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KDDIとの連携強化など、DeNAショッピングが仕掛ける出店者の売上拡大を図る3つの施策 | 2015年のEC市場を占う! 押さえておくべきポイントは? | ネットショップ担当者フォーラム

11 years 1ヶ月 ago
2015年は再び既存出店者の売り上げ拡大に注力する考え

ディー・エヌ・エー(DeNA)は西友やサンドラッグと連携し、ECサイトを開設するなど、食品・日用品の取り扱いを強化してきた。DeNAショッピングの流通額を大きく伸ばすことができたが、既存出店者の売り上げを伸ばすことはあまりできなかったという。2015年は再び既存出店者の売り上げ拡大に注力する考えだ。出店者の売り上げを伸ばす施策は? 田中慎也ショッピングモール事業部長に話を聞いた。

食品、日用品EC強化も、出店者の売り上げを伸ばせなかった

――DeNAショッピングが2014年で特に力を入れてきたことは。

大手小売り事業者と協業をして、食品・日用品領域を強化してきました。共通のIDポイントを使うことで、買い回りを促進し、モール出店者の商品の流通額も増えると考えたためです。

食品・日用品領域を強化したことで、いままで「DeNAショッピング」でアプローチできていなかった主婦層を獲得することができ、モールの流通額を伸ばすことができました。ただ、当初想定していたようなカテゴリー間の買い回りは少なく、日用品を買うユーザーは、獲得したポイントを日用品に使うなど、モール出店者の流通額を伸ばす効果は期待値までは達しなかったと感じています。

そのため、下期からはカテゴリーに特化したマーケティングを行っていく戦略に変更しました。

また、2014年はKDDIさんが「au WALLET」を開始し、「au WALLET」で貯めたポイントを利用できるECサイトとして連携を強化しました。「auショッピングモール」を押し出していただき、auユーザーに対する認知度はこの1年でかなり浸透したと感じています。実際、成果としても家電など型番がある商品の動きが活発になってきています。

「DeNAショッピング」でもポイント連携を進め、三菱UFJニコスが発行しているクレジットカードのポイントを交換せずに、そのまま1ポイント3.5円で利用できるサービスを始めています。新たなユーザーを獲得できるようになってきています。

――セール展開はどのように行ってきましたか。

これまでもセールを実施してきましたが、他社の大型セールのような定期的に開催するセールはありませんでした。そこで、2014年11月末から3か月に1回のペースで、ポイントが最大で40倍になる「ラッキーセール」を開始しています。セールの反応もとてもいいので、今後も定期的に開催していく予定です。

――出店者数については、ヤフーショッピングの出店料無料化の影響もあり、厳しくなっています。この状況をどう捉えていますか。

従来は商品数の多さが重要だと考えてきましたが、スマートフォン経由の売り上げが中心になってくるなかで、商品の数よりも、商品力の高い商品をしっかり並べることの方が重要だと位置付けるようになってきています。また、1店舗あたりの売り上げをしっかり高め、店舗から満足していただけるようにしていくことの方が、今後は重要だと考えています。そのため、出店者数自体にはこだわりがなくなっているので、影響は小さいと考えています。

流通額が伸びる一方、出店者数は大きくマイナスに(出典は2014年度第3四半期決算説明会資料)

専門サイトを作り特化した商品を掲載、DeNAショッピングは商品データベースのような役割へ

――2015年はどういった取り組みを行っていく計画ですか。

買い回りに関しては同一カテゴリー内で発生する可能性が高いことがわかりました。最近ではあるカテゴリーに特化したサービスが人気になってきているため、ショッピングにおいても1つのカテゴリーに特化した商品をたくさん展開していこうと考えています。

たとえば、女性ファッションであれば、女性ファッションに特化したサイトの見せ方や購入できるようなサイトを作ります。そこに、DeNAショッピングで販売している女性ファッション商品だけを表示するという形式を考えています。つまり、将来的にDeNAショッピングは商品データベースのような役割を果たし、このサイトに登録されている商品をそれぞれ特化したメディアで紹介していくという戦略を進めていきます。また、カテゴリーによっては大きく見せ方を変える必要性が出てきたり、モール全体とのユーザー属性が異なる場合は、カテゴリーの切り出しも検討していきたいと思っています。

もちろん総合モールとして「DeNAショッピング」でも当該商品は売っていきますが、完全に切り離したサイトをいくつも作って、売り上げを作っていきたいと思っています。

――すでに始まっている特化サイトはあるのでしょうか。

商品カテゴリーでの切り出しではないのですが、当社のサービスで「SHOWROOM」というライブ動画配信サイトがあります。商品を紹介する動画を流し、購入につなげる取り組みを行っています。

2014年に買収したキュレーションメディアの「iemo」(住まいに特化したまとめサイト)や「MERY」(女性向けファッションのまとめサイト)については、現状はまだ連携できていません。今後DeNAショッピングと連携した新たな取組みを検討していきたいと考えています。

また、DeNAショッピングが最も強いファッションジャンルに関しては、これまで、若年層向けに偏り過ぎ、サイト全体では20代前半くらいまでの女性を対象にした派手なものになっていることが多かった。そのため、30代女性などは自分の雰囲気と異なるとすぐ離れてしまうことがありました。今後はそれぞれの年代やテイストごとに特化したサイトやウェブマガジンを展開することで、幅広いテイストのファッションが売れるようにしていこうと考えています。

――特化サイトへの掲載は、御社側が選択して掲載するのか、それとも店舗側が立候補する形になるのでしょうか。

両方だと考えています。まずは当社側で確実にそのサイトのイメージに合う商品を選んで掲載するとともに、出店者にはサイトの内容を紹介して、そのイメージに合った商品を提案してもらえるようにしていこうと考えています。店舗さんとのコミュニケーションはこれまでと比べ格段に増えていくと思います。

