日本のコンテンツDL率は10カ国で最低。モノが好まれる傾向【ライムライト・ネットワークス調べ】

ライムライト・ネットワークス・ジャパンは、デジタルライフスタイルの現状について、日本とグローバルとの比較を行った。

ライムライト・ネットワークス・ジャパンは、米Limelight Networksが2018年6月に発表した調査報告書「State of Digital Lifestyle」(デジタルライフスタイルの現状)をもとに、日本とグローバルとの差異に焦点を当てたレポートを発表した。

*「State of Digital Lifestyle」は過去1か月以内にソフトウェアのダウンロード、ビデオ・音楽のストリーミングを行った18歳以上を対象に調査を行い、日本を含む世界10カ国の計5,000人から回答を得ている。英文での詳細レポートはこちら(PDF、44ページ、1.3 MB)。

日本のコンテンツDL率は10カ国で最低。モノが好まれる傾向

アプリや電子書籍、音楽配信などのデジタルコンテンツをどのくらいの頻度でダウンロードするかを尋ねたところ、日本は世界と比較して最も平均値が低い結果となった(下表はアクセス/ダウンロード/ストリーミングの頻度を0〜4で尋ね、その平均値を算出したもの)。

特に「映画やテレビ番組」「新聞や雑誌」「ビデオゲーム」は世界で最もダウンロード頻度が低く、「アプリ」「電子書籍」についても世界で2番目に低い結果となっている。また日本人は「アプリ」へのアクセスが最も多かったのに対し、他国では「音楽」に最も頻繁にアクセスしている。

日本での動向についてライムライト・ネットワークス・ジャパンが深掘りしたところ、「映画やテレビ番組」に関しては「オンラインストリーミングによる視聴」が日本でも多かった(50.4%。世界平均は61.1%)ものの、「DVDのレンタル」は日本が10カ国中最多(22.9%。世界平均は7.7%)であった。

「本」についても、「電子書籍を利用している」か「本を購入している」かを尋ねたところ、10カ国全体では「電子書籍を利用している」人のほうが多かったのに対し、日本では「本を購入している」人が59.9%となった。映像や書籍に関して、日本では“モノ”を好む傾向が見受けられる。

デジタルアシスタント、日本では7割が「購入予定なし」

Amazon Alexa やGoogle Home、Apple HomePod などのデジタルアシスタント(スマートスピーカー)について、所有の有無や購入予定を聞いたところ、日本では72.8%が「所有していないし、購入する予定もない」と回答。この比率は他9カ国と比較して突出している(世界平均は42.9%)。

「持っている」と回答した比率が最も高かったのは米国の35.4%。日本は最も低い7.0%となっている。

日本のアラサー、6割が「携帯電話の使用をやめられない」

「どの程度の期間、携帯電話の使用をやめられるか?」との質問に対して、日本人の半数近く(45.9%)が「(1日たりとも)やめられない」と回答した。これは世界平均(47.8%)とほぼ同水準。

国別で「やめられない」と回答した人が最も多かったのはマレーシア(68.6%)で、以下インド(65.6%)、シンガポール(58.0%)と続く。最も少なかったのはドイツで、3割以下(27.7%)にとどまった。

日本について年代別でみると、26歳から35歳では携帯電話の使用を「やめられない」との回答が61.1%に上った。

日本の3人に1人は「デジタルテクノロジーは生活に影響を与えていない」

デジタルテクノロジーが普段の生活に与える影響について、−2(悪影響を及ぼす)から+2(良い影響をもたらす)までの5段階で評価を聞いたところ、日本の平均値は10カ国中最低の+0.63ポイントという結果となった。全体の平均値は+1.11ポイント、最も高いインドの平均値は+1.55ポイントとなっている。

日本の「2:非常に良くなった」(11.4%)は10カ国のうち最少、「0:変わらない」(34.4%)が同じく最多となっている。

調査概要

  • 【調査対象】過去1か月以内にソフトウェアのダウンロード、ビデオ・音楽のストリーミングを行った18歳以上の人
  • 【対象国・地域】日本、韓国、シンガポール、インド、マレーシア、フランス、ドイツ、英国、イタリア、米国の10カ国
  • 【調査方法】インターネット調査(ネットリサーチ)
  • 【調査時期】2018年5月8日~5月18日
  • 【回答者数】各国500名、総計5,000名
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