吉野家が「東京工場」に太陽光発電設備を設置、完全自家消費で稼働、サニックスが工事
玉ねぎ端材をASTRA FOOD PLANが食用パウダー化して利用するアップサイクルも実証実験
吉野家ホールディングスは、「吉野家東京工場」(埼玉県加須市)の屋上に太陽光発電設備を設置したと10月5日に発表し、工事を請け負ったサニックスも9月から完全自家消費で稼働していると10月26日に発表した。システム総容量は399.6キロワットで、太陽光発電設備で発生する全ての電力を消費、循環することで、CO2排出量を年間195トン削減する。製造棟屋根裏の温度は約10度、室内側天井付近の温度は約3度低減する見込み。
東京工場は環境負荷低減に取り組んでおり、再生可能エネルギーの利用はその一環。牛丼用の牛肉や玉ねぎを製造する東京工場では、廃棄していた規格外の玉ねぎ端材を乾燥処理して食用パウダーとして利用するアップサイクルも実証実験中。フードテックベンチャーのASTRA FOOD PLANが開発した乾燥・殺菌装置「過熱蒸煎機」で処理する。2024年2月以降に機械を工場に導入して、玉ねぎの芯を取り除く加工から粉末化まで行う予定。
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