――2015年中にいくつの特化サイトを立ち上げる計画ですか。

チャレンジ領域と位置付けています。それぞれのサイトで細かく分析しながら立ち上げていこうと考えているため、具体的な数字はいまのところありません。ただ、できるだけ多くの特化サイトを立ち上げて、さまざまな実験を行っていこうと考えています。サイト内でエッジの立った特集、企画、ウェブマガジンなどのメディアを立ち上げ、場合によっては別サービスとして独立させることも視野に入れています。他のモールでは売れないけれども、DeNAショッピングに出店して、特化サイトで紹介されたことによってヒット商品になったというケースが出てくるようにしていきたいと考えています。

――「auショッピングモール」の2015年の施策は。

KDDIとしても「au WALLET」で貯めたポイントの利用先として、「auショッピングモール」をさらに活発化していこうという方針です。2015年は「WALLETポイント」を持っているユーザーが数多く「auショッピングモール」を利用するでしょう。これまで、「auショッピングモール」を利用したことがなかったユーザーも新しく増えてくると思いますので、ショップにとってはチャンスになると思います。

キュレーションサイト「iemo」では家具や生活雑貨などの商品を販売していく予定

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2015年のEC市場を占う! 押さえておくべきポイントは?
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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラムの新編集体制についてのお知らせ | ネットショップ担当者フォーラム

11 years 1ヶ月 ago
4月1日付で新編集体制に移行しましたのでお知らせします

「ネットショップ担当者フォーラム」をご愛読いただいている読者のみなさま、新編集長の瀧川正実と申します。

2015年で2年目を迎える「ネットショップ担当者フォーラム」は4月1日付で、新しい編集体制に移行しました(新運営体制についてはこちらをご参照ください)。

創刊時から編集長を務めていた安田英久は編集統括兼プログラマーに異動し、デスクだった私、瀧川正実が編集長となりました。

ネットショップにとって役立つ“場”を提供していきます

ここで、「ネットショップ担当者フォーラム」の運営方針、めざすことについてご説明します。

「ネットショップ担当者フォーラム」は創刊時から掲げている、ネット通販を手がける企業が抱えている課題解決、業績アップなどに役立つヒントを得ることができる“場”の提供をめざしています。

具体的には……

  • CVRを上げたい
  • 集客を伸ばしたい
  • 集客コスト
  • CPOを改善したい
  • 価格競争に負けない商品を作りたい
  • フルフィルメントを見直したい
  • 自社に合ったサービス情報を知りたい
  • 海外の最新マーケティング情報が欲しい
  • 最新の業界動向を知りたい
  • 他のEC会社の経営者の考えを知りたい
  • 人材が欲しい、育てたい

などなど、EC実施企業の経営者や責任者、担当者が抱えるこんな課題解決のためのヒント、業績アップに役立つ情報を発信していきます。ウェブのみならず、同一名称のイベント「ネットショップ担当者フォーラム」や、編集部主催の勉強会など、クロスメディアで“場”の提供を行っていきますので、ご期待いただければ幸いです。

ネットショップ担当者フォーラムが存在する目的

「ネットショップ担当者フォーラム」のゴールは、ネットショップを手がける企業(や団体)でECサイトの運営に携わる人にとって価値のある“場”として存在することです。

それは、「ネットショップ担当者フォーラム」が存在することで、ネット通販に携わる経営者や責任者、担当者の人たちがより良く仕事を進められるようになることを助け、企業の発展、個々人のスキルアップなどを通じて、健全なEC市場の発展に寄与していくことにあります。

新しい「ネットショップ担当者フォーラム」にご期待ください

ネット通販が日本で始まったといわれる1995年ころから約20年がたち、ECの市場規模は11兆円を超えました(2013年度のBtoCのEC市場規模、経済産業省の調査)。

また、2020年には市場規模は約20兆円台、EC化率も6~7%まで拡大するという予測数字も出ています。

経産省発表のEC市場規模
経産省発表のEC市場規模

ECはまだまだ生まれたての市場ではありますが、注目されている成長産業です。

「EC業界で働きたい」という社会人、そして学生も今後どんどん増えていくことでしょう。

そんな人も含めて、ネットショップに携わるすべての人たちとEC市場を盛り上げていきたいと思っています。

これからの新たな「ネットショップ担当者フォーラム」にご期待をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

最後に

ネットショップ担当者フォーラムの新編集長・瀧川正実
新編集長の瀧川です

今回のあいさつでは個人的な自己紹介を割愛させていただきました。プロフィールはこちらをご参照くださいませ(現在の仕事とは関係ないのですが、一応元プロボクサーなんです)。

プロフィールにTwitter、Facebookへのリンクを貼っていますので、媒体に関するご意見、タレコミなど気軽にご連絡ください。

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takikawa

検索アナリティクスがウェブマスターツールの標準のクエリレポートに置き換わる、検索クエリは消滅

11 years 1ヶ月 ago

アルファ版として一部のユーザーに限定公開されているウェブマスターツールの「検索アナリティクス」(「検索の影響」から名称変更)」が、標準のクエリレポートなった。従来の「検索クエリ」はウェブマスターツールから消えている。

