オンライン広告の予算比率が最も高いのは「リスティング広告14.1%」、目的は「ブランド認知度の向上」

Criteoはデジタルマーケティングに関する調査を実施しその調査結果を発表した。

パフォーマンスマーケティングのテクノロジー企業であるCriteoは、2017年度デジタルマーケティングレポート(Digital marketing Report)を発表した。

本レポートは、自社のインターネット広告業務で関与している及び、管理、事業開発、総務、営業、情報システム、販売管理・マーケティング、広告・宣伝部門者、計570名以上を調査対象者としている。

オンライン広告種類別金額比率、リスティング広告が最も多い

オンライン広告の種類別で広告費比率を見てみると、リスティング広告が14.1%と最も多く、次いで、純広告、リターゲティング広告、ソーシャルメディア広告が僅差で続く。

ここで指す「純広告」とは一般的なオフライン広告と同じように枠を購入して広告を配信すること。

費用対効果を実感している施策は「リスティング広告とリターゲティング広告」

オンライン広告の費用対効果(ROI)について広告の種類別に調査したところ、「リスティング広告」については全体の56.7%が「高い・やや高い」と回答。「リターゲティング広告」についても全体の53.0%が「高い・やや高い」と感じており、純広告やソーシャルメディア広告を大きく上回っている。

「ブランド認知度の向上に期待する」が7割超

オンライン広告におけるマーケティング目標については、従来の広告の役割である「ブランド認知度の向上」を挙げる人が7割以上。続いて、クリック率またはコンバージョン率の向上が57.1%、広告費の無駄や非効率性の削減が54.0%と、いずれも5割を超えており、この3つが他を大きく引き離している。

購入プロセスを踏まえた適切なユーザ体験の提供が鍵

購入に至るまでのサイトの訪問回数をデバイス単位とユーザー単位で比較してみたところ、デバイス単位では平均回数が2.9回に対して、ユーザー単位では4.1回と41%多くなっている。

つまり、ユーザーは複数のデバイスでサイト閲覧してから購入しているということであり、デバイスの種類を問わず、すべてのサイト訪問でコンバージョン率を高める必要がある。

クロスデバイスの可視化ができているは17.2%

PCやモバイル、タブレットといった複数のデバイス(クロスデバイス)でのユーザ行動の可視化ができていると回答したのは17.2%、一部できていると回答したのは43.9%。一方、クロスデバイスでのユーザ行動は可視化できていないは38.9%という結果に。

クロスデバイスのユーザ行動に着手できていない理由「複雑すぎる」

クロスデバイスでのユーザ行動データを可視化できていない理由の上位には、「複雑すぎる」「実施のための必要条件が揃っていない」「簡単に実施できるマーケティングテクノロジーを使用していない」などが続く。

調査概要

  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査委託先:株式会社マクロミル
  • サンプル数および調査対象者:計571名
    マクロミルモニター20~59歳の会社員で以下の条件に合致している方

    • 自社のインターネット広告に自身の業務で関与している方
    • 管理、事業開発、総務、営業、情報システム、販売管理・マーケティング、広告・宣伝部門者
  • 調査期間:2017年03月27日(月)~2017年03月31日(金)
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