電通グループがエンタメコンテンツで新しいファンエコノミーを模索するNFTを実証実験
電通グループでR&D推進組織の「電通イノベーションイニシアティブ(DII)」は、NFT(非代替性トークン)を活用した「ファンづくり・ロイヤルティ形成」を模索・創造する実証実験の第1弾として「絵師コレクション」を始める、と1月23日に発表した。タツノコプロの創立60周年を記念して、NFTを活用したWeb3(ウェブスリー)ロイヤルティプログラムをタツノコプロの人気キャラクター「ドロンジョ」を用いて展開する。
絵師コレクションは、あるテーマで完全新作イラストを描きおろす共創コミュニティで、1月23日18時から3月31日まで。人気イラストレーター(絵師)とファン、ファン同士の価値共創を通じて、応援・貢献に応じて活動実績を表彰する「実績証明NFT(ロイヤルメンバーシップNFT)」を配布する。クローズドチャンネルへの参加やコミュニティで制作して出品したイラストのオークション報酬の使用方法への投票などを予定している。
テクノロジーを活用したタレントマッピングに強みを持つハンディデジタルや、NFTプロジェクトを手掛けるSoudan NFT、クリエイターグッズ共創・販売事業の灯白社が参加。「ウォレット」や「暗号資産」の事前準備などユーザーの参加障壁になる難解なUX(顧客体験)を極力排除するため、シビラのNFT用コントラクトウォレット「unWallet」と、オシロのコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を活用する。
実証実験を通じて、より広く応用や還元が可能になる情報発信・基盤提供・研究開発を推進する。エンタメコンテンツ業界では、無名コンテンツが短期間で数億人規模のファン獲得に成功する事例が多く生まれている。ファンが消費者としてだけでなく、自発的にソーシャル活動などを通じて生産にも参加して次の見込みファンを呼び・育てる「ファンエコノミー」がエンタメコンテンツの成長に必要不可欠なものとなっている。
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