ネットショップ担当者フォーラム

高島屋の2023年度にEC売上500億円をめざすデジタル化&中期経営計画

4 years 11ヶ月 ago

高島屋は今期(2022年2月期)から、3か年の中期経営計画(中計)をスタートさせた。2020年度(2021年2月期)に前期比60.0%増の297億円だったEC売上高は、最終年度となる2023年度(2024年2月期)には500億円まで引き上げる計画だ。

中計最終年度のEC売上高500億円達成に向けて2021年夏にECサイトを改修、スマホファーストの視点で利便性向上を図る。スマホでの使いやすさを実現するほか、パーソナライズによる商品提案や商品検索機能を充実する。

百貨店ECとしての独自性や魅力化を追求していく。商品情報の拡充やレビュー機能を強化し、ライフスタイル提案型コンテンツを充実。サイト改修によって業務効率化にもつなげる。管理画面の操作性向上や領収書の自動発行、キャンセル機能なども搭載する。

高島屋は今期(2022年2月期)から、3か年の中期経営計画(中計)をスタート EC売上
ECビジネスについて(画像は高島屋のIR資料からキャプチャ)

新型コロナウイルス感染拡大の影響により変容した消費行動や生活様式へも柔軟に対応する。短時間で買い物をしたいというニーズがある一方、心豊かにふれあいを求める顧客ニーズも存在。まずは、店頭での商品知識や接客技術を高め、高品質な販売サービスに磨きをかけていく。

同時に、デジタル技術を活用したリモート接客やオンライン予約システムなど、安心して買い物や注文ができるツールを最大限活用し、顧客との関係を強固にする考え。

3か年の中計の位置付けは、百貨店を中核とする街づくりによって、成長領域の拡大や持続的成長につなげていくこと。ブランドの価値の源泉である百貨店の再生が最重要課題と認識。コスト構造改革で創出した原資によって、品ぞろえや顧客との関係を再構築する。

高島屋は今期(2022年2月期)から、3か年の中期経営計画(中計)をスタート EC売上
3か年の中計の位置付け(画像はIR資料からキャプチャ)

2021年2月期のEC売上高は、オンラインストアでの「巣ごもり消費」による食料品・リビング関連の商材や、中元・歳暮等のギフトが需要を伸ばし、売上高は前年を大きく上回った。2021年2月期決算説明会の質疑応答では、次のようにコメントしている。

店頭での新しい接客の仕方や後方部門のリモートワークなど、この1年で定着しつつあるが、今後も加速させていかなければならないと考えている。また、ECの売上規模をさらに高めていくための、さまざまなインフラ投資なども進めていかなければならないと考えている。スピードが加速したというよりも、より加速させていかなければならないという認識だ。

石居 岳
石居 岳

ECサイトとモール・基幹システム・各種ツール・ブログを連携する方法と注意点を解説 | ECビジネスに役立つ『ebisumart MEDIA』特選コラム

4 years 11ヶ月 ago
ECサイトと各種サービス(ショッピングモール、基幹システム、MA、WordPress)を連携させるために、エンジニアが必要なのか? 費用がどれくらなのか? 注意点は? 徹底解説します

「ECサイトとAmazonや楽天市場の在庫情報を連携させたい!」

「基幹システムとECシステムの連携は可能か?」

「『WordPress(ワードプレス)』とECサイトを同じドメインで運用できるか?」

など、EC事業者様の中には、サイトと各種サービスのシステム連携ができないか、模索している方もいらっしゃるのではないでしょうか。ECサイトと連携できるシステムやサービスは多種多様に存在しますが、目的は大きく分けて以下の4点だと筆者は感じます。

  • Amazonや楽天市場などのショッピングモールを連携させた【データの一元管理】
  • アプリや基幹システムを連携させた【オムニチャネルの実現】
  • MA・WEB接客・広告ツールと連携させた【マーケティング施策】
  • 「WordPress」と連携させた【SEO対策】

また、これらの目的を達成するために、ECサイトと各サービスを連携させる方法は、大きく分けて3つあります。

① ASPサービスを使った連携
② API・SDKを利用した連携
③ ECシステムをカスタマイズした連携

多くの場合は、①や②の方法を使って、システムを連携させます。なぜなら、③のECシステムをカスタマイズした連携は費用や工数がかかるのに対して、①と②の方法は比較的低価格で、容易に連携させることができるからです。

しかし、①と②には、カスタマイズの領域に制限があるため、自社固有のシステム連携を実現させるには、③のECシステムをカスタマイズした連携が必要となります。

本日はインターファクトリーでマーケティングを担当している筆者が、ECサイトのシステム連携について詳しく解説いたします。

皆さんの目的に該当するシステム連携の解説を以下から選択して、読み進めてください。

自社ECサイトとAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのショッピングモールを連携して、在庫管理・受発注業務を一元管理したい!

ショッピングモール連携のイメージ

Amazonや楽天市場などの大手ショッピングモール(以下、モール)に出店している事業者の皆さんは以下のような課題をお持ちでしょう。

「各モールで、それぞれ受発注業務を行うのは大変」
「複数のモールに出店しているため、在庫管理が難しい」
「自社ECサイトも運営しているので、モールと並行して運用するのは煩雑である」

さらに、Amazonや楽天市場に出店している事業者の多くは、販路拡大のために、Yahoo!ショッピングやラクマなどの他モールへも、複数出店しているケースが多く見られます。

しかし、多くのモールを少ない人員で運営していくのは非常に労力がかかります。そのため、在庫管理において情報をリアルタイムに更新することができず、注文が入ったときに在庫がない!という「売り越し」が発生しやすいのです。それを防ぐために商品を余分に仕入れるなどの対策を講じますが、その場合、在庫維持のコストがかかるため、経営に無駄が生じ、結果として利益を圧迫していくことになってしまいます。

そこで、このような課題を解決するために、複数のモールの連携や、自社ECサイトとモールの連携を実現する【モール連携ASPサービス】が存在しています。弊社インターファクトリーのパートナー企業ですと、以下の3社が有名です。

モール連携を実現するモール連携ASPサービス

  • eシェルパモール2.0(株式会社スクロール360)
  • zaiko Robot(ハングリード株式会社)
  • ネクストエンジン(Hamee株式会社)

料金体系やサービス内容は各社により異なりますが、ASPサービスということもあり、数万円からという比較的利用しやすい費用感でしょう。ショップ数や商品点数により費用が変わるので、各社のホームページを見て自社に合うものを検討してみましょう。

モール連携ASPサービスを導入する前の3つの注意点

注意点①利用しているECシステム(ショッピングカート)がモール連携ASPサービスに対応しているか?

まず、自社ECシステムが、使いたいモール連携ASPサービスとの連携に対応しているか、という点です。

大手・有名ASP-ECシステムを導入している事業者の皆さんは、大抵のサービスであれば連携させることができますが、システム会社に依頼して作成しているような独自開発のECシステムを利用している事業者の皆さまは、モール連携ASPサービスと連携させるために、追加の開発費用がかかる場合があります。

まずは自社のECサイトが利用しているECシステムの公式サイトで確認するか、ECシステムベンダーに問い合わせをして、利用検討をしているモール連携ASPサービスの連携が可能か確認してみましょう。

注意点②出店しているモールがモール連携ASPサービスに対応しているか?

筆者が把握しているだけでも、モールは以下のように、多数存在しています。

◆有名モールの一覧

  • Amazonジャパン
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング
  • PayPayモール
  • ラクマ(旧:フリル)
  • ポンパレモール
  • Qoo10
  • LOHACO
  • au PAY マーケット(旧:Wowma!)

自社が出店しているモールが、モール連携ASPサービスに対応しているかどうかは、各モールの公式サイトにて確認するか、問い合わせを行うなどして事前に確認しましょう。

注意点③モールごとに調整が必要

さて、モール連携ASPサービスを導入し、自社ECサイトと複数のモールの情報を一元管理することができたとします。ここで注意が必要なのは、各モールの方針や設定方法が異なる場合がある点です。

例えば、AmazonのFBA(フルフィルメント by Amazon)を利用している事業者であれば、モール連携ASPサービスを利用すると、自社出荷に入れ替わったりする※ことがあります。

また、各モールで注文が発生したとき、その情報がモール連携ASPサービスの管理画面に反映される時間は、モールによって異なり、厳密な即時反映でない場合があります。そのため、各モールのシステム連携時における特徴を把握して、設定を行わなければなりません。

オムニチャネルを実現するためのシステム連携、アプリ連携とは?

これまで実店舗事業がメインだった事業者の皆さんも、ECサイトを運営することが当たり前の時代になっていますが、実店舗とECサイトのデータを一元管理することでオムニチャネルを実現し、戦略的アプローチを行う日本企業は、まだまだ多くありません。なぜなら、それを実現させるためのシステム連携に多大な労力と費用がかかるからです。

しかし、「コストがかかるから」という理由でオムニチャネルの推進を妨げては、競合他社に追い抜かれてしまいます。例えば、アパレル業界において、オムニチャネルを実現して顧客の囲い込みに成功しているブランドとそうではないブランドの二極化が進んでおり、オムニチャネルの実現は企業の生き残りをかけた重要施策となっているのです。

オムニチャネルを実現させるためには、顧客が実店舗でもECサイト(またはアプリ)でも、シームレスかつ快適に購入体験ができるようにする必要があります。

そのためには、

  • 顧客情報
  • 商品情報
  • 在庫情報
  • キャンペーン情報

などの情報が実店舗とECサイトにおいて一元管理されていることが、顧客の囲い込みを目指すためには重要な手段なのです。

最近では、コストを最小限に抑えながら、O2O(Online to Offline)を実現することができるクラウド型のアプリ作成ツールなどが提供されています。それらを利用すれば、エンジニアがいなくても、アプリを月額数万円で運用することができるため、クーポンやキャンペーン情報を発信する手段として活用することができます。

しかし、オムニチャネルを実現するための開発費用は数千万円~数億円以上かかることは珍しくなく、また開発期間が数年に及ぶこともあります。また、様々な独自機能やシステム連携を行うためには、それらに対応できる以下のようなECシステムでなければいけません。

  • フルスクラッチのECシステム
  • パッケージのECシステム
  • カスタマイズが可能なクラウド型のECシステム

現在上記以外のECシステムを利用しているのであれば、オムニチャネルを実現するためにECシステムのリニューアルが必要になるでしょう

システム連携する前の3つの注意点

注意点①リリースと同時にシステムが陳腐化しているケースがある

オムニチャネルを実現するための開発期間が数年にわたることを考えると、リリース前にECシステムが陳腐化してしまう懸念があります。なぜならシステム開発とは、一般的に以下の流れで進められていくからです。

例えば、①要件定義が行われた時点から2年後となると、システム開発が完了するときのセキュリティ要件では万全ではなかったり、時流に遅れた(例:スマホ対応・インスタグラムなどのSNS対応)ECサイトになってしまう可能性があります。

特にパッケージのECシステムの場合、当初使用しているパッケージのECシステムを基にカスタマイズを行っているため、オムニチャネルの実現などを目的に数年をかけて追加カスタマイズをしても、それがリリースされる頃には、基盤部分が陳腐化している恐れがあるのです。

このデメリットに対し、クラウド型のECシステムであれば、カスタマイズができる「拡張性」と、定期的にシステムを無料アップデートしてくれる「最新性」の両方のメリットを受けることができます。

注意点②発注側に業務に詳しい担当者がいないとプロジェクトが進まない

オムニチャネルを実現するためのサービス・システム連携は大変複雑です。システム面だけでなく、業務面においても「どのようなシステムを、どのように連携するべきか」を考えなくてはならず、知識や経験が必要となります。そのため、発注側である事業者においても業務に詳しい担当者が必要です。

しかし、企業の中には、システム開発やEC事業に携わった当時の担当者が退職や部署異動しているケースも多く、オムニチャネルのためのシステム連携が進まないことがあります。この場合、外部コンサルティング会社などに依頼し、現状の業務フローを図式化したうえで、Tobeモデル(あるべき業務フロー)を提案してもらう必要があります。

注意点③システム連携の際はプレゼン内容だけで業者選定を行ってはいけない!

基幹システムや様々なサービスなどのシステム連携に伴い、新しいECシステムへフルリニューアルを行う場合は、数千万円~数億円という大規模な発注額になるため、複数のECシステムベンダーやコンサルティング会社を集めてコンペを行うことになるでしょう。大規模リニューアルで、企業内でも注目されるプロジェクトとなると、最終コンペには社長や役員も同席するときもあるかもしれませんが、ここに大きな注意点があります。

それはECシステムベンダーの選考で最も重視しておきたいことは「技術力」という点です。

例えば、抽象的なビジョンや概念を語るようなプレゼンは社長をはじめとする経営幹部への印象は良く、ハートをつかまれるでしょう。

しかし、実際のシステム連携やシステムリニューアルにおいては、ECシステムベンダーの実績や経験、ノウハウこそが今後安定したシステムを作り出すためには重要なのです。

コンペを通して、ECシステムベンダーを決める際には、経営幹部とブリーフィングを行い、「技術力」という点を再確認しておく必要があります。ここの判断を間違えてしまうと、実際の運営担当者が使いにくい、あるいは動かないシステムが完成し、場合によっては企業は数億円の被害を被るかもしれません。

MA・WEB接客・広告ツールなどを使ったマーケティング施策

売上拡大のために、ECサイトで利用できるマーケティング施策・サービスは数多く存在します。代表的なものだけでも、以下があります。

◆ECサイトと連携できるマーケティング施策一覧

  • MA(マーケティングオートメーション)ツール
  • チャットボット
  • レコメンドツール
  • カゴ落ち対策ツール
  • リマーケティング
  • SNS連携

これらのツールを自社ECサイトと連携させることは非常に簡単です。なぜなら、導入したいマーケティングツール指定のタグをECサイトのページに挿入するだけで使用することができるからです。ECサイトの管理画面には、管理者がタグを自由に入力できる機能があることが多く、エンジニアすら不要※なのです。

※MAツールには専用のフォームを利用したり、フォームの改修が必要な場合があるので、それらの開発にはエンジニアが必要となります。

MA・WEB接客・広告ツールなどを導入する前の3つの注意点

注意点①連携はカンタンでも、ツールを使って成果を出すことは容易ではない

筆者は今まで、多くの事業者で公式ホームページやECサイトを運営した経験があります。個人的な経験の範囲ですが、以下のツールを導入した経験があります。

  • MAツール
  • WEB接客ツール
  • WEB解析ツール
  • リマーケティング

しかし、どのツールを導入しても目に見える成果を出すためには、大変な努力が必要でした。というのも、上記のようなツールを導入して効果を出すには、様々なケースを想定しながらデータを算出し、試行錯誤をしないと成果を出すことができないのです。筆者は通常業務やキャンペーン施策に追われ、これらのツールを使いこなせていませんでした

ECサイトを運営する担当者は、受発注業務やセール・キャンペーン施策の準備、顧客対応などの日々の業務に追われながら、マーケティングツールを有効的に活用することは困難です。人員体制が整っている企業であれば可能ですが、少人数でECサイトを運営している企業では、ツールを利用する時間を捻出しづらい面があります。

また、導入するだけのリマーケティング広告でも、効果を出すためには大人数のリスト(誤解のないように解説しますが、ここでいうリストとは個人情報が特定されていないクッキーデータのことです)を集める必要があり、自社ECサイトに設置したリマーケティングタグだけではリストがなかなか集まりません。

このように、ECサイトとの連携がカンタンであっても、ツールを使いこなせなければ、成果を出しにくいのです。

注意点②解約条件を事前に確認しておく

筆者の経験からお伝えすると、WEBサイトやECサイトのマーケティングツールの多くは、導入後1年程度で解約することがほとんどです。多くのツールは、解約月の1か月前までに申し出れば解約できますが、外国のツールや、大手のツールの中には、契約期間が1年ごとに決められている場合があります。

例えば、1月1日に契約した場合は、その年の12月1日から12月31日までに解約する旨をベンダーに告げないと、翌年の契約を更新しなくてはなりません。これは非常に無駄なことなので、事前に解約条件についてしっかり確認しておきましょう。

注意点③無料のツールやトライアル版で十分な場合がある

まず、WEB解析ツールですが、よほど高度なWEB解析手法を、担当者が熱意を持って行うという場合を除いては、Googleから無料で提供されているGoogle Analyticsで事足ります。WEB解析ツールを提供する会社の営業担当者は、導入を促すために、魅力的な事例や機能を紹介しますが、

✔ そのツールを使いこなせるか?
✔ そのツールを使う時間があるのか?
✔ そのツールで効果を生み出せるのか?