- 検索アナリティクスがウェブマスターツールの標準のクエリレポートに置き換わる、検索クエリは消滅 -

Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki

【海外SEO】鈴木謙一

販促スケジュールを立てて計画的に運営しよう | マンガで納得! インターネット販売 売れるネットショップ開業・運営 | ネットショップ担当者フォーラム

11 years 1ヶ月 ago
コツ47:販促スケジュールを立てて計画的に運営しよう

登場キャラクター

うさもりさん

うさもりさん おおくまさんの洋菓子店の通販サイト運営担当者。

おおくまさん

おおくまさん 洋菓子店を経営している。

うさもりさん「あーッ!! もしかして来週って母の日!? キャンペーン企画するの忘れてたー」
うさもりさん「あーっ、来週、敬老の日じゃん! キャンペーン企画するのまた忘れてたよー」
おおくまさん「ネットショップの方は君にかかってるんだよ」
うさもりさん「よし! 年間計画を立てよう! えーと、3月は卒業祝い、4月は入学祝い、それから5月は子供の日と母の日……」
おおくまさん「ネットショップの調子はどうかね?」
うさもりさん「……はい! 再来月の月間計画ができたところです。来週にはバレンタインのギフトパックキャンペーンを予告しまして……」
おおくまさん「ほう! すごいな」
うさもりさん「それから3月20日はホールケーキを……。わたくしの誕生日キャンペーンで半額にしたいんですが……」
おおくまさん「さ、仕事仕事」

年間計画の作り方

お正月から大晦日まで、1年の間には行事やイベントが多数存在します。さまざまな季節需要にうまく対応しながら、安定して無理なく売り上げを伸ばすために、前もって「年間販促計画」を立てておきましょう。

まず「重要イベント」を書き出す

まず、これまでの運営経験や次ページの表を参考に、自店舗にとっての重要イベントを書き出します。すると、忙しい繁忙期、繁忙期に向けての準備期、売り上げの少ない閑散期があるのがわかります。

このように1年を俯瞰してみることで、それぞれの時期でやるべきことが見えてくるものです。例えば、閑散期にはバックヤードの整理や強化を行いつつ、販促面では「新しい戦略商品」を企画したり仕入れたりしてもいいでしょう。冬が旬のカニを売る店舗が、閑散期である夏場は、旬のとうもろこしやアスパラなどを売るといったように、計画、実験的な販売を通して、次代のヒット商品が見つかるかもしれません。

次に「行動予定」を記入する

そして、いったん大まかな年間スケジュールを作ったら、さらに細かい情報を追記していきます。例えば、繁忙期から逆算して、商品の仕入れや新規購入客の獲得計画、ページの制作予定、自分やスタッフのスキルアップなどの計画です。繁忙期は嫌でもスケジュールが埋まっているものですが、空いている閑散期こそ、意識して有効に使いましょう。

もちろん、売り上げなどの数値目標も決めておきたいですね。ただ、完璧な計画にせずとも、できる範囲で作って、まず行動を開始することが大切です。作成した年間スケジュールは見えるところに貼り出し、いつでも目につくようにして、月末・月初には必ず振り返るようにしましょう。

うさもりさん「よし! 年間計画を立てよう! えーと、3月は卒業祝い、4月は入学祝い、それから5月は子供の日と母の日……」
予定を立てれば、メルマガのスケジュールもおのずと決まってくる。

月間計画を立ててカレンダーに書き込む

大まかな年間計画が決まったら、それを実行するための月間計画を詰めていきましょう。カレンダーに直接書き込むのもいいですが、複数のスタッフで管理するなら「Googleカレンダー」などのオンラインカレンダーが便利です。出先からでも携帯電話からでも確認できます。

まず、すでに決まっている予定からカレンダーに書き込みます。例えば、楽天市場などのショッピングモールに出店している場合、ショッピングモール内で企画された企画(ポイント倍付けなど)を記載します。全イベントでなく、自店に必要と思われるものだけで構いません。さらに、購入した広告の日程や、売れ筋商品の発売日など、売り上げの山になりそうな箇所をどんどんカレンダーに書き込んでいきます。

すでに決まっている予定を書き込み終わったら、その状態のカレンダーを眺めながら、販促予定を立てていきます。例えば「ポイント10倍キャンペーン期間」があるなら、その開始日と終了の前日あたりにはメルマガを流したいので、カレンダーにメルマガ配信予定を書き入れます。これでメルマガの配信予定が立ちました。

また、特に「売り上げの山」や行事がない時期には、店舗内イベントなどを計画しましょう(イベントの作り方についてはコツ46を参考)。イベントの日程が定まったらまた、開始と終了のお知らせをするメルマガの予定を書き入れる……といった具合に、あとは細かい予定を書き入れていけば、月間計画の完成です。

これも見える場所に貼っておくか、共有して毎日チェックしましょう。やるべきことが決まっているのといないのでは、作業効率が大きく違います。予定を立てて実行する習慣が身に付けば、運営はスムーズに進むようになります。

年間イベントの例
月	イベント例
1月	初売り、福袋、バーゲン、お年玉
2月	バレンタインデー、花粉症、受験
3月	ホワイトデー、ひな祭、卒業式
4月	新生活、入学式、フレッシュマン、お花見
5月	母の日、子供の日、ゴールデンウィーク
6月	父の日、カビ対策、ブライダル
7月	夏のボーナス、冷房対策、紫外線対策
8月	お中元、夏休み、夏バテ対策
9月	敬老の日、新米、お彼岸、防災の日
10月	運動会、暖房器具、寝具
11月	冬のボーナス
12月	クリスマス、お歳暮、おせち予約

 

うさもりさん「毎月何かしらイベントがあります!」

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マンガで納得! インターネット販売 売れるネットショップ開業・運営
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川村トモエ, 湯鳥ひよ+トレンド・プロ(マンガ)

BtoBのリスティング広告で必ず行うべきマイクロコンバージョン最適化

11 years 1ヶ月 ago

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1.BtoBビジネスにおけるリスティング広告の問題点

1-1.BtoBのリスティング広告における数値の信頼性

ビジネスには、BtoCやBtoBといった分類があります。BtoCとは企業対消費者の取引で、BtoBとは企業対企業の取引を指します。一般的にBtoCよりもBtoBの方が顧客単価は高く、また1クリックや1CVの重みが大きいと考えられます。クリック数はBtoCが多くのクリックを集められるのに対し、BtoBではBtoCの10分の1にも満たない、ということがよくあります。そこで問題になるのが、数値の「信頼性」です。

