぎます。
質問の解像度も低いし、AIに何をどう表現してもらいたいのかも具体的じゃない。まあ、つまりは「思考」が足りていないってことなんだよね。
AIの使い方の問題というより、「考えの深さ」の問題なんですね。
そういうこと。だから人間は、より勉強しなきゃいけなくなった。思考を深く、広くするためにね。
やっぱり学ばなきゃいけないんだ~。
前回のコラムで話した、「顧客層ごとにメルマガを作る」っていう話もそう。顧客層を分析して、それをAIに教えるっていう思考がなければ、そこまでたどり着かない。
考えがないとAIに指示も出せないですね。
だからAIの時代は、「思考」がより重要になる時代になったってことなんだよね。
今回、こうやって「AI活用の本質」ってテーマで話してきたんだけれど、ここまで聞いても、まだ「AIについていけなくて不安だ」っていう人、いると思うんだよね。
正直、読者さんのなかにも「難しそうだな」って感じている人は多そうですね。
もう一回言うけれど、大丈夫だと思います。
そこは安心していいんですね。
今のAIって、まだまだ難しいのよ。これでも。本来は、文章(言葉)で指示すれば表現できるっていう、すごくシンプルで便利なもののはずなんだよね。
確かに、本来はもっと直感的に使えるもののはずですよね。
でも今は、「AIを使える人・使えない人がいる」みたいな、ある種これまでの「システム開発スキル」みたいな扱われ方をしている。それって、まだ過渡期だっていう証拠なんだよね。
今がちょうど移行途中ってことですね。
だから、もっともっと使いやすいAIはどんどん出てくる。これはもう間違いないと思う。だからまずは、「仕事として何かを任せてみる」ところから始めてみてほしい。このコラムでも、「こういうことはAIでできるんじゃないか」っていう話は、できるだけしていきたいと思っているので。
実際の使いどころが見えると、かなりハードル下がりそうですね。
やっぱり一番大事なのは「0→1」。最初の一歩を踏み出すことがとても重要だから、ぜひ取り組んでみてください!
まずは一歩、ですね!
ECマーケティング人財育成は「マーケティングチームの内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。
楽天グループは5月12日、ゴルフ場予約サイト「楽天GORA(ゴーラ)」において、最適なゴルフ場を対話形式で提案し、予約までをサポートするAIエージェント「楽天GORA AIアシスタント」の提供を本格的に開始したと発表した。
「楽天GORA AIアシスタント」は、「楽天GORA」に登録するゴルフ場に寄せられたクチコミを活用し、ユーザーのニーズに合わせたゴルフ場選びをサポートするAIエージェント。項目別のクチコミ点数、各ゴルフ場が提供するプランやコース情報などのデータも活用する。
ユーザーが入力した自然言語を理解し、ニーズを的確に捉える処理能力を備えるほか、複数のゴルフ場を地図上で表示。ユーザーは価格、特長、空き枠数などを一覧で比較できる。予約ページへシームレスに遷移できる点も特長だ。
ユーザーは、 「楽天GORA AIアシスタント」を「楽天GORA」のスマートフォン向けWebページから無料で利用できる。テキスト入力欄では、都道府県、エリア名、移動時間、日付、人数、予算、ゴルフ場の特長、食事などの希望情報が入力可能。「渋谷駅から車で1時間ぐらいの、今週末プレーできるところはありますか」というように、対話形式でAIに質問できる。
「楽天GORA」の既存検索条件に含まれない要望や抽象的な質問が入力された場合でも、AIが対話を通じてユーザーのニーズをくみ取り、ゴルフ場探しに必要な要素や条件を提案する。AIツールに不慣れなユーザーでも、スムーズに最適なゴルフ場を見つけられるとしている。
今後はスマートフォンアプリの対応など、ユーザーの利便性アップにつながるアップデートを予定している。
楽天はAIエージェントを「楽天エコシステム(経済圏)」のゲートウェイとしてさまざまなサービスへとユーザーをつなぎ、よりパーソナルな体験の提供をめざしている。
アイリスグループのアイリスアグリイノベーションはこのほど、農業への参入を決めたと発表した。東日本大震災の発災から 15 年の節目を機に、農家の高齢化や担い手不足といった課題を解決するため、参入を決めた。