というように、「そのツールが本当に必要かどうか」を熟考するべきでしょう。ただ、マーケティングにおいて、ノウハウやナレッジを蓄積するための基本は【トライアル・アンド・エラー】にありますので、いつでも解約ができるツールならば、試してから判断しても遅くはありません。

もし、あなたがマネージャーで、部下から新しいツールを使いたいと相談された場合は、

「現行のツールと何が違うのか?」
「どのように売上向上に寄与できるのか?」

を聞いて、納得がいけば導入してみましょう。

「WordPress」と連携してSEOやコンテンツマーケティング施策を実践

ECサイトとブログソフトウェアである「WordPress」を連携させたいという要望をしばしば耳にします。多くのECシステムには、

◆ECシステムに標準装備されているブログ機能

  • フリーページ
  • ブログ機能

上記のようなブログ機能が、ECシステムに既に実装されてるにもかかわらず、なぜ「WordPress」をわざわざ連携させるのかというと、

  • SEOやコンテンツマーケティングにおいて、多くの企業が実績を上げている
  • 必要な機能やデザインが無料でカンタンに手に入る
  • 「WordPress」の経験はスキルセットの一つであり、経験者が多い

このような理由があげられます。筆者はSEOの専門家ですが、極論を言えば【「WordPress」でも、ECシステムのブログ機能やフリーページでも、質の高いコンテンツを作ることができれば、SEOは成功する】と思っています。

しかし、現在のSEOは「記事の文字の読みやすさ」というのも大きなカギとなっています。ECシステムに実装されているブログ機能とブログソフトウェアである「WordPress」の豊富なデザインを比べると、やはり【読みやすさ】という点で圧倒的な差が出てきてしまいます。これが、そのままSEO対策のクオリティの差につながってくるのです。

以前、私のクライアントでブログコンテンツの質は高いが、文字が読みづらかったことがあったため、「WordPress」のテーマを変更するよう指導したところ、【SEOの順位が上がった】ということがありました。よく、「Googleのアルゴリズムはブラックボックスである」と言われているように、確証的なことは言えませんが、以下の3つが昨今のSEO対策におけるトレンドであると考えています。

✔ どんなコンテンツを書いているのか?
✔ 誰が書いているのか?
✔ 読みやすいか?

残念ながらGoogleのアルゴリズムではブログに書かれている情報の真偽を見極めることはできませんが、その代わりに上記を判断することができるようになってきたため、トレンドの一つである「読みやすさ」を求めるのであれば、ECシステムのブログ機能よりも、「WordPress」を使うべきです。

ECサイトと「WordPress」との2つの連携方法

ECサイトと「WordPress」を連携させる方法は2つあります。

① ECシステムに「WordPress」の連携オプションが用意されている
② リバースプロキシというサーバーの設定を行い、ECシステムと「WordPress」を併存させる

①ECシステムに「WordPress」の連携オプションが用意されている

有名ECシステムであれば、オプション機能として「WordPress」を提供しています。その場合、ECシステムベンダーにオプションを申し込めば、数万円の初期費用と月額費用の追加で導入可能です。

②リバースプロキシというサーバーの設定を行い、ECシステムと「WordPress」を併存させる

「WordPress」のオプション機能が用意されていない場合でも、サーバーの設定で「リバースプロキシ」を行うことで、ECサイト配下の特定のディレクトリを「WordPress」にすることができます。設定自体は難しいものではありませんが、サーバーの設定変更作業が必要となるため、自社でできない場合は外部に依頼する必要があります。

上記2つの方法以外にも、同じサーバーにECシステムと「WordPress」を併存させる方法などがありますが、汎用的な手段ではないので、ここでは解説いたしません。

「WordPress」を導入する前の3つの注意点

注意点①「WordPress」だからSEO順位が上がるということはない

「WordPress」を利用するから、SEOが他のブログプラットフォームよりも有利ということはありません。ただし、ブログ読者にとって便利なプラグインや、読みやすいテンプレートの導入が無料でカンタンにできるというメリットがあるだけです。ブログプラットフォームだけでSEOは上手くいくものではありません。

注意点②「WordPress」にはセキュリティリスクがある

「WordPress」はOSS(オープンソースソフトウェア)です。つまり、プログラムがWEB上に無料で公開されており、誰でもこれをダウンロードしてカスタマイズすること、カスタマイズをしたものを再販することができます。このようなメリットがある一方で、プログラムが公開されているので、ハッキング被害に遭いやすいというデメリットがあります。

なぜなら、「WordPress」利用者は世界中にいるため、ハッカーに非常に目を付けられやすいのです。現に私のクライアントでも、数名がハッキングに遭ったことがあり、「WordPress」がハッキングされるのは、全く珍しいことではありません。

「WordPress」を運用する際は、「WordPress」や導入しているプラグインのバージョンを最新にするなどの、セキュリティ対策に注力する必要があります。

注意点③ブログ運営は負担が高い!体制を決めるのが先!

ECサイトの運営に加えて、SEO目的のブログを執筆するとなると、非常に負荷がかかります。例えば、ECサイトの運営担当者がブログの執筆担当も兼任する場合、平日は今まで通りEC業務に追われ、金曜日の定時以降をブログ執筆に充てるという状況にもなりかねません

また、ブログを使ったSEOやコンテンツマーケティング施策は成果が出るまでに半年~1年はかかるでしょう。せっかく「WordPress」を導入しても、すぐに挫折しては、大きなロスです。「WordPress」を導入する前に、ブログを執筆できる【体制】と、成果が出るまで徹底的に書き続ける【根気】を準備しておくことを、お勧めします。

ECサイトのシステム連携のまとめ

本日は、自社ECサイトと各種サービスのシステム連携についての概要と、私の経験に基づいた注意点を解説しました。

どの連携においても、利用するECサイトの拡張性が高く、カスタマイズしやすい方が、良いでしょう。また、フルスクラッチやパッケージのECシステムは、3~5年でシステムが陳腐化してしまいます。それを防ぐためにも、クラウド型のカスタマイズできるECシステムをお勧めします

掲載記事のオリジナル版はこちら→ ECサイトとモール・基幹・MA・ブログの各連携を徹底解説(2020/12/8)

この記事はインターファクトリーが運営するオウンドメディア『ebisumart MEDIA』の記事を、ネットショップ担当者フォーラム用に再編集したものです。

ebisumart Media
ebisumart Media

ネット通販のスマホ活用&Webサイトの訪問回数は増加、一方で滞在時間は減少傾向【アドビ調査】

4 years 11ヶ月 ago

アドビは5月25日に発表した日本市場の2021年1~3月における日本の動向デジタル経済動向分析結果によると、日本の消費者は店舗での消費を避ける傾向にある一方で、消費行動はオンライン化が進行、スマートフォンの利用が増えWebサイトの滞在時間が短くなっていることが判明した。

オンライン消費額は15%増

日本の2021年1-3月期におけるオンライン消費額は前年同期比15%増で、50億ドル超(約5400億円)の消費額の増加となった。同期間に記録された米国の39%増、イギリスの66%増と比較すると、緩やかな増加という。

アドビの調査 2021年1-3月期におけるオンライン消費額
2021年1-3月期におけるオンライン消費額

国内の消費者1000人以上を対象に実施したアドビの調査からは、日本の消費者のうち67%がパンデミックに入る2020年3月以前から定期的もしくは頻繁にオンラインで商品を購入。オンラインで買い物をしたことがなかった残りの回答者のうち80%が、2021年にオンラインで買い物をしたと答えている。

スマホの利用&Webサイトの訪問回数が増加、滞在時間は減少傾向

ECサイトへの訪問は前年同期比で19%増、オンラインでの注文額は同15%増。一方、ECサイトへの訪問から注文への転換率(コンバージョン)は同16%低下したという。

アドビの調査 訪問あたりのページ数と滞在時間
訪問あたりのページ数と滞在時間(分)

アドビによると、過去3年間で日本の消費者がWebサイトに滞在する時間は短くなっており、1回の訪問で閲覧するページ数も減少傾向にある。こうした状況を踏まえ、アドビは次のように対策を提案する。

企業は消費者の求める商品を優先的に表示させたり、購入プロセスを簡素化したりするなど、限られた応対機会のなかで購入に結び付けられるような措置を講じる必要があると言える。

日本の2021年1-3月期における売上高の61%はスマートフォン経由での購入。イギリス、オーストラリア、フランス、米国を含む他国の結果と比べると、日本が最も高いという。

年代別にスマホの利用傾向を分析すると、ミレニアル世代で65%、X世代(Gen X)で48%と、若年層が高い傾向にある。

アドビの調査 スマホによるコマース売上高の割合
スマホによるコマース売上高の割合

店舗での消費は控える傾向に

米国、イギリス、日本のうち、日本の消費者は2020年と比較すると店舗への訪問を避ける傾向が強くなっており、実店舗への訪問について「快適でなくなった」と回答した割合は3か国中で最も高い35%を記録した(米国23%、イギリス26%)。

アドビの調査 実店舗への訪問について感じること
実店舗への訪問について感じること(2020年と比較)

家電製品の価格が高止まり、アパレルの価格は急降下

日本では家電製品の価格が継続的に上昇。自宅で過ごす時間が増えた影響で、家電製品全体の需要が伸びている。

アドビの調査 家電製品の価格動向
家電製品の価格動向

2度目の緊急事態宣言が発出された2021年1月~3月で再び価格が大幅に下落。外出自粛による需要の減少がアパレルの価格低下につながっている。日本の消費者が過去4週間にオンラインで購入した商品を見てみると、食料品(43%)、健康・美容用品(29%)、衣類(28%)、家電製品(20%)。この4つのカテゴリーがオンライン売上高を牽引しているという。

アドビの調査 アパレル製品の価格動向
アパレル製品の価格動向
◇◇◇

また、新型コロナウィルス感染症が収束した後の消費行動について聞いたところ、半数以上(52%)がパンデミック以前の状況に戻ったとしても、オンラインと店舗での消費行動は変わらないと回答している。このことを踏まえ、アドビは次のようにコメントしている。

企業は店舗からオンラインに移行している顧客、またその両方を併用する顧客のニーズを迅速に理解し、最適な顧客体験をリアルタイム提供していくことが求められる。

分析・調査方法

アドビの分析アプリケーション「Adobe Analytics」によって計測されるECなどのデジタル取引状況を活用したデジタル経済指標「Adobe Digital Economy Index(DEI)」を基に分析。DEIの測定に合わせて行った補完調査は、米国、英国、日本の3か国でそれぞれ18歳以上の消費者1000人を対象に2021年2月26日~2021年3月2日、2021年3月24日~2021年3月29日に実施した。

瀧川 正実
瀧川 正実

グローバルでのECプラットフォーム統合を視野に入れたECシステムの刷新とビジネスの最適化。アメアスポーツジャパンの挑戦 | CX UPDATES Digest

4 years 11ヶ月 ago
ECを中心に据えたグローバル共通のマーケティング基盤の構築を構想しているアメアスポーツ。その最初の対象となった日本法人の取り組みとは。

スポーツ用品・機器のブランドを傘下に持つアメアスポーツは、「ECを中心に据えたグローバル共通のマーケティング基盤」を構築する構想を立てています。最初に対象となった市場は日本。中でも、アメアスポーツが持つブランドの1つ「SALOMON ※」からプロジェクトが始まりました。本プロジェクトを主導したアメアスポーツジャパンの岡本真悟さまと、パートナーを務めた電通アイソバーの平博介に、一連の取り組みと成果について聞きました。

※ SALOMONは、スキー・スノーボードから夏のアウトドアまで、年間を通した山のアクティビティをサポートするスポーツブランドです。
 

グローバルでECプラットフォームを統合する構想

――今回はアメアスポーツジャパンさんに、ECを中心に据えたマーケティング基盤構築のプロジェクトについてお話を伺います。まず貴社のご紹介と、岡本さんの担当領域を教えてください。

アメアスポーツジャパン 岡本さま(以下、岡本):アメアスポーツは、「SALOMON」や「Wilson」をはじめとする7つのスポーツブランドを傘下に持ちます。当社はその日本法人として、国内での7ブランドの製造販売やお客様とのコミュニケーションを担っています。私はその中で、デジタルコマースのディレクター(統括部長)を担当しています。

――今回、ECプラットフォームである「Magento Commerce Cloud」を導入されていますが、それに至るプロジェクト全体の目的や構想の全体像をお聞かせください。

