コロナ禍によるステイホームで、デジタルメディアが他メディアを引き離す【ニールセン調べ】
ニールセン デジタルは、同社の「海外広告統計データ(Nielsen Ad Intel International)」をもとに、メディア・広告の現状を分析した結果を発表した。
デジタルインプレッションが大きく増加、主要プラットフォームは36%増
Ad Intelデータの12か月間の推移によると、2020年のパンデミック発生時、広告費は大幅に削減されたが、その影響は長くは続かず、2020年第4四半期~2021年第1四半期の支出レベルは、すでにパンデミック前を上回るまでに回復している。
特に日用消費財(FMCG)、耐久消費財(Durables)、金融サービス(Finance)、流通(Distribution)など、複数の業界において広告投資が2桁増と戻っている。
なおデジタル広告費については、2020年を通してプラスで推移していた。これは、パンデミックの期間中でも、オンラインでの消費者とのコネクティビティやエンゲージメントが高水準であったためと考えられる。こうした状況は今後も続くと考えられる。
ニールセン デジタル広告視聴率のデータによると、米国以外(ラテンアメリカ、EMEA、アジア太平洋地域)の27か国において、デジタルインプレッションは大幅に増加していた。Facebook、Google、YouTube、Amazonといった主要プラットフォームのデジタルインプレッションは、この2年間で36%増加、それ以外のプラットフォームでも26%増加していた。
ウォールドガーデン(GoogleやAmazonなど)、ソーシャル、ストリーミングといったサイトタイプ別で見ると、コロナ期間では徐々にストリーミング(YouTubeやポッドキャストを含む)のシェアが増加しており、米国以外の27か国で37%を占めるに至っている。さらに米国は、これら27か国よりもストリーミングのシェアが高い状態だった。
調査概要(Ad Intel International:海外広告統計データ)
海外市場ごとに、地場の有力企業を含む主要企業の商品別/メディア別出稿状況、出稿クリエイティブ、キーメッセージなどをまとめた統計情報。
- 広告出稿費統計:世界60カ国を超える市場でカテゴリやブランド名の名寄せに対応。
- 広告クリエイティブ情報:世界95カ国の情報に対応。
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