農地リース方式で農地を借り受け、アイリスグループの従業員が農業の担い手となる。高齢化や担い手不足により生じる耕作放棄地を活用し、地域農業の持続可能性を向上させる。
生産した米はアイリスグループ内で加工・販売。精米・出荷は需要に応じてタイミングを調整し、市場への安定供給をめざす。これまでに行ってきた提携先農家への営農支援も継続し、農業を展開して得たノウハウを共有することで、発展に貢献するとしている。
初年度はブランド米「にじのきらめき」を中心に多収品種を栽培し、収穫した米はパックごはんとして日本国内向けに販売する予定。合計22ヘクタールで開始し、中期目標として5年後に計200ヘクタール、長期目標では1000ヘクタールまで展開を広げる計画。農業DXも推進する。輸出用のパックごはんとしての活用も視野に入れている。
東日本大震災の発災当時、宮城県にも本社を構えるアイリスグループは甚大な被害を受け、従業員やその家族も被災したという。営農再開支援と農業復興を目的に、アイリスグループは2013年に精米事業へ参入。東北を中心に提携する農家から米の買い取りを行い、農家の安定した農業経営を支援している。
米の安定供給体制の強化と普及拡大、新たな雇用創出を目的に、2014年にアイリスグループは宮城県亘理町(わたりちょう)に亘理精米工場を新設し、玄米の調達と精米加工を開始した。さらに、2022年には復興支援事業の一環として福島県南相馬市に南相馬工場を新設。パックごはん用のトレーやフィルムを製造している。
資材の生産、玄米の調達・精米・加工・流通・販売までをアイリスグループ内で担う体制を構築している。
国内の稲作分野では、生産者の高齢化や担い手不足が深刻化。農林水産省の調査によると、2024年時点で稲作を含む基幹的農業従事者の平均年齢は69.2歳となっており、65歳以上が7割を占める。また、全国の農地の約3割では10年後の担い手が決まっていないという。
この一方、海外では日本産の米関連製品の需要が高まっている。2025年の日本の農林水産物・食品の輸出額は1兆7005億円となり、13年連続で過去最高額を更新。このうち、パックごはん・加工米飯は前年比34.4%増の19億円だった。
しかし、主食用米の価格高騰などを背景に、新市場開拓用米の作付け状況は減少している。輸出拡大や国内の安定供給に向けて作付面積を増加させる必要があることから、アイリスグループは農業分野への参入を決めた。
ecbeingは5月18日、青森県庁が公式Webサイトに生成AIチャットボット「AIデジタルスタッフ」を導入したと発表した。、2025年12月1日から運用を開始している。従来のシナリオ型チャットボットで課題となっていたQ&Aメンテナンス工数を大幅に削減し、運用コストは7割超削減、月間利用件数は約1600件から約3700件へと倍増したという。

青森県庁では、行政改革とDX推進の一環として、以前からシナリオ型AIチャットボットを活用していた。ただ、ユーザー満足度は約20%にとどまり、回答精度の向上が課題だった。Q&Aデータを大量追加する検証も行ったものの効果は限定的で、各担当部署への確認やデータメンテナンスに大きな工数がかかっていたという。
今回導入した「AIデジタルスタッフ」は、ウェブサイト上の情報を自動で読み込み、回答を生成する仕組みを採用。事前のシナリオ登録が不要で、ホームページの情報を更新すればAIの回答にも反映されるため、従来必要だった「ホームページ更新」と「AI用Q&A作成」の二重管理を解消した。
実際の活用では、大雪に伴う除雪情報、クマの出没や被害状況、スキーなどのウィンタースポーツ、観光、伝統工芸品など幅広い問い合わせに自動対応している。

加えて、2026年に開く「青の煌めきあおもり国スポ・障スポ」に関する質問例文をチャット画面に設置し、重点事業への自然な誘導にも活用している。突発的な地震などの災害時には、ウェブサイトに情報を掲載するだけでAIの回答に即時反映できるという。

コスト面では、従来は月額約22万円だった運用費が月額5万円となり、2025年度実績ベースで7割超の削減を実現。文字数や読み込みページ数、問い合わせ件数による従量課金が発生しない定額制のため、予算管理が厳格な自治体でも導入しやすいという。
また、県庁内では県民向け窓口としてだけでなく、職員が他部署の情報を探したり、公式発表の整合性を確認したりする「庁内検索ツール」としても活用が広がっている。キーワードの完全一致を必要とする通常検索と異なり、あいまいな質問でもAIが意図をくみ取って情報を提示できるため、行政運営全体の業務効率化にもつながっているという。
今後、青森県庁は災害時の緊急情報発信の強化に加え、マニュアルやPDFなどのオフラインデータをAIに読み込ませる活用も視野に入れている。
以前のチャットボットでは、Q&Aデータの加工や各部署への回答作成依頼など、職員の手間が大きくかかっていた。今回「AIデジタルスタッフ」を導入したことで、既存のホームページ情報をもとに自動で回答を生成できるようになり、職員の負担を抑えながら運用できるようになった。従量課金制や読み込みページ数の上限を気にせず利用でき、実際に運用コストを7割超削減できたことから、導入効果を実感している。今後も県民の利便性向上に向け、効果的に活用していきたい。(青森県庁 担当者)
NEXERと「圧着DMネット」を運営するメイセイプリントが共同で実施した「郵便物の受け取りトラブル」に関する調査によると、不在時の受け取りで宅配ボックスや置き配を利用したことがある割合は約44%だったものの、防犯面で不安を感じると回答した割合が約半数にのぼった。
調査対象者は全国の男女500人。調査期間は2026年4月9~15日。
これまでに郵便物や荷物が「届かない」「遅れた」と感じた経験の有無は、「ある」が33.2%、「ない」が66.8%だった。
NEXERとメイセイプリントは「多くの荷物は予定どおり届くものの、配達件数が膨大であることを考えると、一定の割合でトラブルが発生するのは避けがたい」と解説している。

郵便物や荷物が「届かない」「遅れた」と感じた経験が「ある」と回答した人に、そのときの対応方法を聞いたところ、最も多かったのは「しばらく様子を見た」で50.6%、続いて「配達業者・郵便局に問い合わせた」が40.4%、「差出人や通販サイトに問い合わせた」が22.3%だった。「特に何もしなかった」は11.4%となっている。
NEXERとメイセイプリントは「配達には多少の前後が生じるケースもあるため『もう少し待てば届くかも』という心理がはたらく」と推測している。

再配達サービスの利用状況は、「ある」が52.4%、「ない」が47.6%だった。

再配達サービスを利用することが「ある」と回答した人に、その便利さについて聞いたところ、「とても思う」が61.8%、「やや思う」が34.7%で、合計96.5%が「再配達サービスは便利」だと感じていることがわかった。