岡本グローバルのアメアスポーツ全体で使用する共通のECプラットフォームを構築し、それを中心としたマーケティング基盤を整えるという、4年がかりの構想「Unified Digital Platform」があります。別の言い方をすると、「コマースエコシステム」の実現です。その布石として、まず日本のSALOMONブランドにおいて、ECの刷新やそれを中心に据えたビジネス全体の最適化を図ることになりました。その後、要件定義の内容やノウハウなどをアジア、ヨーロッパ、およびアメリカへと広げ、グローバルへの橋渡しをしていくという流れです。

現在、各国で展開する7つのブランドが、それぞれ独自のデジタルマーケティング基盤を有しています。この状態だと、市場ごとの個別最適化はできても、ブランドや国を横断してオーダーや在庫、顧客情報、商品情報、ブランド素材などを管理することが困難です。また、日本では2016年から、SALOMON、ARC’TERYX、SUUNTOの3ブランドのECで「Magento1.9」を採用していましたが、我々の構想を実現するには機能的に不足が多く、それがペインポイントとなっていました。

今回、グローバルでECプラットフォームを統合することを見据えて、まずは「Magento Commerce Cloud」(以下、Magento Commerce)へのアップグレードに踏み切りました。本国のスイスでもMagentoを採用していましたし、今後必要になるシステム連携の柔軟性などを鑑みても、Magento Commerceへの移行は必要な流れでした。

――グローバルでの「コマースエコシステム」の構築という大きな計画が、ベースにあったわけですね。電通アイソバーをパートナーに選定されたポイントをお聞かせください。

岡本:売上向上だけを目的に、単発ブランドのEC基盤を構築するなら、他のパートナーさんでもできたかもしれません。今回はそうした“点”の動きではなく、Magento Commerce導入の先に、例えば顧客データと連携した魅力的な顧客体験(CX)の提供なども見据えた構築をしていきたいと考えていました。なので、CX向上に知見があり、運用も見通せるパートナーさんと組むのが理想でした。

また、今回のテーマはグローバルでのEC基盤統合ですので、SALOMON本社があるフランスと日本を連携しながらプロジェクト推進できるパートナーにお願いしたいと考えていました。そこで、海外にもネットワークを持つ電通アイソバーさんに依頼することになりました。

 

グローバル最適化とマーケット最適化の両立が肝

――電通アイソバーでは、今回のプロジェクトはどういった点がポイントだと捉えたのでしょうか?

電通アイソバー 平博介(以下、平):今日、多くの企業が、市場や顧客の変化に対してスピーディー且つ柔軟に対応することをますます重要視しています。そのため、マーケティング基盤を整える上でも、オールインワンのパッケージシステムを導入するのではなく、1つ1つ最適なツールを選定して、それらを連携させるという方法をとる企業が増えています。また、これを本当の意味で実現するためには、組織やベンダーの垣根を取り払い、エンドユーザーのCXに寄り添った中立的なプロジェクトの推進も必要不可欠です。そこが、まさに我々電通アイソバーがCXデザインファームとしての強みを発揮できるポイントだと感じました。

とくに今回のプロジェクトは規模が大きく、また広い視野が求められるプロジェクトでした。肝心なのは「グローバルでの最適化とマーケットでの最適化の両立」です。

グローバルの観点で重要だったのは、先ほど岡本さんが話されたように、ブランドや国を越えた各種の情報管理を実現することです。オーダーや在庫管理、商品情報、売上といったすべての項目を集約して把握し、次なるインサイトを見出すなど、付加価値のある運用基盤にすることが求められました。
一方、マーケットでの最適化とは、言い換えるとローカルの視点です。日本なら日本の市場や顧客ニーズに応じた商品・プロモーションを柔軟に行い、状況に応じてクイックな軌道修正ができることが重要だと考えました。

今回のプロジェクトで重要なのはこの2つを両立させること、つまりグローバルブランドの世界観やプレゼンスを保ちつつ、日本向けにローカライズされた企画を実現するということです。

――なるほど。なかなか難しい部分だと思いますが、これを実現するために重要なことはどのようなことでしょうか?

:まず、ECが持つべき機能の再定義が重要となります。本プロジェクトで目指していたECは、単にオンラインで商品を買うことができるシステムではありません。ECも顧客とのコミュニケーションの重要な接点と考えると、持たせる役割や考え方も変わってきます。それをふまえて、グローバルとローカルそれぞれで具体的にはどのような機能が必要なのかを1つずつ検討していきました。

もうひとつは、マーケットの早い変化に対応できる仕組みです。これは、顧客の目に触れる部分であるフロント機能と、企業のオペレーションを問題なくこなすための基幹システムの分離をするという構築方法をとることで対応しています。

――SALOMONでのMagento Commerce導入は、大きな動きの中での、いわば試金石となる重要なプロジェクトになりますよね。優先順位とスコープを決めるにあたって、注視された部分をお聞かせください。

岡本グローバルでの動きを見通す一方で、ローカルの視点も欠かせません。私は日本市場の売上最大化というミッションも担っているので、この先にグローバルに展開する共通仕様を考えながら、決済手段の最適化などローカルで必要となるポイントを織り交ぜていくことが必要でした。なので、そのバランスに配慮しましたね。

――グローバルを見据えたうえでのローカライズとは、具体的に何をどのように進めたのでしょうか。

:例えば、Magento Commerceには、図のように「ホームページ」「PLP(商品一覧ページ)」「PDP(商品詳細ページ)」「ショッピングカート」「チェックアウト」といった形でテンプレートページが用意されています。この内容を元に、グローバルと日本でそれぞれ使う機能を満たしているか、また不足部分がないかなどを参照し、フィット&ギャップを図っていくイメージです。他の要件も細かく優先順位を定め、必要なローカライズを行いました。

 

質の高いコンテンツをすばやく市場へ

――ではMagento Commerceの導入で、具体的にどういったことが可能になりましたか?

岡本:主に3点あります。1つ目は、グローバルで統一された質の高い商品情報を、すばやく届けられるようになったことです。Magento1.9の時代は、市場ごとの最適化にとどまっていたので、同じ商品の情報でも国によって内容や見せ方にばらつきがありました。

2つ目は、1つ目とも関連しますが、コンテンツ管理がしやすくなったことです。これまでは、各ブランドの本社で決定した情報を元に、日本向けの商品情報へと作り変えていました。今回を機に、本社からの情報を日本語訳するだけで、簡単にサイトに反映して顧客に届けられるようになりました。

3つ目は、Magento Commerce外のシステムとのつなぎ込みです。ECには必要不可欠なオーダーマネジメントシステムはもちろん、ECで得たデータをマーケティングに活かすためのBIツールも連携し、活用に向けた整備が完了しました。その他、アクセス解析ツールや受注情報管理システム、CRM(顧客関係管理)ツールなど、デジタルマーケティングに必要なツール連携も整いました。

――ローカライズの観点では、決済システムにも配慮が必要そうですね。

岡本:そうですね、ECの要になる部分だと思います。日本だとクレジットカード払いが6割ほどですが、コンビニ支払いや銀行ATM、ネットバンキングも使われています。日本ならではの手段として、カードに次いで代引きのニーズが高かったりするので、この要件を盛り込むのも不可欠でした。

今後も日本独自で伸びるペイメントがあると思います。目下、取り組んでいるのはAmazon Payですね。将来的には、QRコード支払いなどへの拡大も検討しています。

 

ブランド横断、さらにオン・オフ横断で生まれるシナジーに期待

――日本のSALOMONブランドへのMagento Commerce導入を経て、また今後のグローバルでのプラットフォーム統合を見据えて、ECビジネスとしての展望を伺えますか?

岡本:今回アップグレードした自社サイト以外に、我々はマーケットプレイスや取引先様のECプラットフォームでも、顧客とのオンラインの接点を持っています。こうした場所との連動や役割分担を明確にして、どのチャネルから入ってこられた顧客にも、より深いブランド体験を提供したいと考えています。

具体的には、外部チャネルから接触した方にも自社サイトに来ていただいて、今回のプロジェクトで充実させたコンテンツや、サイト限定のコレクションやイベント発信に触れていただけたらと思っています。自社サイトはショッピングの場であると同時に、我々のブランディングとオンラインマーケティングの場でもあるので、戦略的に付加価値を高めていきます。そのブランドのファン化を促進すると同時に、異なるブランドに接触していただくきっかけにもしたいですね。

:今回のアップグレードで、グローバル連携とコンバージョンに至る導線の整備の両立を図りました。ブランドの世界観がよく伝わるコンテンツの充実や、見やすく選びやすいサイト体験そのものはCRMの観点でもプラスになりますよね。そうした部分を、今後さらに強めていかれるのですか?

岡本:その通りですね。同時に、まだデジタル化が及んでいない領域もあるので、複数の観点で拡張を考えていきたいです。例えば、各地のスキー場に設置しているレンタル施設「サロモンステーション」の仕組みなどは、まだアナログです。こうした部分のCXも見直し、デジタル化を推進することで、よりオンラインとオフラインのシナジーが生まれると思っています。

――最後に、今回のプロジェクトの手応えなどをお聞かせください。

岡本:今後グローバルに橋渡ししていくためのノウハウを、良い形で築くことができたと思っています。その部分では日本がグローバル全体に大きく貢献できたと手応えを感じています。お客様には、今回の刷新を通してより深いブランドの世界に触れていただき、また他のブランドもぜひ知っていただいて、スポーツライフの充実に我々が貢献できたら幸いです。

:長期的な視点と広い視野が求められるプロジェクトに併走させていただき、我々の知見にもなりました。各ブランドの熱心なファンの方にも、ビギナーの方にも、新しい発見や楽しみをお届けできるサイトになっていくのではないかと思います。今後も、アメアスポーツさん全体の先進的な取り組みをご支援させていただけたら嬉しいです。

岡本 真悟 おかもと しんご
アメアスポーツジャパン デジタルコマースDirector
国内大手EC企業に10年勤務後、外資系アパレル企業を経て2019年アメアスポーツ入社。現在は自社EC(SALOMON, ARC’TERYX, SUUNTO)、デジタルマーケティング、E-tail組織を統括。

 

平 博介  Hiroyuki Taira
プラットフォームコンサルティング部  シニアプロジェクトマネジャ-
2014年に電通アイソバー(旧:電通レイザーフィッシュ)に参画後、アドビ社のCMS製品であるAdobe Experience Managerの導入や、コンテンツ制作の内製化支援を実施。現在は、Magentoを中心としたEコマース製品の導入や運用支援を担当。

 

○ライター : 高島 知子

CX UPDATES

緊急事態宣言やまん延防止措置で影響の中小企業20万円/月・個人事業者10万円/月(上限)を支援する「月次支援金」とは

4 years 11ヶ月 ago
6月から申請の受け付けを始める「月次支援金」は、中小企業は20万円/月(上限)、個人事業者は10万円/月(上限)を支援する制度。要件や条件などをまとめた

2021年4月以降の「緊急事態措置」「まん延防止等重点措置」に伴う「飲食店の休業・時短営業」「外出自粛等」の影響で、売り上げが50%以上減少した中小法人などに上限20万円/月、個人事業主などに上限10万円/月を給付する「月次支援金」。経済産業省は4-5月分の申請を6月中下旬、6月分は7月1日から始める。給付条件などを解説する。

「月次支援金」とは

「緊急事態措置」「まん延防止等重点措置」に伴う「飲食店の休業・時短営業」「外出自粛等」の影響で、2021年の対象月の売り上げが2019年または2020年の基準月(2021年の対象月)の売り上げと比較して、50%以上減少した中小法人、個人事業者などに、事業の継続・立て直しのための支援金を給付する制度

「月次支援金」の給付は2021年1月に発令された緊急事態宣言の影響緩和のための給付金制度「一時支援金」の仕組みを採用。事前確認や提出資料を簡略化し、申請者の利便性を高めるとしている。

月次支援金の概要
月次支援金の概要

給付要件について

  • 2021年の対象月の「緊急事態措置」「まん延防止等重点措置」に伴う飲食店の休業・時短営業、外出自粛などの影響を受けていること(同措置が実施されている地域で休業または時短営業の要請を受け、休業または時短営業を実施している飲食店と直接・間接の取引がある、または、同措置が実施される地域における不要不急の外出・移動の自粛による直接的な影響を受けていること)
  • 2021年の月間売上が、2019年または2020年の同月比で50%以上減少していること

飲食店の休業・時短営業の影響関係について

  1. 対象飲食店に対して商品・サービスを反復継続して販売・提供してきたが、対象飲食店が2021年の対象月に緊急事態措置などで休業・営業時間短縮。これにより、対象月に飲食店との直接取引からの事業収入が減少したことによる影響
  2. 対象飲食店に対して、商品・サービスを自らの販売・提供先を経由して反復継続して販売・提供してきたが、1の影響で対象月における自らの販売・提供先との取引からの事業収入が減少したことによる影響
月次支援金 飲食店の休業・時短営業の影響
飲食店の休業・時短営業の影響

外出自粛などの影響関係について

  1. 緊急事態措置などを実施する都道府県の個人顧客に対して、商品・サービスを継続的に販売・提供してきた。しかし、対象月の対象措置によってその個人顧客が外出自粛などで、対象月に同個人顧客との取引からの事業収入が減少したことによる影響
  2. 1の影響を受けた事業者(以下「関連事業者」)に対して、商品・サービスを反復継続して販売・提供してきたが、1の影響で対象月に関連事業者との直接の取引からの事業収入が減少したことによる影響
  3. 関連事業者に対して、商品・サービスを販売・提供先を経由して反復継続した販売・提供してきたが、1の影響で対象月に自らの販売・提供先との取引からの事業収入が減少したことによる影響
月次支援金 外出自粛等の影響
外出自粛等の影響

給付対象

次の1または2の要件を満たす事業者は、業種や所在地を問わず給付対象となり得るという。

  1. 対象措置を実施する都道府県に所在する飲食店と直接・間接の取引があることによる影響を受け、2021年の月間売上が2019年または2020年の同月比で50%以上減少していること
  2. 対象措置を実施する都道府県に所在する個人顧客と直接的な取引があることによる影響を受け、2021年の月間売上が2019年または2020年の同月比で50%以上減少していること
月次支援金 給付対象となり得る事業者の具体例
給付対象となり得る事業者の具体例
月次支援金 給付対象となり得る事業者の具体例
給付対象となり得る事業者の具体例
月次支援金 給付対象となり得ないケース
給付対象となり得ないケース

月次支援金の支給額と計算方法

2021年の4月以降の対象月と、2019年または2020年の基準月と比べて月間売上が50%以上減少している中小企業や個人事業者で、1か月あたり、中小企業などの上限は20万円/月、個人事業者などは10万円/月。