1-2.BtoBのリスティング広告と「マイクロコンバージョン」

BtoBのリスティング広告では、キャンペーンや広告グループの単位では、1週間にクリックが数件、CVが1件などといったこともよく見られます。このような「サンプル数の問題」を解消するために、「マイクロコンバージョン(中間コンバージョン)」の概念が重要になります。CVの前の指標である、非直帰率や回遊率などを指標に置いて最適化する、といった考え方です。
 

2.マイクロコンバージョンによる最適化が勝利をもたらした

2-1.BtoBビジネスを行うA社のリスティング広告事例

BtoB向けのシステムを販売しているA社では、期末にリスティング広告の予算を「5倍」に伸ばして新規リードの大量獲得を狙いました。また、営業効率と過去のCV実績から、期間中の配信を「東京近郊」に絞って配信しました。それによって単純に5倍とまではいかなくても、2〜3倍は獲得できれば、ともくろんでいたのです。ところが、結果として予算に比例した大幅なCV増は見られず、また配信範囲を絞り込んだために配信数も激減し、CVが伸びるどころか減少してしまいました。

2-2.マイクロコンバージョン最適化による大きな成果

そこで急遽、ジャストシステムのリスティング オートフライトによる最適化を行うこととなりました。まず取り組んだのは「マイクロコンバージョン最適化ツール」による最適化です。直帰率などをマイクロコンバージョンに設定することで最適化のスピードを速めることにしました。

結果はすぐに出ました。1か月間で1日あたりのCV数は「約6倍」、CVRは「約3倍」、CPAは「マイナス23%」と大幅な改善をもたらしたのです。なぜ、このような結果を得ることができたのでしょうか。

ジャストシステムのリスティング オートフライトではさまざまな技術を複合的に組み合わせながら「独自のアルゴリズム」による最適化を行っています。ベースとなる基礎技術のひとつ、「多変量解析」の視点から「マイクロコンバージョン」と「CVR」の関係を分析してみましょう。

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3.多変量解析を使用した「マイクロコンバージョン」の分析

3-1.多変量解析とは

まずはじめに、「多変量解析」とはいったい何でしょうか。データ分析に詳しいならばご存じの方も多いかと思います。多変量解析とは分析者の仮説に基づいて多くの情報の「関連性」を明確にする統計的方法のことです。多変量解析には下記のようなものがあります。

  • 重回帰分析
  • 判別分析
  • ロジスティック回帰分析
  • クラスター分析
  • コレスポンデンス分析など

3-2.重回帰分析で「マイクロコンバージョン」と「CVR」の関係を分析する

重回帰分析とは、複数の異なる条件と、ひとつの結果との関連性を分析する手法です。仮に、今回のケースの条件を「直帰率」と「入札単価」のみ、結果を「CVR」とします。また、広告グループAの過去の実績が図1のとおりだったと仮定します。

図1
重回帰分析のデータ

この条件を重回帰分析で分析します。ここではExcelで簡単にできる重回帰分析のやり方をご説明します。まず、Excel(Excel2013を想定しています)の「ファイル」メニューから「オプション」を選択し、左側のメニューから「アドイン」を選びます。左下の設定をクリックし、「分析ツール」にチェックボックスを入れます。これでExcelによる重回帰分析が使えるようになりました。(図2)

図2
Excelの画面

次に、「データ」メニューから「データ分析」を選択し、「回帰分析」を選びます。「入力Y範囲」には結果の変数の範囲を指定します。この場合は「CVR」です。「入力X範囲」には条件の変数を範囲指定します。この場合は「直帰率」と「入札単価」になります。この状態で「OK」ボタンを押すと図3のような結果が出ます。つまり、広告グループAのCVRを算出するための数式は下記になります。

図3
重回帰分析の結果

広告グループAのCVR=−0.045×直帰率+0.0000073×入札単価+0.036

直帰率が69%だとした場合、入札単価を700円に引き上げればCVRは1%を超えることになります。

もっとも、これはモデルを極力シンプルにした場合であって、実際にはほかにも多くの要因が複雑に絡み合っており、リスティング オートフライトもそれらを考慮した、柔軟で複雑な独自のアルゴリズムで運用されています。ただひとつ言えることは、統計的手法をもとにしたアプローチを採ることによって、より適した解答を得ることが可能であるということです。

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4.リスティング オートフライトによる「マイクロコンバージョン最適化」

今回はBtoBビジネスにおけるマイクロコンバージョン最適化の有効性を統計的手法を、用いてご説明しましたが、最後にリスティング オートフライトの「マイクロコンバージョン最適化ツール」について、もう少し詳しくご紹介します。

4-1.過去の自社実績だけでなく、大量の他社実績の解析による予測

統計的手法を用いるには、データ量が多いほどより精密になります。ジャストシステムのリスティング オートフライトでは自社の実績データだけでなく、大量な出稿からも、その傾向についても解析を行い、最適な値を予測します。

4-2.予測に基づく、高速機械学習

アルゴリズムによる予測に基づいて、リスティング オートフライトは、365日24時間、PDCAサイクルを回し続けます。1日12回以上、1年間で4,000回以上の改善を高速に行い、それらの実績から、さらなる最適化を図ります。

4-3.NLP(自然言語処理技術)をベースとした独自のアルゴリズム

ジャストシステムには、どこにもまねのできない独自のNLP(自然言語処理技術)があります。リスティング オートフライトにはこのNLP技術が活かされており、大量の自然文処理を背景とした関連性の把握や予測を行います。CVを受けている検索クエリやその周辺の検索クエリから、ユーザーのインサイトを解析し、各指標との関連度合いを解析します。リスティング オートフライトのNLP技術の詳細については、また機会を改めてご紹介します。