不在時の受け取りについて、宅配ボックスや置き配の利用状況は、「ある」が44.2%、「ない」が55.8%だった。
NEXERとメイセイプリントは「宅配ボックスや置き配は、不在時でも荷物を受け取りやすい方法として広がっている。今回の調査でも、利用したことがある人は4割を超えており、こうした受け取り方が身近になってきている」と解説している。

宅配ボックスや置き配を利用したことが「ある」と回答した人に、その便利さについて聞いたところ、「とても便利」が76.9%、「やや便利」が20.8%で、合計97.7%の人が便利だと感じていることがわかった。

便利だと感じる理由について聞いたところ、「ボックスなら盗難の心配もなく、好きな時間に受け取れて便利」「予定などを気にしなくていいし、対面をする必要もないので気が楽」といったコメントが見られた。
宅配ボックスや置き配を利用したことがある人の不安の有無は、「ある」が49.3%、「ない」が50.7%だった。
不安に感じる具体的な点は、「宅配物を盗まれる可能性がある」「鍵があるのにかけずに物だけを入れて帰る配達員の知識のなさ」「大きな荷物が玄関先に置かれていると雨や盗難の不安を感じる」などがあがった。

郵便物の誤配や誤投函の経験の有無は、「ある」が28.4%、「ない」が71.6%だった。

誤配や誤投函の経験が「ある」と回答した人に、そのときの対応方法を聞いたところ、最も多かったのは「配達業者・郵便局に連絡した」で59.9%、続いて「自分で正しい届け先に届けた」が42.3%だった。
一方「特に何もしなかった」「その他」はいずれも3.5%、「管理人や受付に渡した」「そのまま保管して連絡を待った」はいずれも0.7%だった。
NEXERとメイセイプリントは「放置する人は少数派。誤配が発覚したとき『本来の受取人に届けなければ』という責任感が働く」と推測している。

食品ECを手がける食文化はこのほど、ゼロフィールドとパートナーシップ契約を締結し、ゼロフィールドが開発・提供する野生動物撃退の異常検知AI「AIDEC(アイデック)」の導入支援を始めると発表した。
食文化はゼロフィールドと連携し、全国の農家・生産者に対する「AIDEC」の導入支援を推進する。「AIDEC」は、カメラ映像をもとに野生動物の侵入をリアルタイムで検知し、即時通知や撃退装置との連動を可能にするため、被害の未然防止と作業負担の軽減につながるという。
パートナーシップによる具体的な取り組みは次の通り。
今後は、農業協同組合(JA)や地方自治体との連携を強化し、地域単位での導入支援を推進する。害獣被害の抑制、農作物盗難リスクの低減、廃棄ロス削減、見回り負担の軽減、安定的な生産体制の構築をめざし、一次産業の持続的な発展に貢献する。
食文化によると、近年、シカ、イノシシ、サルなどによる農作物被害は全国的に深刻化しており、生産者の収益を圧迫している。農業従事者の高齢化や人手不足が進み、見回りや物理的防除に依存した対策には限界が生じている。
食文化はこれまで、食品ECの運営とともに、全国の生産者の持続的な事業運営を支える取り組みを推進してきた。ゼロフィールドとの提携では、食文化の生産者ネットワークとゼロフィールドのAI技術を掛け合わせ、生産現場の課題解決につながる新たな価値の創出をめざす。
ゼロフィールドとのパートナーシップは、害獣被害や農作物の盗難といった現場の課題に対し、AIを活用して解決を図る、意義のある取り組み。生産現場の負担軽減と安定した生産体制の構築を支援し、より価値の高い食材を持続的に顧客へ届けていく。(食文化 萩原章史 代表取締役 社長)
シニア向け通販を展開するハルメクホールディングスが発表した2026年3月期の連結業績によると、売上収益は前期比0.3%減の338億1200万円、営業利益は同66.1%増の17億7400万円、税引前利益は同69.3%増の17億2700万円、当期利益は同68.5%増の10億5100万円となり、大幅な増益となった。

ハルメクHDは、売上収益が微減となった一方、構造改革の進展によって収益性が改善し、大幅増益につながったとしている。
売上収益は前期比で微減となった。要因は、ことせ物販で前年度下期に新規顧客獲得に向けた広告投資を抑制したことで、カタログ送付先が減少し、売上が9.6億円減少した点をあげている。
一方、ハルメク事業は雑誌の値上げや物販売上の増加により4.1億円の増収、法人事業は新規クライアント開拓が進み1.6億円の増収となった。
営業利益の増益要因としては、情報コンテンツ(雑誌など)の値上げ効果に加え、物販の構造改革によってハルメク事業の収益性が改善したことなどにより、利益が3億円増加したとしている。また、前期に発生していたシステム除却損がなくなったことも増益要因となった(+2.2億円)。

期末顧客数は127万人となり、前期末比で約10万人減少した。内訳として同社は、構造改革に伴う広告投資の適正化・抑制により、ハルメク事業の新規顧客が2.0万人減少したほか、ことせ事業で広告投資を抑制した影響により8.2万人減少したとしている。
ハルメクホールディングスは、事業ごとに構造改革を進めている。主な取り組みは次の通り。