2021年4月以降の対象月の売り上げと、2020年または2019年の基準月の売り上げの差額分が給付額になる(上限がある)。

申請の受け付けは、4月と5月分は6月中下旬から、6月分は7月1日から。

なお、「緊急事態措置」「まん延防止等重点措置」が複数月にわたる場合、新たに対象措置が実施されて対象月が増えた場合などは、それぞれの月において売り上げが50%以上減少し、必要な給付要件を満たせば、申請を行うことができるとしている。

月次支援金 給付額の計算方法(中小法人などの通常申請の場合)
給付額の計算方法(中小法人などの通常申請の場合)
月次支援金 給付額の計算方法(個人事業者等の通常申請の場合)
給付額の計算方法(個人事業者などの通常申請の場合)

事業活動に季節性があるケース(夏場の海水浴場など)における繁忙期、農産物の出荷時期以外など、通常事業収入を得られない時期を対象月として給付を申請する場合は給付対象外。売上計上基準の変更、顧客との取引時期の調整による対象月の売上減少、単に営業日数が少ないことによる対象月の売上50%以上減の場合は、給付要件を満たさないとしている。

月次支援金申請に必要な書類

  • 本人確認書類/履歴事項全部証明書(中小法人などのみ)
  • 2019年対象月同月および2020年対象月同月をその期間に含む全ての確定申告書の控え
  • 2019年1月から2021年対象月までの各月の帳簿書類(売上台帳、請求書、領収書など)
  • 2019年1月以降の事業の取引を記録している通帳
  • 代表者または個人事業者など本人が自署した「宣誓・同意書」

申請前に、登録確認機関で事前確認を受ける必要がある。

月次支援金 手続きの概要
手続きの概要

3 申請者の利便性向上のために「一時支援金」の仕組みを用いるため、「一時支援金」受給者は、事前確認や提出資料を簡略化できる。

また、2回目以降の「月次支援金」受給(たとえば、4月分を受給し、5月分を受給申請する場合)をする場合も、提出資料を簡略化できるとしている。

月次支援金 「一時支援金」または「月次支援金」を受給した場合の申請の流れ
「一時支援金」または「月次支援金」を受給した場合の申請の流れ

手続きはオンラインで行う予定。また、オンラインでの申請が難しい場合は、事務局で申請サポート会場を設置するとしている。

瀧川 正実
瀧川 正実

Visaが提言する3つの消費トレンド&ECビジネスの不正利用対策

4 years 11ヶ月 ago

Visaは、オンラインで実施した「Asia Pacific Visa Security Summit」で、アジア太平洋地域における消費者行動の変容に関する主なトレンドと、1500以上のパートナーやクライアントに対して商取引環境の変化に応じた強固な決済体験の必要性を解説した。

新型コロナウィルス感染症拡大で、「健康や安全の観点から非接触決済のニーズの拡大」「オンデマンドのeコマース体験に関するサービスの質とスピードに対する期待の高まり」「eコマースと実店舗におけるショッピングの境界があいまいになっている」――この3点を、アジア太平洋地域における主なトレンドとして消費者行動の変容を説明した。

非接触決済

消費者は健康と安全を重視し、非接触決済やタッチ決済に注目するようになる。アジア太平洋地域では現在、Visaの対面取引の2件に1件が非接触決済。Visaは、非接触決済が現金決済に取って代わり、企業や消費者の一般的な決済方法になると考えている。

オンデマンドのeコマース体験

ショッピングの際、商品やサービスをいつでもどこでも手に入れられることが求められるようになる。スピーディーかつスムーズで便利なショッピング体験と決済体験が必要となる。

eコマースと実店舗でのショッピングの境界線があいまいに

Visaのデータによると、旅行を除き世界のeコマースに使われる決済情報は、対前年四半期比で20%以上増加。一方、インドとシンガポールにおけるeコマースの決済金額は、直近の3四半期比で平均30%以上増えている。消費者が実店舗でのショッピングを再開した後も、eコマースの成長は引き続き堅調で、この変化は継続すると予想する。

◇◇◇

パンデミックが契機となった商取引トレンドの変化により、消費者は新しいショッピングや取引の手段へと移行。こうした変化に伴い、不正利用は従来の取引からデジタルコマースに移行。Visaはそれらに対処するため、決済業界が積極的な措置を講じるよう呼び掛けている。

「2021 Asia Pacific Visa Security Summit」は、アジア太平洋地域最大の決済セキュリティーイベントの1つ。2021年5月18~21日に実施。消費者行動パターンの変化に対応した企業の体制作りなどについて議論が交わさた。

石居 岳
石居 岳

若者がよく利用するSNSはLINEで約8割、FBは約20%。緊急事態宣言中の外出理由は「買い物をする」が7割

4 years 11ヶ月 ago

東京都が実施した若者(15歳以上から30歳代)へのオンラインアンケート調査によると、よく利用する「SNS・Webサイト」でLINEが約8割で最多となった。

いくつかの選択肢を用意し回答者に選んでもらう選択回答形式で、「この中でよく利用するSNS・webサイトは何ですか」と質問、LINEが79.3%で最多だった。「YouTube」が64.1%、「Twitter」が55.8%、「Instagram」が49.6%で続いた。「Facebook」は20.8%だった。

東京都が実施した若者(15歳以上から30歳代)へのオンラインアンケート調査
よく利用するSNS・Webサイトについて

緊急事態宣言中に「外出をする主な目的」について聞いたところ、最多は「買い物をする」で70.2%。「散歩や運動を行う」が40.8%で続いた。

東京都が実施した若者(15歳以上から30歳代)へのオンラインアンケート調査
外出をする主な目的について

「緊急事態宣言期間中、通学・仕事以外で、平均して週何日ぐらい外出をする予定ですか」という設問では、「週1日」が最多で27.7%、「週0日(外出予定なし)」が25.2%で続いた。

東京都が実施した若者(15歳以上から30歳代)へのオンラインアンケート調査
通学・仕事以外での外出予定について

東京都は、新型コロナウィルス感染症防止に関し、若い世代の外出自粛などについて効果的な呼びかけを行うために、意識や行動に関してオンラインアンケート調査を実施した。

調査概要

  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:東京都に住所を有する10代(15歳以上)から30代、1300人
  • 実施期間:2021年5月17日(月)から5月18日(火)まで
  • 調査項目:通学・仕事以外で、外出する頻度・目的・理由、「路上飲み・公園飲み」の経験の有無、外出を控える気持ちになる呼び掛け方、新型コロナウイルスに対して思うことなど
瀧川 正実
瀧川 正実

ECでのAmazonとGoogleの競争が激化。中心にいるのはShopify?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

4 years 11ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年5月17日〜23日のニュース
ネッ担まとめ

Shopifyとの提携強化を発表したGoogle。しかし、そのShopifyとデータを中心とした新たなECの仕組みも動きつつあります。主役は誰なのでしょうか?

GoogleはECの拡大に必死

GoogleがShopifyとの提携を強化 ?コマーステックが行き着く未来とは | REWIRED
https://rewired.cloud/2021/05/20/google-shopify-partnership/

まとめると、

  • Googleは5月18日、「Google I/O」の中でShopifyとの提携強化を発表した。Shopifyの利用者がGoogleとのデータ統合をよりシームレスに行うことができ、検索等の各サービスを通じて消費者にリーチしやすくなる
  • Googleにとってマーチャントセンターは重要であり、ここに情報を集めるためにあらゆるアップデートが行われている。マーチャントセンター=シェアを拡大するためにも手数料は請求しないし、請求しなくてもやっていける
  • Googleレンズ」によって、あらゆる画像(スクリーンショット)がショッピングの入口になる
  • CivicScience社が2020年5月に行った調査によると、回答した2,200人の米国人の約半数(47%)がAmazonをショッピングのスタートページとしており、Googleは24%だった

Facebookショップの手数料は5%(8ドル未満の場合は40セント)、eBay は10%(最大750ドル)、Amazon の小口セラーは1点あたり99セント(日本は1点あたり100円)+総額に対する販売手数料がかかりますので、他のプラットフォームでは利益を出すのが難しいマーチャントでも、Googleとなら生きていけるわけです。

どちらにシェアをとってほしいか、販売者の側からはすでに答えは出ているといえます。ユーザーがどちらを選ぶかは別にして。

GoogleのEC強化がより鮮明になってきました。すでに提携しているShopifyとより強固に提携すると発表するくらいですから。そして、Googleでのあらゆる検索行動と商品を結び付け、YouTubeと商品の接続も進んでいます。すでに広告収入で利益が出ているために他とは違い手数料を取らなくても良いのが強み。EC事業者の皆さんは御存じの通りで、わずかな手数料でもいろいろなサービスを利用するとその積み重ねはばかになりませんからね。

とはいっても、日本の場合は価格の比較ならカカクコムが普及していますし、買うものが決まっていれば、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのどこかでほぼ買えますので、そこにどうやってGoogleが食い込んでくるのかは見ものです。

関連記事

ECで重要なのはデータの持ち方

App Unity とLINE業務提携の発表を終えて | kenko69 | note
https://note.com/kenko69/n/n6d0d6964708b

まとめると、

  • ECモールには「集客」「商品」「カート」「決済」「配送」といった一通りの機能がパッケージになっていた。しかし、各機能の複雑化が求められると共に、Shopifyに代表されるヘッドレスコマースの出現で分割化が進んでいる
  • 集客であればGoogle、Facebook、Instagram、LINE、などのように多数のプラットフォームがあり、それぞれが進化している。商品やカート、決済や発送も同様
  • 米国では分割したものをさまざまなコマースプラットフォーム、リテールプラットフォームに再び束ねる動きも始まっている

ユーザーとの接点を生むプラットフォームは次々出現しますし、それに合わせた新しいプロモーション手法も生み出されます。それと同じスピードの進化がそれ以外の領域でも並行して起こる中で、コマースプラットフォームさんが自社だけ全てをアップデートしていくことはもはや不可能なのです。
なので、コマースプラットフォームの事業者さんは、自社のコアコンピタンスにしっかりリソースを投下し、それ以外についてはアンバンドルされた各機能を提供する各社と協力体制を作りながら、総合的に価値を提供していく、という方向になっていくと考えます。

ECに関わるジャンルで個別に進化と競争が始まっています。どこか1つの集客方法、どこか1つの決済方法だけではやっていけないのは実感されていますよね。であれば、根っこの商品データは自社でしっかり整備しておいて、その周辺はデータでつなげてしまえばいいのでは? というのが「ヘッドレスコマース」の考え方です。そして、今までは1つになっていたものをバラバラにするのが「アンバンドル」。そのバラバラにされたものが商品や決済を再び束ねる動きも出てきていて、それが「リバンドル」。もうわけがわからない世界です。

EC事業者は何をすればいいのか ? それはデータの整備です。商品データ、顧客データ、販売データなどを自社でしっかりまとめておいて、いつでも取り出して加工できるようにしておくということです。データはAmazonやShopify、Google広告などにつなぎ込めば問題なく動く世の中が目の前に迫っています。

現在使っているカートなどはデータを抜き出すことができるでしょうか。抜き出せなければ、他につなぎこむ込むこともできまず、使えないサービスが増えてきます。使えたとしても機能の半分も使えないでしょう。

ちょっと先のECを考えるのであれば「データの持ち方」を整備しておくべきです。幸いなことにまだ時間はありますので、今のうちに考えておいてください。いざというときに焦って動くと、某メガバンクのような事態になってしまう可能性が高いです。ECを伸ばしたいのならデータの整備から。これを覚えておきましょう。

関連記事
  • フィードフォースがハックルベリー社と業務提携 国内向けShopifyアプリ提供の企業アライアンス設立 | ECzine
    https://eczine.jp/news/detail/9163
  • イオングループのスポンサードスポーツユニフォーム制作サービス「Outfitter」。想定以上の売り上げを達成したECサイト構築の裏側 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/8590

EC全般

変化が起こったこの1年、EC利用にはどう影響した?数字でよみ解くEコマース[2021年1月~3月 futureshopサービスまとめ] | futureshop
https://www.future-shop.jp/magazine/infographic-2020ec-4

期間中の注文件数は昨対比147.68%。ということは、4月~6月はもっと伸びているはずですね。

モール透明性向上のための取組のご紹介 | Yahoo!ショッピング
https://business-ec.yahoo.co.jp/shopping/digitalplatformer/

「検索順位の決定の仕組みについて」などが書かれています。時間のある時に読んでおきましょう。

事業者がキャッシュレスを導入しない理由は手数料が高いからだけではない | コムサポートオフィスブログ
https://www.com-support-co.jp/blog/14978

データの世界とは対照的な世界。ここに居続けるのであれば現金だけでもいいですが、拡大はしないですよね。

楽天が独自の配送サービス「Rakuten EXPRESS」を終了へ。ラストワンマイルは日本郵便などへ移管、出店者への影響はなし | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/8729

楽天だけで人口カバー率を上げるのはかなりのコストがかかるという判断のようです。

自社ECはかっこつける場ではない 等身大で商売するショート動画の可能性とFirework活用を考える | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/9121

「自社ECでは小手先のハックで売上を上げるという既存の固定観念からは脱却しましょう」。とのこと。

ネットショップ動向調査~小規模/大規模ネットショップ~ 月商1000万円未満/1000万円以上のそれぞれのWeb担当者に聞いた。 月商1000万円以上のWeb担当者の約半数がカスタマージャーニーを重視していた! | Webly
https://www.ecmarketing.co.jp/contents/archives/1397

EC事業者のSNS利用実態調査レポート | デジタルシェルフ総研
https://itsumo365.co.jp/lab/13156/

このデータを見ると小手先のハックで売上を上げようとしている人が多そうです。

通販番組で「街頭インタビュー」流す本当の理由 | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/424829

通販もCMも結論から流しますよね。であればネットショップも情報の出し惜しみをしないこと。

今週の名言

私たちが大事にしているのは「事業規模に関係なく、品質で正しく評価をされること」

カンブリア宮殿の放送を終えて。食べチョクのこれまでとこれからをまとめます。 | 秋元里奈@食べチョク代表 | note
https://note.com/akirina/n/n115090cd9c6a