5.まとめ

いかがだったでしょうか。BtoBビジネスにおいて、リスティング広告は成果をあげるのが難しいと思われがちです。最初は予算をかけて始めてみたものの、成果が伸びず撤退するといった事例もよくうかがいます。しかし、マイクロコンバージョンという指標を置き、改善を繰り返すことで、サンプル数の少ないBtoBのリスティング広告においても、実は成果をあげることが可能です。マイクロコンバージョンには非直帰率の他にもさまざまな指標が考えられますので、自社にあったものを選択されると良いでしょう。今後のリスティング広告運用の参考としていただければ幸いです。

  • BtoBビジネスのリスティング広告はサンプル数が少なくなりがち
  • 少ないサンプルには「マイクロコンバージョン」で対処する
  • 統計的手法を利用することで、より効果的な運用が可能
  • リスティング オートフライトには「マイクロコンバージョン最適化機能」がある

この記事を読んで、少しでも共感できる要素がございましたら、シェアいただけますと幸いです。

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「参照元 URL」を活用したリターゲティングシナリオ設計 ~Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)のサイトリターゲティング新機能活用のために~ 株式会社アイレップ 第2コミュニケーション本部 松浦絵里

11 years 1ヶ月 ago
Google アナリティクスリマーケティングや Yahoo!タグマネージャーのイベントハンドリング等の普及により、年々リターゲティングの精度が高まっていると感じる方も多いかと思う。そのような趨勢に伴い、2014年12月、YDN のサイトリターゲティングの、ターゲットリストに関する4つのアップデートが発表された。それにより、これまで以上に多様なターゲティングが可能になったことは皆さまも知るところだろう。操作性はもちろん、ターゲットリストの質の向上、運用効率も改善されており、YDN のサイトリターゲティングは大きく機能が強化された。 (

「参照元 URL」を活用したリターゲティングシナリオ設計~ Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)のサイトリターゲティング新機能活用のために~

11 years 1ヶ月 ago
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日本郵便と楽天、楽天市場の商品受け取りロッカーサービス「はこぽす」を4/9から開始 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years 1ヶ月 ago
店舗の対応条件は日本郵便の「ゆうパック」を使って荷物を発送することが必要で、まずは300店舗から開始

楽天は4月9日から日本郵便と連携し、「楽天市場」で購入した商品を受け取ることができるロッカーの設置を開始すると発表した。渋谷郵便局や世田谷郵便局など、オフィス街や住宅街、主要駅に近い東京都内の25局に、専用ロッカーを設置。平日昼間の自宅での受け取りが難しい共働き世帯や単身者のニーズに応える。

ロッカーサービス「はこぽす」は対応店舗で商品購入時に受け取りたいロッカーを指定すると、日本郵便がロッカーに荷物を配達、その後ロッカーを開錠する認証番号を通知する。これをはこぽすに入力すれば荷物を受け取れる仕組み。対象となる荷物は対象となるゆうパックを利用した荷物のみ。サイズは3辺計100センチ以内、重さ30キロ以内。代金引換や冷蔵・冷凍、着払いなどのオプションを必要とするものは不可としている。

開始当初は楽天市場の出店者のうち300店舗が対応。今後、順次対応する店舗を増やしていく考えで、楽天の三木谷浩史社長は「はこぽすは革新的な配達サービス。利用したいという出店者も多いので、店舗を順次拡大する」と述べた。店舗の対応条件は日本郵便のゆうパックを使って荷物を発送している以外、特に追加の条件はないとしている。

はこぽすを設置する25局のうち、東京23区内にある20局は24時間受け取れるが、それ以外の5局は、土日や休前日の夜間は受け取れない。配送料は自宅に配送する場合と同じで、商品は原則3日間保管する。

まずは、10月まで試験的に実施し、利用ニーズが高いことがわかれば、都市部を中心により多くの郵便局にロッカーを設置する考え。また日本郵便の高橋亨社長は「6カ月間の状況を見て、他の事業者との連携などを検討する」としている。

また将来的には、冷凍・冷蔵に対応したロッカーの開発なども進めていきたいとしている。

商品の受け取りに関しては、各社がコンビニや店頭での受け取りサービスを行っているほか、ヤマト運輸は配送拠点での受け取りを可能にするなど、多様な受け取り方法を提供し始めている。消費者の生活に合わせた受け取り方法を提供することで、利便性を高めるとともに、再配達を減らして運送コストの効率化を進めている。

はこぽすの前で撮影に応じる楽天・三木谷浩史社長(左)と日本郵便・高橋亨社長

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中川 昌俊

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「爽快ドラッグ」で商品を販売しているメーカー向けにテストマーケティング提供、電通と爽快ドラッグ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years 1ヶ月 ago
ナショナルメーカーに広告の実売への影響やオムニチャネル施策などを検証

電通と爽快ドラッグは4月6日、爽快ドラッグが運営する日用品ECサイト「爽快ドラッグ」を活用したテストマーケティング分野で協業すると発表した。爽快ドラッグでは多くのナショナルメーカーの商品を取り扱っており、テストマーケティングで得たデータをもとに、メーカーに対して統合的なサービス提案やデータ活用、実店舗と連動したオムニチャネル施策などの検証データを提供していく。

電通によると、大手メーカーでは「広告コミュニケーションと売り場の販促活動をより効果的に連動させたい」というニーズが高まっているという。一方、消費者はECサイトを買い物のためだけではなく「情報収集の場」と捉え、活用するケースが増えている。

こうした状況を踏まえ、電通と爽快ドラッグは、商品にインセンティブを付けた際の購買状況、メーカーが求めるマーケティング、ROI(投資収益率)の向上につながる提案を協働して行っていくとしている。

広告や販促を行った際の売れ行き、実店舗と連動した場合の購買状況といった検証を踏まえたテストマーケティングも行っていくとしている。

こうした取り組みはアスクルが運営するECサイト「LOHACO」でも実施しており、実売データを販売メーカーと共有することで、次の販売戦略やマーケティングなどに活用している。

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中川 昌俊

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PDCAのPはプライス? それともBudget ありきだからBDCA?