情報コンテンツ事業では、新規読者獲得に向けたマーケティング手法の高度化を掲げ、TSUTAYAの書店との協業など新たな取り組みを開始した。
また、プレシニア向け情報コンテンツ「HALMEK up」については、2027年3月期から従来のサブスクリプションモデルから、物販・広告モデルへ転換する方針を示した。
ハルメク物販では、総合通販型から専門物販型へ移行することで商品力を高め、成長力の回復をめざすとしている。新店舗展開も継続し、新規顧客獲得とファン化を促進する方針を示した。
商品面では、継続購入につながりにくい低価格商品を減らし、上質な高付加価値・高価格帯商品の拡充を進めるとしている。
ことせ物販は、広告投資抑制に伴うカタログ配布先の減少で減収となった一方、完売率改善などによって黒字化したとしている。
また、ハルメク物販とのシナジーを高め、売上・利益改善につなげる取り組みも開始した。
コミュニティ事業では、高付加価値・高単価のプレミアム催事を拡充。毎回ほぼ完売となるなど好調な集客が続いている。
あわせて、2025年11月には催事情報サイト「ハルメクevents」を開設し、新規顧客の開拓を進めた。さらに、名古屋・新宿で大型リアル催事を開催するなど、全国でハルメクとの接点拡大を図っている。
法人事業では、アナログとデジタルを組み合わせたクロスマーケティングサービスを開発し、新規開拓が堅調に推移しているという。
施策の1つである「シニアインフルエンサー事業」は、登録者数87人、総フォロワー数300万人超(2026年3月末時点)となった。
グーグルが、生成AI検索向けにウェブサイトを最適化する方法を「Google Search Central」で解説。AEO(Answer Engine Optimization)やGEO(Generative Engine Optimization)といったキーワードで注目される領域だが、生成AI検索への最適化は検索行動への最適化であり、これまでのSEOのベストプラクティスは引き続き有効。AI向けのファイルを用意するような裏技は無効。
Google検索の生成AI向けに最適化するための新しいリソース
https://developers.google.com/search/blog/2026/05/a-new-resource-for-optimizing
ユーズカンパニーは、ECサイト「宝石広場 オンラインストア」にハッシュタグ活用エンジン「ZETA HASHTAG」を導入した。
ユーズカンパニーが運営する「宝石広場 オンラインストア」は、渋谷に店舗を構える時計・ジュエリー専門店「宝石広場」のECサイトで、高級時計・ジュエリーを常時3000点以上取りそろえている。
実店舗とオンラインストアで取り扱う商品が共通しているため、オンラインで商品を選んで店舗で購入する、オンラインで購入予定の商品を店舗で試着するなど、オンラインとオフラインを組み合わせた購買体験を提供している。

腕時計ページおよびジュエリーページの各TOPにおいて、「関連キーワードで探す」機能を実装した。商品の特長やスタイルを表すワードに加え、「定番」「プレゼントにぴったり」「男性にもおすすめ」といった情緒的価値を表現するワードをタグとして表示することで、ユーザーがブランド名や商品名だけではなく、利用シーンや気分に合わせた視点から商品を探せるようにした。
これにより、ユーザーの興味関心に沿った商品への導線を強化し、新たな商品との接点創出、商品探索の利便性向上をめざす。ハッシュタグ例は次の通り。
商品詳細ページで、その商品に関連したハッシュタグを表示するようにした。時計やジュエリーの「利用シーン」「デザイン」「モデル」などさまざまな切り口から商品探索が行えるようにすることで、ユーザーがニーズに応じて商品を直感的に探索でき、購買体験の向上、CVR改善につなげる。たとえば腕時計であれば「#ビジネスシーンで活躍」「#スポーツモデル」「#ロレックス」といったハッシュタグを表示する。
これにより、コアな時計ファンにとっては仕様やスタイルなどの細かな「こだわり」に響く商品を見つけやすくなるという。一方で、初心者ユーザーにとっては商品選びの判断基準として活用できるため、購買体験向上、CVR改善につなげられるという。
また、ハッシュタグをクリックすると該当ハッシュタグの商品一覧ページへ遷移し、「関連ハッシュタグ」を表示する。ユーザーは興味関心に沿った商品を連続的に閲覧できるほか、従来は検索されにくかったロングテール商品との接点創出にもつなげられ、ECサイト全体の在庫流動性向上もめざす。
商品説明やレビューなどのテキストを解析し、その商品に関連するキーワードをハッシュタグとして抽出するサービス。多数の特許を取得している。

ニッセンは、基幹ECサイト「ニッセンオンライン」のシステム基盤をECプラットフォーム「Shopify」へ移行する。フルスクラッチ型システムによる全面再構築を計画していたが、実行リスクやコスト、運用負荷を踏まえて方針を見直し、SaaS型のコマースプラットフォームを採用した。