大きな会社だから信頼できるのではなく、信頼できる会社だから大きくなれるということですね。

森野 誠之
森野 誠之

エイベックスのEC売上は37%減の89億円(2021年3月期)、コロナ禍の影響が響く

4 years 11ヶ月 ago

エイベックスの2021年3月期におけるEC売上高は、前期比37.3%減の89億3200万円だった。

新型コロナウィルス感染症拡大で、観客を動員するライヴやイベントの中止、延期、規模縮小による開催が相次ぎ、ライヴ・イベントの積極的な開催が困難となったことが影響した。それに伴い、音楽コンテンツの企画・制作・販売を行う「音楽パッケージ」が減収し、ECにも響いた。DVDやブルーレイなどの販売落ち込みが影響した。

エイベックスの2021年3月期におけるEC売上高
デジタル・プラットフォーム事業の売上高(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

DVDやブルーレイなどを販売している「音楽パッケージ」事業の売上高は同20.4%減の205億8800万円。2021年3月期はライヴの公演数が前の期と比べて約8割減ったことに伴い、グッズなどの企画・制作・販売を行う「マーチャンダイジング」事業の売り上げが減少したこともECの減収に影響した。「マーチャンダイジング」事業の売上高は、同75.6%減の21億1800万円。

エイベックスの2021年3月期におけるEC売上高
音楽事業の売上高(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

新しい取り組みとして「a-nation online 2020」などのオンラインによるライヴやイベント開催、オンラインによるアーティスト公式グッズの販路拡大など、デジタル技術の活用を強化した。

なお、2021年3月期からセグメント分けを刷新。音楽事業に含まれているデジタル・プラットフォーム事業(EC/ファンクラブ/チケットサービス)をデジタル事業へ統合し、デジタル・プラットフォーム事業に再編している。

石居 岳
石居 岳

ハワイのコーヒー農園見学やワークショップをオンラインで。UCCコーヒー、JTB、BeeCruiseが共同開催

4 years 11ヶ月 ago

BEENOSグループのBeeCruiseはUCC上島珈琲、JTBと共同でアジア向けオンラインツアー「UCCコーヒー×JTB×BeeCruise特別企画 UCCコーヒーの美味しさとその秘密を知る オンラインライブ中継見学ツアー (抽出実習付き)」を実施する。主な対象者はアジア圏の越境ECの代理購入サービス「Buyee(バイイー)」ユーザーで、初回は2021年7月3日(土)。

コーヒーの淹れ方も学べるオンラインツアー

オンラインツアーでは、ハワイにあるUCCコーヒー直営農園、神戸市にあるUCCコーヒー博物館からライブ中継を実施。案内はすべて英語で行う。ライブ中継ではないが、UCC六甲アイランド工場での品質検査や製品化までの加工工程などの映像も配信する。

直営農園からは、コーヒー栽培やコーヒー焙煎のようすなどを参加者からの質疑応答を交えて配信する。場合によっては農園で働くスタッフとのコミュニケーションも行うという。

BEENOS BeCruise JTB UCC上島珈琲 オンラインツアー アジア向け ツアー内容とタイムテーブル
オンラインツアーの内容とタイムテーブル(説明会資料からキャプチャ)

事前に「Buyee」(日本の通販商品・オークションの代理購入・代理入札サービス)に会員登録したツアー参加者には、ドリップコーヒーのギフトセット「チョコフルチーズに合うセット(6個入り)」を郵送する。

BEENOS BeCruise JTB UCC上島珈琲 オンラインツアー アジア向け チョコフルチーズに合うセット
「チョコフルチーズに合うセット(6個入り)」。チョコレートやフルーツ、チーズに合うドリップコーヒーとパーペードリッパーのセット(画像はUCCオンラインショップからキャプチャ)

ツアー当日は届いたセットを使用し、自宅でプロの抽出方法やフードペアリングを学びながら、自分自身でコーヒーのドリップに挑戦するワークショップを行う。

BEENOS BeCruise JTB UCC上島珈琲 オンラインツアー アジア向け ワークショップのデモンストレーション
ワークショップのデモンストレーション

ツアーの所要時間は150分でZoomを利用する。定員は20人で、費用は6000円。初回の7月以降、9月と11月に実施予定。

「日本ロス消費」を取り込む

近年、アジアのコーヒー需要に伴い、UCCコーヒー博物館への海外からの来館者が増加していたが、新型コロナの影響により2021年5月現在は来館できない状況になっている。一方で、在宅時間の増加により、コーヒーの愛飲者が増加していると予想する。

BEENOS BeCruise JTB UCC上島珈琲 オンラインツアー アジア向け
UCC上島珈琲が運営するコーヒー全般について学べる教育機関「UCC COFFEE ACADEMY(ユーシーシー コーヒー アカデミー)」では、2020年からライブセミナーやオンライン講座を実施しており、そこで得た経験を生かすという。

コロナ禍でインバウンド需要が激減する一方、訪日できないことから「日本ロス消費」が発生、日本商品の購買はオンライン上の越境ECに移行しているという。2020年度の「Buyee」の流通総額は前年比22.3%増加と過去最高を記録した。

今回のツアー実施に際し、BeeCruiseは次のようにコメントした。

「カップから農園まで」を理念とするUCCコーヒーによる上質なコンテンツの提供と、JTB監修による充実したオンラインツアー体験、そしてBeeCruiseによる海外代理購入サービス「Buyee」を活用した一気通貫の販売サポート体制の構築により、拡大するオンラインツアー市場において、参加するだけではなく、参加者自身の行動を伴う体験を提供することで、その先の消費行動の喚起を図ります。

藤田遥
藤田遥

【ナイキのDX事例】アスリートの孤独に寄り添うNIKE+、NIKE Run Club、NIKE Training Clubのアプリとデジタル戦略 | DX経営図鑑(全8回)

4 years 11ヶ月 ago
辛い運動トレーニングも、エンターテインメント性と科学的アドバイスで乗り越えられます。ユーザー目線が嬉しいNIKEのデジタル活用術とは。
DX経営図鑑

この記事は、書籍『DX経営図鑑』の一部を特別にオンラインで公開しているものです。

Part 1「世界のDX事例と価値交換の仕組み
 》 DX Case 6「NIKE 稀代のマーケティング巧者が目論む、超高速の価値提供サイクル
 》 2「急激なデジタルシフト──NIKE+からのトリプルダブル戦略」より

「マーケティングのNIKE」に突如テクノロジーの香りを添えることになったのは、NIKE+(ナイキプラス)です。

NIKE+は2006年、AppleのiPodと連携して始まった活動量測定デバイスおよびソフトウェアサービスです。専用の小型センサーをシューズ内に埋め込み(内蔵ポケットのある専用シューズがある)、その走行データをiPodに送って表示させる仕組みです。

やがてiPodの軽量化が進むと、トレーニング中に音楽を聴くことが容易になりました。NIKEはさらに、活動量を正確にデータ測定する機能を追加し、一般人のトレーニング行為にエンターテインメント性と科学的レビューを持ち込みました。

さらにiPodがジャイロセンサー(角速度センサー)内蔵になると、シューズへのセンサーの埋め込みが必要なくなりました。2008年にはSport bandという腕輪型のNIKE製ウェアラブル・デバイスによって、iPodなしでも測定が可能となり(NIKEウェブサイトでデータ確認)、以後NIKE+はiPhoneやApple Watchを含めたさまざまなデバイスに対応していきます。最終的には、スマートフォン上のスポーツアプリでナンバーワンのシェアを獲得するに至りました。

2倍のイノベーション、2倍のスピード、2倍の直販

2018年、NIKE+は突然終了します。しかし、2019年にはランニングに特化したNRC(NIKE Run Club)と、ジムトレーニングに特化したNTC(NIKE Training Club)によって、そのコンセプトは継承されました。

NIKE+の終了からNRCへの転換の背景にあるのが、「トリプルダブル」といわれるNIKEの戦略です。

2017年、伝説的なCEOマーク・パーカーが打ち出したこの戦略は、“2X Innovation, 2X Speed and 2X Direct”という言葉が示す通り、「2倍のイノベーション、2倍のスピード、2倍の直販」を目標にしました。商品そのものに加え、NIKE+などの周辺サービスを含めたイノベーションと、それを世に先んじてリリースする市場投入スピードをさらに上乗せし、そのうえ「直販」による売上を2倍にするという戦略で、各方面に衝撃を与えました。

また、NRCとNTC発表の同年にリリースされた「NIKE SNKRS(ナイキ・スニーカーズ:スニーカー専用の直販アプリ)」と「NIKE(NIKEブランド全般の直販アプリ)」は、NIKE直販の代名詞的な存在になります。これらアプリの誕生の背景には、Amazonによる小売流通業の大刷新と、世界的なスニーカーブームがありました。

Amazonショックによる伝統的小売業の破壊によって、スポーツグッズ量販店であるSports Authorityなどは倒産に追い込まれました。これまでの強力な販路が衰退すると、2015年頃から、スポーツとアパレルの販売主導権がeコマース企業に移行し始めます。さらに、スニーカーブームによってレアモデルの偽物がオンラインで出回るようになります。

NIKEとしては、新しい消費チャネルへの対応と、ブランド毀損へのディフェンス、そして利益率の確保を兼ね揃える意味で、前述の戦略の一部である“2X Direct”は最重要課題となったわけです。

また、NIKEは2018年のブラックフライデー直前に、House of Innovation 000と呼ばれるフラッグシップショップ(旗艦店)をニューヨークに設置しました。NIKEアプリによる購買受け取り、予約受け取り、試着予約が可能で、店舗内の決済もNIKEアプリを使えばレジに並ぶことなく完結します。この旗艦店の001は上海に、002はパリにオープンしており、いずれ東京にも上陸することでしょう。

NIKEが取り去るペイン
──2つの普遍的な苦痛の除去

NIKEはスポーツメーカーとしては比較的新しく、斬新なマーケティング手法を展開してきたとはいえ、伝統的な製造工程と商流によって成長した、伝統的メーカーといえます。

そのNIKEが大きくプロセス変革をしたのは、2006年のNIKE+から始まったデジタルシフトです。NIKE+はデータ測定をトレーニングに持ち込むことで、2つのペイン除去に貢献しています。

1つは、測定や分析という難しくわずらわしい作業を個人レベルでも可能にしたことです。従来、科学的なトレーニングをするには、タイム計測の機材はもちろん、その履歴を細かく記録し、成長進捗を管理する必要がありました。NIKE+は本格的で科学的なトレーニングの実行プロセスを圧縮したことで、特別な機材を用意したり環境が整わなくても、個人で自主トレや毎日の健康管理ができるようにしたのです。

もう1つは、NIKE SNKRSなどの直販アプリによって、メーカー直販という「入手手段の価値」を消費者に提供したことです。こだわりのない消費者は売られている商品の中から最善のものを選びますが、熱心なファンは欲しい商品をどうしても手に入れたいと考えます。その商品が量販店やAmazonで欠品すると、公式店舗や大型量販店がない地方在住者などは、人気商品が入手困難であるというペインに悩まされます。さらには、転売業者によって価格が高騰したり、二次流通による詐欺被害にあったりという新しいペインも生み出されるかもしれません。

NIKE直販アプリは、人気商品の抽選予約販売や定番商品の公式販売を通じて、地理的に入手不利というペインをフェアな状態にしました。メーカー直販による正価流通を守ることで、転売や詐欺被害への回避ルートも提供しました。NIKEはデジタル販売施策を通じて、地域格差や暴利搾取という「不条理」のペイン除去に挑戦しています。

NIKEが生み出すゲイン
──トレーニングとアイテム入手を楽しみに変える

NIKE+は個人レベルでも科学的なデータトレーニングを可能にする世界を実現したわけですが、これによってあらゆるアスリートが得られる恩恵は、進捗が可視化できることの安心感、そして達成感でしょう。本来、アスリートの達成感とは公式試合の結果で得られるものです。しかし、試合でのパフォーマンスはほんの一瞬であり、アスリートが費やす時間のほとんどはトレーニングという「苦痛」です。トレーニング中のアスリートは、「この努力は本当に正しい方向に向かっているのか?」「自分は昨日より伸びているのか?」という不安と常に戦っています。専門的な施設や組織では、精密なトレーニングプログラムと進捗管理が提供されますが、個人レベルではそうもいきません。NIKE+によって進捗が可視化されることで、多くの草の根アスリートがもつ「自分の現在地への不安」は「自分の未来への伸びしろ」という価値に生まれ変わり、日々の修練に達成感を得られるようになりました。

欲しいアイテムを入手できるフェアネス

直販アプリによって、入手したいアイテムをいつでもどこでも買うことができるようになりました。例えば、地方の小さな町に住んでいたら、欲しいサッカースパイクを手に入れるために2時間かけて札幌のプロショップへ出向いたり、地元のスポーツ店に注文して納品まで2〜3ヵ月待ったりということもあるでしょう。

本来、eコマースが提供していた「流通の地理的不利を消し去る」という価値は、Amazon型モールでの転売業者の出現やオークションサイトの浸透によって新しいペインに相殺されてしまいました。NIKEはそこに直販というルートを大々的に設け、「あのシューズで明日はもっとタイムを上げたい」というアスリートの思いに応えます。入手とトレーニング環境の公平性──「フェアネス」という当然のゲインを、デジタル直販とトレーニング支援アプリによって提案しているのです。

デジタルの積極活用と、根源的なブランド力への回帰

「アスリートの成功のためにNIKEは存在する」というのがブランドアイデンティティーであり、NIKEの約束です。NIKEが現代もなお、ナンバーワンでいられるのは、このアイデンティティーや「Just Do It(行動あるのみ)」というブランドスローガンからぶれることなく、デジタル戦略を立案し、実行しているからでしょう。

一瞬の成果のために苦痛を伴う日々のトレーニングにいそしみ、1秒でもタイムが縮むなら少しでも高性能のシューズを手に入れたい。NIKE+はそのトレーニング効率をより向上させ、高性能アイテムを高速で市場に投入し、可能な限り公正な入手手段を提供しています。そのためには、NIKEブランドそのものが「勝つためにどうしても欲しい商品」であり続けなくてはなりません。NIKEの「トリプルダブル」戦略は、デジタル時代のマーケティング戦略の成功例として捉えられることが多いのですが、革新的な製品を高速で市場リリースし続けるという至上命令も課されているのです。すなわち、超高速で商品開発と市場提供を行いながら、常に「欲しいブランド」であり続けるからこそ、NIKEのデジタルマーケティングは成功しています。NIKEのDXの本質は、デジタルによる新しい価値提供とともに、これを生み出すための研究開発・生産・マーケティングの全てにおいて壮大な構造変革を行っていることなのです。

コロナ禍直前の2020年1月、マーク・パーカーCEOは退任し、eBay出身でPayPal会長でもあるジョン・ドナホーが後任となることを発表しました。デザイナーからCEOに上り詰めたパーカーによる「クリエイティブのNIKE」は今後、ドナホーによる「デジタルのNIKE」にシフトするでしょう。NIKE+に始まったNIKEのDXはいわば第1章であり、今後のさらなる進展が見込まれます。

  • 著者: 金澤 一央、DX Navigator 編集部
  • 発行: 株式会社アルク
  • ISBN: 978-4757436787
  • 価格: 2,310円(税込)

勝てるDXの本質
~次に生き残るのは、誰か?~

世界の伝統的企業やスタートアップがいち早く取り組んできたDXの数々。各事例をつぶさにレポートしてきた「DX Navigator」編集部の知見をまとめ、事例分析と価値提供のプロセスを可視化した一冊です。

本書は世界全32社のDX事例を収録。いずれも、顧客/ユーザー視点での「ペイン(苦痛)」と「ゲイン(利得)」を切り口に、顧客/ユーザーが最終的に得た「価値」について解き明かします。

Part 1では、従来の商習慣や価値提供の概念を新しい基準に転換させた「ゲームチェンジャー」である9社―Netflix、Walmart、Sephora、Macy’s、Freshippo、NIKE、Tesla、Uber、Starbucks―を取り上げます。

Part 2では、海外のスタートアップを中心に日本企業も加えた23社の事例を、業界別に紹介。多くの顧客/ユーザーから支持を得た、各社のエッジが効いた斬新なアイデアとその背景に鋭く迫ります。

日本の「DXブーム」には問題も潜んでいます。DXとは単なる技術導入やカイゼンを言い換えた言葉ではなく、「ユーザーが最終的に得る価値」を見つめ、新しい価値提供の仕組みを創り出すということ。これからも続く企業の変革、世の中の変革のなかで、次に生き残るのは誰か?