11 years 1ヶ月 ago

 従来、マーケティング活動特に広告キャンペーンの企画実施とその効果検証に関しては下記のようなプロセスが多かったのではないだろうか。

予算化した→予算を通すために使った稟議書に書いた企画概要をベースにオリエンする→予算を最も大きな与件として代理店が企画をもってくる→コンペでいいアイディアを採用する→プランどおりの実行を代理店に求める→キャンペーンが終わってから効果検証のための調査を実施する。

 そもそも予算化するためには、そのキャンペーンの目標が明確にないといけない。この目標だが、従来はかなりアバウトだった。まあアバウトなのも仕方のないところで、目標達成を確認する指標がとれないというのが実態だったからだ。
 しかしながら、今はキャンペーンの目標達成を指標でしっかり捉える時代である。KPIというワードもPDCAというワードもそれを前提としている。
 KPIもPDCAも多くのマーケターが普段から使う言葉になったはずだ。そうであれば、マーケティング施策を行うプロセスは、上記のような従来のままではいけない。

 予算が前提の施策の企画実施で、終わってから効果検証というのでは本末転倒。
それではPDCAのPはプライスなのか、またはバジェットから始まるBDCAだ。

 まず、
・どんなKPIをどの目標値まで上げる(下げる)ためにどんなキャンペーンを行うのか
・それにはいくらかかるのか
・実施中のKPI測定はリアルタイムで出来るか
・実施中にも方向修正(最適化)が効くのか
・目標が達成出来れば予算を使い切らずに済むか
・消費者の反応に対して新たなコミュニケーションを行う呼び予算はあるか
など


プランには具体的な目標があるはず。それを数値で示せというのは経営としては当たり前である。マーケティング施策を企画実施する部署は、数値化できてかつリアルタイムで捕捉できる指標を獲得しなければならない。それがKPIで、なぜリアルタイムかというと、キャンペーンが終わってから調査して把握しても、後の祭りだからだ。
キャンペーンの事前からKPIを測定しつつ、キャンペーン開始時点からリアルタイム測定がされている状況をつくることが大事だ。常に「打ち手」につながるデータ捕捉でなければならない。
KPIとは、KGIに連動する中間指標と定義することができる。売上と相関する指標をどう掴むか。宣伝部が予算を使うコストセンターか、投資対効果を最大化することでPLを改善するプロフィットセンターになるかはこうした意識の差から始まるだろう。
宣伝部とは事業部から資金を預かって、マーケティング施策によって特定のパフォーマンスにまで上げる資金運用者とも言える。ある意味トレーダーなのだ。

Google 認定ショップ: e コマース プラットフォームによる実装の提供開始と Google 広告でのレビュー表示オプションについて

11 years 1ヶ月 ago
Posted by Michaela Feller - Google ショッピング プロダクト マネージャー


Google は昨年 9 月、ユーザーに安心してショッピングを楽しんでいただけるよう、無料の「Google 認定ショップ プログラム」を立ち上げました。本日は、この Google 認定ショップ プログラムについて、日本での e コマース プラットフォームによる実装の提供開始と、ショップの AdWords 広告の効果を高めることができるレビュー表示オプションについてご案内いたします。


e コマース プラットフォームによる実装



Google では、より多くのショップに簡単にプログラムに参加いただけるよう、e コマース プラットフォームとの連携を進めています。このたび、大手 e コマース プラットフォーム サービスの1つである Eストアー ショップサーブが、日本で最初の連携先としてサービスを提供開始いたしました。Eストアーショップサーブを利用するショップは、Google 認定ショップのアカウントを作成後、Eストアー ショップサーブの管理画面の手順に沿って設定を行うことで、プログラムへの参加に必要な実装作業(バッジコードと注文モジュールのサイトへの追加)を簡単に実装できます。


Google 広告に認定ショップのステータスを表示



Google 認定ショップになると、レビュー表示オプションを通じてその旨を AdWords 広告枠内に表示できるようになります。これにより、クリック率の向上が期待できます*。

Review-Extention_Computer_JP (4) (1).png
                                              
また、Google 認定ショップを通じて収集されたレビューは 、販売者評価として AdWords テキスト広告や Google ショッピングにも表示されます。こうしたサービスの連携により、ユーザーには有益な情報が提供され、ショップ側ではコストをかけずに正当な評価を得ることができます。


認定ショップを始めてみましょう



Google 認定ショップ プログラムは無料で簡単に設定でき、規模の大小を問わず、ユーザーの信頼を高めたいと願うすべての販売者に最適です。Google 認定ショップ プログラムに参加するには、まずはこちらからお申し込みください。


* 多くの広告主間での平均値 ; 効果は異なる場合もあります
noreply@blogger.com (Google Blog)

リリース7か月で150社超導入の「Flipdesk」にCVR向上などを支援するA/Bテスト機能、Socket | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

11 years 1ヶ月 ago
「最適なクリエイティブやオファーを見つけ出すためのPDCAを高速で回すことが可能」という

EC向け販促支援のSocket(ソケット)は4月7日、ユーザー行動に合わせた接客・販促を提供できるスマートフォン(スマホ)ECサイト向けサービス「Flipdesk(フリップデスク)」に、「A/Bテスト機能」を追加した。PDCAを高速で回せるようにし、クリック率やコンバージョン率の引き上げをサポートする。