ニッセンは、レディースファッション、インナーウェア、インテリア、生活雑貨などを、カタログ通販とオンラインストアを通じて展開する老舗通販企業。今回の刷新では、EC・カタログ・コールセンターを横断する統合コマース基盤の構築をめざし、より柔軟で拡張性の高い運営体制へ移行する。
当初はフルスクラッチ型システムによる基幹ECの全面再構築を計画していたが、2025年11月からFit&Gapによる厳格な評価を進めるなかで、長期的な拡張性と継続的なイノベーションを支える基盤として「Shopify」のエンタープライズ向けコマースプラットフォームの採用を決定した。
「Shopify」の導入により、ニッセンは日本特有の商習慣に加え、EC・カタログ・コールセンターを組み合わせた同社独自のハイブリッドな販売モデルに対応した次世代コマース基盤の構築をめざす。
また、「Shopify」の導入にあわせて、Stackが提供するコマースオペレーションプラットフォーム「SQ」も採用する。「SQ」は、受注、在庫、物流、顧客データ、販促、分析といった業務領域を横断的に統合管理し、「Shopify」とニッセンが長年運用してきた社内システムをつなぐ役割を担う。EC・カタログ・コールセンターを横断するニッセン特有のハイブリッドな販売モデル、ならびにサブスクリプションサービス、独自決済手段、後払い決済、複雑な配送設定といった日本市場特有の業務要件を支えるオペレーション基盤として、「SQ」の採用を決めた。
AIが人の代わりに商品の選定・購入を行う「エージェントコマース」「エージェンティックコマース」という言葉を見聞きすることが増えました。「Googleトレンド」で調べると、直近で急伸しているようすが伺えます。「人が商品を選ぶ面倒な作業から解放される」ことは、Z世代を象徴する表現としてしばしば用いられる「タイパ」「コスパ」に通じるものがあるかもしれません。ですが、買い物は人にとって単に面倒な作業なのでしょうか。あてもなく街に繰り出し、一目ぼれしたモノを手に入れるセレンディピティな体験、真夜中にネットサーフィンをしながら「つい、ポチってしまった」ことを、人は本当に手放すのでしょうか? エージェントコマースと検索は対極のように語られることが多いですが、気になる記事を参照しながら、少し考えてみませんか。
エージェンティックコマースの衝撃、AIで変わる購買体験と求められるECの変化 | 日経クロステックActive
https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/wp/b/26/04/30/06227/
人は面倒な「選ぶ」作業から解放される。ECサイトにとっては、従来のSEOから「AIに選んでもらうための最適化」が必要になる。
Optimizing your website for generative AI features on Google Search(Google検索における生成型AI機能向けにウェブサイトを最適化する) | Google for Developers
https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/ai-optimization-guide
生成型AI検索において、SEOは依然として有効なのでしょうか?
つまり、答えはイエスです!
先日、現時点でのGoogleの見解が公開されました。執筆時点では日本語版が出ていないので、ブラウザの翻訳機能などを使ってぜひ読んでみて下さい。
AI検索最適化の用語だけを見ても、AEO、LLMO、GEOなど何種類もあり、AI検索最適化の情報も数多く出回っています。
しかし、Googleがここまで具体的に「生成型AI検索の誤解を解く」として、本来は行わなくてもいい発信している以上、出典や根拠が乏しいことは信じなくて良いのではないでしょうか。
ただ、間違いなく変化と進化はしていきますから、常にアップデートを怠らないようにしていきたいですね。
What's new in Google Analytics:New AI Assistant traffic measurement(Googleアナリティクスの新機能:新しいAIアシスタントのトラフィック測定) | Google Analytics Help
https://support.google.com/analytics/answer/9164320?hl=en#05132026
“参照元が認識済みのAIアシスタントと一致すると、新しい「ai-assistant」値が自動的に割り当てられます。”
これまでAIツールからの流入の多くは、直接流入や参照元不明のリンクのような正確な効果測定が難しい状態が続いていました。
この新機能では、今後AIからの流入が計測できるようになることが期待でき、サイト管理者やSEO従事者にとっては「神アプデ」と言えるかもしれません。
Googleは「従来のSEOが本質的である」としながらも、計測データとして区別することの重要性を軽視しているわけではなさそうです。
AIエージェント時代、「検索はされなくなる可能性」にZOZOはどう対処する?「『提案の場』になるチャンスをつかみに行く」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/n/2026/05/12/16025
ZOZOがAI活用を「日常の服選びを支援する提案機能」として具体化しているという記事です。
しっかり顧客と対話し、購買行動のデータを生かしていれば、先述のGoogleの見解を実践でき、提案の場に自社がいるチャンスを掴むことにつながるのではないでしょうか。
実店舗の再来店きっかけ調査、SNS投稿は2.2%で来店体験・生活動線の55.3%が約25倍に | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/92890
「SNSをフォローしてもらえれば・LINEで友だちになってもらえさえすれば、リピーターになってくれる」と思うのは少々甘い考えかもしれません。ピックアップした記事は、「それらにも可能性はあるが、かなり低い」という調査結果と言えそうです。
「初回来店中」「来店直後」「後日、店の近くを通った時」の合計が55.3%と過半数を超えており、来店時の体験がいかに重要かがわかります。AIにいくら選んでもらえても、よい体験や満足度を提供できるかどうかがカギになりそうですね。
【みんなの給与明細】AI普及におびえる人々と業界の混沌 | 週プレNEWS
https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/20260503-131098/
人間の仕事は奪われるのか? SEOやコンテンツ従事者をはじめ、社名が掲載されているものも。あの仕事をしている人たちはAIにどんな危機感を抱いているのか、興味深いのでピックアップしました。
バンダイ新商品で「ランダム販売取りやめ」の事例、背景に商法全体への“疲弊不満”の高まりか 複数の調査結果が話題に | オタク総研
https://0115765.com/archives/183450
私もランダム販売商品を時々購入することがあるので、この発表には驚きました。
理由は明かしていないものの、2月に「ランダムグッズに関する実態調査」を実施しており、ランダム販売では「ダブり」が発生することへの不満、是正を求める声が高まっている影響もあったように感じます。
バンダイとは別会社が実施したアンケート調査では、わずか1週間で回答数が約3万6000件を超え、自由記述の設問の累計文字数は269万文字を超えるという結果に。
あらゆるものの相次ぐ値上げで、消費者の心理も「目当てのモノを引くドキドキ」よりも「欲しいモノを手に入れたい」が高まっているのかもしれないですね。
ギフトのように予算と目的に加え、相手の趣向がわかっていれば、AIが代行してくれる買い物は便利だと思います。一方で、「自分のモノは自分で選びたい」「好きなモノを買えた満足感」という体験を代替するものはなかなかないかもしれません。
以前、EC経営者の友人が、お客さんから「どこでも買えるものだからこそ、あなたのところで買いたい」と言われ、仕入れ予定のなかった商品を仕入れたと聞いたことがあります。AIが探し、見つけてきて購入するより、その言葉にはお店冥利に尽きるものが詰まっているように感じました。
誰に選ばれるお店でありたいか、そのためにできることをコツコツ続けていくことが、ひいてはAIにも選ばれることになるのではないでしょうか。
それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願いいたします。
「新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」は以下の専門家が連載しています。
ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。
UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。
ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。
Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。
楽天グループのAI戦略が進展している。同社の2026年1−3月期(第1四半期)決算説明会で、チーフAI&データオフィサー(CAIDO)のティン・ツァイ(Ting Cai)氏が、楽天のAI戦略や差別化の源泉、エコシステム全体で進めるAIエージェント展開の進捗について説明した。
ティン氏は、楽天のAI戦略について「AIの力で人間の想像力を高める」ことをビジョンに掲げていると説明。その実現に向け、オンライン・オフラインを合わせて1000万以上のタッチポイント、国内月間アクティブユーザー4588万人規模の楽天エコシステムを活用し、ユーザー体験の高度化と事業成長の両立をめざしているとした。ユーザーは新しいサービスを簡単に見つけられるようになり、事業側は新サービス立ち上げ時の顧客獲得コスト低減につながるとしている。