金澤一央+DX Navigator 編集部
金澤一央+DX Navigator 編集部

自社再生紙で紙媒体の社内報を発行、「紙の価値」「自然環境」の2視点を社内に啓発

4 years 11ヶ月 ago

DINOS CORPORATION(ディノス コーポレーション)は今年度、社内業務で排出されるコピー用紙など古紙を回収し、セイコーエプソンの製品である乾式オフィス製紙機「PaperLab」で再生したR100(古紙パルプ配合率100%)自社再生紙による紙媒体の社内報を発行する。

カタログ通販企業として、従業員に対し社内古紙を社内報へとアップサイクルすることを通じ、紙の価値と自然環境の2つの視点を同時に伝えていく役割も担っている。

DINOS CORPORATION(ディノス コーポレーション)は今年度、社内業務で排出されるコピー用紙など古紙を回収し、セイコーエプソンの製品である乾式オフィス製紙機「PaperLab」で再生したR100(古紙パルプ配合率100%)自社再生紙による紙媒体の社内報を発行
DINOS CORPORATIONの社内報

社内複数か所に専用ボックスを設置して古紙回収を促し、不要となった保存書類なども併せてA4サイズの古紙を回収。これら約1万3000枚から、独自技術ドライファイバーテクノロジーでオフィスでの紙循環を実現したセイコーエプソンの「PaperLab」を用いて、150g/平方メートルの厚みでA3サイズ3000枚を製紙、社内報用紙として使用する。

「PaperLab」に回収したA4古紙を挿入、毎時216枚の150g/平方メートル・A3用紙が誕生する。同製品はオフィスでの紙循環を実現するだけでなく、製紙に際して大量に必要となる水もほとんど使わないなど、マルチな点で環境負荷軽減に貢献するという。

古紙回収ボックスを社内複数か所に配置

セイコーエプソンは今回の取り組みについて、「PaperLab」が提供できるアップサイクルの新たな企業事例創出のための実証実験と捉え、全面的に協力した。

2021年に創業50周年を迎えるDINOS CORPORATIONの通販ブランド「ディノス」では、テレビ・ECに加え、顧客に対するコミュニケーションツールとしてカタログ等などの媒体を展開している。持続可能な社会の実現に貢献するため、2021年に策定した「サステナビリティビジョン2030」において、自然環境に対する取り組みの1つに「責任ある紙の使用」を掲げている。

紙によって伝えていくことの価値を大切にする企業として、これまでの社内コミュニケーションではWebに加えて紙メディアも用いてきた。2021年3月、ディノス・セシールからの社名変更・新体制スタートを機に、社内古紙を再生したR100自社再生紙を使用。紙媒体の価値に環境保全視点も加えた社内報としてリニューアルすることにした。

石居 岳
石居 岳

EC企業公式アカウント運営の悩み/オイシックス・ラ・大地が売上1,000億円を突破【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

4 years 11ヶ月 ago
2021年5月14日~20日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. EC企業のSNS活用、最多はInstagram。課題は「効果の実感がない」「運用人材不足」「ネタ不足」

    いつも.が運営する「デジタルシェルフ総研」が行ったEC事業者のSNS活用実態調査によると、51.9%が「効果を実感していない」と感じていることがわかった

    2021/5/19
  2. コロナ禍の需要増でオイシックス・ラ・大地の売上は1000億円を突破【2021年3月期】

    オイシックス・ラ・大地によると、国内宅配事業の会員数増加の効果により約200億円の増収、新型コロナウイルスの影響による1ユーザーあたりの売上増の効果などで合計約300億円の増収効果があったという

    2021/5/17
  3. アシックスがデジタルを軸にした経営への転換を掲げた中期経営計画の中身とは?

    アシックスは、「OneASICS」「ASICS Runkeeper」などを軸にランニング体験を通じたEC拡大やオムニチャネルなどを推進。デジタルを活用したタッチポイントを広げる

    2021/5/18
  4. 楽天の国内EC流通総額は1.1兆円で約22%増、ショッピングECは約40%増【2021年1Qまとめ】

    楽天グループの国内EC流通総額は1兆1220億円で前年同期比22.4%。ショッピングECの流通総額は前年同期比33.9%増

    2021/5/14
  5. 三越伊勢丹HDのEC売上高は57%増の315億円、化粧品や食品定期宅配も伸長

    三越伊勢丹ホールディングス(HD)は2020年に「EC事業の強化」「ワン・トゥ・ワン・サービスの拡充」などを目的としたデジタル施策をスタートしている

    2021/5/19
  6. カクヤスがモール事業に参入。「日本酒+つまみ」に特化した専門EC「カクベツ」を開設

    「カクベツ」は酒蔵・食材業者の出店を募り、全国の一般ユーザーに商品を届けていく

    2021/5/14
  7. みんな最初は失敗する。EC業界のしくじり先生に学ぶEC事業の立ち上げ方【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2021年5月10日〜16日のニュース

    2021/5/18
  8. コロナ禍でEC活用はどう変わった? EC利用率は33%、利用拡大の意向は44%、EC活用を検討している企業は約2割

    日本貿易振興機構(ジェトロ)の「2020年度 日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」によると、国内外での商品販売でECを利用したことがあると回答した企業は回答企業全体の33.3%

    2021/5/18
  9. LINEとSTAFF STARTが業務提携。オンライン接客のパーソナライズ化に向け、「LINE STAFF START」を共同開発へ

    「STAFF START」を提供するバニッシュ・スタンダードとLINEが、業務提携を締結。新サービス「LINE STAFF START」の共同開発を行い、2021年秋頃のローンチをめざす

    2021/5/17
  10. 【WalmartのDX事例】Amazonショックに立ち向かうリテール王が進めたデジタルとリアルの良いとこどり

    Walmartはアプリ活用でデジタル化を進めつつ、リアル店舗の強みも武器にしてきました。その一つが、デジタルで注文してリアルで受け取る「BOPIS」。BOPISで叶う顧客の新たなニーズとは。

    2021/5/17

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    ヤフーが「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」出店者に3つの約束「協働」「共有」「協創」を公表

    4 years 11ヶ月 ago

    ヤフーは5月20日、「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律」(透明化法)の施行を踏まえ、規制対象となる「Yahoo!ショッピング」(PayPayモール含む)における透明性向上のための取り組みに関する出店者向け説明ページを公開。合わせて、「協働」「共有」「協創」という出店者との3つの約束を発表した。

    ヤフーは2020年12月、「Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン」を改訂。9月には「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」で開示している消費者・ストア向けの「おすすめ順について」の記述について、背景や理念を補足説明している。

    今回公開した説明ページでは、透明性向上のための取り組みをまとめて紹介。合わせて出店者との3つの約束を公表している。

    3つの約束について

    • 協働:私たちは、出店者様を、Yahoo!ショッピングと協働して日本中の人々に豊かな“お買い物体験”を提供する大切なビジネスパートナーと捉え、尊重します。
    • 共有:私たちは、出店者様に対して、Yahoo!ショッピングの運営ルールを、しっかりと、分かりやすく共有します。
    • 協創:私たちは、出店者様のご意見に真摯に耳を傾け、Yahoo!ショッピングをより魅力的なものにするための改善に活かします。
    3つの約束について(ヤフーが公開したWebサイトからキャプチャ)

    説明ページでの主な記載内容

    1. ヤフーの基本サービスについて
    2. 提供条件等
      1. 出店審査、契約の履行停止および契約の解除の基準について
      2. 出店者への要請事項について
      3. 検索順位の決定の仕組みについて
      4. ヤフーによる、出店者様の販売データの利用について
      5. 出店者による、販売データの利用について
      6. 出店者が、ヤフーに対して、出店者様の販売データを第三者に提供するよう依頼することについて
      7. ヤフーへの苦情・紛争の申し立てについて
      8. 特定の出店者様に対して、他の出店者と異なる取扱いを行う場合について
      9. 商品の販売価格や販売条件について
      10. 返品・返金等の対応について
      11. 代金の支払を留保する場合について
      12. 提供条件やシステムの変更について
    3. 相互理解のための自主的な取組み

    ヤフーの取り組み

    • 透明性向上のための取り組み(詳細はこちら
    • 「特定デジタルプラットフォームの透明性・公正性向上法」施行にあたっての Yahoo! JAPANの取り組みについて(詳細はこちら
    • Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン(詳細はこちら
    • 「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」にて開示している消費者向け・ストア向けの「おすすめ順について」の記述(詳細はこちら
    瀧川 正実
    瀧川 正実

    楽天が独自の配送サービス「Rakuten EXPRESS」を終了へ。ラストワンマイルは日本郵便などへ移管、出店者への影響はなし

    4 years 11ヶ月 ago

    楽天グループは、独自の配送サービス「Rakuten EXPRESS」を終了する。楽天が独自に消費者へ商品を届けるラストワンマイルは、順次、日本郵便を中心に他の配送キャリアに移行する。「楽天市場」出店者への影響はないという。

    「Rakuten EXPRESS」は、楽天グループで生活用品や日用品を取り扱う「Rakuten24」などの直販、「楽天ブックス」、ファッション通販サイト「Rakuten Fashion」、家電ECサイト「楽天ビック」の商品、「楽天市場」出店店舗を対象とする物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」で受託する一部の荷物を自社配送するラストワンマイルのサービス。

    楽天グループは、独自の配送サービス「Rakuten EXPRESS」を終了へ
    終了する予定の「Rakuten EXPRESS」のイメージ

    楽天グループが担っていたラストワンマイルは、資本・業務提携先の日本郵政傘下の日本郵便を中心に、他の配送キャリアへ順次、移行する。「Rakuten EXPRESS」の人口カバー率は約70%。三木谷浩史会長兼社長は、残りの30%を自社配送でカバーするには「コストが相当かかる」と説明していた。

    「Rakuten EXPRESS」の業務委託先には5月に入り、サービスを終了する旨の説明をスタート。終了時期は明らかにしていないものの、委託先との調整を進め、順次、終了するとしている。

    楽天グループは単独での物流DX(デジタルトランスフォーメーション)の構築ではなく、日本郵便と物流拠点や配送システム、受取サービスの構築、楽天フルフィルメントセンター、ゆうパックなどの利用拡大に向けた取り組みを共同で進める構想を掲げている。

    事業を推進するのは2社出資の合弁会社「JP楽天ロジスティクス株式会社」。まず、楽天グループが新設する完全子会社「JP楽天ロジスティクス合同会社」に、物流事業に関る権利義務を簡易吸収分割の形式で承継。7月1日に楽天、日本郵便が「JP楽天ロジスティクス合同会社」に出資し、翌日に「JP楽天ロジスティクス株式会社」へ商号変更する予定。

    楽天グループ 楽天グループと日本郵便による合弁会社「JP楽天ロジスティクス株式会社」
    楽天グループと日本郵便による合弁会社「JP楽天ロジスティクス株式会社」(画像は楽天グループのIR資料からキャプチャ)
    瀧川 正実
    瀧川 正実

    「熱狂的なファン」が集まるZapposがアパレルを拡充する理由。ロイヤル顧客の声に応えるザッポスの戦略意図とは? | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    4 years 11ヶ月 ago
    顧客志向のサービスで「熱狂的なファン」が集まるZapposがアパレル販売を拡充しています。その戦略意図を見ていきます

    靴のECサイトを運営する「Zappos」は、女性向けファッションブランドの「M.M.LaFleur」とパートナーシップを結びました。今後も主要アパレルブランドの販売を拡充していくことでしょう。Zapposがアパレル販売を拡充する戦略意図を探っていきます。

    「Zappos.com」内でアパレルカテゴリーが成長

    「M.M.LaFleur」はZapposでのデビューと同時に、コロナ禍の影響で仕事を離れている多くの女性のために、プロフェッショナルな女性の服装に焦点を当てた仕事復帰キャンペーンを開始しました。

    Zappos内で販売している「M.M.LaFleur」の商品例
    「Zappos.com」内で販売している「M.M.LaFleur」の商品例(画像:「Zappos.com」から編集部がキャプチャ)

    Zapposのクリスティ・ハウザー氏(オペレーションおよびブランドパートナーシップ担当ディレクター)は、「アパレルはZapposのMDの中で新たに成長しているカテゴリーで、全体の売り上げの中でアパレルが占める割合は、四半期ごとに大きくなっています」と言います。

    ここ数年、Zapposは数百のアパレルブランドをサイトに追加していますが、「2021年にはアパレル商品を大幅に拡大する予定」とハウザー氏は言います。

    Zapposは2016年、「New Balance」の衣類品からアパレル商材の販売をスタート。消費者の「『Zappos.com』でもっと衣料品を購入したい」という声を受け、アパレルへの本格的な進出を始めたのは、ここ数年のことです。

