クリエイター採用もコロナで難航、採用枠数が減少傾向【ビビビット調べ】
ビビビットは、「コロナ禍におけるクリエイター採用活動」に関する実態調査の結果を発表した。例年クリエイター採用を実施している企業50社が回答している。
クリエイター採用でも、採用チャネルの多角化と見直しや広報活動への注力が急務に
まずクリエイティブ職について、「コロナ禍での採用枠数が平年から変化したか」を聞くと、「変化なし」34社、「減少した」15社、「増加した」1社という内訳だった。
採用枠が減少した15社にその理由を聞くと、「コロナ禍で業績予想の見通しが立たない」8社、「コロナ禍で業績が悪化した」3社といった声があがった。
クリエイティブ職の「コロナ禍での平均採用枠数」を見ると、21年卒は2.78名、22年卒は2.74名で大きな差はない。また中途採用は3.32名だった。ただし業態別で見ると、事業会社は21年卒2.16名、22年卒2.42名、中途2.79名、制作会社・支援会社は21年卒3.16名、22年卒2.94名、中途3.65名と、業態別では差異が出た。
※平均採用枠数は、採用枠数「5名~9名」を5名、採用枠数「10名以上」を10名と定義し算出。
平年の採用枠数との比較では、中途の平均採用枠数は、平年3.74名に対しコロナ禍3.32名で減少。業態別で見ると、事業会社は平年3.58名に対しコロナ禍2.79名、制作会社・支援会社は平年3.84名に対しコロナ禍3.65名で減少。21年卒、22年卒を新卒と対比しても、やはり減少傾向となっている。
コロナ禍でのクリエイティブ職の採用課題は、「採用スケジュールが立てられていない」「採用活動のオンライン化が進んでいない」「専任の採用担当者がいない」が増加傾向を見せた。こうした課題に対しての対策としては、採用チャネルの多角化と見直し、広報活動への注力、学校や人材紹介会社との連携といった意見があがっている。
調査概要
- 【調査対象】クリエイター採用を実施している企業
- 【調査方法】Webアンケートをメール配布
- 【調査期間】2020年6月8日~7月6日
- 【回答数】50社(同一会社で複数人回答している場合、最上位役職者の回答のみ集計)
※業態内訳:制作会社・支援会社31社、事業会社19社
※役職内訳:人事・総務33社、経営層12社、クリエイター5社
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