ティン氏は、楽天の強みとして、多様な事業ポートフォリオと楽天IDを軸に連携したエコシステムを挙げた。日常消費からビジネス利用まで幅広いニーズに対応するサービス群のなかで生まれる多様なデータをAIと組み合わせることで、より深い顧客理解と高品質なサービス提供が可能になると説明した。
AIの活用領域としては、検索、レコメンデーション、広告、カスタマーサービスを挙げ、ユーザーのニーズをより深く理解し、パーソナライゼーションを通じて顧客満足度やリピート利用、サービス定着率の向上につなげる考えを示した。
また、AIによって音声、画像、会話といった新たなインターフェースでユーザーと接点を持てるようになり、より多くのユーザーが自分に合った方法でサービスを利用できるようになるとした。
AIによる支援の具体例として、「楽天市場」の販促施策「お買い物マラソン」にも言及した。楽天市場では、複数店舗で買い回ることでポイント倍率が高まるが、「どの店舗を選べばよいか」といった判断に対し、AIがレコメンデーションを提供できるようになっているという。
ティン氏は、AIによってユーザーのニーズをより早く捉え、具体的なアクションにつなげられるようになると説明。ポイントプログラムやキャンペーンの理解を支援し、購買プロセス全体をガイドする役割も担えるとした。
楽天がAI時代において差別化できる理由として、ティン氏は「楽天IDを軸にしたエコシステム」を強調した。楽天IDを通じて、過去の利用履歴やユーザーの嗜好を含むデータ資産を蓄積しており、それをもとに最適化されたサービスを提供できるという。
さらに、共通ID、コンテキスト、シームレスな決済・発送・配送といった仕組みは、外部のAIエージェントが容易に再現できない優位性だと説明。各事業領域における深い専門知識を活用したAIエージェントを展開することで、単独の汎用エージェントでは実現しにくい高度な体験を提供できるとした。
同氏は、「AI時代において、単にデータを保有しているだけでは十分な競争優位にはならない」とも指摘。データからどのような価値を生み出し、ユーザーやマーチャントとの関係性、経済的・情緒的な付加価値につなげられるかが重要だとの認識を示した。

楽天のAIエージェント戦略は、大きく2つの方向で進めている。1つは、各領域において深い専門性を持つ「特化型エージェント」の構築だ。これにより、ユーザーは従来のWeb検索を経由せず、商品やサービスの発見から比較検討、購買意思決定までを楽天内で完結しやすくなる。
もう1つが、複数サービスを横断してユーザーのタスク達成を支援する「スーパーエージェント」の構築だ。ユーザーが漠然とした要望を伝えるだけで、AIが記憶や対話を通じてニーズを把握し、計画、実行、反復を行いながら、エコシステム内の複数サービスにまたがるアクションやトランザクションを支援する構想を描く。
ティン氏は、今後はAIエージェントがより多くのタスクを完了できるようにし、検討初期段階での接点を広げることで、楽天のAIを「あらゆる問い合わせやニーズに応えられる第一の選択肢」として確立したい考えを示した。

AI戦略を支える基盤として、楽天はインフラ、データセンター、GPU最適化、モデルシステム、アプリケーション、エージェントに至るまで各レイヤーに投資しているという。
AIモデルについては、「最高のものを自社で構築するとともに、最高のパートナーと協業する」方針を掲げる。ティン氏は、OpenAIやAnthropicなどの大手AI企業に加え、スタートアップとも早い段階から連携してきたと説明した。
楽天は2025年7月の「Rakuten Optimism」でエージェント型AIプラットフォーム「Rakuten AI」を発表して以降、取り組みを本格化してきた。現在は11サービスでAIエージェントを提供しているという。開発中で直近導入予定のAIエージェントは8サービスあり、導入計画中のAIエージェントは50サービス以上にのぼるという。