    私たちは靴の販売で知られていますが、ここ数年、アパレルへの要望が増えています。我々はそんなお客さまの声をとても大切にしています。(ハウザー氏)

    ロイヤルティの高い顧客層は、いろいろな商品をZapposで購入したいと考えています。彼らは、「Zappos.com」内で衣料品のショッピングが完結することを望んでいるのです。Zapposはここ数年、徐々に衣料品の取り扱いを拡大してきましたが、独自のアパレルブランドを立ち上げる予定はありません。(ハウザー氏)

    収益は折半、「M.M.LaFleur」の取り扱い

    「Zappos.com」で取り扱いが始まった最新のブランドの1つが、女性向けアパレルブランド「M.M.LaFleur」です。Zapposと「M.M.LaFleur」は2020年12月、パートナーシップを開始しました。ハウザー氏によると、両社の関係は卸売りに似た「収益折半モデル」。Zapposが「M.M.LaFleur」の商品を購入、倉庫に保管すると同時に、発送、返品、カスタマーサービスの問い合わせなどすべてに対応しています。

    Zapposは2021年4月、数十種類の「M.M.LaFleur」商品の販売をスタートしました。この立ち上げは、コロナ禍の影響で仕事を離れているビジネスウーマンの仕事復帰に焦点を当てたキャンペーンと同時進行に行われました。

    「M.M.LaFleur」が「Zappos.com」内で実施している仕事復帰キャンペーン
    「M.M.LaFleur」が「Zappos.com」内で実施している仕事復帰キャンペーン(画像:Zapposのサイトから編集部がキャプチャ)

    このキャンペーンは、「Zappos.com」内のブランドページで展開されています。そのページでは、コロナ禍後に再就職する女性のために、Zoomでの面接時におススメの服、職場復帰の初日、在宅勤務から職場に復帰する際におススメの服といった切り口で「M.M.LaFleur」の服を紹介。また、Zoomを使った就職面接のコツも解説しています。

    Zapposと「M.M.LaFleur」は、コロナ禍で働く女性が直面する問題(自宅で子供の世話をするために、多くの女性が男性よりも職場を離れなければならないなど)に焦点を当てたキャンペーンを開始しました。同時にZapposは、非営利団体「Dress for Success Worldwide」に2万5,000ドルを寄付しています。

    この寄付金は、恵まれない女性をサポートし職業訓練を提供する団体のプログラムのために活用されます。また、仕事用に新しいワードローブを必要としている身近な女性を消費者がZapposに推薦できるキャンペーンを行い、10人の女性に500ドルのギフトカードをプレゼントしました。

    キャンペーンの効果測定は、エンゲージメントと商品へのフィードバックで

    売上データは非公開ですが、「これまでのところ、このキャンペーンは順調に進んでおり、コロナ禍の問題に光を当てたことについて、顧客や顧客以外からも好意的なメッセージがZapposに寄せられている」とハウザー氏は語っています。「Zappos.com」内の「M.M.LaFleur」ブランドページへの顧客のエンゲージメントと、商品へのフィードバックをKPIにしてキャンペーンの成功を測定しています。

    成功を測る方法はいくつかあります。「M.M.LaFleur」の服を着て、より快適に過ごしてもらうと同時に、職場復帰のストレスを解消するような課題に我々が取り組んでいることを、一般消費者とZapposの顧客の両方に認識してもらうことが大切です。(ハウザー氏)

    全体的には、ハイヒールなどの仕事用アイテムやイベント用アパレルは、2020年の水準と比較して「上昇傾向」にあります。しかし、「決して急増しているわけではない」とハウザー氏は話します。「M.M.LaFleur」からはこの件についてコメントがもらえませんでした。

    「M.M.LaFleur」の公式ECサイト。同ブランドは、2人の日本人女性がNYで立ち上げた
    「M.M.LaFleur」の公式ECサイト。同ブランドは、2人の日本人女性がNYで立ち上げた(画像:「M.M.LaFleur」のサイトよりキャプチャ)

    Zapposの顧客は、洋服も含め1つのサイト内での購入を求めている

    「M.M.LaFleur」の商品は、ブランドサイトから直接購入することもできますが、多くの消費者はZapposでの購入を好む可能性がある、とハウザー氏は考えています。

    消費者は、Zapposで靴を購入した後、「MMLaFleur.com」に移動して仕事用の服を購入するのではなく、カテゴリーを超えた複数のアイテムを一度にZapposで購入できる利便性を好むと考えられるからです。

    さらに、Zapposのロイヤルティプログラムのメンバーは、寛大な返品ルール(365日以内返品可能)と送料無料の特典を利用したいと思うでしょう。「M.M.LaFleur」がまだ提供していない商品を、Zapposが先に提供する可能性もあります

    「M.M.LaFleur」の商品はZapposの一般的な価格帯よりも高いですが、ハウザー氏によると、Zapposの顧客が「M.M.LaFluer」の取り扱いを望んだそうです。Zapposは「北米EC事業 トップ1000社データベース 2021年版」1位のAmazon傘下で、「M.M.LaFleur」は同データベースの504位にランクインしています。

    Zapposは今後も「M.M.LaFleur」の商品を拡売していく予定で、Zoomに適した面接のコツを紹介している専用ランディングページは、他の関連コンテンツに随時変更されることになっています。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360
    Digital Commerce 360

    EC売上500億円めざすバローグループ。ネットスーパー、移動販売、ネット通販、モール出店などを活用するEC戦略

    4 years 11ヶ月 ago

    スーパーマーケットを中核に、ホームセンター、ドラッグストア、スポーツクラブを展開するバローグループの持株会社バローホールディングス(HD)は、3年後の2023年度までにEC売上高を前年度(2021年3月期)比で約2倍の100億円、将来的には500億円まで引き上げる。

    決算説明会において中期経営計画で明らかにした。2020年度のEC売上高は51億円。売上高の内訳は、EC(ドラッグストア・ホームセンター事業)、事業所向け宅配「ainoma(アイノマ)、ドライブスルー、その他無店舗販売事業の売上高を含む。

    スーパーマーケットを中核に、ホームセンター、ドラッグストア、スポーツクラブを展開するバローグループの持株会社バローホールディングスのEC戦略
    各種KPIについて(画像はバローHDのIR資料からキャプチャ)

    バローHDは、「ainoma」、ホームセンターバローが運営するECサイト「プロサイト」、DIYから作業工具などのファーストが運営するECサイト「FIRST」、中部薬品が展開するV・ドラッグやホームセンターバローのECビジネスなどでEC事業を展開している。

    中期経営計画では、顧客とつながる「顧客との接点」を強化すると表明。DX(デジタル・トランスフォーメーション)を通じて、「顧客との接点」強化を進める。店舗での販売に加え、EC やプリペイドカード「LuVitカード」、アプリの活用に注力する。

    スーパーマーケットを中核に、ホームセンター、ドラッグストア、スポーツクラブを展開するバローグループの持株会社バローホールディングスのEC戦略
    DXを通じて「顧客との接点」を強化する(画像はバローHDのIR資料からキャプチャ)

    EC戦略として2つの重点領域を設定し、主要業態がドミナントを形成する地域では自社の経営資源を中心に展開する「ドミナント自社EC」、2021年夏からアマゾンジャパンと開始するネットスーパー事業のような自社で足りない技術やマーケットを協業などによって補完する「広域協業EC」に取り組む。

    特に、「ドミナント自社 EC」では事業所向け宅配「ainoma」、ドライブスルーによる商品受け取り、その他無店舗販売事業を通じ、複数の接点を持ちながら地域が抱える課題に対応していく。

    スーパーマーケットを中核に、ホームセンター、ドラッグストア、スポーツクラブを展開するバローグループの持株会社バローホールディングスのEC戦略
    顧客との接点強化に向けたEC戦略(画像はバローHDのIR資料からキャプチャ)

    2021年夏にアマゾンジャパンと協業し、東海地方で生鮮食品のネット通販、最短2時間の配送サービスを始める。「Amazon.co.jp」のWebサイト、Amazonショッピングアプリ上にバローのストアをオープン。顧客からの注文後、バロー店内の専門スタッフが顧客に代わって商品を選び、Amazonの配送ネットワークで注文から最短2時間で注文商品を届ける。バローがAmazonに出店し、ネットスーパーを展開するビジネスモデルとなる。

    アマゾンジャパンとバローホールディングスの協業イメージ動画(提供は、Amazon/バローホールディングス)
    石居 岳
    石居 岳

    売上増も赤字転落。どん底からV字回復を遂げた釣り具とアウトドア用品の老舗「ナチュラム」の収益改善アプローチ | 『EC通販で勝つBPO活用術』ダイジェスト

    4 years 11ヶ月 ago
    EC通販における差別化成功事例①『EC通販で勝つBPO活用術』(高山隆司/佐藤俊幸 著 ダイヤモンド社 刊)ダイジェスト(第13回)

    ナチュラム」は大阪に本社を置く釣り具とアウトドア用品の専門ショップだ。釣りに使う浮きや仕掛けなど釣り具用小物のメーカーが母体で、釣り具の小売店も運営していた。1996年よりEC事業を開始し、2000年に独立してナチュラムとなった。

    同社の強みは圧倒的な品揃えにある。釣り具は魚種や釣り方によってさまざまな商品を揃え、釣り具の他にもキャンプ用品やアウトドアアパレルなどを扱い、かつては40万SKUに達していた。「ショップにないものでもナチュラムへ行けば必ずある」とマニアの間では有名である。

    ここでは、そんなナチュラムがどうやって独自性を獲得してきたのか、その道のりを紹介する。

    企業データ

    ナチュラム
    「ナチュラム」https://www.naturum.co.jp/
    社名:株式会社ナチュラム
    所在地:大阪府大阪市
    設立:2000年2月1日
    資本金:1億円(2015年12月現在)
    事業内容:インターネットによる情報提供、通信販売

    圧倒的な品揃えで急成長、一時は上場も

    同社は早くから「ナチュログ」という釣りとアウトドアに特化したブログで情報発信を行ってきた。ユーザーも自由に投稿できる。日本最大級の釣りとアウトドアのコミュ二ティに成長し、月平均1,500万PVを獲得。

    投稿したユーザー自身が商品ページにリンクを貼り、リンク経由で商品が売れた場合にはポイントを受け取ることができる「アフィリエイト・リンク」の仕組みも導入。まさにUGC(User Generated Contents)の先駆例である。

    サイトオープンから業績は右肩上がりで、2007年には大証ヘラクレス市場に上場。EC通販事業者としては初めての快挙だった(その後、東証と大証の合併により東証ジャスダック市場へ移り、現在は上場廃止)。

    売上増なのに赤字転落

    しかし、その後は苦難の道のりが待っていた。

    現在取締役社長を務める西田耕三氏によると、「上場後も売上は拡大していたのですが、2010年になると収益が急激に悪化し赤字に転落。2011年には売上も減少に転じ、3期連続の赤字となってしまいました」。

    まさに経営は崖っぷち。そこで当時の経営陣は2つの手を打った。

    1つは取扱商品の拡大だ。2011年からフランスの大手スポーツ用品メーカーであるDECATHLON(デカトロン)と提携し、同社のアウトドア用品、スポーツ用品を販売し始めた。さらに2014年8月にはデカトロンの出資を受けてその傘下に入り、上場を廃止した。

    もう1は業務体制の見直しだ。売上の伸びに業務体制の整備が追い付いておらず、売上の伸びが少し鈍化しただけで、収益が悪化していた。経費からオペレーションに至るまで、ムダやムラが蓄積して“水ぶくれ体質”になっていたのだ。

    例えば、バイヤーの仕事はそれまで、メーカーの新商品が出ればサイトに登録し、売上を管理し、補充発注を行うことでした。

    しかしEC通販市場が拡大して競争も激しくなる中、そうしたルーティンワークに時間を割いても業績にはつながりません。そこでバイヤーの仕事を順に取り上げて、アウトソーシングしていったのです。

    代わって、多様化する顧客ニーズに合ったシーン別の売り場を作ったり、潜在顧客へ働きかける新しいプロモーションを企画したり、未来の売上を創造するマーチャンダイザーを育てていきました。(西田氏)

    2017年のキャンプブームで再び赤字転落、さらなる業務見直しへ

    こうした対策で業績はなんとか持ち直した。2017年にはキャンプブームもやってきた。ところが、ここでまた売上が60億円になりながら、赤字に転落してしまったのである。

    同社の事業モデルはもともと「専門ロングテール型」なので、売上に対して商品数、SKU数が多い。売れ筋に絞るやり方もあるが、品揃えという強みを手放すことができず、かつ売上重視の体質からなかなか抜け出せなかった。

    社員も40名以上に膨らんでいた。1回の見直しだけでは取り除けなかった弱点が顕在化したと言える。

    この段階でもう一度、業務体制の見直しに取り組みました。同時に、デカトロンの方針転換から2018年1月、スクロールの傘下に移ることになり、私が責任者に就いたのです。(西田氏)

    スクロールグループ入りは、同社にとって業務体制の見直しを加速する効果があった。スクロールグループでは事業ユニットや取り扱う商品単位ごとに予算進捗、損益などを管理する「small teams earn profit(STEP経営)」という仕組みを導入している。ナチュラムでもこの仕組みを導入し、細かく損益状況をチェックした。

    それまで年2回ほど、金額によらず送料無料にするキャンペーンを行っていたがこれをやめ、送料を一定額以上のみ無料に変更するなど、注文単位での損益管理を徹底することにした。売上が伸びているのに赤字になるということは、そもそも収益構造に問題がある。その点にもメスを入れた。

    着目したのが自社ブランド商品のテコ入れだ。同社には「ハイランダー」というプライベートブランドがある。「ハイランダー」は2009年5月にスタート。小物アイテムから手掛け、数千万円ほどの売上になっていたが、その後はあまり力を入れていなかった。

    しかし、アウトドア愛好者のニーズをとらえたアイテムを、海外有名ブランドと同等の品質で、かつ手頃な価格で提供できれば大きな武器になる。経営的にもナショナルブランドに比べて原価率を抑えられ、収益構造の改善に寄与する

    こうしてナチュラムでは「ハイランダー」ブランドでテーブル、テントなどの新商品を開発し、プロモーションを積極的に行った。するとマスコミにも取り上げられるなどして、売上は倍々ペースで順調に拡大した。今後もアイテム数を増やし、生産ネットワークを拡充していく方針だ。

    「ハイランダー」ブランドブランド商品の一例
    「ハイランダー」ブランドブランド商品の一例(編集部でキャプチャ)