「A/Bテスト機能」はサイト訪問者に提示するボタンやクーポン、メッセージなどの内容を2パターン用意。30以上ある指標の効果を簡単に比較できるようになる。サイト内に専用のタグを埋め込むだけで利用することが可能。

ボタンやクーポンなどのクリエイティブに関するテンプレートは、標準的な70種類から選択するか、自社独自のクリエイティブを追加できる。

「A/Bテストの結果は簡単に管理画面で確認できるので、最適なクリエイティブやオファーを見つけ出すためのPDCAを高速で回すことが可能」(ソケット)。

「Flipdesk」にCVR向上などを支援するA/Bテスト機能

搭載したA/Bテスト機能の内容

「A/Bテスト機能」の追加で、サイト訪問者全体を「Flipdeskを配信するグループ」と「Flipdeskを配信しないグループ」に分け、「Flipdesk」そのものの導入効果を計測することもできるようになった。

「Flipdesk」は、スマホ向けECサイト上で接客体験を提供する販促プラットフォーム。コンバージョン率(CVR)が20%向上、顧客単価は35%増、離脱率が40%下がった事例もある。

導入実績は150社を超え、国内大手ECサイトから、日本に進出したばかりの外資系ECサイト、人材情報サイトまで、幅広いサイトに導入。ROI(投資対効果)が1000%を超えるサイトも多数出ているという。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:リリース7か月で150社超導入の「Flipdesk」にCVR向上などを支援するA/Bテスト機能、Socket | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
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瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 デスク

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

takikawa

Adobe Summit 2015 報告会を4月24日(金)に開催いたします!

11 years 1ヶ月 ago
代表を務めているAdobe Analyticsユーザー会「eVar7」のAdobe Summit 報告会を今年も開催いたします! Adobe Summitとは? Adobe Analyticsをはじめとするマーケティング製品を提供しているAdobeが米国で毎年開催している、オンラインマーケティングのイベントです。Adobe Summitのサイトはこちら 筆者も合計3回参加しており、分析の最新トレンドを理解したり、ネットワーキングしたりするのにとても有用な機会となっています。eVar7ではAdobe Summitに参加出来ない方に、Adobe Summit の報告会を2011年より、毎年行ってい…

[セミナー]Adobe Summit 2015 報告会を4月24日(金)に開催いたします!

11 years 1ヶ月 ago
代表を務めているAdobe Analyticsユーザー会「eVar7」のAdobe Summit 報告会を今年も開催いたします! Adobe Summitとは? Adobe Analyticsをはじめとするマーケティング製品を提供しているAdobeが米国で毎年開催している、オンラインマーケティングのイベントです。Adobe Summitのサイトはこちら 筆者も合計3回参加しており、分析の最新トレンドを理解したり、ネットワーキングしたりするのにとても有用な機会となっています。eVar7ではAdob ...
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メーカー系、メディア系、流通系ネット通販でよくある失敗例 | スクロール360の「物流本」 ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

11 years 1ヶ月 ago
ネット通販でよくある失敗例 ①

ネット通販には、「フルフィルメント」という言葉がある。文字通りに訳せば「実施」「遂行」ということである。

商品を企画して仕入れ、サイトやカタログを用意し、各種プロモーションを仕掛けて消費者を購入へと誘導する。これら一連の業務が「マーケティング」である。 「フルフィルメント」はそれに対し、消費者が商品購入を決断した後、ネットやコールセンターでの受注、決済、そして出荷と配送によって商品を顧客の手元に届けるまでの各種業務を指す。 「マーケティング」は直接、顧客に働きかけ、売上に結びつくために注目度が高い。各ショップとも創意工夫をこらし、またさまざまな手法や関連サービスが開発、提供されている。

一方、「フルフィルメント」は裏方の業務であり、表から見えにくく、ともすればコスト削減の対象としてしかとらえられてこなかった。そのため「フルフィルメント」の軽視、あるいは「マーケティング」と「フルフィルメント」のアンバランスによる失敗やトラブルが後をたたない。

代表的な失敗パターンをいくつかあげてみよう。

メーカー系でありがちな失敗

第一にメーカー系、それもかなり規模の大きな企業が陥りがちな失敗パターンである。

経営トップから「最近eコマースというのが伸びているらしいからうちもやろう」ということで指示がでる。

指示を受けた担当部署では、とりあえず社内でネットに強い社員を見つけてきて、「ネット通販用のサイトをつくってくれ」ということになる。

こういう場合、その社員は確かにITには強いだろうが、小売業に詳しいわけではない。とりあえず見た目がカッコいいサイトをつくって商品を並べてみるのだが、あまり売上が伸びない。少ない注文を、高い賃料のオフィスで、高い人件費の社員がコツコツ出荷したりしている。

経営トップはさらに外でいろいろな話を聞いてきて、「フェイスブックというのがすごいらしい」「楽天に出店するといいらしい」などとまた指示が出る。こうした指示に場当たり的に対応しているうち、サイトは分かりにくく、プロモーションは一貫性がなく、物流は高コストのまま袋小路に入ってしまう。

事業は赤字のままだが、とにかくネット通販に力を入れるという方針だけは変わらず、「何をやっているんだ」「売上を1年で2倍にしろ」といった指示がさらに出る。

ある大手企業では、現在の売上10億円のネット通販事業を3年後に100億円規模にするという経営計画が策定され、担当者は途方に暮れている。

こうしたケースは、ネット通販事業に取り組む戦略がそもそも曖昧であり、「マーケティング」が行き当たりばったりであるのはもちろん、「フルフィルメント」に関してはどこの配送キャリアを使うかくらいの問題意識しかなく、本格的な検討さえなされていない。うまくいかないのも当然だろう。