楽天は、エコシステム全体でAIエージェントの構築、テスト、展開を迅速に進めており、今後もすべてのサービスをAIエージェントで強化していく考えを示している。
5月26日(火)に東京・日比谷国際ビルコンファレンススクエアで「ネットショップ担当者フォーラム 2026 春 ~ eコマースコミュニケーションDay ~」を開催します。SHEIN、イオン、アルビオン、アテニア、DECENCIA、キタムラなど著名企業の実践的事例や最新戦略を学べるセッションを多数ご用意! 全公演無料で聴講できます(事前登録制)。まだお申し込みをしていない人のために、編集部おすすめコンテンツの見どころを紹介します。
5月26日(火)17:15~18:00 B-8
カメラ購入時の高い想起率を誇るキタムラさん。顧客の欲求に基づいた検索クエリ分析と、Google上にリアルタイム在庫を表示させる先進的なMEO施策を公開します。単なる順位対策に留まらず、店舗ページの改修により指名検索を売上へ直結させる手法を紹介。
在庫連携を軸とした「見つかる・選ばれる」仕組みから、実店舗とデジタルが融合する最新のOMO戦略まで、流通企業が即実践できるファン獲得の施策を解説します。

マーケティング部 部長 安達 友昭氏
ヤフーにてカカオトーク、ヤフオクの新規事業の立上げを経験後、NHN SAVAWAYの事業部長としてECプラットフォームを立上げ。2019年よりオートバックスセブンにてデジタルシフトを主導し、アプリやWEB予約を劇的に刷新。現在はカメラのキタムラにて、プラットフォームと事業会社双方の知見を武器に、デジタルと店舗を繋ぐマーケティング責任者を務める。

マーケティング部 Webマーケティンググループ マネージャー 藤川友子氏
これまでユニファなどスタートアップ企業にて、顧客接点における価値伝達を重視したWebマーケティングに従事。2023年、「カメラのキタムラ」マーケティング部にディレクターとして入社。現在はWeb施策を起点に、いかにお客さまに「安心してご来店いただくか」を追求中。顧客接点ごとに価値を伝えられるチームづくりや、店舗スタッフへの運用の落とし込みなど、現場と連携しながら日々奮闘している。
「MEOが順位対策で終わっている」「ECと店舗が分断され、相乗効果が出ない」――多くの流通・小売・EC企業が直面するこの壁を、カメラのキタムラはいかにして突破したのか。本セッションでは、高い想起率を維持し続けるキタムラの裏側にある「検索クエリ分析」と、Google上に実店舗のリアルタイム在庫を表示させる先進的なMEO施策の全貌を公開します。
単なるマップ上位表示の手法ではありません。検索結果を「売り上げに直結するデジタル接客窓口」へと変え、指名検索を確実に店舗流入へとつなげる独自の仕組みを解説。在庫連携を軸とした「見つかる・選ばれる」OMO戦略から、デジタルとリアルの相乗効果を生み出すファン獲得施策まで、経営層・マーケターが明日から即実践できる革新的アプローチを披露します。
会場には、Wi-Fi、電源をご用意。講演後には講師との名刺交換の時間もあります(一部講演を除く)。また、3講演以上聴講すると、和牛やワイヤレスイヤホンなど豪華景品が当たる抽選会も実施します。

セミナー後、5月26日(火)18時30分~20時00分まで、セミナーに登壇した講師、EC事業者、外部招聘ゲスト、スポンサー企業などが参加する懇親会を開催します。
「こんな時どうしている?」「EC運営にAIをどのように活用しているか知りたい」「横のつながり作りをしたい」など、講演者やEC事業者さん同士の情報交換、課題の共有などが行えるリアルな交流の場です。
ファッションECを手がけるyutoriの2026年3月期連結業績は、売上高が前期比71.4%増の142億3400万円、営業利益が同61.4%増の10億8400万円、経常利益が同57.2%増の10億1500万円、当期純利益は同1.4%減の3億1000万円だった。

事業別の売上割合は主力のアパレルブランド「9090」や「HTH」などを展開するヤングカルチャーが36.1%、heart relationが39.3%、コスメが6.4%、韓国が7.9%など。ヤングカルチャーとHer lip toが全体をけん引する構図のなか、コスメ事業や韓国事業も成長したとしている。

2026年1-3月期(第4四半期)のトピックスでは、ヤングカルチャー事業は「9090」と「9090girl」が成長をけん引した。
韓国事業は「MARITHE」「SATUR」の取り扱い開始などにより、通期売上高が11億円を超え、前年同期比で4倍超の成長を記録。「SATUR」は大阪での出店やノベルティ施策なども実施した。
コスメ事業では、事業譲受後の実質1年目となる「minum」が9億円超の売上を記録した。
Her lip to事業(heart relation)では、アパレル・ビューティ・ランジェリーの各領域で既存商品の伸長に加え、新商品やコラボ施策にも注力。ビューティ領域の新商品やランジェリーのSNSでの話題化なども奏功し、海外売上高は中国を中心に前年同期比64%増となった。
チャネル別では、直営店舗の出店が進み、オフライン比率が拡大した。2026年3月期通期の売上構成比は、EC(自社EC+PF)が40.5%(自社ECが27.6%、PFが12.9%)、オフラインが48.2%。コスメ事業の成長によって卸売り比率が高まり、「ZOZOTOWN」など外部プラットフォームの比率は相対的に低下したとしている。

