国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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Google Search Consoleに加わった、アプリ開発者なら絶対に使いたい機能 など10+3記事

常時HTTPS化、モバイルフレンドリーアップデートで激減したトラフィック、モバイル評価などなど

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ウェブマスターツールが「Google Search Console」になった理由でもある、アプリ開発者向けの新機能を紹介。ほかにも、常時HTTPS化、モバイルフレンドリーアップデートで激減したトラフィック、Bingのアプリインデックス、モバイル評価などなど、SEOの話題をお届けする。

来週(6/4)のこのコーナーは、筆者取材のためお休みです。6/11の更新をお楽しみに!

今週のピックアップ

Google Search Consoleに加わった、アプリ開発者なら絶対に使いたい機能
★★★★☆ ウェブマスターだけのものではない (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

ウェブマスターツールから名称変更したGoogle Search Console(サーチ・コンソール)に新たな機能が登場した。App Indexing関連で、主な機能は次の3つだ。

  • グーグル検索からアプリ内コンテンツへどのようなトラフィックがあったかを、公開されたばかりの検索アナリティクスで分析できる。
  • クロールエラーレポートでは、アプリ内コンテンツのインデックスに失敗があれば内容を報告してくれる。
  • アプリ用 Fetch as Google ではグーグルがアプリをどのように見ているかをシミュレーションできる。
検索アナリティクスで見たアプリのトラフィック
検索アナリティクスで見たアプリのトラフィック
アプリ用Fetch as Google
アプリ用Fetch as Google

これらの機能を利用するには、アプリをSearch Consoleに追加したうえで、サイトとアプリを関連付ける設定が事前に必要だ。詳細は公式アナウンスを参照してほしい。

グーグルが「ウェブマスターツール」を「Search Console」へと改名したいちばんの理由は、ウェブマスターツールを必要とするのはウェブマスターだけではなかったからだ。今回の機能拡張はウェブマスターというよりもアプリ開発者に向けたものである。

Search Consoleには、カバー範囲が広い機能の提供をこれから先も期待できそうだ(何よりも正式名称をカタカナでわかりやすくしてもらいたいところだが)。

日本語で読めるSEO/SEM情報

モバイルフレンドリーアップデート、順位が上がったサイトはないが、下がったサイトはある
★★★★☆ 実体験としてそのとおりかも (辻正浩 on Twitter)

辻正浩氏が次のようなツイートを投稿していた。スマホ対応ができていないサイトが、モバイルフレンドリーアップデートによってどのような影響を受けたかを分析した記事を読んだ感想だ。

「スマホ対応が完了していて、アップデート後にトラフィックが見違えるように増えた」という話は確かに筆者も聞かない。

だが反対に、「スマホ対応が未完了で、アップデート後にトラフィックが激減した」という事例は確かにある。何を隠そう筆者のサイトだ。筆者のブログは、アップデート後の約1か月間はスマホ対応していなかった(今はしている)。

次に示すのは、検索アナリティクスで調べたクリック数の変化だ(モバイルデバイスに絞り込んでいる)。アップデート実施後にモバイル検索のトラフィックが半減しているのがおわかりだろう。

半減するモバイルのトラフィック

もっとも筆者のブログはモバイルからの検索アクセスがもともとかなり少ないので、全体で見るとトラフィックの減少は微々たるものだったのが救いだ。

常時HTTPSが必須の時代は、間違いなく近づいている
★★★☆☆ 実施するためにはどうするかを考えたい (ITmedia エンタープライズ)

サイトの常時HTTPS化が必要な理由を説いた記事。「常時HTTPS化」とは、Webサイトとしてのコンテンツやサービスの提供をすべてHTTPSで行うことだ。

金融機関のように高いセキュリティが要求されるサイトはいうまでもなく、あらゆるサイトでHTTPSへの移行を検討すべき時期に差し掛かっていると、喚起を促している。

元記事では、移行すべき理由をいくつか述べた後で、次のように言っている。

……「できない理由」を並べるより、「実施するためにどうすべきか」という建設的な考えに転換すべき時期……

若干“煽り感”がないでもないが、少なくとも新たにサイトを公開するのであれば最初からHTTPSを導入したいし、現時点では非HTTPSのサイトも、いつかは常時HTTPS化することを視野に入れておくべきだという点には同意する。

とはいえ、グーグルやソーシャルメディアが「http:」と「https:」を別のものとして扱っている間は、それが難しいのも事実だ。リンク評価などはリダイレクトで引き継げるが、ソーシャル評価を引き継ぐうまい方法は、今はまだないからだ。

逆に考えると、それが無理なのであれば、早く常時HTTPSに移行してしまうべきだとも言える。

レスポンシブウェブデザイン向けのフォームとは
★★★☆☆ 実サイトを元に解説 (EFO・フォーム改善ブログ)

レスポンシブウェブデザインのサイトに設置するフォームの参考例を集め、解説した記事。

次の4つのTIPSを、実サイトの例とともに取り上げている。

  • あらかじめ横幅を狭くレイアウトする
  • フォームのカラムを1カラムに落とす
  • あらかじめ複数カラムにレイアウトする
  • デバイスによってオファーを調節する

真似できそうな構成があれば真似てみよう。もちろん効果があったかどうかの効果測定を忘れてはいけない。

TableauとSearch Consoleでグーグル検索のトラフィックをビジュアル分析
★★★☆☆ ツウ好みの分析方法 (真摯のブログ)

データを視覚化できるTableau(タブロー)というツールがある。このTableauを使い、Google Search Consoleの検索アナリティクスのデータから検索順位やCTRの推移などを把握する方法を、こちらの記事では解説している。

やや“ツウ”好みの分析だが、Tableauの利用者ならやってみるといいのではないだろうか。

なお元記事では、検索クエリのデータをダウンロードして加工しているが、新しい検索アナリティクスのデータでも使えるはずだ。

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掲載記事からピックアップ

グーグルのアルゴリズム更新とschema.orgのバージョンアップを今週はピックアップ。

用語集
CTR / EFO / Page Authority / PageRank / SEM / SEO / インデックス / クロール / ソーシャルメディア / ダウンロード / ドメインオーソリティ / ドメイン名 / リンク / 常時HTTPS / 構造化データ

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