「ネット通販をやりなさい」という天の声→ネットに詳しい社員に任せる(商売感覚はない)→戦略より先にサイトオープンに奔走→売れるサイトではなく、カッコいいサイト(友人に見せたい)→経営トップは人に聞いたことを、とやかくいう(ツイッターをやれ、フェイスブックをやれ、モールに出店しろ、SEO・アフィリエイトがいいと言っている、etc.)→売上低迷→建て直しを命ぜられるが、何から手をつけていいか判らない
図表4 メーカー系のネット通販参入時にありがちな失敗パターン

メディア系でありがちな失敗

近年、ネット通販への新規参入組で目立つのがメディア系である。

たとえば、雑誌の定期購読者が5万人いるので、その定期読者向けの通販を始めるといったケースである。ガソリンスタンドで割引会員になると通販のDMやカタログが送られてくるのも、同じパターンだ。

ある企業は、月刊会員誌で毎号8ページにわたり通販商品を載せ、売上がようやく年間1億円に達した。そこで、「早く黒字化したい」「商品ジャンルを増やしてみようか」と担当者は考えている。

しかし、こうしたケースはうまくいかない確率が高い。なぜなら、商品を売りたい顧客はいるが、何を売りたいのかがあいまいだからだ。メディア系企業は、プロモーション用の媒体は持っているが、自社ならではの商品がない。「こういう商品を売りたい」「品揃えはこうしたい」という考えが担当者にも経営陣にも希薄だ。

いきおい、商品の企画はベンダーに丸投げとなり、事業計画は甘いままだ。商品の仕入れにしても、どのルートが一番安くなるかといったことさえ調べていない。

原価率は高くなり、売値の70%というケースもある。それをいくら自社媒体とはいえ、ページを割いて掲載しているのだから、赤字にならないほうがおかしい。

このパターンは「フルフィルメント」のもっと手前、「マーケティング」の段階から問題がある。

流通系でありがちな失敗

スーパー、アパレル、百貨店などリアル店舗系の流通企業も2005年頃から本格的にネット通販に取り組み始めた。 

ただ、メーカー系と同じように、経営層の指示でITに詳しそうな社員を集めて始めるケースが多い。

しかも、流通系はリアル店舗がすでにあるので、ネット通販も簡単に始められると考えがちな点が落とし穴になる。確かに「マーケティング」についてはリアル店舗と共通する部分がありそれなりに対応できるが、問題は「フルフィルメント」だ。

あるホームセンターでは、ネット販売を始めてすぐ行き詰ってしまった。ネットで注文があると、店舗のスタッフが手の空いたとき、店頭に並んでいる商品をピッキングしているからである。店頭でのピッキングは、広い店内をまわってカゴに入れていくので作業効率が悪い。来店客に混じってやっているので、来店客にとっても奇異な感じがする。

もっと問題なのは、注文時に在庫システムで確認したらあったはずの商品が、店頭に行ってみると来店客がすでに買って欠品していることだ。

注文の一部が揃わない仕掛り状態の段ボール箱が事務所の壁際にずらりと並び、次の入荷を待っているうち1週間くらいたつこともある。当然、注文客からは問い合わせやクレームの電話が増える。担当者はそうした電話の対応に追われ、売上を伸ばすどころではなくなるのだ。

このパターンは、ネット通販を始めるにあたり、物流の重要性を深く考えていなかったところに原因がある。リアル店舗の物流とネット通販の物流は別物である。安易に一緒に行うと、採算に乗らないだけでなく、ショップのイメージを悪くしてしまう。言い方は悪いが、無駄なことをやって評判を落とすのだ。

別の衣料系専門店チェーンでも次のような失敗があった。そのチェーンでは、ネット通販部門を立ち上げ、スーツのネット販売を行っている。ネットで注文があったらリアル店舗の在庫状況を確認し、在庫がある店からネット通販部門の倉庫へ取り寄せる。そこからズボンの裾上げなどサイズ直しのため協力工場へ送り、戻ってきてから発送するのである。

これでは顧客が注文してから商品が手元に届くまで8日から10日かかる。いつ商品が到着するのか分からないので、顧客からはしょっちゅう問い合わせが入る。その都度、商品がいまどこにあり、どのような状態か確認して返答しているのだから大変だ。

たとえば、物流倉庫に店舗から商品が届いているか問い合わせ、来ていないようなら店舗に連絡し、商品をまだ物流倉庫へ発送していないようなら再度、依頼する。そもそも店舗にとって、ネット通販での売上はネット通販部門の成績にしかならないので、作業が後回しになりやすい。

ネット通販部門の担当者のうち、本来力を入れるべきマーケティング業務に携わっているのは全体の4分の1に過ぎない。残りはこうした顧客からの問い合わせやクレームへの対応にあたっているのである。

多くの小売業はリアル店舗での売り上げが頭打ちになり、新たにネット通販に乗り出しているわけだが、「フルフィルメント」を安易に考えていると問い合わせやクレームに追われてしまう。ネット通販を2〜3年やっているがうまくいかない、という場合に多いパターンである。

▼ 続きは本で!▼

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:メーカー系、メディア系、流通系ネット通販でよくある失敗例 | スクロール360の「物流本」 ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
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スクロール360の「物流本」 ダイジェスト
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高山 隆司

株式会社スクロール

高山 隆司(たかやま・りゅうじ)

株式会社スクロール360 取締役

1981年株式会社スクロール(旧社名株式会社ムトウ)に入社後、新規通販事業の立上げ、販売企画、INET戦略策定を経て、2008年に株式会社スクロール360の設立に参画。以来、多くの企業の通販事業の立上げ、EC戦略策定、物流立上げを経験。現在、スクロール360では300社のEC通販企業のサポートを行なっている。

高山 隆司

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