店舗数は、「9090girl」の初出店など4店舗を新規出店した一方、契約期間満了などに伴い4店舗を退店し、全体では増減なし。グループ全体では60店舗(うち東名阪エリア41店舗)となった。

ブランド数では、ポップなキャラクターをベースにしたストリートブランド「Kiira Kiira」など2ブランドを立ち上げた。一方で3ブランドを撤退し、グループ全体のブランド数は33となった。

yutoriグループ全体のInstagramフォロワー数は合計300万人を突破。各ブランド担当者が着用画像や動画を撮影・発信し、ブランドの世界観を表現することで、多くの潜在顧客との接点を構築している。

2027年3月期の通期業績予想は、売上高が前期比30.0%増の185億円、営業利益が同31.0%増の14億2000万円、経常利益が同30.0%増の13億2000万円、当期純利益が同158.1%増の8億円。売上・利益ともに概ね前期比30%増の増収増益をめざす一方、コスメなどの商材ミックスの変化により、粗利率は低下する見通しとした。

yutoriは、従来のアパレル中心の事業構成から、コスメやビューティなど実用品の比率を高めることで成長をめざしている。Yリーグによるブランド・在庫管理を基盤に、顧客に選ばれるブランドづくりを進める方針だ。商材ごとの特性を踏まえ、コスメ・ビューティで売上拡大を図る一方、アパレルで利益を確保し、その収益を再投資することで持続的な成長につなげる考え。コスメに続く新商材の投入も予定している。
AI活用を「組織を肥大化させずに事業拡大する運営モデル」の重要要素と位置づける。議事録・資料作成、品質チェック、単純業務、契約書レビュー、予実分析などコーポレート部門で活用を進めるほか、事業部・ブランド側でも業績分析や商品発注量の検討などに活用しているという。
また、M&Aは中長期の成長戦略の中核に据え、商材カテゴリーに制限を設けず検討を継続する方針を示した。重視するのは、買収対象が築いてきたブランド価値をM&A後に最大限生かせるかという点で、財務健全性やPMI遂行能力を踏まえて案件を厳選するとしている。
新商材については、現時点で具体名やローンチ時期の開示は控えつつ、①Z世代・ミレニアル世代の日常に溶け込み、購買頻度・リピート性が高いこと ②既存のアパレル・コスメと顧客接点/ブランディング/物流面でシナジーが見込めること ③SNS発のブランドビルディングと親和性が高いこと――を選定基準として示した。
システムリサーチが実施した「値上げによる行動・意識」に関するアンケート調査によると、全体の68.6%が値上げへの警戒感から“前倒し購入”をしていることがわかった。主な前倒し購入品は、「食品・日用品」「家電・ガジェット」「ファッション」など。値上げを意識して、セールやキャンペーンを気にするようになったり、早めの購入やまとめ買いをしたりする人が多く見られている。
調査対象は全国の20~60代の400人。調査日は2026年5月7日。
値上げについて感じていることは、最多が「今後さらに値上げされると思う」で71.0%、続いて「セールやキャンペーンを確認するようになる」が28.5%、「在庫がなくなるのではないかと不安になる」が20.0%だった。
「今が一番安いと感じる」は11.5%、「SNSやニュースの情報に影響される」は8.8%、「特に何も感じない」は8.5%となっている。

値上げを意識して「今のうちに買っておこう」と思って商品を購入した経験は、「よくある」が19.8%、「たまにある」が48.8%で、合計68.6%が“前倒し購入”を経験していることがわかった。システムリサーチは「値上げへの意識が実際の購買行動にもつながっている」と考察している。

前倒し購入をした品目を聞いたところ、「食品・日用品」が最多で92.6%、続いて「家電・ガジェット」が26.8%、「ファッション」が16.4%だった。これに続き、「美容・コスメ」「家具・インテリア」が同率で13.7%となっている。「食品・日用品」が突出して高いことから、システムリサーチは「日常生活に密接に関わる商品ほど、値上げ前に購入する傾向が強い」と見ている。

値上げを意識した際の行動として最も多かったのは「早めに購入する」で44.5%だった。続いて「まとめ買いする」が38.0%、「本当に必要か再検討する」が32.5%、「他のサイトと価格を比較する」が22.5%となっている。「他のサイトと価格を比較する」は22.5%、「特に行動は変わらない」は15.3%だった。
システムリサーチは「値上げによって“今のうちに買う”行動が増える一方で、支出そのものを慎重に見直す動きも一定数存在している」と分析している。

値上げを意識してもすぐに購入しない理由は、「本当に必要かわからないから」が最多で44.0%、続いて「急いで買うほどではないから」が32.3%、「予算に余裕がないから」が29.2%だった。
「予算に余裕がないから」は29.2%、「価格以外の条件も確認したいから」は20.6%、「値上げ後でも購入できると思うから」は18.3%、「他の商品やサイトと比較したいから」は17.5%となっている。

人が検索して選ぶ際に必要な「検索エンジン最適化」と、AIに選ばれるために必要な「AI最適化」は本当に異なるものなのでしょうか。
「AIによって人は検索しなくなる」「AIによる概要(AI Overviews) によってゼロクリック検索が増える」という趣旨の文献を読むことも多いです。しかし、人が選んで手にしたい「欲求」、知りたいという「探究心」を失わない限り、従来の検索はなくなったり置き換わったりするのではなく、AI検索と併用されるものだと思っています。