    こう言うと自社ブランドにシフトしようとしているように聞こえるかもしれないが、必ずしもそうではない。

    収益力を強化する上で自社ブランドは重要ですが、ナショナルブランド(NB)も大切にしており、そちらの売上も伸ばしていく考えです。なぜなら、NB商品がないとEC通販サイトとして面白くなくなり、顧客の支持を失ってしまうからです。(西田氏)

    ナチュラムでは最近、自社サイトでNBブランドのショップinショップを強化している。あるアウトドア用品の人気メーカーは、2年ほど前から自社製品のモール出品を禁止しているが、正規取扱店の自社ECサイトであれば認めている。

    同社はいまも多くのNBメーカーと良好な関係を維持し、オリジナルカラーなどのコラボ商品(SMU:Special Make Up)などの開発に取り組んでいる。

    BPOの全面活用で売上アップと黒字化を達成

    スクロールグループに加わった後の業務体制の見直しとしては、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の全面活用にも踏み込んだ。

    同社はすでに2004年、中国四川省に成都インハナというBPOの子会社を設立し、業務の一部を移管していた。成都インハナには日本語が堪能な現地社員がおり、商品データの作成から、市場調査(競合店の価格調査)、受注処理、販売管理などへ担当領域を広げてきた。先ほどふれたバイヤー業務のアウトソーシングも成都インハナが受け皿になった。

    また、成都インハナはナチュラムの基幹システムを共有しており、年間約10万SKUの新規商品の登録業務や、売り場における画像生成の業務を行うことで、ナチュラムのルーティーン業務が大きく削減されている。

    成都インハナのサービス紹介より編集部でキャプチャ

    2018年からはスクロール360の物流センターを活用している。現在、同社が扱っている商品は一時より減ったとはいえ25万SKUあり、物流センターでの在庫管理は資金効率の鍵を握る

    この点、ナチュラムには独自の売上予測システムがあり、そこに過去の売上データなどを組み合わせ、月単位で翌月分の仕入を取引先に発注する。こうして無駄を減らしながら、幅広い注文に対して欠品を起こさない在庫水準を維持することに成功しているのだ。

    売上予測システムは仕入だけでなく、売上管理にも利用されている。商品ごとの販売計画と実績のかい離に応じて自動補充発注による欠品の防止やアラートメール通知で予実かい離の確認、修正を行い、業務効率を向上させている。

    顧客からの電話による問い合わせなどはスクロール360の浜松コンタクトセンターが対応する。この対応も単なるマニュアルベースではなく、ナチュラムの受注管理システムと連動することで、ケースに応じてオペレーターが注文のステイタス(現在状況)をその場で確認し、一歩踏み込んだ臨機応変な受け答えを行っている

    1回の問い合わせで問題が解決し、二次問い合わせが以前より大幅に減少したほか、いわゆる「サンクスメール」の増加にもつながっている。

    こうしてナチュラムはフルフィルメントをほぼ100%アウトソーシング化した結果、2018年に黒字化へ転換し、2019年も増収増益を達成している。

    自社イベント開催などOMOで活路を開く

    業務体制の見直しと並行して、マーケティング面でナチュラムが力を入れているのがOMO(Online Merges with Offline)の推進だ。

    OMOと言うと、ユニクロやユナイテッドアローズといったアパレル企業による、リアル店舗とオンラインショップの融合が知られている。ナチュラムは逆に、ネット通販企業としてリアルイベント開催し、アウトドア用品を顧客に実際に体験してもらい、その様子をSNSなどで拡散するというアプローチをとる。

    ナチュラムは2018年3月、キャンプブームの盛り上がりに合わせ、大阪の京セラドームで「touch the outdoor」と名付けたイベント開催した。50〜60のテントを展示するもので、告知は自社サイトと登録ユーザーへのメール、SNSのみだったにも関わらず、「こんなに多くの商品を一度に見られるところはない」と人気を集め、2日間で5000人が来場した。

    その後も全国各地で開催されるアウトドア用品の合同展示会に参加し、2019年には同じ京セラドームで2回目の「touch the outdoor」を開催。今度は「ハイランダー」製品のほか、他社とのコラボ商品なども多数展示。ネットでの購入で使えるクーポンも発行したところ、来場者数は7000人に増えた。同社では今後も、こうしたリアルのイベントに力を入れていく予定だ。

    「touch the outdoor 2019」の様子
    「touch the outdoor 2019」の様子
    https://touchtheoutdoor.naturum.ne.jp/e3204259.htmlより編集部でキャプチャ

    アウトドア用品業界ではいま、大手メーカーがD2Cにシフトする流れがある。

    我々EC通販事業者の強みは何なのか。1つは情報力です。ナショナルブランドでもメーカーは自社製品の売れ行きしかわかりません。それに対して当社は、自社も含めて複数ブランドの商品を扱っており、それぞれの売れ行きから業界のトレンドや顧客ニーズの変化をいちはやくキャッチできます

    リアルイベントなどを通じて社員が直接、顧客の声を聞くことも貴重な情報源です。(西田氏)

    市場環境がさらに厳しくなる中、老舗有名ショップとはいえ生き残るためには価格競争に巻き込まれない商品戦略(MD)ときめ細かな顧客対応によるファンの拡大が鍵を握る。

    MDの点では新たな試みとして、2019年に災害用備蓄品や非常用保存食、防災資機材を扱うミヨシを子会社化した。

    小売の原点を守りつつ、「独自の商品をつくる」ことと「独自のファンを育てる」ことの両面で挑戦を続けるナチュラムの今後に注目したい。

     
    サイドストーリー

    ナチュラム独自のロングテール戦略と8マスシステム

    筆者とナチュラムとの出会いは2006年に遡る。筆者が総合通販ムトウ(現在のスクロール)のマーケティング課からソリューション事業部に異動した時だ。ソリューション事業部ではすでにナチュラムの物流を受託していた。

    筆者はムトウでEC事業を手掛けていたが、ナチュラムのECは段違いだった。

    わかりやすく言うと、カタログ販売の大量の在庫を使って片手間でECをしているムトウに対し、ナチュラムはECオンリーのオリジナルな仕組みで、仕入れから販売まで一貫して行っている。両者には大人と子供くらいの差があった。

    これは現在、リアル店舗を主体とし、片手間でECをやっているアパレル企業と、ECオンリーで命を懸けている企業との差を連想させる。

    筆者が特に驚いたのは、40万SKUという圧倒的な品揃えだ。ところが実際には、物流倉庫に置いてあるのは8万SKUだけだった。残りの32万SKUの商品は、注文が来てから発注する方式だったのである。

    売れ筋の8万SKUについては取引先と価格交渉のうえ商品を買い取る。残りの商品は受発注だ。ショートヘッドの8万SKUだけで、全体の80%の売上を稼いでしまう。ロングテールの商品は取引先から取り寄せ後の発送となる。

    図 売れ筋商品 ロングテール商品
受注予測をもとに成都インハナが補充。発注数の見直しを行っている
取引先とデータを共有し、注文があったら発注。商品が入荷したら発送
    ナチュラムのロングテール戦略のイメージ

    とはいえ8万SKUの発注を毎月人力で行うのは無理だ。そこでナチュラムが独自に開発したのが「8マスシステム」という受注予測のシステムだ。過去3年の受注実績から、SKU別に翌月の受注数量を予測するのである。

    「8マスシステム」の例
    「8マスシステム」の例(数値はダミー)

    図の例で解説すると、このチェアーの2019年6月の受注数量を予測するには、2017年と2018年の4月〜6月、そして2019年の4月と5月と8つのマスの数値データから算出する。スコミでの露出による突発的な数値データは、異常値として予測に反映しないといったアルゴリズムが適用されている。

    現在、この8マスシステムで予測された数量をもとに、補充発注数の見直しをしているのが、中国四川省にある成都インハナである。ナチュラムはコアな業務に集中するために、ルーティン業務を徹底的にアウトソーシングしてきた。

    成都インハナは現在、スクロール360の100%子会社となり、ナチュラム以外の日本のEC事業者にさまざまなBPOを提供している。ロングテール型EC事業者には、ナチュラムで開発した8マスシステムの提供も開始している。

     

    この記事は『EC通販で勝つBPO活用術』(ダイヤモンド社刊)の一部を編集し、公開しているものです。

    EC通販で勝つBPO活用術 ─最強のバックヤードが最高の顧客体験を生み出す

    EC通販で勝つBPO活用術
    ─最強のバックヤードが最高の顧客体験を生み出す

    高山 隆司 /佐藤 俊幸 著
    ダイヤモンド社 刊
    価格 1,650円+税

    活況のEC・通販業界において、アフターコロナを勝ち抜くために必要なことは何か。ネット通販の事業戦略設計やプロモーション、フルフィルメントなど、ネット通販の実践から得たノウハウを紹介し、物流、受注といったフルフィルメントのアウトソーシングの活用の仕方や成功事例を解説する。デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、「BPO」(Business Process Outsourcing)を最大限有効活用したシステム構築に必携の1冊。

    この本をAmazonで購入
    高山 隆司
    佐藤 俊幸
    高山 隆司, 佐藤 俊幸

    「オリンピック期間中、セール企画は期間外へ」。国や東京都などがオリ・パラ開催中の事業者へ協力要請していること

    4 years 11ヶ月 ago

    7月23日(金)から実施される予定の「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」。交通量の分散化・平準化のために国(農林水産省、経済産業省、国土交通省)や東京都、東京2020組織委員会は連盟で、事業者に対して「セール等販売促進企画の大会期間外への変更」などの協力を要請している。

    「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」 国などが事業者に求める取り組みの例
    国などが事業者に求める取り組みの例(画像は東京都オリンピック・パラリンピック準備局のHPからキャプチャのHPからキャプチャ)

    現在、都内の道路交通は例年並みの交通量に回復。大会期間中は選手関係者が車両を使い移動することなどから、平年を上回る混雑の発生が想定される。

    「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」 期間中の輸送に与える影響の例
    期間中の輸送に与える影響の例(画像は東京都オリンピック・パラリンピック準備局が公表した資料からキャプチャ)

    2019年11月に、東京都、国、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は「物流に係る御協力のお願い」を発出。2021年3月、大会の延期も含めて改めて物流事業者などに交通量の抑制、交通量の分散化・平準化などの取り組みへの協力を要請した。

    国(農林水産省、経済産業省、国土交通省)や東京都、東京2020組織委員会は、以下の取り組み例を事業者に要請している。

    交通量の抑制のための取組例

    • 複数荷主の連携による倉庫の共同使用、共同輸配送
    • テナントビル等における集配業務の共同化
    • 分散している複数荷主の物流拠点の統合による輸送網の集約
    • 静脈物流の集約・効率化
    • 輸送頻度の削減 など

    交通量の分散化・平準化のための取組例

    • 十分なリードタイムでの発注による柔軟な輸配送時間帯の設定
    • 十分なリードタイムでの発注による柔軟な輸配送ルートの設定(首都高速道路や都心に向かう一般道を使用しない輸配送ルートの設定)
    • オフィス移転等大規模な物の移動が伴う作業の大会期間外への変更
    • セール等販売促進企画の大会期間外への変更
    • 在庫調整による輸配送日の平準化
    • 付帯作業見直しや検品作業の簡素化による納品時間の短縮、輸送の効率化
    • セール等販売促進企画の大会期間外への変更(渋滞が予想されるエリアへの配送について、拠点の変更や複数拠点からの配送等)
    • 納品時間の夜間への変更 など

    その他

    • 特に渋滞が予想されるエリアにおいては、トラックの公道待機などによる渋滞悪化を防止するため、可能な限り「駐車スペースの確保」「スムーズな荷物の受け渡し」への協力
    「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」スケジュール
    オリンピック・パラリンピックのスケジュール(画像は東京都オリンピック・パラリンピック準備局が公表した資料からキャプチャ)
    瀧川 正実
    瀧川 正実

    EC企業のSNS活用、最多はInstagram。課題は「効果の実感がない」「運用人材不足」「ネタ不足」

    4 years 11ヶ月 ago

    いつも.がEC事業を展開する企業に所属する205人に対して行ったSNS利用実態調査によると、過半数の企業が「今後SNSの取り組みを増やす」と考えている一方、51.9%が「効果を実感していない」と回答した。調査期間は2021年4月6日~4月21日。

    SNS活用の目的は「認知向上」が最多

    所属企業が活用しているSNSを聞いたところ、最多は「Instagram」(69.8%)で、次いで「Facebook」(58.5%)「Twitter」(50.7%)だった。

    調査 EC事業者のSNS活用状況 企業として活用しているSNS
    企業として活用しているSNSについて(複数回答可)(出典:いつも)

    SNS活用の目的を聞いたところ、「認知向上」(71.2%)がトップで、「販売促進」(67.8%)「顧客対応」(11.2%)と続いた。

    調査 EC事業者のSNS活用状況 SNS活用の目的
    SNS活用の目的について(複数回答可)(出典:いつも)

    約半数が「効果を実感していない」

    SNSの効果として感じていることについて聞いたところ、51.9%が「効果を実感していない」と回答。「アクセスや問い合わせが増加している」(30.4%)「評判レビューが拡散・向上している」(21.5%)を実感しているのは一部にとどまった。

    調査 EC事業者のSNS活用状況 SNSの効果として感じていること
    SNSの効果について(複数回答可/n=79)(出典:いつも)

    運用人材や投稿ネタ不足が課題に

    SNS運用における課題については、「運用人材の不足」(51.7%)が最多。次いで「投稿ネタの不足」(46.0%)「効果が見えにくい」「フォロワーが増えない」(いずれも43.7%)となり、SNS運用の経験や時間が不足してる状況になっている。

    調査 EC事業者のSNS活用状況 SNS運用における課題
    SNS運用の課題について(複数回答可/n=87)(出典:いつも)

    SNSの今後の取り組みについて聞いたところ、51.7%が「今後増やしていく」と回答した。また、「現状を継続する」は46.8%で、「今後減らしていく」という回答は1.5%。

    調査 EC事業者のSNS活用状況 SNSの今後の取り組み
    SNSの今後の取り組みについて(複数回答可/n=87)(出典:いつも)
    調査実施概要
    • 調査タイトル「EC事業者のSNS活用状況調査」
    • 調査方法:アンケート調査
    • 調査期間:2021年4月6日(火)~2021年4月21日(水)
    • 調査対象:いつも.のオンラインセミナー申込者・参加者205人
    藤田遥
    藤田遥
    確認済み
    33 分 16 秒 ago
    ネットショップ担当者フォーラム フィード を購読

    人気記事トップ10

    人気記事ランキングをもっと見る