スマホ対応は“サイト最適化”&“集客の最適化”の両側面で:そのポイントとは?
「2016年にスマホの割合は67.3%に」
「Yahoo! JAPANのスマホ検索数はこの1年で3.5倍に」
どちらもスマートフォンの勢いを示す数字である。
Web制作の分野では「モバイルファースト」や「レスポンシブWebデザイン」といったキーワードが注目されるなど、Webサイトのスマホ対応が重要なトピックになっている。
しかし、スマホ対応といっても、「サイト側の対応」と「集客の対応」の両方が必要だということは、意外と見落とされがちだ。それぞれについてわかりやすく解説していこう。
スマホからの検索数は1年で3倍以上に増加、対応はもう待ったなし!
スマホの急速な普及は、ここ数年のネット利用動向でも非常に大きな変化だ。実際、Webサイトへのアクセス状況などから、この変化を実感しているWeb担当者も多いのではないだろうか。「企業サイトのスマホ対応」をテーマにしたセミナーが盛んに開催され、CMS製品がスマホ対応を強化するなど、いまや「スマホ対応待ったなし」ともいえる状況だ。
MM総研が3月に発表した「スマートフォン市場規模の推移・予測(12年3月)」では、2011年度のスマホ出荷台数は前年比2.7倍となる2340万台で、携帯電話総出荷台数の55.8%を占めるという。今後もこの流れはさらに加速し、2016年度末のスマホ契約数は8119万件で端末契約数の67.3%になると同社では予測している。
スマホの普及によるネット利用動向の変化は、すでに目に見える形でも表れている。その1つが検索だ。
Yahoo! JAPANによると、2012年2月におけるスマホからのYahoo! JAPAN検索数は、前年同月比でなんと3.5倍(343%)に増加しているという。端末数以上の伸びだが、この驚異的な伸びは、スマホユーザーの検索利用率の高さも影響している。フィーチャーフォンとは違い、スマホからの検索結果にはPCサイトが含まれるため、得られる情報もより充実していることが理由だろう。
スマホからの検索数が増加するということは、その先にあるWebサイトへのアクセスも比例して増えることになる。
Webサイトのスマホ最適化は滞在時間や離脱率に大きく影響
スマホで閲覧するユーザーが増えているので、それに対応してサイト側もスマホで閲覧しやすい作りにするという流れは当然だ。では、その具体的な効果はなんだろうか。実は、最適化されていないPCやフィーチャーフォン向けのサイトと比較すると、滞在時間や離脱率が変わってくるのだ。
PCを想定した画像サイズやテキスト量のサイトは、スマホだと読み込みに時間がかかる。また、フィーチャーフォン用サイトでは、データサイズは軽いものの画像が正しく表示されない場合がある。どれもスマホユーザーにとってはストレスであり、滞在時間の減少や離脱率の増加を招いてしまう。
Webサイトを運営している場合、そこには何らかの目的があるはずだ。ECや商品PRなど、何らかのコンバージョンが求められるサイトだと、滞在時間や離脱率はビジネスに直結する。企業サイトであっても、顧客への情報提供と考えれば、快適に閲覧できるほうがよい。その意味でも、スマホ最適化は必須の取り組みだ。
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